首相、投資時には持続可能な未来を確認するよう呼びかけ
2020年10月01日付 Prothom Alo紙


シェーク・ハシナ首相は投資の際には、『持続可能な未来』を確かめるよう呼びかけ、気候変動による悪影響から地球を守るための4項目の提案をした。
シェーク・ハシナ首相は、バングラデシュ時間木曜朝にニューヨークの国連本部で第75回通常総会に合わせて行われた生物多様性に関するウェブ会議でこの提案を行った。
首相は初めの提案として「世界と私たち自身を守るために、投資をする際には私たちの持続可能な未来に焦点を当てなければならない」と述べた。
「持続可能な発展のための生物多様性保護緊急対策」をテーマにしたイベントで、首相は「教育制度と研究を通して更なる国民の意識の形成をし、国家レベルでは法規の強化と監視システムを生物多様性保護のための基本方策とする」として2つ目の提案を行った。
首相は3つ目の提案として「(先進国だけで独占されないように)遺伝資源と伝統的知識の実際の所有者のために、世界中で利益の共有へのアクセス権を確かめなければならない」と述べた。さらに4つ目の提案として「パリ協定の目標達成は私たちが絶滅するか生き残るかの違いを決定づけ得る。もちろん私たちはそれらを実現しなければならない」と語った。
バングラデシュが持続可能な発展のための生物多様性の保護緊急対策に関して完全に同意していることにシェーク・ハシナ首相は言及し、「私たちは1つの相互依存の世界で生活しており、この地球という惑星の全ての種が我々の生態系において特別な役割を果たしている」と述べた。
首相は、WWF(World Wide Fund for Nature/世界自然保護基金)とLondon Geological Society(ロンドン地質学会)の情報に基づき、1970年から2016年までに世界の野生動物の数が68%減少したということを取り上げた。
首相はまた、バングラデシュが淡水に過度に依存していることに言及し、淡水の生物多様性は世界でも最も早い割合で失われていると述べた。世界の湿地の85%がすでに産業革命後に失われてしまっている。
シェーク・ハシナ首相は、1970年から淡水に生息する哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類と魚類の数は毎年平均して4%の割合で減少していると述べた。
「私たちは、気候変動と生物多様性の損害を恐ろしい程に拡大させている。そしてその結果、COVID-19のような動物由来(動物から人へ感染する)の病気のリスクが高まっている」と首相は述べた。
シェーク・ハシナ首相はまた、「私たちの現状の活動が継続していけば、私たちは他の種の絶滅の理由になるだけではなく、本質的に私たち人類も最終的には絶滅へと進んでいく」と語った。
「バングラデシュでは、生物多様性の保護は憲法における国の基本方針として承認されている。私たちの建国の父ボンゴボンドゥ・シェーク・ムジブル・ロホマンは1974年の初め頃、野生動物保護令を制定した」と首相は述べ、続けて「バングラデシュは、生物多様性に関する協定の実行のために法を制定した数少ない国のひとつだ。我が国の国会は生物多様性も保護を目的にバングラデシュ生物多様性運動2017(Bangladesh Biological Diversity act 2017)を通過させた」とシェーク・ハシナ首相は述べた。
「バングラデシュ政府は国内の全地域の5%以上と領海の約5%の区域を『保護され、かつ環境保護の視点から重要な地域』に定めた」と首相は述べた。

                     

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(翻訳者:渡邉香帆、白川和)
(記事ID:919)