大学の世界ランキング!
2021年04月25日付 The daily Jang紙

大学の世界的な格付けの国際的機関「タイムズ・ハイヤー・エジュケーション」が発行した同2021年報告書を背景に,パキスタンの211大学の内のいずれも,世界の上位500の高等教育機関のリストから外れたことは,国民的観点から私たちにとって意味深長である。在マルダーン・アブドゥル・ガニー・ハーン大学及び在イスラマバード・カーイデ・アーザム大学の2校が辛うじて601~800位の大学リストにランクインすることができたのみである。在イスラマバードCOMSATS*大学が801~1000位までの大学リストにランクインし,8大学が1000を超える数のリストにランクインしている。ちなみに,インドは3大学が上位500の大学リスト(401~500位)にランクインしている。中国がアジアの中では突出しており,1大学が世界上位20位の大学リストにランクインするとともに,そして6大学が上位100の大学リストにランクインしている。世界総合ランキングでは,オックスフォード大学が首位,スタンフォード大学とハーバード大学の2校が順に2位と3位である。ところで,大学の水準を測る指標の中では,教育力、研究力,当該のフィールドとの実際的な関係,そして研究論文が筆頭に挙げられ,その順位向上達成に向けてあらゆる大学でランキング向上委員会が立ち働いていることは言うまでもない。グローバル化が世界中の大学を互いに結び付けているとしても、パキスタン高等教育委員会(HEC)は,我々が他の国々よりも遅れを取っている要因が何なのか目を光らせなければならない。大学自身も自らの水準を注視しなければならない。今や競争の時代なのであり、そこでは状況と妥協する(=状況を引き合いに出して現状に甘んずる)余地は一切ない。我が国の大学が発行する学位証は,世界ランキングで自身の地位を確立することに成功したその時に初めて世界で認められることになるであろう。

*訳注:COMSATSはthe Commission on Science and Technology for Sustainable Development in the South(南アジアにおける持続可能な発展に向けての科学技術委員会)の略である。

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(翻訳者:藤井文美)
(記事ID:946)