ハイバル・パクトゥーンハー州議会、マラーラ・ユースフザイの問題のインタビュー*へ懸念
2021年06月05日付 The daily Jang紙

マラーラは預言者ムハンマドのスンナト(言行)を否定しました。イスラーム教徒が怒るのは当然です──州議会議員
ドゥパッター(ショール)はマラーラのシンボル。インタビューは歪曲して発表されました。父親が事情を説明しています──政府の見解

ペシャーワル(本紙特派員):―ハイバル・パフトゥーンハー州議会議員たちはノーベル賞受賞者のマラーラ・ユースフザイの問題のインタビューについて強い懸念を表明しながら、この問題の調査と彼女の両親に対して事情説明を要求した。州議会の会合においてパキスタン人民党のサーヒブザーダ・サナーウッラー議員はこの問題を議会に提出しつつ「マラーラ・ユースフザイのインタビューはソーシャルメディア、印刷及び電子媒体で取り沙汰されています。インタビューでは結婚の代わりにパートナーシップ(同棲、事実婚?)を擁護していますが、これは非難に値します。なぜなら、これはイスラームのみならず他のどの宗教においても許されていないからです。それ故、この問題の調査がなされるべきです。また、マラーラ・ユースフザイの家族はこれについて説明するべきです。」と述べた。ジャマーアテ・イスラーミーの州議会議員代表、イナーヤットウッラー・ハーン議員は「マラーラ・ユースフザイの今回の問題のインタビューが彼女の人物像を損なうだけでなく、彼女の支持者たちも彼女の意見を善しとしていません。それ故、マラーラの両親は説明をすべきです。ハイバル・パフトゥーンハー(州)、イスラーム的価値、そしてドゥパッターはマラーラ・ユースフザイのシンボルであるとしても、彼女の問題発言によって民衆の間には懸念の波が走っています。ANP(=アワーミー国民党)のニサール・ハーン議員は「マラーラ・ユースフザイ女史は同インタビューについて『インタビューは前後関係を無視して誤って発表された。』と述べており、これとの絡みで彼女の父親も説明を行っています。」と述べた。ズィヤーウッラー・バンガシュ議員は政府見解を提出しつつ「マラーラ・ユースフザイ女史のインタビューは歪曲して発表され、問題となりました。」と述べた。JUIのナイーマ・キシュワル議員は「マラーラは自身の発言の中で預言者ムハンマドのスンナトにノーを突き付けました。イスラームのみならず他のどの宗教においてパートナーシップは認められていません。パシュトゥーン人やムスリムたちが問題の発言に対して懸念を表明するのは尤もです。」と述べた。

*訳注:ファッション雑誌『ヴォーグ』イギリス版最新号(7月)に掲載されたマラーラ・ユースフザイのインタビューのこと。同誌同号では彼女を大々的に取り上げ、その表紙に彼女が抜擢されるとともに、同インタビューの中で彼女が結婚について述べた箇所がパキスタン国内では問題として取り沙汰され、物議を醸した次第である。

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(翻訳者:萩原萌夏)
(記事ID:953)