国産(=パキスタン製)人工呼吸器
2021年04月30日付 The daily Jang紙

隣国インドではコロナが猛烈な勢いで人命を奪っている。状況はあまりに酷く,酸素と人工呼吸器の不足が原因で死亡者数の増加が止まらない。一方で,パキスタン原子力委員会は,初の国産ICU用人工呼吸器をI-Liveという名前で国内に導入した。パキスタン原子力委員会広報官によると,パキスタン医薬品監督局DRAPは人工呼吸器の製造と使用を正式に承認しており,最終的な承認を経て,人工呼吸器は大規模に製造が開始される予定であるという。人工呼吸器は,原子力委員会の科学者とエンジニアが最新の医療水準を見据えて開発したもので,在ラホール・ジンナー病院でも試され,専門医やバイオ技術の専門家,バイオ医療のエンジニアたちが合格とした。人工呼吸器は,呼吸に適した気体を肺への吸入、排出を反復させることにより,呼吸のプロセスを維持する医療機器である。この器具のまさにこの使用から,この器具の持つ重要性は自ずと明らかである。コロナの絡みで医療の便宜が話題になる時はいつも,酸素と人工呼吸器に言及が及ぶ。なぜなら,コロナウイルスはまず第ーに肺に攻撃をするものであり,もし肺の機能が止まってしまうと,死への道は至高なる主を除いて誰も止めることができないからである。こうして人工呼吸器は患者にとって不可欠となる。そうすれば,患者の呼吸は維持され,患者の命が助かるもう1つのよすがとなる。パキスタン原子力委員会のエンジニアと政府は称賛に値する。人工呼吸器を首尾よく国産が可能になり,この絡みでは,今や我々は外国に恩を感じる必要がなくなるからである。そして、パキスタンがあらゆる医療器具を国内で製造し、この分野では独り立ちするという期待も的外れではあるまい。

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(翻訳者:藤井文美)
(記事ID:956)