パキスタンが南アジア域内でトップ
2021年06月18日付 The daily Jang紙

ある極めて喜ばしい報告によれば、パキスタンは2020-21年度内に労働力の国外送り出しにおいてインドとバングラデシュを凌駕した。そして、コロナ禍にもかかわらず224,705人を様々な国々に送り出し、南アジア域内でトップとなった。同期間内にバングラデシュは217,699人、インドは94,145人の労働者を国外に送り出している。パキスタンのこの快挙にはイムラーン・ハーン首相の個人的な働き掛けが大きく関与している。経済白書によると、50ヶ国に1,140万人を超えるパキスタン人労働者が暮らしているが、それら労働力の中心はサウジアラビアである。サウジアラビアでは他の外国人を圧倒してパキスタン人の割合が6割以上を占める。アラブ首長国連邦ではこれが24%、オマーンでは4.6%である。2020-21年度の国家予算はコロナ禍が原因で一変した国の経済状況の中で編成されたが、これを見据えて諸目標の達成には期待が薄かった。ただ、送金額において20億ドルという記録的な上乗せは大きな励みになった。送金額において最大の割合を占めるのがサウジアラビアに居住するパキスタン人の総額70億ドルで、次いでアラブ首長国連邦から5.6億ドル、イギリスから3.7億ドル、そしてアメリカから2.5億ドルの送金が届いている。パキスタン人労働力はあらゆる業界において能力、ひたむきさ、たゆまぬ刻苦勉励を基礎に、単に個々人単独のレベルで世界的に地位を確立しただけではなく、それらの国々で我が国パキスタンの名誉や威信を高めるバネとなった。彼らの今年度の送金は経済成長における一陣の爽やかな風である。在外パキスタン人は我々のかけがえのない資産であり、祖国愛とパキスタンの建設・発展における彼らの役割は称賛に値する。政府には母なる祖国の最大の国益のために彼らのあらゆる問題を、その見込まれる範囲までも含めて解決することが求められる。

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(翻訳者:萩原萌夏)
(記事ID:960)