アメリカに基地は提供しません。
2021年06月20日付 The daily Jang紙

外相:アフガニスタンからの米軍撤退の後に、平和樹立の責任はパキスタンのみにあるのではなく、全てのパートナーが力を合わせてこの責任を果たすべきです。

イムラーン・ハーン首相:アフガニスタンにおける軍事行動のためにCIAや米軍に我々の土地を使用させることなどあり得ません。

アフガニスタンでの新たな政治情勢に立ち向かうために準備をしておくことが必要。38地点で戦闘が続いており、政府側の2400人が武器を持ったままターリバーン・グループに寝返っています──シェイク・ラシード氏の国民議会下院での意見表明

イスラマバード発(APP、本紙):イムラーン・ハーン首相は、アメリカのアフガニスタンでの軍事行動のための基地の提供をきっぱりと否定した。アメリカのテレビ番組でのインタビューで、首相は「アフガニスタンにおける軍事行動のためなどにどの国に対しても我が国の領土の使用を許しません。」と明言した。また首相は、「我々がアフガニスタンでの軍事行動のために、パキスタン国内の基地をアメリカに提供することなどあり得ません。」とも述べた。以上は首相が米国のテレビ局に対するインタビューの中で述べたのであったが、これは本日(6月20日)日曜午後6時に放送予定である。米国のHBOの「アクシオス」という番組の中で、ジョナサン・スワン氏はイムラーン・ハーン首相にこう質問を投げかけた、「首相はアメリカ政府に対して、アルカーイダ、イスラム国やターリバーン勢力を相手に国境を越えたテロ撲滅作戦のためにパキスタン国内にCIAが駐留する許可を与えますか。」と。そこで首相は、「断じてありません。我々は我が領内からアフガニスタンに対する如何なる種類の軍事作戦も、また基地の建設も許可しません。」と答えた。するとインタビュアーは驚いて再度同じ質問を繰り返し、「これは本気で仰っているのですか。」と問い直した次第である。そこで首相は「パキスタンは決してその許可を出しは致しません。」と明言した。
一方、シャー・マフムード・クレーシー外務相は「アフガニスタンからの米軍撤退後、(アフガニスタンで)平和樹立の責任はパキスタンのみにあるのではありません。この負担をパキスタンにのみ押し付けることはできません。」と述べた。トルコの報道機関に対するインタビューで、同相は「アフガニスタン情勢は複雑化しており、現在同国内では権力の獲得を巡って綱引きが続いています。」と述べた。同相曰く、「米軍撤退後に、域内での平和樹立の責任をパキスタンのみに負わせることはできません。」と。更に曰く、「域内の平和に向けて他の世界の大国の役割もございます。パキスタンは、アフガニスタン及び域内での平和樹立に向けてパートナーの1人に過ぎません。全てのパートナーが相互に協力し、力を合わせてこの責任を果たさなければなりません。」と。同相曰く、「カシミール紛争のような問題は、南アジア地域の経済発展や安定における大きな障害です。国際社会もこの方面に注意を向けて戴く必要があります。」と。
さて、シェイフ・ラシード内務相は、「アフガニスタンでの新たな政治情勢に立ち向かうために準備を万端にしておくことが必要です。」と述べた。国民議会下院でアフガニスタンに関して演説を行いながら、同相は「アフガニスタンでは38地点で戦闘が続いており、政府側の2400人が武器を持ったままターリバーン・グループに寝返っています。そのような状況下で、我々はトルハムではシヌワーリー族に、そして部族地域の南ワズィーリスターンではアフガニスタンとの国境にあるアングール・アッダーで大臣に通行許可を与える予定です。」と述べた。

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(翻訳者:保本祐希)
(記事ID:973)