アフガニスタン、戦闘激化
2021年07月04日付 The daily Jang紙

アフガニスタン国民は避難場所を探しあぐねている、パキスタンは国境を封鎖しています。以前のように難民はこの国に来られません──連邦相

大都市の包囲完了、バダフシャーン州の7県を占領済──ターリバーン。多数の州で300人の戦士を仕留める──アフガニスタン政府。

即時にアフガニスタンから全軍を撤退させてはいません。そこに残る少数の兵士がアフガニスタン政府を存続させるために支援を行います──アメリカ大統領。

ワシントン(米政府)は、アフガニスタンを監視するためにカタールに基地を設立する予定である──情報筋。アメリカによって8月までにアフガニスタンから全軍を撤退させる準備が続いている──海外通信社の主張。

カーブル(AFP、ジャングニュース):-アフガニスタンにおいて戦いが激化している。アフガニスタンの一般市民は避難場所を探しあぐねている。ターリバーンの主張によれば、大都市という大都市は包囲を完了し、バダフシャーン州の7県を占領したという。一方でアフガニスタン政府は、多数の州で300人のターリバーン戦士を仕留めたと主張している。バイデン米大統領は、「アフガニスタンから即時に全軍を撤退させてはいません。我々の残った兵士たちがアフガニスタン政府を存続させるために支援を行います。」と述べた。一方、ワシントン(米政府)は、アフガニスタンを監視するためにカタールに基地を設立する予定であるという複数の情報がある。この関連で、グラーム・サルワル連邦航空担当相は以下のように述べた、「パキスタンは国境を封鎖しております。今や以前のように難民が我が国に来ることはできません。」と。海外通信社によれば、アメリカによる8月までのアフガニスタンからの全軍撤退の準備が続いており、これを受けて、アフガニスタンではターリバーンとアフガン国軍の間で戦闘が激化しているという。アフガニスタン防衛省の主張では、過去24時間以内に行われた激しい戦闘において、300人を超えるターリバーンを仕留めたという。ヘルマンド州で行われた空爆では多数のターリバーンを標的とした。ヘルマンド州評議会のメンバー、アターウッラー・アフガンは海外通信社に対してこう述べた、「目下アフガニスタン空軍はターリバーンの基地に対する空爆に拍車を掛けています。その結果、ターリバーンは戦闘員を多数失わざるを得なくなっています。」と。一方、ターリバーンは政府のありとあらゆる主張を否定している。双方から互いに対する軍事作戦において多大な損害を与えたという発表がなされているが、第三者筋によるその真偽の見極めは難しい。アメリカがアフガニスタンからの撤退を開始した5月1日から、アフガニスタン政府およびターリバーンの間で戦闘が激化している。ターリバーンは何十ものにも上る諸県を占領しており、ターリバーン戦士たちはほとんど全ての大都市の包囲を完了している。そして土曜日にはバダフシャーン州において更に7県を占領したと主張した。カーブル駐在アメリカ上級代表ロス・ウィルソン氏はターリバーンを激しく批判しつつ述べた、「ターリバーンはソーシャルメディアを用いてアフガン人を威圧し、攻撃する(?)ために暴力的なプロパガンダや嫌悪の情を掻き立てる弁舌を用いています。暴力やテロリズムは平和を樹立できません。」と。カーブルのある住民はこう述べている、「バグラームから外国軍が去ることによって我が国が、ソ連撤退後の1990年代のような内戦向かって進み得るという懸念が更に強まりました。歴史が繰り返されるのを目の当たりにしています。アメリカ人もロシア人と同じ轍を踏もうとしています。アメリカ人も戦争を終わらせることなく去ろうとしているのです。」と。ジョー・バイデン米大統領はこう述べた、「アメリカ軍はアフガニスタン政府および同国軍に必要に応じて支援を提供します。アメリカは、アフガニスタンから全軍を即時に引き上げている訳ではありません。」と。ジェーン・サーキー・ホワイトハウス大統領報道官は述べた、「アメリカ大統領は長年アフガン戦争は力で勝利することはできないものであると感じています。今後数ヶ月の間、アメリカはアフガニスタンに保安システム及び人間的な思いやりに基いた支援を提供し続ける予定です。」と。[パキスタンの民放]ジオニュースによれば、アメリカがアフガニスタンを監視するためにカタールに基地を設立しようとしているという複数の情報があるという。この関連で、グラーム・サルワル・ハーン連邦航空担当相はこう明らかにした。
パキスタンは自立自存の道に踏み出しております。アメリカを含めた超大国に基地や領空の使用を許可しません。インドは世界最大のテロ国家です。パキスタンにおけるテロ事件の裏にはインドの関与があります。イムラーン・ハーンはイスラーム世界の指導者です。アフガニスタンで平和のために世界が行う努力に同調します。アフガニスタンとの国境には完全に柵が張り巡らされています。今や、以前のように難民が我が国に入ることは不可能です。アフガン・ロシア問題(アフガン侵攻)の間、民間の統計によれば500万の難民の内200万人がパキスタン国籍を取得したといいます。それゆえ、彼らは今やパキスタンの愛国者の1人となる必要があります。そして、万が一アフガニスタンで再度不快な状況が起こったとしても、アフガン難民はパキスタン領内に招き入れられる代わりに、国境の難民キャンプに留め置かれることになるでしょう。

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(翻訳者:田中葵)
(記事ID:974)