アーザード・カシュミールにおける観光の振興
2021年09月30日付 The daily Jang紙

イムラーン・ハーン首相は、建設及び発展の数々の重要プロジェクトの完成に余念がない。しかし、環境問題、観光、及び後進地域における基本的なインフラの拡充は、首相の特に関心のある分野である。火曜日にアブドゥル・カイユーム・ハーン・ ニヤーズィー・アーザード・カシュミール首相との会見の際、首相はアーザード・・カシュミールにおいて観光業の発展と振興及びインフラ拡充に向けてのパキスタン政府の取り組みについて説明し、アーザード・カシュミールにおける観光の振興によって経済が発展し、雇用の機会が生まれるであろう、と述べた。ジャンムー・カシュミール地方は地上の楽園と言われ、アーザード・カシュミールもその一環として極めて美しく、見るに値する。カシュミールの高く聳え立つ山々、緑濃い渓谷、様々な種類の樹木によって覆われた森林、ごうごうと音をたてて流れる清流や小川、滝、湖、泉、一面緑の畑、歴史的な城塞や聖者様の御廟、そして世にも珍しい建築物の数々は巡礼者や旅行客にとって大きな魅力を湛えている。やるべきことはこれらの地点へのアクセスを容易にすること、また、全ての便宜を完備した簡易宿泊所やホテルの建設である。主要な幹線道には既に旅の途中疲れを癒すために滞在する休憩所が設けられているものの、そこは飲食や他の必要なサービスへの備えが皆無である。そのため、大抵それらは閉鎖したままである。パキスタン政府の必要な資金の供給があれば、それらも有効活用することができる。あらゆる基本的なサービスに恵まれれば、外国人旅行客もこの方面に大挙して来訪するであろう。それにより「カシュミールの大義」(訳注:カシュミールを解放すべしとする大儀)も機運が高まろう。外の世界にも被占領(=インドの実効支配下の)カシュミールとアーザード・カシュミールとの両者には人権と自由という点で得られた成果に雲泥の差があることが知られることになるであろう。自身停戦ライン上に位置する美しく小さな町のご出身であるアー ザード・カシュミール首相が、アーザード・カシュミールにおける観光業発展のために、パキスタン首相のヴィジョンを実行に移すことが期待される。

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(翻訳者:山本星玲奈)
(記事ID:990)