トルハム国境の通行再開
2021年10月24日付 The daily Jang紙

トルハム国境はパキスタン・アフガニスタン間の最重要通過点である。なぜなら現在は国境に沿って鉄条網が張り巡らされており、かつて密輸に加え両国の国民による非公式な往来のために利用されていた道が全て閉ざされてしまっているからである。国境に鉄条網を張る作業は簡単にはいかなかった。なぜなら、パキスタンの治安部隊に対して国境の向こう側から多数回様々な過激派グループが攻撃をし掛けてきたからである。そして、この重要なプロジェクトは多大な犠牲を払った末2018年に達成され、そこには233のチェック・ポストも設けられた。プロジェクトの完成後も治安部隊への攻撃は止まない。しかし、密輸と違法な物資の輸送は大幅に抑えられるところとなり、今や両国の国民はトルハム国境を使って正式の法的な書類を携えた上パキスタンからアフガニスタン、あるいはアフガニスタンからパキスタンへと往来を行うようになったのである。トルハム国境は8月15日の[ターリバーンの]カーブル制圧後、9月に入り国境に位置するNADRA(=国家データベース及び登録局)のセンターでのパキスタン国民のオンライン証明の工程が突然中断に陥った時点で完全に閉ざされた。ターリバーンは同月、徒歩の旅行者に対しトルハム国境を閉鎖した。ただ、パキスタンはこれ(=徒歩旅行者の国境通過)は5月にコロナウイルスの拡大を考慮して既に停止していた。ただ、その翌日(?)、パキスタンは5か月の閉鎖の後にこれを再開した。これを受けてアフガニスタン人240名がオンラインビザのサービスを利用してパキスタン国内に入国し、またパキスタン人108名も同サービスを使ってパキスタンへ帰国した。国境当局者が言うことには、パキスタンに入国するアフガニスタン人には連邦政府の指導によりオンラインビザが発給されたという。トルハム国境の再開により両国間の往来の回復が期待されるが、国境を安全にすることは両国の責任である。そうすれば、両国とも双方に対する国境侵犯の非難は無くなるであろう。

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(翻訳者:今川健太)
(記事ID:995)