パキスタン・ハラール局の承認
2021年11月01日付 The daily Jang紙

5年の遅れも何のその,連邦内閣がパキスタン・ハラール局の運用規則を承認したことは疑いなく1つの重要な一歩である。それは,単に国内のハラール物資の供給を確実にすることに資するだけでなく,世界のハラール市場においてもパキスタンが自らの地位を確立する道を開くからである。シブリー・ファラーズ連邦科学技術相は,「この措置によって,パキスタンは,世界中でおよそ16億人のムスリムの必要性と好みに依拠する7,500億ドルを超えるハラール食品国際市場への進出しようとしています。」と述べた。PHA(パキスタン・ハラール局)は,ハラール製品及びサービスに関し、国際的,南アジア域内的,国内的あらゆる水準や法律・法規,政策実行の責任母体となる。同局の局務は,ハラール飲食品業界の振興とハラール食品に該当する食品類に完全な調査を経た後のハラール・スタンプの押印である。ちなみに,パキスタン政府は,5年前に国内でハラーム(宗教的に許されていない)成分を含む製品の輸入及び販売を停止するためにハラール・フード局の設立を決定しており,これに絡んで法案も準備していた。複数の州の異議申し立てに遭い、同草案は「共通の利害評議会」に送付されたものの,先送りとなったままであった。そして今回ようやく連邦内閣がこれを承認したところである。PHAは議会制定法によって科学技術省の所管となる。パキスタン・ハラール局はより広い視野で見ると,まさに一石二鳥である。すなわち、これが始動することによって,単に国内でハラール食品の生産,供給,輸入そして販売が促進させられるだけでなく,パキスタンがハラール食品の世界市場にも参入し,自らの通商及び経済活動を活発化させられるからであり、これが当面その最も重要な必要性である。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:藤井文美)
(記事ID:1000)