パキスタンの恩人アブドゥル・カディール・ハーン博士,国葬
2021年10月11日付 The daily Jang紙

服喪で国旗は半旗、政府及び軍の高官、野党指導者含め全国民の悲しみに差はない、前例のない告別礼拝、慈愛の雲も雨を降らす

悲しみの中のパキスタン人,政治的・軍事的指導者,野党を含め全国民が悲しみの中に,異例の告別式,激しい雨の中。

故科学者は敵にとって悩みの種,8年という短期間で弱少国家を核保有国に格上げし,ミサイル開発の面でも重要な貢献を果たした。

先月(?)コロナ・ウイルス感染が確認、ファイサル・モスクで告別礼拝、大統領,首相,参謀総長,ナワーズ(・シャリーフ),シャハバーズ(・シャリーフ),ビラーワル,スィラージュル・ハック,チョードリー兄弟その他各氏が弔意の表明

イスラマバード(ジャング特派員):―国家の防衛を万全とした「パキスタンの恩人」,高名な原子力科学者アブドゥル・カディール・ハーン博士がこの世を去った。彼は国葬に付された。激しい雨にもかかわらず前例の無い葬儀。故科学者は敵にとって悩みの種であり続けた。8年という短い期間に,弱少国を核保有国に格上げし,幾多のミサイル開発の面でも多大な貢献を果たした。詳細によれば,アブドゥル・カディール・ハーン博士は体調が悪化したため午前6時頃KRL病院に搬送されたが、午前7時4分に帰らぬ人となった。享年85歳であった。彼はかなり長期間健康がすぐれなかった。アブドゥル・カディール・ハーン博士は8月26日にコロナ・ウイルスに感染したことが確認された。その後深刻な状態のために,カホーター研究所(=KRL)附属病院に移されたが、体調が持ち直したために,自宅に戻っていた。月曜日の早朝,アブドゥル・カディール・ハーン博士は肺に痛みを訴え、病院に搬送された。しかし、あえなくこの世を去った。カディール博士はイスラマバードのH8墓地に厳かに埋葬に付された。埋葬に先立って,栄誉礼が捧げられた。パキスタン国軍及び警察の部隊がこれを捧げた。埋葬の後,軍当局からアブドゥル・カディール・ハーン博士のご息女に国旗が贈呈された。これらに先立って,アブドゥル・カディール・ハーン博士の生前の意思に従って,彼の告別礼拝はイスラマバードのファイサル・モスクで執り行われた。告別礼拝の先導はムハンマドゥル・ガッザーリー博士が務めた。アブドゥル・カディール博士の告別礼拝の折,警備は厳戒態勢が取られた。告別礼拝の間雨も降りしきっていた。にもかかわらず参加者は告別礼拝を挙げ,故人との最後のお別れをした。告別礼拝には,大統領代行、サーディク・サンジャラーニー上院議長や連邦大臣の面々を含め,政府や軍の要人たちが顔を揃えた。サイヤド・ムラード・アリー・シャー・シンド州首相もイスラマバードでの告別礼拝に参加した。シェイフ・ラシード内務相も弔意を表しながらこう述べた。
「彼のパキスタンの恩人の体調はしばらく優れませんでした。パキスタンを核保有国たらしめ,国家防衛を万全としたことにおいて,アブドゥル・カディール博士の貢献は非常に大でした。アブドゥル・カディール博士は我が国の誇るべき科学者であり、8年という短い期間でたゆまぬ努力とひたむきさで原子力発電所を創設し,世界の名だたる科学系ノーベル賞受賞者たちをあっと言わせました。1998年,パキスタンはインドの核実験を受けてアブドゥル・カディール博士の総指揮の下核実験に成功しました。パキスタンのために,射程1000キロメートルのゴーリー・ミサイルを含め多数の短距離・中距離ミサイルの開発においても,重要な貢献を果たしました。アブドゥル・カディール・ハーン博士には3つの大統領勲章が贈られました。2度の殊勲賞に加えて,殊勲の三日月賞も賜ったのです。アブドゥル・カディール・ハーン博士の功績を称えて1993年博士にカラチ大学は名誉理学博士号の学位も授与しました。ダーオ大学付属病院には彼の名を冠した施設が設立されました。」と。

イスラマバード(特別レポーター……):-原子力科学者であるアブドゥル・カディール・ハーン博士の死に全国民は目に涙を浮かべ,喪に服すべくパキスタン国旗は半旗、政府及び軍の高官や野党指導者を含め,全国民の間に一様に悲しみが広がった。アーリフ・アルヴィー大統領,イムラーン・ハーン首相,参謀総長カマル・ジャーヴェード・バージョワ将軍,ナワーズ・シャリーフ,シャハバーズ・シャリーフ,ビラーワル,スィラージュル・ハック,チョードリー兄弟その他の各氏は,パキスタンの恩人の死に深い悲しみを表明した。詳細によれば,アブドゥル・カディール・ハーン博士の死に,全国民は目に涙を浮かべ,喪に服すべくパキスタン国旗は半旗、政府及び軍の高官や野党指導者を含め,全国民に広がる悲しみに差はない。アーリフ・アルヴィー大統領は,自身のメッセージで「パキスタンの恩人カディール博士ご逝去の事実に接して実に悲しい。」と述べた。イムラーン・ハーン首相もカディール博士の死に深い悲しみを表明しつつ,「彼の貢献はいつまでも我々の心に残るでしょう。」と語った。参謀総長カマル・ジャーベド・バージョワ将軍はこう述べた、「カディール博士はパキスタンの防衛強化の上でこの上ない貢献を果たしてくれました。カディール博士のご冥福をお祈り申し上げます。」と。ムスリム連盟ナワーズ派の指導者ナワーズ・シャリーフ氏はその発言を通して,「カディール博士のご逝去の事実に接して非常に悲しい。」と述べた。統合参謀本部議長ナディーム・ラザー将軍,パキスタン空軍の総帥ザヒール・アフマド・バーバル空軍大将,パキスタン海軍の総帥アムジャド・ハーン・ナヤーズィー提督は,各々の追悼メッセージでカディール博士の死に深い悲しみを表明した。シャハバーズ・シャリーフ氏は,「ムスリム連盟ナワーズ派は,本日月曜日、全土で喪に服します。」と述べた。チョウドリー・サルワール・パンジャーブ州知事は、「パキスタンを核保有国とする上でカディール博士は理想的な役割を果たしました。彼の死に際して,どの愛国者パキスタン人の目にも涙が浮かんでいます。」と。イムラーン・イスマーイール・スィンド州知事は故人への神の許しと冥福また遺族には忍耐を祈りながら、「カディール博士は国家のために称賛に値する貢献を果たしました。」と述べた。ムラード・アリー・シャー・スィンド州首相は、「カディール博士は国民の宝でした。彼のこの国に対する貢献はいつまでも我々の心に残りましょう。」と述べた。ファッワード・チョードリー情報担当連邦相はこう述べた、「カディール博士の死に全国民は悲しみに沈んでいます。パキスタンに対する彼の貢献は途方もありません。ご冥福をお祈りします。」と。ファルッフ・ハビーブ情報担当国務相,アサド・ウマル連邦相,シャハバーズ・グル首相付特別補佐官,シャー・マフムード・クレイシー外務相,シェーイフ・ラシード連邦内務相,チョウドリー・シュジャーアト・フセイン氏,チョウドリー・パルウェーズ・イラーヒー氏,ムーナス・イラーヒー水資源担当連邦相,サルダール・ウスマーン・ブズダール・パンジャーブ州首相,マリヤム・ナワーズ・ムスリム連盟ナワーズ派副党首,スィラージュル・ハック・ジャマーアテ・イスラーミー代表,上院の院代表シェヘザード・ワシーム上院議員,アースィフ・ザルダーリー元大統領,モウラーナー・ファズル・ッラフマーン・ウラマー協会ファズルッラフマーン派代表,ビラーワル・ブットー・ザルダーリー氏,パンジャーブ州議会の野党代表ハムザ・シャハバーズ,サイヤド・ユースフ・ラザー・ギーラーニー元首相,フルシード・マフムード・カスーリー元外務相,エージャーズ・ギーラーニー,アリー・アミーン・ガンダープール,ショーカト・タリーン,シェへザード・アクバル,ムハンマド・ミヤーン・スームロー,アミーヌル・ハック,サーディク・サンジャラーニー,アサド・カイサル,ターヒル・アシュラフィー,ラフマーン・マリク,サージド・ナクビー,ハーミド・ムーサヴィー,マシュアール・マリク,アミールル・アズィーム,モウラーナー・ムハンマド・アフマド・ルディヤーナヴィー,アッラーマー・アウラングゼーブ・ファールーキー,モウラーナー・マスウードゥッラフマーン・ウスマーニー他の各氏もカディール博士の死に悲しみを表明している。
一方、カラチのスタッフ・レポーターによれば,パキスタンの恩人,アブドゥル・カディール・ハーン博士の死に対してスポーツ界も喪に服し、悲しみに沈んでいるという。様々なスポーツの元及び現役の世界的な選手たちがこう述べている、「全国民はアブドゥル・カディール博士に未来永劫ご恩返しはできません。」と。バーバル・アーザム・ナショナル・クリケット・チーム・キャプテン,ハサン・アリー,シャーヒーン・シャー・アーフリーディー両投手,ムシュターク・アフマド元テスト・クリケット選手,サルファラーズ・アフマド元キャプテン,ジャベード・ミヤーンダード元キャプテン,ウメイド・アースィフ,アブドゥッロウーフ両投手,ムハンマド・ハフィーズ・オールラウンダー、ラーシド・ラティーフ,シャーヒド・ラーフディーリーの両元キャプテン(以上クリケット選手),イスラーフッディーン,サミーウッラー・ナショナル・ホッケー・チーム元キャプテン,ハニーフ・ハーン,シャへナーズ・シェイフ,ハサン・サルダール,カマル・ズィヤー,スメイル・フセイン・ナショナル・ホッケー・チーム・コーチ,ハイダル・フセイン・カラチ・ホッケー協会(=KHA)事務局長,ジャハンギール・ハーン・スカッシュ元世界チャンピオン,タルハ・ターリブ・オリンピック重量挙げ選手、アルシャド・ナディーム陸上選手,マーフワル・シェへザード・バドミントン全国チャンピオン,シャー・ハーン,パルニヤー・ハーン,ラフアト・アンジャムの各卓球全国チャンピオン,モハメド・アーサフ,モハメド・サジャードの各スヌーカー全国代表,ハーリド・サッジャード・コーカル・パキスタン・ホッケー連盟会長,アースィフ・バージュワ代表同事務局長,アーリフ・フセイン・パキスタン・オリンピック協会会長,アースィフ・ザマーン・パキスタン・スポーツ委員会会長,国際的なレスラーのイナーム・バット氏,ニダー・ダール女性クリケット選手,以上の各氏が彼の逝去に悲しみを表明している。マリヤム・オウラングゼーブ・ムスリム連盟ナワーズ派広報官はこう述べた、「彼のパキスタンの恩人は自身の全生涯をパキスタンの大地に捧げたのです。」と。SNS上の声明では,彼女はこう述べた、「アブドゥル・カディール・ハーン博士の死に際し深い悲しみがあります。彼はパキスタンの誇りであり、名誉でした。」と。

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(翻訳者:田中葵)
(記事ID:1005)