ラーホール:世界随一の汚染都市
2021年11月16日付 The daily Jang紙

ラーホールはかつては庭園の都市と言われていたが、今や世界随一の汚染都市に成り果ててしまった。同都市における大気汚染は、危険な限度にまで達している。そのため空気質指数は264をマークした。空気質指数のレベル分類によれば、指数151から200までの汚染は「健康に有害」、指数201から300までは「極めて健康に有害」、そして301以上の指数は、危険な域の汚染を示している。こうしたわけで、専門家たちにより市民に対して,大気汚染の害から逃れるために、市民はマスクを忘れずに使うようにとアピールがなされたのである。ラーホールは過去数年間世界的諸機関により世界最悪の汚染都市のリストに名を連ねているが、我が連邦及び州政府は,都市の汚染防止のために十分に必要不可欠な措置を実施してこなかった。農民たちは今日も都市の郊外では作物残渣の焼却を続けている。作物残渣の焼却も年に1度や2度行われるのに加え、都市の中やその周辺にある工場群や炉や窯から立ち上る煙は、年間を通じて大気汚染の原因となっている。こうした企業や事業に対する恒久的な対策は取られておらず、どころか、数千ルピーの罰金を課して数日間の勾留のみである。経営者たちは行政当局と示し合わせて再び事業を始める有様である。都市の大気を汚染から守るために必須なこと、まず都市の中やその周辺にある工場を都市から離れた地点に移転させる、次に工場の経営者たちに事業を営むにあたり大気汚染の発生予防規程を作成して配る、そしてこの予防規程に違反した人々に厳罰で対処する、以上である。国民は、植樹によりこの大気汚染縮小への対策として自身のささやかな役割を果たすことも可能である。

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(翻訳者:田中葵)
(記事ID:1023)