鳥たちは「偽の鳴き声」を聞いて舞い降り、罠にかかる
2022年02月03日付 Prothom Alo紙
(prothom alo紙2021年11月15日付)
まるで鳥の鳴き声そのもの。携帯電話を使い小さなスピーカーを利用して、その偽の鳴き声が沼地や運河や水源地などの付近で鳴らされます。鳴き声を聞いて飛んできたドゥンコル(和名バン)、バブイ(ハタオリドリ)、カルクチュ(オオバン)、カイン(セイケイ?)などのさまざまな在来種の鳥や渡り鳥が罠にかかります。月曜日早朝、バゲルハト県モッラハト郡のコダリヤとメヘルプル沼地で捜査活動が行われ、このようにして捕らえられていた40羽の鳥が保護されました。この事件に関連した疑いで2人が逮捕されました。
逮捕されたのは、モッラハト郡アルヤディヒ村のリポン・バロイ(38)と同じ村に住むショロト・ラエ(36)です。逮捕後モラハット郡のオニンド・モンゴル弁務官補(土地担当)は移動裁判所を通じてリポンに15日間の禁固刑、ショロト・ラエに5000タカの罰金を言い渡しました。
正午にはモッラハト郡議会敷地内にある池の岸から、密猟者から保護された40羽の鳥が放たれました。この日を含め過去2週間で同郡各地で、さまざまな種の65羽の鳥が保護・解放されました。
モハンマド・ワヒド・ホセン・モッラハト郡長官(UNO)は「川、運河、沼地などに囲まれた当地では、冬になると広い地域で多数の鳥が見られます。特に早朝と夕方に多いのですが、その機会を狙って、一部の悪徳狩猟者が鳥を捕まえています。今朝は秘密情報をもとに捜査を実施し、40羽の鳥、鳥を捕獲する罠、スピーカー、バッテリーを押収するとともに2人を逮捕し、その後移動裁判所を通じて罰則を与えました」と語りました。
ワヒド・ホセンUNOはさらに次のように述べました。「こちらでの鳥の狩猟にはこれまでなかった技術が使われています。狩猟者は沼の中に電池付きの小さなスピーカーを複数設置しておくのです。そして携帯電話を使って、インターネットからダウンロードした鳥の鳴き声を明け方鳴らします。その鳴き声を聞いた鳥たちは他の鳥や食べ物を探すために舞い降りてきて、糸でできた罠に引っかかってしまいます。それ以外にも、ナイロン糸に釣り針を結びつけ、生きた魚をつけて鳥を捕まえる方法もあります。こうした狩猟防止のために、地元の住民を代表する人たちの協力で意識を高める方策をとっています」。
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(翻訳者:盛岡音羽)
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