初の女性最高裁判所判事
2022年01月08日付 The daily Jang紙

あらゆる役職への就任が能力に基づいてなされること,また、なされるべきであるということ,また,性差別は如何なる場合にも許容されるべきでないということには一切の疑いがない。司法委員会が賛成多数によりアーイシャ・マリク・ラホール高等裁判所判事を最高裁判所判事への就任を承認したことは,見上げた行為として評価されることになるであろう。これにより最高の司法機関への女性の道が開かれるのであるから。アーイシャ・マリク判事は我が国の歴史上初の女性最高裁判所判事となる。グルザール・アフマド最高裁長官を議長とする最高司法委員会の会合が開かれ,その席でアーイシャ・マリク・ラホール高等裁判所判事の最高裁判所判事への任命が検討された。ある英字新聞によると,司法委員会はアーイシャ・マリク判事を登用に向けて推挙し,この件を最終的な承認に向けて,判事任命のための議会委員会に送付したという。司法委員会のメンバー5名がこれに賛成票を投じ,4名が反対した。ところで,アーイシャ・マリク判事の任命を巡って年功序列の点から紛争が生じ,弁護士らは抗議のストライキをするとの脅迫まで掛けたが,疑問符が付くのは,もし憲法の中にそのような規定がなく,最高裁判所史上年功序列に基づかず最高裁判所判事の任命を行った事例が40件近く存在するのであれば,本件をもつれさせる何の謂われがあるのかということであり,更にはファフルン・ニーサー・コーカル判事*が最年長者であるにもかかわらず,ラーホール高等裁判所長官に任命されなかったのは何故かということもある。一部の法の専門家によると,高等裁判所からの最高裁判所への任命は昇進ではなく,新規の採用であると考えられるという。アーイシャ・マリク判事の上述の任用は,前向きな前進である。従来とは異なり、非常に多数の女性が法曹界に進出しているが、このような事例は彼女たちの励みとなるであろう。

*訳注:同判事も女性である。

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(翻訳者:藤井文美)
(記事ID:1027)