「イリー、ビリー達のホテル“ファーリーゴール”
2022年05月29日付 Prothom Alo紙


最近、ペットのためのホテル「ファーリーゴール」がミルプールに開業した。ここは飼い主が外出する際に、飼っている犬や猫を預けることができる。

マンスラ・ホセイン ダッカ
公開:2022年3月6日
インド人のジョイタ・ボッタチャルジョ氏は、仕事のため夫とダッカのサバールで暮らしている。ここ三か月の間、「クキ」という名前の犬を飼っている。しかし、犬を置いて夫婦は買物や用事で長い間出かけることができなくなっていた。よって彼らは「クキ」をホテルに預けなければならないのである。
犬、猫などのペットのためのホテル「ファーリーゴール」が、先月の2月22日に首都のミルプールに開業した。犬や猫は別々の個室で過ごす。体調を崩してしまった場合、ホテルの下のクリニックで治療を受けられる。ファーリーゴールのフェイスブックページから連絡して、あるいは多くの人がミルプール動物園通り(Aブロック、区画60番)へと直接当ホテルに犬や猫を預けにやってくる。
金曜日の午後にホテルを訪ねたところ、「ソフィー」、「ルナ」、「オーディン」、「リリー」、「デイジー」、「ジミー」、「イリー」、「ビリー」、「ヒトラ」の合計9匹の猫と13歳の犬「キチミ」がそこにはいた。記者の前で、ジョイタ・ボッタチャルジョ氏と彼女の夫はペットの犬「クキ」を連れてホテルにやってきた。「クキ」はキョロキョロと個室と様々な場所を見回していた。
ホテルには犬用の個室が3つと、猫用の個室が14ある。トイレは個室内に石を広げて作られている。犬が望むなら窓際から空を眺めることができる。そのような仕組みもある。
このホテルを起業したのは、“ポー“財団の創設者兼建築家のラキブル・ホク氏、私立大学の教授ヌズハット・ナビラ氏、そしてデジタルマーケティング部門で働くカリッド・ファルハン氏の3名である。起業家らによれば、猫のための宿泊料金が一泊500タカで、犬の場合1500タカだそうだ。飼い主が、犬猫の食事を持参することになっている。
ホテルの下にはPeople for Animal Care Foundation (ポー財団)のポー・ライフケア クリニックがある。その隣には、犬猫用の餌を含む様々な非常用の製品が売られているシャゴルマートという店がある。
ホテルが五つ星なのかを尋ねると、起業家らが笑いながら、このようなホテルには基準はなく、将来的に「ファーリーゴール」が基準となっていくだろうと答えた。そしてこのようなホテルを開業するのに誰が許可を出すのか、その複雑な面もある。起業家らが、とりあえず営業許可証を持って運営している。
起業家の一人、ヌズハット・ナビラ氏は、自身が猫を飼っていると話す。家族全員が出かける際、誰かが面倒を見るために家に残らなければならなかった。そのため彼女自身もこのようなホテルを待ちわびていた。加えてオーストラリア留学の際、彼女はペットのためのこのような施設と関わる機会があった。
ヌズハット・ナビラ氏は、このホテルの収益の一部は“ポー”財団の運営のために使われると述べた。これにより、街の野良猫や犬を救助して保護しやすくなる。
ホテルに預けるための様々な条件の一つが犬や猫がワクチンを接種済みであるということだ。これは人々にワクチンの重要性を認識させることにもなるだろう。飼い主の投票者IDカードや緊急連絡先の保管などを含む様々な注意を払われている。

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(翻訳者:加藤峻一)
(記事ID:1041)