パキスタンにおける観光
2022年06月12日付 The daily Jang紙

テロの撲滅を含め、パキスタンによって、国際的な観光の振興のために講じられたところの措置の励みとなる成果の明らかな証拠は、世界銀行のカントリー・ディレクターのツイッターのメッセージである。それによると、この部門の指数において6ポイントのプラスが確認できるのである。2019年に観光部門の世界ランキングでパキスタンは89位であったものが、2021年には83位に上昇したのである。世界銀行によると、指数がプラスになった根本的な要因は、良好なビジネス環境と、旅行者のセキュリティー強化と、観光部門の構造的な改善であるという。パキスタンはその大自然、4000年前の古代遺跡、登山、数々の歴史的建造物他がありながら国外の観光客の主たる関心からは外れたままであった。すなわち、不運にも過去40年間に冷戦含めテロや地域の負の要因が観光客を我々から遠ざけていたからである。そして、観光において急速な発展を遂げつつあったこの国は、他の国の後塵を拝する立場に追い込まれたのである。パキスタンの観光部門において最大の追い風は1970年代にあった。これに乗って、国内の手工芸品は世界中で人気を博し、ドルに対するルピーの価値は堅調であった。『アザブの一撃作戦』や『悪の撃退作戦』の成功裏の遂行の後、治安状況が正常に戻り始め、2018年には190万人の外国人観光客がパキスタンを訪れた。これを踏まえて、2020年にこの国は国際レベルで『最果ての観光地10選』の1つに輝いた。今回の勇気付けられる報告に照らして、観光業を一国経済の本流の中に本格的に位置付けるためにはその十全な回復において障害となっている全ての難点を克服する必要性が痛感させられる。

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(翻訳者:河本季津来)
(記事ID:1064)