ダッカの二つの市の税金 犬を飼うのに500タカを払わなければならない
2023年02月08日付 Prothom Alo紙


犬一匹につき500タカ、鹿と牛については1,000タカの税金を払う必要がある。

モハンマド・モスタファ(ダッカ)
(公開: 2023年1月28日)

ダッカ南市内で鹿、馬、犬の3種類の動物を飼うには税金を払わなければならない。市当局は今年度から徴税の取り組みを始めた。
ダッカ北市ではすでに2016年から税金の徴収を行っているが、飼育動物への課税には様々な反応が見られる。
2016年に作成された市の税収モデルでは、犬1匹につき年間で500タカの税金を市庁に収めることとなっている。さらに、鹿と馬の場合には1000タカを収める必要がある。
ダッカ南市では、今2022〜23会計年度から飼育動物に対する税金を徴収している。市では1月24日までに5匹の犬、13頭の鹿と10頭の馬の所有者が納税をすませた。南市はこれら28頭の動物分として2万5千5百タカの税金を徴収したことになる。このうちある団体が13頭の鹿を飼っている税金を納めた。さらに別の団体は40頭の鹿飼育分として近く納税すると市側に申告している。
一方、北市庁の報道官で広報担当も兼ねるマクブル・ホセイン氏はプロトム・アロ紙に、これまでにダッカ北市では約 200 頭の飼い犬が登録されたが、鹿や馬は登録されていないと語った。報道官はさらに、毎年新たに約30匹の犬の登録申請書が提出されていて、飼い主の多くがこの登録を更新していると語った。
動物愛好家は、税金を納める見返りとしての行政サービスも確立されるべきだという。多くの人の主張によると、お茶屋の店主の多くが趣味として犬を飼っていて、そうした人たちも徴税の対象となれば、かなりの人がペットを飼う気をなくすだろうということだ。
ダッカ南市のシャージャハン・アリ歳入担当副長官はプロトム・アロの取材に対し、この分野で納税を強制されている人はまだ誰もいないと語った。
南市当局は、市内で誰がペットを飼っていてその数はどのくらいなのかをまとめた。このために市役所保健部獣医課が調査を行った。また、グリスタン地区にある中央動物病院の協力も得られた。
この調査によって南市では、128匹の犬、145頭の鹿、46頭の馬が飼われていることが分かった。この情報を受けて、市庁はこれら動物の飼い主たちに税金を支払うよう文書で通達した。
南市で収税に関わっている2人の幹部官僚は、鹿と馬に税を払うことに物申す飼い主はいないが、犬の場合では飼い主からのかなりの反発があると語った。この2人の幹部はさらに、この3種の動物以外に孔雀も税の対象とする考えがあることを明らかにした。
ペットの飼い主が納税を怠っている場合、飼い主たちに対して何らかの措置が取られるかを取られるかを尋ねたところ、南市の歳入局の高官は、罰則に関しては明確に定められてはいないと答えた。
飼育動物への課税について、動物の権利に関する取り組みを行なっている団体「動物福祉のための活動家基金」の創設者で会長も務めるラキブル・ホク氏は、課税の問題はさらに明確にしなければならず、徴税を行うなら市庁側もある程度の責任を負う必要がある、と言う。例として、犬が迷子になった際は探し出す、あるいは犬が散歩するための場所を整える、また無料で狂犬病ワクチンを接種することを挙げた。
ダッカ南市の保健分野での最高責任者であるフォズレ・シャムスル・コビル氏は、登録を行った人が飼っている動物へは応急的治療が施されると述べた。この業務のため、すでに5つの地域で獣医が任命されている。
北市のマクブル・ホセイン報道氏は、納税の見返りにペットたちには医療サービスが与えられ、ダッカ北市の保健局に連絡をすれば獣医が駆けつけ医学的助言や薬を処方すると述べた。

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(翻訳者:棚橋黎,塙拓也, 堀切拓磨)
(記事ID:1094)