スモッグへの対処と対策
2023年11月05日付 The daily Jang紙

目下パンジャーブ州中部の諸県では大気汚染のせいで市民生活が危険と隣り合わせになっている。老若男女問わず呼吸器系及び耳鼻咽喉科の疾患を発病している。こうした事態は今日や昨日に始まった話ではない。約20年に亘り悪化の一途を辿った事態を注視しつつ、世界保健機関も憂慮が深い。ラホールやその他のパンジャーブ州の人口過密都市が、連日最大級の汚染状態と発表されているのもこうした事態の一環である。シャーヒド・カリーム・ラホール高等裁判所判事から成る法廷は金曜日、ある申し立ての審理の席で同州内の汚染を拡大する複数の工場を封鎖し、黒い排煙排出への対処の確約を宣誓供述書の形で申し出るまで工場の封鎖を解かないようにと命令を出した。この関連で、州内で県単位で排煙を出して走行する自動車を撤去し、それらに重い罰金を課す法令は存在する。ただ、これらも全て実施にさえ至っていないないように見える。我が建国の父の生まれ故郷(=カラチ)を含め、スィンド州の大都市やハイバル・パフトゥンハー州の州都ペシャーワルでも清掃の状況は芳しくない。気象庁の報告によると、ラホールがスモッグ率1立方メートルあたり微粒子447で南アジア第1位、インドの首都デリーが1立方メートルあたり微粒子403で第2位である。モフスィン・ナクヴィー暫定パンジャーブ州首相はこう述べる、「インド側パンジャーブ州で作物残渣の焼却傾向が7.4倍にも跳ね上がったことは懸念すべきことです。しかもラホールのスモッグ増加要因もこれなのです。」と。スモッグが酷い各地では日常生活が激しい支障をきたし始めている。医療の専門家たちはスモッグ対策のためにマスクの使用を万全にすることを力説している。ただ、これの実現のためには個人的のみならず集団レベルでも取り組みが必要である。勿論、スモッグの抑止が基本条件であるが。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:森本有理奈)
(記事ID:1142)