バングラデシュで一人当たりの食料廃棄がアメリカ・イギリスより多い
2024年07月07日付 Prothom Alo紙


プロトム・アロ デスク
更新:2024年3月29日
 バングラデシュの家庭では、一人当たり平均で年間82㌕の食料を廃棄していて、それはアメリカ、イギリス、ロシア、そしてインドよりも多い。世界で2022年に廃棄となった食料の総量は10億㌧以上で、それは世界市場に流通した全食料の5分の1である。
 先週の水曜日、国連の「食品廃棄指標報告2024」という名前の報告書でこの情報が発表された。この報告書は、国連環境計画(UNEP)のウェブサイトでこの報告書が公開された。報告書では、食料のこのような廃棄は「世界的な悲劇」であると表現された。その報告書では、世界の家庭で一人当たり年間平均で一番多い食料を廃棄しているのはモルディブ(207㌕)であると述べられた。反対に食料廃棄が一番少ないのはモンゴル(18㌕)である。
 バングラデシュの近隣諸国の中で、家庭で一人あたり年間一番多い食料を廃棄するのはパキスタン(130㌕)である。次はネパール(93㌕)である。その次にミャンマー(78㌕)、スリランカ(76㌕)、そしてインド(55㌕)の順である。一番少ない19㌕がブータンで廃棄された。
 食品廃棄指標によると、アメリカの家庭で一人当たり平均で年間73㌕の食料を廃棄した。イギリスでは76㌕である。中国に関しても同様である。しかし、ロシアでは廃棄が比較的少なかった(33㌕)。
 報告書では、2022年に廃棄された食料の60%は家庭からである。その量は6億3100万㌧。28%がレストラン、食堂、ホテルのような食事を提供する場所で廃棄された。肉屋と食料品店で12%の食料が廃棄された。
 その年に廃棄された10億㌧以上の食料は、世界市場に流通した食料のおよそ5分の1である。国連の報告書では、世界のおよそ8億の人々が食べられないでいるとき、億万ドルの食料がゴミ箱に捨てられている。
 これは世界の食料の廃棄について国連がまとめた2番目の報告書である。これを作成するにあたって非営利団体のWRAPが国連に協力した。この報告書では、食料廃棄について今までで最も包括的に全体像を取り上げられた。
 WRAPの責任者のリチャード・ソワネル氏は、「これは私を呆然とさせた。実は年間毎日ひと時に廃棄される食料で、現在食べることができないでいるおよそ8億の人々全員を食べさせることが可能である。」と述べている。

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(翻訳者:長谷川優)
(記事ID:1159)