スーチーの家を競売にかけられ、誰も買いに来なかった
2024年07月07日付 Prothom Alo紙


ロイター
更新日:2024年3月20日 18:06
服役中のミャンマー民主化運動指導者アウンサンスー・チーの家が、今週水曜日競売にかけられた。しかし、誰もその家を買いに興味を示さなかった。
目撃者や地元メディアによると、スーチー氏の家の競売開始価格は9000万ドルであった。しかし、競売に参加する人は誰もいなかった。
ヤンゴンのインヤー湖の近くにあるスーチー氏の実家は約1.92エーカーの土地にある。
その家の所有権をめぐって兄のアウンサン・オー氏とスーチー氏は争っていた。法廷闘争を続いていた。
長年にわたる法廷闘争後、ミャンマーの最高裁判所は、その家の売却を命じた。その指示通り、本日スーチー氏の家を競売にかけられた。
2021年の2月に起きた軍事クーデターによりノーベル賞受賞者であるスーチー氏は権力を失った。その後から同氏は、服役している。スーチー氏に対しては、現在複数の訴訟が提起されている。いくつかの訴訟により、すでに刑罰も受けている。
競売の目撃者はデリケートな問題のため個人名を公表しないことを条件として、ロイター通信に、競売に誰も買いに来る人がいなかったという内容を語った。そのため担当官は帰ってしまった。
BBC ミャンマーもこのニュースを報じた。
競売で家が売却されなかったことについて、すぐにアウンサン・オー氏は反応を公表しなかった。軍事政権の報道官に回答を求めたが、応じなかった。
スーチー氏の父アウンサンはミャンマー独立の英雄だった。彼は、1947年に殺害された。
その後、スーチー氏の母キン・キイー氏は家を相続した。
家の相続権を求めて、2000年にアウンサン・オー氏は訴訟を起こした。2016年にその訴訟の判決が下った。
裁判所はすべての財産をきょうだいの間で均等に分けるよう命じた。
裁判所の判決に対し、アウンサン・オー氏は控訴した。
クーデター後、最高裁判所は彼の抗告を認める判決を下した。その家を競売にかけるよう命じた。しかし、その取り組みは成功しなかった。

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(翻訳者:菅原昂平)
(記事ID:1160)