イーロン・マスクとルパート・マードックの受賞に異論
2024年07月07日付 Prothom Alo紙


CNN
公開:2024年3月17日
アメリカの高等裁判所判事、故ルース・ベイダー・ジンスバーグ氏にちなんだ賞の今回の授与について、論争が起きている。この異論を、唱えているのは判事の家族である。反対の原因は、今回の受賞者に選ばれた、Space Xの設立者イーロン・マスク氏と、メディア王のルパート・マードック氏にある。
 この2人のアメリカ人資産家の名前が名簿にあがった後、ジンスバーグ氏の家族は、賞から彼女の名前を削除することを求めている。ある声明の中で、家族は「賞に今年選ばれた人たちは、オッパーマン財団の真の目的や、ジンスバーグ判事が声をあげていた主題から遠ざかってしまっている」と語った。
ジンスバーグ氏の家族は、彼女はこの賞とは無関係であり、今年彼らがこの賞に選ばれたことは、ジンスバーグ氏の記憶に対する「侮辱」であると述べた。同時に、彼らはこの故人の判事の元部下であったトレバー・モリソン氏からのある手紙に賛同を示した。
その手紙でトレバー・モリソンは、「元判事が人生を捧げ、それにより全世界からの敬意を集めたその価値観は、今年の受賞者の選定に反映されていない。」と記している。
 アメリカの高等裁判所で、リベラル派判事としてルース・ベイダー・ジンスバーグ氏は人気を得た。2020年に彼女は87歳で亡くなった。彼女はアメリカで、中絶の権利や同性婚、移民などの様々な重要な社会問題に賛同を示してきた。
 今年は、イーロン・マスク氏とルパート・マードック氏以外にもTVスターのマーサ・スチュアート氏や俳優のシルベスター・スタローン氏、投資家のマイケル・ミルケン氏らの名もジンスバーグ賞の名簿に上がった。賞の主催者であるオッパーマン財団は昨水曜日、自分たちそれぞれの分野で並々ならぬ業績をみせたものに、この賞は授与されるものであると述べた。
 オッパーマン財団の説明によると、以前にはこの賞は女性に授与されていたが、今年は、裾野を広げ、様々な分野に貢献した男性も含められたという。財団のジュリー・オッパーマン理事長は「ジンスバーグ判事は女性のためだけでなく、皆のために闘った。」と語った。

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(翻訳者:川出航也)
(記事ID:1164)