イランの報復を恐れる中、中東全体で厳戒態勢
2024年07月07日付 Prothom Alo紙


ロイター
ベルリン
発行:12 4月2024
中東情勢により、ドイツの民間航空会社ルフトハンザ航空は、イランの首都テヘランへの運航停止を延長した。ルフトハンザは、イスラエルがシリアのイラン大使館を攻撃したことに対し、イランが報復攻撃を行う可能性があるという恐れから、この決定を行った。
イランの通信社がSNSのXで投稿したところによると、軍の予行演習の為にテヘランの上空は閉鎖された。しかし、のちにその通信社は、そのメッセージを削除し、このようなニュースは公開しなかったと述べた。
イランの報復攻撃に対する懸念から、アメリカと中東諸国は4月1日から厳戒態勢を敷いている。その日、イスラエルの戦闘機がシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館に空爆を行った。
ルフトハンザは木曜日、テヘラン行きの全便を4月の13日まで運休した発表した。これに伴い、運航停止を2日間延長した。ルフトハンザ広報担当者は、添乗員らが夜を過ごすためテヘランで着陸しなくてもよいように、週末からフランクフルトからテヘランへのフライトを運航しないことを決定したと述べた。
西側諸国の航空会社の中では、唯一ルフトハンザとその関連旅客航空会社であるオーストリア航空がテヘランへの運航を行っている。トルコ航空と中東を拠点とする旅客航空会社は、テヘランへの通常運航を行っている。
ルフトハンザ航空傘下のオーストリア航空は、週に6回ウィーンからテヘランへの運航を行っている。同社は、現在も木曜日のテヘランへの運航を計画している。一方、夜テヘランに滞在することを避けようとしている。
テヘランへの運航を行う他の航空会社のコメントについては知ることができなかった。エミレーツとカタール航空の北米のフライトのためにもイランの上空は重要である。
イランの宗教的最高指導者であるアヤトゥーラ―・アリー・カメニーは、イスラエルは必ず罰せなければならないと述べた。それは、イラン革命防衛隊(IRGC)の隊員7人が殺害された攻撃に対抗するものだろう。殺害された人々の中には、IRGCの海外で活動するコッズ部隊の上級司令官一人が含まれていた。
イスラエルは6か月以上にわたって、パレスチナのガザにおいてイランが支援するハマスに宣戦布告して、攻撃を続けている。ただし、イスラエルはダマスカスのイラン大使館内での攻撃に関与したことを認めていない。一方、アメリカ国防省ペンタゴンは、イスラエルは今回の攻撃を行ったと述べた。

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(翻訳者:西唯我 )
(記事ID:1166)