国会で外国資本のトルコ進出について舌戦:首相vsバイカルCHP党首(Milliyet紙)
2005年10月12日付 Milliyet 紙
昨日、国会内で、外国資本のあり方をめぐって舌戦が繰り広げられた。首相は公正発展党(AKP)、バイカルは共和人民党(CHP)の党派会議で話した。二人のリーダーは外国資本についてお互いを厳しく批判した。
■エルドアン:資本の人種主義だ
エルドアン首相は、「(CHPグループは)反外国資本主義を唱えている。『古いコミュニストの考え方』と言う人もいるが、私は彼らのことを“資本人種主義者”と呼ぶ」と述べた。
エルドアンは、AKPの党派会議の中で、(CHPグループは)トルコを孤立に追いやることを望んでいる者だとし、次のように続けた。「太陽を粘土で塗り固めようとする者を一人一人はかりに載せたら、重さが何キロか明らかになった。私たちは資本家を喜ばせることができていない。(CHPは)“何でも反対”の考え方をした人々の残党である。彼らは反対することを仕事としている人たちであり、唯一知っていることは反対することなのだ。彼らが石の上に石を積み上げたものは永遠のものではない。しかし誰かが石を置こうとすると、それを反対しようとする。今彼らは、反外国資本主義を唱えている。誰かが『古いコミュニストの考え方だ』と言おうとも、私は彼らを“資本人種主義者”と呼ぶ。宣言しよう、今日の世界で、彼らの居場所はないと。今日の経済の現実は、外国資本受け入れの考えを拒否しないし、拒否できない。預言者誕生の日に居場所を見つけられない者たちだ。せいぜい(書類に日付が入れられる際に)印刷を遅らせるという(オスマン朝時代の)考え方と同じ次元で(将来)語られるだろう」。
■バイカル:自分をアラブの族長だと思っている
CHPのデニズ・バイカル党首は、エルドアン首相が『資本人種主義を唱えている』と同党の姿勢を批判したのに対し、党派会議の中で応酬した。バイカルは「首相は、アラブの族長と組んでどうにかトルコで自分を中東の族長の一人だと思い始めた。これには説明が必要だ」。
バイカルは、(首相は)イスタンブルでの(不動産投資の)レント(不労所得)を政府レベルで利得したがっていると指摘する一方、ドバイの王子との合意に触れ、「我々はイスラエルにも、中東の族長たちにも敬意を払っている。しかし、トルコ共和国の法律にはそれ以上に敬意を払っている。首相は、アラブの族長と組んでどうにかトルコで自分を中東の族長の一人だと思い始めた。これには説明が必要だ。選挙によって選ばれたのだから、選挙によって退陣せよ。選挙で退陣し、最高裁判所でその代償を払わなければならない」。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:1073 )