ギョズテペ公園にモスク建設求める嘆願署名に不正発覚(Milliyet紙)
2005年10月19日付 Milliyet 紙

ギョズテペ公園にモスク建設を求める嘆願署名をめぐってスキャンダルが発覚した。市議会による議決のきっかけとなった205人分の署名のうち102人がその地域に居住しておらず、5人については引っ越していたことが判明した。

イスタンブル大市議会による「ギョズテペ公園へのモスク建設」議決のきっかけとなったとみられる嘆願書に署名した205人のうち、102人がギョズテペおよびジャッデボスタン地区の住民ではないことが判明した。

■こうして始まった
イスタンブル大市役所の担当者によると、ギョズテペ公園にモスクを建設するための署名運動は、ジャッデボスタンに居住する電気技師オメル・レハ・アルッカン氏によって始められた。集められた205人分の署名はモスク建設の要求とともに、イスタンブル大市役所都市建設計画局に提出された。これを受けて大市議会は、9月15日に公園にモスクを建設する決定を下した。

■地域の住民はわずか98人
地域の唯一の緑地にモスクを建てることに反対するカドゥキョイ市のセラミ・オズチュルク市長のもとに、後日イスタンブル大市のカーディル・トプバシュ市長よりこの件に関する書類が届けられ、署名者リスト書類に含められた。しかし、我々が調査したところ、モスク建設議決の引き金となった嘆願書に署名した人の半数以上が、ギョズテペおよびジャッデボスタンに居住していないことが分かった。地区ごとの住民登録台帳を参照したところ、署名した205人のうち地域内に住んでいたのはわずか98人であり、それ以外の人については登録がなかった。従ってこの署名は虚偽のものであるか、他の地域に住む人のものであると推測される。

■カドゥキョイ市長:訴訟を起こす
カドゥキョイ市のセラミ・オズチュルク市長は「キョズテペ公園へのモスク建設許可は、公正発展党議員、共和人民党議員、カドゥキョイ市役所およびカーディル・トプバシュイスタンブル大市長の知らないところで下された」と主張し、すでに本件に関する記録文書を集め、来週には訴訟を起こすと述べた。また同市長は訴訟について現在までに150から200人程度の市民から問い合わせが来ていることも付け加えた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:塚田 真裕 )
( 記事ID:1119 )