オルハン・パムクにドイツ出版社協会平和賞授与:文化大臣は式典欠席の見込み(Milliyet紙)
2005年10月19日付 Milliyet 紙

ドイツ出版社協会の平和賞をヤシャル・ケマルが受賞した時、当時の文化大臣は受賞式に出席した。現職のコチ大臣はというと、オルハン・パムクの授賞式を行事日程に入れなかった。

文化観光大臣アッティラ・コチは今週末にドイツを訪れるにもかかわらず、日曜日にフランクフルトのブックフェアで作家オルハン・パムクのために行われる授賞式を行事日程に含めなかった。コチが間際になって予定を変更をしなかったならば、ドイツのメディアが大きな関心を寄せている授賞式に参加することなく帰国する。

■たった一日の訪問
ドイツ出版社協会は、平和賞を今年、アルメニア人虐殺に関する発言のために訴訟を起こされたパムクに与えることに決め、授賞式を10月23日に行うと発表した。コチはというと、10月21日にドイツに向かい、フランクフルトブックフェアでトルコブースを視察する。昼食の間、フランクフルト記者クラブの記者や市民団体の代表者たちと会合するコチは、同日トルコに戻る予定だ。

■「支持しなければならない」
ヒュッリイェト紙のコラムニスト、ドアン・フズランは前日のコラムで、コチ大臣はトルコを文学の面から世界に知らしめたパムクを授賞式で一人ぼっちにすべきでないと書いた。同じ賞を過去にヤシャル・ケマルが受賞したときは、当時の文化大臣イステミハン・タライが授賞式に出席したことを想起させたフズランは、一人のトルコ人作家が国際的に認められた賞を受賞するのだから、(政府は)支持しなければならないと述べた。

■フランクフルトのブックフェア開幕
100を超える国から約6700の出版社が参加した国際フランクフルトブックフェアは、今回が57回目の開催となる。出版社やマスコミ関係者向けに昨日開かれたブックフェアは、週末には一般の人にも開放される。トルコは例年通りトルコ出版社協会(TYB)を代表に出展する。TYBは、文化観光省と首相府広報財団協会の後援を受けて作られた、広さ200平方メートルのトルコブースで、トルコの出版物を紹介している。10月23日まで開かれるフェアにはトルコから、ネヴヴァル・セビンディ、アフメト・ユミト、フェイザ・ヘプチリンギルレル、イルクヌル・オズデミル、チェティン・オネルのような作家も出席する。

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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1120 )