個人精肉店、大型店に流れた顧客獲得に努力:店舗を一新、ヨーロッパ基準導入も計画:(Milliyet紙)
2005年10月20日付 Milliyet 紙
買い物客をスーパーマーケットに奪われた精肉店は、近代化と「EU基準への適合」を目指して動き出した。新型店舗のモデルとして3つの設計図が描かれた。店舗の基準作りのためトルコ規格協会(TSE)にも協力を求めた。
約2万5000軒の精肉店が加盟する「トルコ精肉業、家畜飼育業、精肉・加工製品小売商・加工業者連盟」のファズル・ヤルチュンダー会長は、精肉店の外観をよりモダンにし、スーパーマーケットに奪われた顧客を取り戻すための活動を始めたことを明らかにした。
■大学が店舗を設計
近年になって精肉店が足並みを揃えてスーパーマーケットへの対抗策を取れないでいたと話すヤルチュンダーは、次のように続けた:
「これが顧客を失う原因となった。外観の統一された、より美しい精肉店を生み出すためにこの計画を始めた。私たちの理想は全ての精肉店を瓜二つにすることである。
3つのタイプの精肉店を考えている。店舗の設計のため、ガーズィー大学工学教育部と協働作業を行っている」。
■改装のための信用提供
銀行のいくつかとの協議をスタートさせたと言うヤルチュンダーは、次のような考えを明らかにした:
「車の月賦払いのように精肉店にも信用を提供して店舗をよりモダンなものにする。畜産会社と肉の仕入れ価格について話し合う。トルコ規格協会(TSE)とも話し合ったところ、精肉店もEU基準適合の範ちゅうに組み入れることができるようだ」。
トルコがEUとの間で加盟交渉を始めた今の時期にこうした店舗の改善を行うことは重要だと述べるヤルチュンダーは、「今のところEUに入るかどうかははっきりしないが、EU基準に合わせる期間は決まっている。この期間が終わる前に、私たちは一職業部門として準備を完了させる」と話した。
■目標は“精肉マーケット”になること
・プロジェクトにより、精肉店を(スーパーマーケットの精肉部門のような)“精肉マーケット”にすることを目指す
・ハエやほこり対策として、店の入り口に針金の扉やハエたたきの代わりに空気を吹き出すファンを設置する
・換気扇の代わりにエアコンを使う
・店の後方を肉を保存できる倉庫にする
・床や壁のタイルの色も連盟が指定する
・店によりモダンな外観の陳列棚を使う
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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:1127 )