高等教育機構(YÖK)の学長協議会が明日現地入り:ヴァン百周年大学長支援のため(Milliyet紙)
2005年10月21日付 Milliyet 紙
学長協議会は予定していた日曜日ではなく明日ヴァンで臨時会合を開くことを決めた。刑務所でアシュクン氏と面会する予定。参加できない学長には代わって代理人が参加する。
高等教育機構(YÖK)は百周年大学学長ユジェル・アシュクン教授を支援するためヴァンに70人を超える学長を向かわせることとなったが、「パフォーマンスだ」との批判を招かないために飛行機をチャーターすることは避ける見通しだ。
学長協議会は明日百周年大学で臨時会合を開くことを決定した。エルドアン・テジッチ理事長を代表に、ヴァンで合流する学長の内の2、3人から組織される「トルコ高等教育」という名前の代表団が、刑務所に収監中のアシュクン氏と面会する。アンカラでの会合ではヴァン訪問は日曜日と決めていたが、プログラムは昨日変更された。明日ヴァンに向かう学長たちは現地で宿泊する予定。YÖK理事会は「全く想定外の状況が生じない限り、是非ヴァン訪問のプログラムに参加してほしい」と呼び掛けた。
プログラムに参加できない学長たちは、自身の代わりに大学を代表する教育委員を派遣することになった。学長協議会は明日午後4時に百周年大学で臨時会合を開く。会合の最後にはアシュクン氏を支持する声明が発表される見込みとなっている。
法務大臣ジェミル・チチェキの「(YÖKは)パフォーマンスをやっている」との批判をかわすため、学長たちは一団となってヴァンに行くことを断念したことがわかった。予定表によると、空路もしくは陸路で各自ヴァンに向かう。YÖKによる飛行機のチャーター断念についてはコスト面も考慮したのではという見方が示された。
一昨日アンカラで開かれた会議で、アシュクン氏への支持を示すために、学長たちがアタテュルク廟でマントを着てデモ行進を行う計画があったことも判明したが、マントを持ち合わせていなかったため中止されたという。会議の後、大統領府にセゼル大統領を訪ね、会談するという提案も議題に上った。またYÖKと学長たちは法務大臣ジェミル・チチェキに面会を要求することを決議した。学長たちは、トルコの司法制度への信頼を示すという観点で訪問の重要性を指摘する学長たちは、法相の「(YÖKは)デモや抗議といった態度を取る集団だ」との言葉は的を得ていないと述べた。
■人権裁判所に“告げ口”はしない
ガラタサライ大学学長で刑法学者のドゥイグン・ヤルスバット教授は会議でアシュクン氏の逮捕過程における法的過失を説明した。欧州人権裁判所に提訴すべきという提案は「自国のことをヨーロッパに告げ口すべきでない」との理由で棚上げとなった。
ヒュセイン・チェリキ大臣の兄で医学部事務官のラマザン・チェリキが購入された医療機器の引渡しの際に誤ちを犯したと主張する学長たちは、「機器は引渡し後、消耗品として取り扱われ、診療委員会に届いていないようだ」との見解を示した。
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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:1135 )