イラン核計画協力案は、信頼を築く最良の提案 ハムシャフリー紙
2005年10月19日付 Hamshahri 紙
【ISNA(イラン学生通信)】イラン・イスラーム共和国のアフマディーネジャード大統領は昨日、フランスの駐イラン大使に新しく就任したベルナード・ポレッティ(Bernard Poletti)氏に接見した。
大統領はこの会談において、核エネルギーの平和的利用へのイランの決定に関連し、フランス政府がとっている立場は二国間の関係発展の妨げとなっていると受け止め、「イラン世論はフランスを、理論を重んじる自由で論理的な国家であると捉えている。そのためフランス政府が核問題において、イランに理解を示してくれることを期待していた」と述べた。
アフマディーネジャード大統領は、加えて次のように述べた。「イラン国民は、核兵器の入手を求めてなどいない。われわれは核兵器を必要としないばかりでなく、世界中のすべての核兵器が除去されることを望んでいる。しかし残念ながら、イラン・イスラーム共和国のIAEA(国際原子力機関)に対する最大限の協力にも関わらず、一部の国々は不平等かつ不公平な立場をとり、己の意見をイラン国民に押し付けようとしている」。
大統領は、イランの核エネルギーの平和的利用に対して原子核弾頭ミサイルで兵器庫を満たした国々が唱えている主張を、無意味で受け入れられないものと考え、世界のどの自由で独立した国家も、他国からのこのような押し付けを受け入れる筋合いはないと強調した。
大統領はまた、「イラン国民は、フランスの過去の対応に苦しんできた。今後フランス政府が過去の損害の修復にのりだし、前向きかつ建設的な方向へ踏み出すことを期待している」と付け加えた。
アフマディーネジャード大統領は、自国の核計画において他の諸国が参画する用意があることを明らかにし、これがイランの核活動の透明性と信頼性を増し、健全で平和的な活動であることを証明する、可能な限り最良の提案であるとした。
大統領は、最後にフランスの駐イラン新大使の成功を祈りつつ、自由な政策を貫くことが両国の利益であることを強調した。
ベルナード・ポレッティ大使はこの会談で、フランスのジャック・シラク大統領がアフマディーネジャード大統領に宛てた書簡を手渡し、イランにおける任期中に両国の関係を発展させる役割を果たしたいと述べた。
フランス大使は、「原子力発電所の建設や核エネルギーによる電力生産についてイランが抱いている不安と願望をわれわれは知っており、その方面では協力を行っていく構えである」と付け加えた。
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( 翻訳者:柴田愛子 )
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