セゼル大統領、共和国記念日のレセプションに77大学の学長を招待:渦中のアシュクン教授も(Milliyet紙)
2005年10月24日付 Milliyet 紙
セゼル大統領は、就任以来初めて行われる10月29日の共和国記念日のレセプションに77大学の学長を配偶者とともに招待した。アシュクン教授の妻であるオヤ・アシュクン助教授も招待することが明らかになった。
ヴァン百周年大学長ユジェル・アシュクン教授の拘留と、首相府補佐官のオメル・ディンチェルが高等教育機構の決定によって教授職を剥奪されることから始まった政府と学長らの間の緊張は、新しい局面を迎えた。アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、就任以来初めて行われる10月29日の共和国記念日のレセプションに、77大学の学長を招待した。
共和宣言82周年を記念して行われるレセプションには全ての学長が参加することが明らかになる一方、拘留の続くアシュクン氏の代理を委託されたアリ・フアト・ドウ教授が参加することになった。アシュクン氏の妻であるオヤ・アシュクン助教授もレセプションに参加する可能性があるという。
セゼル大統領の招待で、高等教育機構の代表であるエルドアン・テジチ教授を長としてヴァンを訪れた学長らの間に満足感がひろがった。
■エルドアン首相には妻の同伴なしの招待
セゼル大統領が初めて全ての学長をチャンカヤ別荘へ招待したことは、政府と高等教育機構の間の緊張がエスカレートするなかで注目に値するものだった。政治の舞台裏では、セゼル大統領がこの招待でもって「共和国の大学」という原則を強調したことが明らかになっている。
学長らには「配偶者を伴う」招待状を送ったことが関心を集めているが、他方でここ数年間セゼル大統領がしてきたように、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に対しては再び「妻を伴わない」招待をすると見込まれている。レセプションでエルドアン首相は、ディンチェル氏の教授職が剥奪されたことを理由に高等教育機構へ厳しい反応を示してから、初めて学長らと対面することになる。
スレイマン・デミレル氏は、大統領の任期中に行われた共和国記念日のレセプションにアンカラとイスタンブルの大学学長だけを招待した。
■公正発展党の断食明けの食事に2人の学長が出席
公正発展党のイスタンブル代表がイスタンブルの大学の教員と学生のために開催した断食明けの食事に、ビルギ大学長アイドゥン・ウウル氏とイスタンブル商業大学長ヴェキリ・アテシ・ヴランが参加した。他大学からは代理が参加した。会見で、トルコにおける大学進学率の低さを指摘したエルドアン大統領は、「わが国の大学では、国とワクフ基金が経営を支えている。民間部門を引き入れようではないか。ためらうことはない」と話した。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:1148 )