イスタンブルに高さ300メートルのツィンタワー:ドバイの建設会社がデザイン(Milliyet紙)
2005年10月25日付 Milliyet 紙
イスタンブル市とドバイ・インターナショナル・プロパティーは、5億ドルをかけてツインタワーを建設する。このツインタワーは片方が高さ300メートルで、イスタンブルで一番高いイシュ・タワーを119メートル上回ることになる。
イスタンブル市(IBB)とドバイ・インターナショナル・プロパティー(DIP)によるイスタンブルでの共同投資の第一弾は、レベントに建設される二つの超高層ビル‘ドバイ・タワーズ・イスタンブル’となる。らせん状のおもしろいデザインで注目を集めるこのツインタワーは、片方は高さ300メートルになる。総工費5億ドルで建設され、完成すればイスタンブルで最も高い建築物となる。
イスタンブル市とドバイ・インターナショナル・プロパティーのイスタンブルにおける共同投資の初プロジェクトは、記者会見で発表された。46平方キロメートルの敷地に建設されるドバイ・タワーズ・イスタンブルには、5つ星ホテル、オフィススペース、レジャー施設やショッピングマーケットが入る予定だ。イスタンブル市長カーディル・トプバシュは、不動産共同投資企業の法的手続きが済み次第、2006年に着工し、2008年の完成を目指していると話した。
■4年で50億ドル
ドバイ・ホールディング代表取締役モハメド・アリ・ゲルガウィは、トルコに対しこの先4年間で50億ドルの投資を行う考えを明らかにし、経済成長率の記録を更新中であるトルコが地理的条件と並んでビジネスや貿易の中心地としても中東、バルカン諸国、旧ソヴィエト連邦諸国の中で戦略的な位置を占めるに至ったと語った。
こうした進展の大きな要素となる不動産プロジェクトのため、重要な構想を練ったと説明するゲルガウィは「イスタンブル市と発表した共同投資で、ビルだけでなく他の大規模プロジェクトも実現させる」と語った。さらに、イスタンブル市との交渉がEU加盟交渉開始前のトルコに基づいており、以前からトルコを信頼していたことを強調した。
■イスタンブルで最高の設備を整えたビル
ゲルガウィは、建設予定のドバイ・タワーズ・イスタンブルが最新技術を駆使して建設され、少なくとも最高の設備を整えたビルの一つであり、おそらくは最高峰であると明らかにした。また、「今日からは私も自分をイスタンブル市民のように思う。私たちはイスタンブルを信じている」と話した。
イスタンブルをこの地域で金融の中心地とする構想を持つ国際企業をこの街に参入させることを目的に、プロジェクトの国際マーケティングを行う予定であると語るゲルガウィは、金融以外にも世界中の企業をこの街に引き寄せる狙いであると話した。
■イスタンブル市は20%出資
イスタンブル市長カーディル・トプバシュは合意署名済みの不動産共同投資において、市が20%出資することを明らかにした。トプバシュは、「資本の80%はドバイ・ホールディングのものだ。共同投資の49%はイスタンブル株式市場で一般に公開される」と語った。
トプバシュは、「ビルを本当に300メートルにするかどうかは、まだ検討中だ」との べ、次のように続けた。「この地区について、3種の建築プランが検討されている。 問題の敷地上には、138平方キロメートルの総床面積の建物を建設することができる。 しかしそれを何メートルの高さの建物に納めるかは、はっきりとはしていない。この 138平方キロメートルを実現する形で、実際には(建物の高さや形状などの)変更は行いうるだろう。」と話した。
■ゲジェコンドゥでも改善を
トプバシュは、ツインタワーについて「私たちはこの共同事業に金銭ではなく物資を投入して第一歩を踏み出そうとしている。他の投資も市が保有する不動産や、民間の個人所有不動産を購入する形で続いていくだろう。共同事業では社会的意義のある住宅建設やゲジェコンドゥ改善計画も行われる」と語った。現行の不動産価値基準に基づき専門会社が行う鑑定では、決定しうる最も高い価値判定が得られるであろうと語るトプバシュは、次のように話した。「建物のフロアの所有権と引き替えに、土地の所有権は渡していない。私たちは一つの共同関係を築いた。私たちが出した資本は、50億ドルの20%だ。」
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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:1155 )