エルドアン首相クウェート訪問:トルコへの投資よびかける(Milliyet紙)
2005年10月26日付 Milliyet 紙

エルドアン首相はクウェートを訪れ、「外国人も国内の実業家と同じ条件で活動できる。GAP(南東アナトリア・プロジェクト)もあなた方と実現させたい」と述べて投資を呼び掛けた。

ドバイの王位継承者、アル・マクトゥム王子との間でトルコに対する50億ドルの投資について合意に達したレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、今度はクウェートのサバフ・ジャビル・アル・アフメト・アル・サバフ首相とクウェート人実業家に投資を呼び掛けた。それに対しアル・サバフ首相は、自身がトルコを訪問予定であり、また11月には財務大臣を調査のため派遣すると述べた。
アル・サバフはエルドアンの呼び掛けを受けて、「あなたのリーダーシップと政府を信頼している。このため両国間の政治的、経済的な関係を発展させることを望んでいる。私もトルコを訪問する予定だ。財務大臣にもトルコ側カウンターパートと共同出資の促進のため何ができるのか話をさせる」と述べた。

■わが国は魅力的
エルドアン首相は、クウェートの実業家を建築セクターへの投資のためにトルコに招いた。エルドアンは「不動産に対する共同出資事業は、わが国では魅力的な事業になった。EUの加盟プロセスの開始によって、投資への関心が高まった。集合住宅に関する案件も増大している」と述べた。クウェートの主要な企業の幹部と会い、続いてクウェート商工会議所の会合に出席したエルドアンは、トルコの先行きの明るい経済展望について説明した。

■問題は解決する
奨励法を施行して無償で土地提供したり税金や光熱費の減免措置を設けたと述べるエルドアン首相は次のように続けた。
「あなた方のトルコへの投資を待っている。ビジネス上のいかなる障害も取り除くので、どこの何が問題なのかおっしゃってほしい。解決しよう。2つの兄弟国がこれに成功しなければ、その後の事業を成功させることもできない。(トルコの)銀行が健全なら、民間金融機関も同じく健全だ。クウェートの友人たちと不動産投資に協力して取り組んでいきたい。第三国での案件でも一緒に取り組むことは可能だ。トルコでは国内の実業家と同じ条件で外国人もビジネスに参加できる。南東アナトリア・プロジェクトについてもあなた方と実現させることを望んでいる。800kmあるシリアとの国境地帯では地雷の除去が進んでいる。ここで有機農業を行う予定だが、あなた方はこの事業の収益がいかなるものかよく知っているはずだ。観光業もトルコ国民の融合という観点から重要である」。

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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1165 )