売却後1年で価値が4.5倍?疑惑の土地売買(Milliyet紙)
2005年09月26日付 Milliyet 紙

経営破綻したパムク銀行からTMSF(預金保険基金)に譲渡されたギレスンにある5ドニュム(1ドニュム=919平方メートル)の土地が、昨年6月に鑑定結果に基づき4440億リラで売却された後、黒海自動車道のルートに当たるという理由で今年7月に国道局によって2兆2490億リラで再度国有化されたことが判明した。

TMSFが売却前に行った調査に基づいて準備した鑑定結果に従って4440億リラでセマー・ツーリズムに売却した5640平方メートルの土地は、黒海自動車道の建設用地と安全地帯として第10地域国道局により国有化された。国道局が6410億リラの価値があると見積もった土地について、ギレスン地裁第1法廷は専門家による報告書に基づき2兆2490億リラで国有化する決定を下した。国有化は6人の専門家が作成した報告書に基づき行われた。専門家たちは今年7月4日にこの件について開かれた裁判に提出した報告の中で、土地の価値を2兆2490億リラと評価した。

■差額発生の理由を調査

裁判が始まって10日後に、土地の売却費用は裁判所の決定により農業銀行ギレスン支店に預けられた。裁判所も専門家の鑑定結果を承認した。6月27日に開かれた国有化に関する裁判は14日後の7月11日に結審し、お金は元の買収費用が全て分割払いにもかかわらず不動産証書を受け取っていないセマー・ツーリズムではなくTMSFの口座に振り込まれた。セマー・ツーリズムは不動産証書に関する手続きを終えた後、TMSFの口座にあるお金の受け取りを待つ一方、TMSF、国道局と協定を結び差額が発生した理由の調査を始めた。

国道局のヒジャビ・エジェ局長はこの件について本紙に説明した。エジェ局長は、黒海自動車道建設のためギレスンで行った用地買収で、専門家が土地に“法外な”評価額をつけ、裁判所もこの報告に従った結果支払額が高額になったと述べた。同氏は、同自動車道のため今年は110億リラ分の土地の国有化を計画しており、現在までに85億リラ分の支出をしたと話した。

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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:941 )