建築家協会、ガラタポート建設事業入札の告訴を検討(Milliyet紙)
2005年09月21日付 Milliyet 紙

 トルコ建築家協会は、ガラタポートの入札を違憲とし告訴の準備をしている。建築家協会のオクタイ・エキンジ会長は、ガラタポート建設事業を「ボスフォラス海峡における開発ファシズム」と非難し、「今、タイイプ・エルドアン首相がイスタンブル大都市庁長官であったなら、このプロジェクトに激しく抗議していたことだろう。」と発言した。

 エキンジ会長は、ハイダルパシャやガラタポートなどの建築事業の開発に関する職務権限をイスタンブル大都市庁からとりあげ政府のものとした法律が違憲であると指摘し、次のように述べた。
「この建設事業は、都市民主主義の観点、ならびにトルコが法治国家を目指しているという観点にたてば、承認することは不可能です。この地区で何をどうする必要があるかは、イスタンブル市民の合法的代表者、専門家協会、そして学識団体が決定することです。現行政府は開発権限を大都市庁から奪い、そして開発秘密主義を作り出したのです。開発権限を大都市庁から政府に移す法律は100パーセント違憲です。建設事業に提示された価格は、用地の規模やロケーションにみあっておらず、政府から与えられるだろう開発権のために高額になっています。カーディル・トプバシュ長官には法律が違憲であることを告訴してほしいのです、我々が応援しますから。」

■「市民サービスより、お金優先」
 都市計画家協会イスタンブル支部事務局長アリ・ルザー・ヌルハン氏もガラタポート事業は非難に値すると述べた。ヌルハン氏は政府がイスタンブルに対してサービスを提供するというより、前受金を得ることに一生懸命であると主張し、次のように述べた。
「もしこの建設事業が実施されれば、ハイダルパシャ建設事業よりも深刻なことになるでしょう。説明されているとおりの数多くの船舶が寄港すれば、この地区のインフラは耐えられず、インフラ整備が国に求められることになります。」


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( 翻訳者:山下 王世 )
( 記事ID:912 )