親シリア系パレスチナ組織がレバノンへの武器持ち込みを否定(アル・ナハール紙)
2005年10月03日付 Al-Nahar 紙
■ ファタハ・アル=インティファーダ、武器輸送トラック2台をレバノンに侵入させたことをダマスカスで否定
2005年10月3日付アル・ナハール紙(レバノン)HP地方面
AFP通信社が伝えたところによると、「ファタハ・アル=インティファーダ」運動の「アブー・ハーリド」・アル=イムラ事務局長はダマスカスで昨日、同組織が武器弾薬を積んだトラック2台をレバノンへ密入国させたというレバノン治安当局や目撃者の情報を否定した。
イムラ氏はダマスカスでAFP通信社に対して行った会見の中で、「レバノンへの武器持ち込みがあったとか、一部のパレスチナ人がレバノンに侵入したなどという情報が出回っているが、我々には一切何の関係もない。この情報はまったくの出鱈目だ。我々は1983年以降、一つの武器とて持ち込んだことはないし、レバノンに新たな拠点を設けたこともない。我々はレバノン国内の難民キャンプ内におり、レバノン国家はそれを知っている。」と述べた。
またファタハ・アル=インティファーダのナンバー2である同氏は、「我々がレバノンに望んでいるのは安定と安全だけだ。武器を持ち込んでいるなどという話は、我々とは全く何の関わりもない。それは全て、パレスチナ人を貶めようとする一部の連中の政治的なデマだ。連中は、パレスチナの状況こそが最大の付け込みどころだと思い込んでいるのだ。我々の武器は、レバノンの安定と安全に奉仕し、我々のキャンプを保護するためのものだ。」と強調した。
レバノン治安当局と目撃者がAFP通信社に語ったところによると、ダマスカスを本拠とするあるパレスチナ組織が去る土曜日、ダマスカスからの武器弾薬を積載したトラック2台をレバノンに密入国させたという。
情報筋によれば、2台のトラックはナンバープレートを付けておらず、午後、ベカーア高原東部のシリア国境から2kmの地点にあるフルワ村に到る、普段は閉鎖されている道を通過していったという。
そして、ファタハ・アル=インティファーダの基地2ヶ所に積荷を降ろしたという。ファタハ・アル=インティファーダは、「アブー・ムーサー」が率いる親シリアのパレスチナ組織で、1983年にパレスチナ解放機構(PLO)最大組織であるファタハ運動から分裂して結成された。2つの基地はレバノン領内ベカーア南部のヤンター村の、レバノン・イスラエル国境からおよそ40kmの地点に存在する。
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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:1008 )