明日EU加盟交渉開始となるか?:トルコからEUへ最終声明(Milliyet紙)
2005年10月02日付 Milliyet 紙
国会が新会期を向かえ、国家首脳は厳しいメッセージを送った。セゼル大統領:トルコはEU加盟プロセスを誇りを持って遂行する。アルンチ議長:トルコ国民の歴史に汚点を残してはならない。
国家首脳陣は、欧州議会がアルメニア虐殺の事実を受け入れることをトルコのEU加盟の前提条件だと認めることで始まり、加盟交渉枠組み文書の承認の延期によって頂点に達した“10月3日危機”について、トルコ大国民議会から厳しいメッセージを送った。
アフメト・ネジュデト・セゼル大統領はEUに対し「追加条件を設けないよう」呼び掛ける一方、トルコ大国民議会のビュレント・アルンチ議長は「国会は、EU加盟のためにアルメニア人虐殺を承認するほど自尊心を失ってはいないと述べた。
第22期第4会期国会の開会演説の中で、セゼル大統領は次のように話した:「トルコはEUの一員となる決意でおり、このプロセスを国民の利益や名誉を守りながら遂行する。(加盟交渉開始の)延期は、トルコよりもヨーロッパにとってより大きな損失である。トルコは発展を文明に従って続けていく所存である。私はEU諸国に呼び掛けている。ヨーロッパの前に偏見の壁を築くことは誰の利益にもならない」。
■「義務ではない」
アルンチ議長も、国民がダブルスタンダードに反意を示すことは当然だとする一方で、EUは「ノスタルジックな共同体」のままであり続けると述べた。同氏は次のように続けた:「トルコの歴史に恥ずべきものはない。このような罪を私たちに認めさせようとする者は、この国会と国会が代表する国民を知らないのだ。トルコ国会は、歴史上犯さなかった犯罪をただEUに加盟するためだけに認めるほど自尊心とプライドを失っていない。国民が祝福すべき日に汚点を残すような合意や条件は、国会を通過しないだろう」。
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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:986 )