チェリキ文相、EUスタンダード適用した高等教育機構(YÖK)改革に意欲(Milliyet紙)
2005年10月06日付 Milliyet 紙

ヒュセイン・チェリキ文相はEUスタンダードへの適合問題で質問に答えた:「高等教育法はEUスタンダードに合わせて改正する。高等教育機構(YÖK)の構造改革も行う。神学校の開設は必要で、24時間で開設する」。

チェリキ文相は、EUスタンダードへの適合問題で本紙の質問に答えた。
「交渉枠組み文書の第4項に『マイノリティの権利と信仰の自由』の項目があるが、神学校の開設は議論されるのか」という問いに対し、同氏は次のように答えた。
「メフメト2世はアルメニア人の総主教ジョアキムを招聘して総主教座を作らせた。マイノリティの地位、権利は、ローザンヌ条約で明記されている。神学校は24時間で(迅速に)開設する。今日まで閉鎖されたままというのは正確ではない。ヨーロッパには5000のモスクがあり、ロッテルダムには学長がトルコ人の大学がある。500人の学生が神学を学んでいる。EUが望んだからではなく、EUとの加盟開始が決まらなかったとしても私はこうすべきと常々考えていた。私はギリシャ正教徒ではなく、ムスリムだが、私の宗教が命じ、私の文化が必要としているのがこうした措置なのだ。他の宗教を信じる者には自らを表現する権利がある。彼らは政府が何をしたかよく知っている」。

■大学に自治権

高等教育法をEUスタンダードに適合させることも表明したチェリキ文相は、高等教育機構を改革することも明らかにした。文相は「大学の自治について、EU諸国からの要求があり、達成しなければならない。高等教育機構の現在のあり方には変革が必要との意見が(EU加盟交渉の)進展報告書に明確に記されている。これらは今後議論していく。調査の過程で、何が不足していて何が過剰なのかを洗い出していく。高等教育法のEUスタンダードへの適合を達成していく」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、大学入試で適用されている(高校の種別ごとの)異なった乗数に関連して、「職業高校と普通高校の区別はなくなるだろう」と発言したことに触れ、チェリキ文相は「エルドアン首相は必要なことを述べた。ある首相などは自国の悪い点を口にしながら認めなかった。この問題には、社会的なコンセンサスが必要だ。意見の衝突を省みない政策を採っていたら、トルコはここまで来られなかった」と話した。
政府が「彼らはキプロスを売った。異教徒が富や財産を手にし、パレスチナのように祖国を手に入れるだろう」と批判されたことに言及し、同氏は「ヨーロッパ人が夏の別荘をいくつか買ったからといって、トルコから手放されたことになるだろうか。これは狭隘な民族主義的考え方だ。宣教師は宣教をして、政府はこれを許してきた。アムステルダムにある最も大きな聖堂がモスクになり、赤新月社が聖書を配るようになったとき、世界の終わりが来る」と話した。

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( 翻訳者:新井 )
( 記事ID:1011 )