断食月のため、イスタンブルの7市役所で食堂閉鎖(Milliyet紙)
2005年10月06日付 Milliyet 紙

 公正発展党(AKP)員が首長を務める(イスタンブルの)7つの市役所で、ラマザンのために食堂が一時閉鎖されたが、表向きの理由はペンキ塗りやしっくい塗り、改装であった。断食を行わない職員は、近隣の食堂に行くように推奨された。

 AKP党員が首長を務めるバイラムパシャ、バージュラル、バフチェリエヴレル、ガーズィーオスマンパシャ、ウムラニエ、ギュンギョレン、ウスキュダルの市役所の食堂が、ラマザンの間「断食を行わない職員」への対策をとらないまま閉鎖された。これらの食堂は、ペンキ塗りやしっくい塗り、改装を理由に閉鎖された。バフチェリエヴレル市役所では、職員用の食堂だけでなく、数千人の貧しい人々に食べ物を与える無料食堂も閉鎖し、代わりに貧しい人々が断食明けの食事を支給するテントを利用できるようにするという。
 ウスキュダル市の食堂は、毎日5地点で1万5千人に断食明けの食事を提供するという理由で閉鎖したことを明らかにした。食堂のすべての職員が断食明けの食事を作るため(通常の)昼食を提供できないことに対し、職員たちは理解を示したことが強調された。
 食堂が保守整備中のカルタル市役所では、職員が昼食を市役所機械修繕局でとっている事が判明した。アダラル、ペンディッキ、マルテペ、トゥズラの各市役所では食費が支給されているため、食堂はない。

■「50メートル先に食堂がある」

 これに対し、同じくAKP党員の首長のいるイスタンブル大市役所、キュチュクチェクメジェ、ベイコズ、ベイオール、エユプ、ファーティフ、キャウトハーネ、サルイェル、シリヴリ、チャタルジャ、そしてシレの各市役所では昼食が提供されている。バイラムパシャ、ガーズィーオスマンパシャ、ウムラニエ、ギュンギョレンの市役所では、閉鎖の理由がはっきりと説明されなかった。バージュラル市のフェイズッラー・クユクルク市長は、市役所の食堂がラマザン月という理由で食堂が閉鎖しているとは聞いていないと述べた。「あり得る話だ。私たちには一時間の昼休みがある。断食しない職員にも、市役所からわずか50メートル先に食堂がある。ラマザンでなくても、職員たちの大多数は庁内の食堂を使わずに近くのレストランを利用している」と話した。

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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:1012 )