イギリス、イラン革命防衛隊がイラク反乱勢力に武器供給と非難(アル・ナハール紙)
2005年10月06日付 Al-Nahar 紙

■ イギリス「イランがイラク国内で反乱勢力に爆発物 供給源はヒズブッラー」
■ 憲法否決の条件厳格化から後退

2005年10月6日付アル・ナハール紙(レバノン)HP1面

 アメリカのジョージ・ブッシュ大統領は昨日、イラク軍がイラク西部で現在行われている軍事作戦に参加したことを賞賛した。またイギリスは、イランの革命防衛隊がイラク国内のシーア派民兵組織にレバノンのヒズブッラーを出所とする武器を供給し、その武器がイギリス軍に対する攻撃に使用されたとして、革命防衛隊を非難した。

 イラク政府はアメリカ軍とイラク軍がイラク西部で、今月15日に行われる憲法草案に対する国民投票を実施するために治安を確保する目的でハディーサの町の周辺で行われた「川の門」作戦など12の軍事作戦を実施したこと、そして自爆攻撃者らが新たな攻撃を行い、その最も大きなものはヒッラ市のシーア派モスクに対するもので、25人が死亡、87人が負傷したことを発表した。
 
■ ブッシュ大統領

 ブッシュ大統領はホワイトハウスでドナルド・ラムズフェルド国防長官および短期間のあいだイラク治安部隊の訓練を担当していたデビッド・ペトラエウス将軍との会合の後、「3千人のイラク人兵士が戦いに参加していることを知って嬉しく思った。彼らはよい働きをしており、優れた者たちである」と語った。

 また、イラク西部での軍事作戦に参加している兵士の30%をイラク人が占めていることを強調し、イラク人兵士の募集事業における「大きな前進」について話した。しかし、イラクに現在駐留している14万人のアメリカ兵は「必要があるかぎり」駐留し続けることを繰り返した。

■ 憲法

 ホワイトハウスのスコット・マクラーレン報道官は、憲法草案に対する国民投票への参加条件の2度目の改正を実施するというイラク移行国民議会の決定を賞賛した。マクラーレン報道官は記者会見で、「我々はこのことを大変前向きに捉えている」と語った。

 今年1月の選挙で勝利したシーア派・クルド人連合が多数を占めている移行国民議会はこれに先立ち、イラク暫定統治評議会(2003-2004年)が制定した移行期間における国家行政法の中に含まれている、憲法草案に対する賛成・反対の意思に関わらず有権者を平等に扱うことを定めた明確でない条文を改正していた。

 しかし、先週の日曜日に、憲法草案に反対する余地を大幅に狭める異なった条文解釈が提起され、米国と国連からの政治的な批判を呼んでいた。

 マクラーレン報道官はアメリカから圧力をかけたことを否定し、この決定が「イラクの決定」であることを強調した。また、「我々は常々、イラク人が臨時憲法の枠組みの中で国際的慣習に則った措置を講じるべきことと、イラク人がより広い範囲の政治参加を奨励すべきことを常に強調しており、これが今日の投票に反映されている。我々はこのことを非常に前向きに捉えている」と語った。

■ イギリス

 ロンドンでは、匿名を希望したイギリスのさる高官が、イラク駐留イギリス軍と戦うために必要な技術をイラクの反乱勢力に供給しているとして、イランを非難した。また、シーア派の国民が多数を占めるイランとイラクのスンナ派反乱勢力との繫がりについて話した。さらに、「イラン人がスンナ派の組織と連絡を取っているという証拠があり、このことに良からぬ目的があると考えている」と語った。

 この高官は、イラクのイギリス軍兵士に対する一連の攻撃に使われた爆発物を確保供給しているのはイランの革命防衛隊であると明らかにし、「その出所はレバノンのヒズブッラーであり、イランを経由して供給されている」とした。しかし、革命防衛隊がイラン政府の命令に従って行動しているのか、それとも自らの決定で動いているのかを特定することは拒否した。

 また、同高官は、この行動によってイランが同国の核開発問題について、イギリスに警告を与えることが目的であると考えており、「当然、イランは「我々に関わるな」というメッセージを我々に送ることを望んでいる。この方法は、イラン当局の政治的「常套手段」の範疇にある」と語った。

 さらに、この批判を否定したイラン当局に対し、イギリスが抗議したことを指摘した。

 イランがイラクの反乱勢力に対する支援で批判されるのは今回が初めてではなく、今年の8月にはアメリカの匿名の高官が、アメリカの諜報機関はイラン革命防衛隊がアメリカ軍やイラク軍の車列に対して使用された爆弾をイラクへ送っていると考えていることを伝えた。

 アメリカ軍は、イラク人武装勢力が最近まで使用していた手製爆弾と比べ格段に強い威力の、特に対装甲車用の爆弾を含む武器の隠し場所を発見した。

 イギリスの高官は、攻撃は装甲を貫通する爆発物や赤外線を感知して作動する装置によって実行され、その使用には「それを使用した一定の経験」が必要とされ、またそれらがヒズブッラーによって使用されたものと似通っていることを語った。

■ イランの否定

 しかし、イラン外務省のハミード・レザー・アースフィー報道官は、イギリスが同国のイラクにおける意図が露見した後からこのような主張を採り始めたことを指摘し、イギリスの批判を否定した。また、イギリスに対し、同国の主張を裏付ける文書があるならば示すよう求め、イラクで治安状況を悪化させ、不安定な情勢を拡大し、無秩序を扇動したとしてイギリスを非難した。さらに、イランはイラクで建設的で前向きな政策をとりつづけていると主張した。

(後略)

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( 翻訳者:村山誓一 )
( 記事ID:1029 )