スカーフは現代的か?:アルンチ大国民議会議長のスカーフ発言に共和人民党(CHP)から反論(Milliyet紙)
2005年11月10日付 Milliyet 紙

共和人民党(CHP)のアリ・トプズは、セゼル大統領のスカーフ問題に対する態度を批判したトルコ大国民議会議長アルンチに対し、「アルンチは、イスラム主義者勢力のリーダーになろうとしている」と批判した。

CHPのデニズ・バイカル党首は、大国民議会のビュレント・アルンチ議長がスカーフは現代的な衣服であると発言したことに関連して、「誰であろうと、自分の考えを現代的であると公衆に認めさせようとするのは正しいことではない」と批判した。
同党会派の副会長であるアリ・トプズも、大国民議会で行った記者会見で、公的な場所でのスカーフ着用を禁じたセゼル大統領が「トルコ人女性を軽視している」と述べたアルンチに対し、「議長はスカーフを政治的な論争の道具に使う癖を直すべきである。アルンチ氏はイスラム主義者の政治勢力のリーダーになりたがっている。首相からその基盤を奪おうとしている。党内抗争のために議会や民主主義、そして国家システムを道具として利用している」と批判した。

■「扇動と挑発」
エルドアン首相がフランスでの暴動事件に関連して「扇動とも挑発ともとれる言葉で社会で起こった新たな出来事の罪をトルコに着せたがっている」と主張するトプズは、「首相は『あなた方も暴動に起こした者に加わりなさい』『国民はなぜ家から外に出て抗議しなかったのか』とでもおっしゃりたいのか」と話した。

CHPイズミル選出のジャナン・アルトゥマン議員も、「議会内で黒い外衣(チャドル)やスカーフといった法に反する衣服を身に付けた人がうろうろしており、まるでイランの議会のような光景が広がっている」と述べ、「身なり・衣服に関する法や規則を遵守させていない」という理由でアルンチについてアンカラの共和国検察庁に申し立てを行った。

アルトゥマンは、捜査の嘆願書の中で、アルンチが大国民議会の議事堂や付属する建物、構内で効力を持つ身なり・衣服に関する法や規則を適用しておらず、遵守させていないと主張した

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( 翻訳者:田林 玲 )
( 記事ID:1264 )