ヨルダンで自爆事件の捜査進む(アル・アハラーム紙)
2005年11月12日付 Al-Ahram 紙
■爆破テロの立案者たちの逮捕をめざし、ヨルダンで広範囲な身柄拘束作戦
■自爆者とその妻とが事件に関与
■世界的映画監督ムスタファー・アルアッカード氏、負傷が原因で死去
2005年11月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【アンマン=諸通信社】
ヨルダンの治安当局は、広範な作戦行動を開始し、その一環として、自爆事件への関与が疑われる多数の人物の身柄を拘束した。水曜の夜、アンマンの3軒のホテルで発生したこの事件での死者は、世界的に知られるシリア人映画監督ムスタファー・アルアッカード氏の死亡が昨日発表されたことを受けて、外国人16人を含む57人となり、負傷者は95人に達した。アルアッカード監督は、ラディソン・ホテルの爆破で受けた傷が元で、同じ爆破で亡くなった娘のリマさんの死亡から二日後に息を引き取った。同監督の代表作は、「オマル・ムフタール(邦題、砂漠のライオン)」と「リサーラ(メッセージ)」である。
こうした状況を受け、ヨルダン情報筋は、使用された爆発物がどこで誰によって生産されたのかを突き止めるために、科学捜査班が爆発物の種類の特定を急ぐと同時に、犠牲者の身元確認のためのDNA検査を専門家が行っていると語った。
加えて情報筋は、科学捜査班が爆破に加わった可能性のある女性の頭部と身体の断片を発見したと語ったが、このことは、ヨルダン生まれのアブー・ムスアブ・アッザルカーウィー率いる「イラクのアルカーイダ機構」が昨日インターネット上に流した声明文で、攻撃の実行者は4人のイラク人であり、その中にはウンム・ウマイラという名の女性が含まれ、彼女は夫に同行してこの爆破に参加することを選んだ、と発表したこととも合致する。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:1292 )