長官はつらいよ:参謀本部長官、ストレスを愚痴る(Milliyet紙)
2005年10月31日付 Milliyet 紙

 参謀本部長官ヒルミ・オズギョクは、自分の地位を「とても困難」であるとして、「今の状況と時勢の中でこのような地位にいることは簡単じゃない。この4年間のために胃を犠牲にした」と述べた。

 参謀本部長官ヒルミ・オズキョクは、自分の地位を「とても困難」であるとして、「私はこの4年間のために胃を犠牲にした。責任感をもって振舞いたい。事実も述べたい」と話した。共和国創立82周年のために大統領のアフメト・ネジュデト・セゼルのチャンカヤ別邸においてなされたレセプションに参加したオズキョクは記者団の質問に答えた。

■「気楽といわないでください」
 「2月28日プロセスで、『今後は非軍事勢力が活動開始』と言われました。『もし、なんらかの危険、反動勢力、国家分裂の危険が現実となれば、これはただ参謀本部や軍だけでなく全トルコ国民の問題である』と呼びかけられました。この呼びかけの成果はありましたか?」という質問に対し、オズギョクは「私は反応をみている」と答えた。「それで気楽なのですか?」という質問に対し、オズキョクは以下のように話した。「いいえ。『気楽』といわないでください。つまり、私が色々な点について怖がらせているからといってそのように思わないでください。今の状況と時勢の中でこのような地位にいることは簡単じゃない。責任感をもって振舞いたい。国民、国家、政権に対し害悪を与えたくない。事実を述べたいし、必要に応じてそれを話している。しかし、これは誰某が気に入るようにとか、私に拍手喝采するようにとかではなく、役目だからやっているのです。」

■「お望みなら話しましょう」
 十分に強硬に話さないということを批評家から指摘されたことについてもオズキョクは、「もし好戦的な長官でなく、話好きの長官をお望みなら話しましょう。そういうのもありだと言わせましょう。以前の参謀長官たちもあまり話さなかった。ユルー将軍やトルムタイ将軍も寡黙だった」と解説した。

■「武力は解決にならなかった」
 イラクにおいての最近の局面についての質問に対して、オズキョクは「アメリカの参謀長官トミー・フランクスと話しました。暴力で問題は解決され、国民は恐れるだろうと言っていた。左翼はこれを『革命家の暴力』というでしょう。でも、そうではなかったようだ」と述べた。

■陸軍長官ビュユクアヌト「バルザーニは8年前に我々が救った」
 陸軍長官ヤシャル・ビュユクアヌトは、レセプションでの質問に対し、北イラクとテロの関係についての見解を述べた。ビュユクアヌトはバルザーニについてアメリカでの会見に関して以下のように述べた。「1997年の秋に彼をタラバーニーとクルド労働者党から救ったのは私たちだ。さもなければ、バルザーニは逃亡するところだっただろう。今表舞台に出てきては『テロに対し民主主義的で政治的な解決を見つけろ』などと言う。正確に言うと、バルザーニがなにをしようとしているのかわからない。」ビュユクアヌトは「あなた方の忍耐力を誰が判断できるか」という質問について「そこにいる参謀本部長官だ。しかし、私の忍耐力は尽きそうだ。堪忍袋にも限界が来ているね」と答えた。


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( 翻訳者:堀ノ内 夏子 )
( 記事ID:1204 )