「エルドアン首相への夢のお告げ」問題で、高等教育機構テズィチ理事長が怒りの返書(Milliyet紙)
2005年11月20日付 Milliyet 紙

イスマイル・トゥンジャイ・ウスル元大学教授は、ナクシュバンディー教団長メフメト・ザヒド・コトク氏が夢のなかで言ったというメッセージを、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に手紙で伝えた。ウスル元大学教授に対する最初の返書は、高等教育機構から送られてきた。

ウスル元大学教授の手紙は、首相府で「公式文書」として受理され、「適切に対処されるために」文部省へ、さらにそこから高等教育機構へと送られた。この手紙に対するエルドアン・テズィチ高等教育機構理事長の返答は辛らつなものとなった。理事長のサインが入った11月17日付「文部省ならびに関係者各位」宛の返書では次のように述べられた。
 「ウスル元教授の嘆願書は、検討と回答を指示する貴省(文部省)作成の文書に添付されて当方(高等教育機関)に送られてきた。その嘆願書は、トルコ共和国という国家システムのもとで、来世に関する迷信に基づいた嘆願を公に認めさせようとしている。この出来事はトルコ共和国史上、類をみない、国家の世俗主義をおびやかす危険な状況といえる。貴省(文部省)には、当方(高等教育機構)への依頼事項について、国としての責任を自覚し真剣に対応くださるようお願いしたい。」

エルドアン首相は先日、怒りのコメントをしている
 エルドアン首相はことが公になると「手紙を送った人物を知らない」と述べ、「ある教授が自身を教団長と宣言したそうだ。宣言したければさせればよい。私には関係のないことだ。私は自分の仕事をするだけだ。」と話した。文部省のヒュセイン・チェリキ大臣は手紙を高等教育機構へ送付したキャーミル・ゼンギン副局長について調査を開始させた。

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( 翻訳者:湯澤 芙美 )
( 記事ID:1346 )