1916年、ベイルートの殉教者広場における死刑執行後の記念撮影(アル・ナハール紙)
2005年11月21日付 Al-Nahar 紙
■ 独立の殉教者たち 殉教者広場の絞首刑台にて
2005年11月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
1916年5月6日、殉教者たちに対する死刑執行を終えた後、トルコ人将校は絞首台と吊るされた遺体の前に部下らとともに立ち、記念写真を撮影した[訳注:原文の写真参照]。屍の口が叫ぶ独立への呼び声を、私たちはその古い写真の中に聞くことはできない。しかし私たちは、不正義の犠牲となって吊るされた者たちの面差しに、自由への渇望が溢れているのを見ることができる。殉教者広場で開催される独立記念日の行事を明日にひかえて本紙が初めて公表するこの貴重な写真は、ミシェル・ファーニー氏の著作『レバノンにおける写真撮影技術の歴史1840-1944』から転載したものである。ファーニー氏は本紙の元記者で、造形芸術を専門とする学者であり、現在はフランス国立図書館に勤務している。今回の新著の中では、過去の肖像に関する歴史的、社会的、哲学的な視点を提起しており、転載した写真はレバノンにおける写真撮影技術の草創期の歴史を記録するコレクションの1枚である。写真はオリジナルであり、日付が記載されているが撮影者の名前は記されていない。
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( 翻訳者:寺嶋直之 )
( 記事ID:1358 )