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2024-04-10 アラブ諸国:イード・フィトルの初日、19の国で決定(2) (その他紙)

■19のアラブ諸国で水曜日がイード・フィトルの初日となる      【アナトリア通信】      ラマダーン月の始まりは新月観測の発表に相違が見られた。17のアラブ諸国は3月11日月曜日にラマダーン開始を発表、一方でヨルダン、モロッコ、オマーン、リビアではラマダーン開始が火曜日にずれ込んだ。      またアラブ諸国とは別に、天文学上の計算を採用するトルコは水曜日がイード・フィトルの初日になると発表した。      今年はイード・フィトルを2023年10月7日からイスラエルがガザ地区に対して繰り 全文をよむ

2024-04-10 アラブ諸国:イード・フィトルの初日、19の国で決定(1) (その他紙)

■19のアラブ諸国で水曜日がイード・フィトルの初日となる      【アナトリア通信】      火曜日(9日)の夕方にシャッワール月(注:ラマダーン月の翌月)の新月観測が確認されたことを受けて、5つのアラブ諸国は水曜日がイード・フィトルの初日になると発表した。それにより、イード・フィトルの初日を発表したアラブ諸国の数は19にのぼった。      サウジアラビア、UAE、カタール、クウェート、バーレーン、スーダン、エジプト、パレスチナ、レバノン、イエメン、チュニジア、アルジェリア、シリア、モーリ 全文をよむ

2024-03-11 ガザ:「戦時下」で迎えるラマダーン、夜の特別礼拝の場も乏しく (al-Quds al-Arabi紙)

■ガザ‥最初の「戦時下のタラーウィーフ」礼拝を行うパレスチナの人たち      【ガザ地区:アナトリア通信】      ガザ地区ではイスラエルとの戦争が続き、多くのモスクが破壊された状況で、ごく一部のパレスチナ人が今年のラマダーン月の最初のタラーウィーフ(ラマダン期間中の夜の特別礼拝)を行った。      ガザ地区のほとんど全域では、モスクや広場が礼拝者でにぎわっていた従来の様子と違って、モスクでのタラーウィーフ礼拝は行われず、限られた人だけが限られたわずかな場所で祈りを捧げているということだ。 全文をよむ

2024-02-15 カタール:モロッコを「文化年2024」のパートナーに選定(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■カタールは2024年度「文化年」イニシアチブパートナーとしてモロッコを選定      【ドーハ:本紙】      一方文化年「カタール・モロッコ2024」の最高責任者であるアーディル・ファキール氏は声明で以下のように述べた。「文化年『カタール・モロッコ2024』は両国間の特別な関係を強化する唯一無二のイベントとなります。またこれはカタールと全世界に、モロッコをユニークな国たらしめている(文化遺産の)あらゆる多様性と特色にもとづいて、またその独自性にこだわりながら、同時に世界に開かれたかたちで、 全文をよむ

2024-02-15 カタール:モロッコを「文化年2024」のパートナーに選定(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■カタールは2024年度「文化年」イニシアチブパートナーとしてモロッコを選定      【ドーハ:本紙】      カタールは、自国と他国との長期的な文化交流を進める「文化年」イニシアチブの2024年のパートナーとしてモロッコ王国を選択した。このイニシアチブでは、今年1年を通してカタールとモロッコの全土で80を超える包括的なプログラムの開催が計画されている。      文化年イニシアチブの議長であるマッヤーサ・ビント・ハマド・アール・サーニー氏は以下のように述べた。「2024年におけるモロッコ王 全文をよむ

2024-01-09 シリア:東京外国語大学元客員教授のワフィーク・ハンサ氏がラタキアで死去 (その他 - al-Thawra紙)

■ワフィーク・ハンサ氏よ、さらば      【ダマスカス:本紙】      文壇はワフィーク・ハンサ氏を失った。アラブ作家連合ラタキア支部は彼を悼み、支部長のマムドゥーフ・ラーイカ氏はこう述べた――故人は、深淵な文人としての経験、燃え盛る知性、純朴な思想、深い洞察力を兼ね備えた特筆すべき存在だった。近代に独自の痕跡を残した詩人で、文学作品を奥底まで掘り下げ、隠された内容を探求できた深淵なる批評家だった。      また、アラブ作家連合(ラタキア支部)会員で作家のムハンマド・ハムダーン氏は次のよう 全文をよむ

2024-01-05 レバノン:ベイルートの劇場で「ガザに平和を」をテーマにした文化週間が開催 (al-Quds al-Arabi紙)

■ガザと連帯して、ベイルートの「マディーナ劇場」で詩、芸術、造形美術の展覧会      【ベイルート:本誌】      ベイルートのマディーナ劇場はナーブー博物館と協力して、1月8日から14日まで「ガザに平和を」と題した文化週間を開催する。このイベントは、ガザに対するシオニストの侵攻から始まった連続したイベントの一環として行われる。オープニングは今度の月曜日午後8時で、ニダール・アシュカルがハーリド・アブドゥッラーと共演して、パレスチナについての詩を朗読する。フィナーレは14日の日曜日で、ソプラ 全文をよむ

2023-11-15 エジプト:モナー・アブドゥル・ガニーは自身の誕生日プレゼントよりもガザ支援を求める (al-Quds al-Arabi紙)

◾️モナー・アブドゥル・ガニーは彼女への誕生日プレゼントを拒否しガザ支援を求める      【カイロ:本紙】      エジプトの芸術家であるモナー・アブドゥル・ガニー氏は、彼女への誕生日プレゼントを拒否し、ガザ及びパレスチナの住民への支援を求めたことを表明した。      タレントのイーマーン・イッズッディーン氏と出演したCBCチャンネルでの番組「女性は嘘のつき方がわからない」の昨日の回で、同氏は友人が誕生日のために本来お金を集めたが、それがガザ支援に対して寄付されたことを語った。その上、彼女 全文をよむ

2023-11-08 ハロウィンを盛大に祝う湾岸諸国のアラブ人にSNS上で批判殺到 (al-Quds al-Arabi紙)

■ガザ地区での大量虐殺と一部のアラブ諸国での恥知らずな行為,,,イスラエルの拡大とアラブへの補償の段階が始まった!      【マリアム・ブジッド・サバボウ】      アラブ諸国のSNSユーザーたちは、ガザ地区が包囲殲滅の危機にある中、一部のアラブ諸国で祝賀イベントが開かれていることに強い憤りを示している。憤りは、湾岸諸国における「ハロウィンの祭典」に集中し、かれらはその祭典をあらゆる形容詞で表現した。今年は、ガザの人々が抹殺される事態に直面して私たちが深い悲しみと恥ずべき無力感に苦しむ中、こ 全文をよむ

2023-10-24 パレスチナ:検閲回避のための新たなシンボル(2) (al-Watan紙)

■占領から脱却しようと創造的な人々が考えるとき― インターネット上の検閲や禁止を回避するため、パレスチナ人の創造性で、オレンジ、オリーブ、クーフィーヤなどをシンボルに。      【ダマスカス:本紙】      ■占領者への抵抗と挑戦のシンボル      最近パレスチナで起こっている出来事ののち、そしてアラブ諸国民や世界の多くの国々がパレスチナの大義と抵抗に寄り添っていることがあらゆるSNSで明らかになったなかで、メタ社が所有するフェイスブックやインスタグラムのアルゴリズムは、時事問題をとりあげ 全文をよむ

2023-10-24 レバノン:女性の苦しみを描く、マリア・アッバースの短編集が出版(2) (al-Mudun紙)

マリア・アッバースは、彼女の故郷の少女たちにとって重要な問題について正直かつ詳細に書いており、彼女の物語の中に現在起きている社会的および文化的変革に対する彼女の感性が反映されていることがわかる。また、これらの変革が女性の人生に及ぼす影響と、こうした変革を理解し形成することに対し文学はどのように効果的な役割を果たすことができるのかということに焦点を当てている。      本短編集は140 ページあり、表紙絵はクルド系シリア人アーティストのアーリヤー・アティー、装丁は詩人でアーティストのヤスィーン・ 全文をよむ

2023-10-24 レバノン:女性の苦しみを描く、マリア・アッバースの短編集が出版(1) (al-Mudun紙)

■マリア・アッバースの小説:女性の苦しみ…愛から避難まで      【本紙】      先日ロンドンのラミーナ出版から、クルド系シリア人の作家マリア・アッバースによる『キナの木も裏切る』と題された短編小説集が出版された。本作には 15 の短編小説が収録されており、彼女の祖国における女性の現実に触れた芸術的な悲鳴として本作は迫ってくる。というのも、矛盾と悲劇がちりばめられた人生の片隅において私たちに力強く迫ってくる、かすかな女性の声がこだまするのが聞こえるのだ。      マリア・アッバースの短編 全文をよむ

2023-10-24 パレスチナ:検閲回避のための新たなシンボル(1) (al-Watan紙)

■占領から脱却しようと創造的な人々が考えるとき― インターネット上の検閲や禁止を回避するため、パレスチナ人の創造性で、オレンジ、オリーブ、クーフィーヤなどをシンボルに。      【ダマスカス:本紙】      占領軍は1967年の戦争ののち、パレスチナ被占領地でパレスチナ国旗掲揚の禁止を求める複数の通達を出した。占領当局は、パレスチナ国旗が使用されるすべての公的な式典や祝典を禁止し、これに対して投獄や逮捕などの罰則を課した。      ■投獄と逮捕      パレスチナは独立国家であり、独自の 全文をよむ

2023-10-24 エジプト人アーティストがガザ支援ボランテティアに参加 (al-Quds al-Arabi紙)

■「ディーナー・シャルビーニーがガザ支援のために赤新月社とともにボランティア活動を行う」      【カイロ:本紙】      エジプト人アーティストのディーナー・シャルビーニー氏が、エジプト赤新月社のボランティアチームに参加し、ガザ地区の住民に医療と食料を提供するためのボランティア活動を行なった。      彼女はインスタグラム上の自身のアカウントに、エジプト赤新月社の制服を着用した映像を投稿し、「私たちの心はガザと共にある」とコメントした。      彼女は先週金曜日の集団礼拝の後、ナスル市 全文をよむ

2023-10-12 パレスチナ:パレスチナに連帯し、アラブ各国における芸術活動の延期が発表される(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■「レバノンとアラブ世界はパレスチナに連帯してフェスティバルを中止し、活動を中止する」      【ベイルート:本紙】      チュニジア文化省はガーリヤ・ビン・アリーがイベント「ドリーム・シティー」の締めくくりとして、オペラハウスで演じる予定であった「ジェナン」の上映の延期を発表した。      同様にイエメンの歌手であるバルキース・ファトヒーは湾岸方言による「シャズカルク・ビヤー」というタイトルの新曲の発表を、パレスチナでの現行の出来事を理由として、延期することを明らかにした。      全文をよむ

2023-10-12 パレスチナ:パレスチナに連帯し、アラブ各国における芸術活動の延期が発表される(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■「レバノンとアラブ世界はパレスチナに連帯してフェスティバルを中止し、活動を中止する」      【ベイルート:本紙】      イスラエルの軍事分子の手によってパレスチナの土地で発生している血なまぐさい出来事は、その他の全ての事件に影を落とし、自らの大義、領土、尊厳、誇りを守るために苦しみ殉死しているパレスチナの人々との連帯の一歩として、レバノンやアラブ地域での大規模かつ多様な芸術的、文化的、そして社会的な活動やコンサートの中断、あるいは芸術的かつ歌謡関連の出版の停止に繋がることとなった。   全文をよむ

2023-10-12 エジプト:タンタでアフマド・バダウィー聖誕祭が3年ぶりに開催(2) (Al-Ahram紙)

■3年にわたる休止期間を経て、タンタ市で「バダウィー氏」聖誕祭(マウリド)の最後の夜に数千人が参加      【ガルビーヤ県-ムハンマド・マブルーク】 全文をよむ

2023-10-12 エジプト:タンタでアフマド・バダウィー聖誕祭が3年ぶりに開催(1) (Al-Ahram紙)

■3年にわたる休止期間を経て、タンタ市で「バダウィー氏」聖誕祭(マウリド)の最後の夜に数千人が参加      【ガルビーヤ県-ムハンマド・マブルーク】      共和国の様々な県から来た数千人の国民が御利益を求めて、ズィクルや頌歌、詩の吟唱の輪をつくり、ガルビーヤ県タンタ市の「神を知る人」アッ=サイード・アフマド・アル=バダウィーの聖誕祭の最後の夜に参加した。この聖誕祭は新型コロナと感染予防策のため三年の間開催が見送られていた。      金曜日に始まった聖誕祭の最後の夜には、毎年の参加を熱望し 全文をよむ

2023-09-03 シリア:日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ(2) (その他 - シリア国営通信紙)

■日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ      【東京:ルアー・ハリーファ】      このプラットフォームは、音楽や歌曲を筆頭とするシリアの芸術的側面にも焦点を当てた。具体的には、世界で発見された最古の楽曲であり、古代シリアの神であったニーカールに捧げられた神歌が紹介されたほか、アラブ歌謡界の泰斗であるサバーフ・ファフリーの動画や、ウードの独奏曲、民族音楽や民族舞踊の動画などが紹介された。      さらにプラットフォーム内のバーチャルツアーは日本人に、 全文をよむ

2023-09-03 シリア:日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ(1) (その他 - シリア国営通信紙)

■日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ      【東京:ルアー・ハリーファ】      日本の文化団体が在日本シリア・アラブ共和国大使館による協力のもと、人々にシリアへのバーチャルツアーを提供するプラットフォームを立ち上げた。      在日本シリア大使館のムハンマド・ナジーブ・イールジー臨時代理大使は本紙への声明のなかで、このバーチャルツアーが、シリア・日本間の文化交流を促進することを目的として企画されたことを明らかにした。さらにこれが、同大使館と文化協 全文をよむ

2023-08-20 シリア:在日本シリア大使館がパルミラ市の破壊をテーマとする映画上映会・シンポジウムを開催 (その他 - シリア国営通信紙)

■東京で映画「ナツメヤシの血」の上映会およびパルミラの被害に関するシンポジウムが開催      【シリア国営通信:ルアー・ハリーファ】      在日本シリア・アラブ共和国大使館は、テロ組織「イスラーム国」によって殺害されたシリア人考古学者のハーリド・アスアド氏の追悼記念日に際して、初めて日本語に翻訳されたナジュダト・アンズール監督作品「ナツメヤシの血」の上映イベントを開催した。      さらにこのイベントでは、映画の上映後にシンポジウムが開かれ、歴史ある古代都市パルミラの重要性に光が当てられ 全文をよむ

2023-07-27 シリア:文化芸術フェスティバル「桑と絹のこだま」で数々の絹製品が展示される (その他 - シリア国営通信紙)

■マシュター・ヒルー文化芸術フェスティバル「桑と絹のこだま」で数々の絹製品が展示される      【ベイルート:本紙】      マシュター市のダルバ広場で開催された第11回ダルバ・マシュター・ヒルー文化芸術フェスティバル「桑と絹のこだま」の初日に、天然絹製の数々の製品が展示された。      この際展示された作品のなかには、タルトゥース県ドライキーシュ市出身のアーティストであるサナー・サルマーンさんが蚕のまゆを使って制作した絵画が含まれた。蚕のまゆはタルトゥース県、具体的には同県内のドライキー 全文をよむ

2023-07-15 ヨルダン:中東最大の椅子が物議を醸す (al-Quds al-Arabi紙)

■ヨルダン:中東最大の椅子の展示が物議を醸す(動画あり)      【アンマン:本紙】      地元工場のイニシアティブで、政府関係者も参加して製造されたヨルダンおよび中東地域で最大の椅子の展示は、ソーシャルメディア上で広範な論争を引き起こした。      ヨルダンのソーシャルメディア・プラットフォームは、アンマンの工房がヨルダン社会にとって奇妙で前例のないイニシアティブを発表するとすぐ、その椅子への興味と興奮で大きな反応を示した。      ソーシャルメディアを通じて、多くの人が嘲笑や皮肉、 全文をよむ

2023-07-10 シリア:日本で開催される国際物理オリンピックにシリアから4人の学生が参加 (その他 - SANA紙)

■シリアは国際物理オリンピック日本大会に参加      【ダマスカス:SANA】      シリアは日本で今日(7月10日)、競技が開始され、7月17日まで続く国際物理オリンピック2023(IPhO2023)に参加する。大会には87ヵ国が参加する。      優秀創造性委員会(DCC)は、SANAが今日入手した声明のなかで、シリアはこの大会において、アレッポ県のマシュリク私立学校のマフムード・ムハンマド・ザーヒル・アイルードくん、ダマスカス郊外県サフナーヤー市のバースィル英才学校のアーミル・イサ 全文をよむ

2023-07-04 シリア:イタリアでシリアとの文化交流イベントが開催(2) (その他 - シリア国営通信紙)

■「ダマローズ:シリアからトリノまで」デーがイタリアで開催      【シリア国営通信:ローマ】      この文化デーは、歴史あるトリノ王宮博物館で行われた記者会見から始められた。この博物館には、遺産や古代遺跡の保存や、人類の知識と創造性にアクセスし、文化的開発機会をより発展させるためのそれらの強化に代表される国内的および国際的な多大な重要性がある。またこの記者会見には、トリノ王宮博物館館長のエンリカ・パジェラ氏、シリア開発信託理事会メンバーのファーリス・カッラース氏、同信託のコンサルタント専 全文をよむ

2023-07-04 シリア:イタリアでシリアとの文化交流イベントが開催(1) (その他 - シリア国営通信紙)

■「ダマローズ:シリアからトリノまで」デーがイタリアで開催      【シリア国営通信:ローマ】      文化交流を促進し、地中海沿岸諸国におけるシリア文化の役割を知らしめることを目的として、また世界中の人々の間の国際対話、平和、開発における重要なツールとしての文化外交の力を信じ、「ダマローズ:シリアからトリノへ」デーが今日、イタリアで開催された。また同イベントは「サンターガタ」文化経済財団の協力のもとで、トリノ王宮博物館およびシリア開発信託により主催された。      今月7日まで続く「ダマ 全文をよむ

2023-06-14 シリア:国際展示会を通じてシリアの伝統工芸を世界に発信(3) (その他 - シリア国営通信紙)

■タッル市の工芸職人、国際展示会におけるシリア遺産の大使      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ガドバーン氏はまた「この協力はこれまでに2つのグループの卒業を生み、第3グループの訓練に入った」と述べ、「訓練には糸のかせの切断、研磨、作品の洗浄、貝殻のはめ込み、やすりがけ、星型に編む方法、接着剤への浸し方、糊貼り、裁縫のほか、シリアの名を冠するにふさわしい作品を生み出すために習得することが重要なその他の手順が含まれている」と示した。      本紙特派員らに対して、多くの工芸職人 全文をよむ

2023-06-14 シリア:国際展示会を通じてシリアの伝統工芸を世界に発信(2) (その他 - シリア国営通信紙)

■タッル市の工芸職人、国際展示会におけるシリア遺産の大使      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ウーガーバーシー氏は本紙特派員らへの声明のなかで、「これらの伝統作品の一部が広まり、我々は世界中の博物館でその多くの作品を見られるようになった」と述べた。また「シリア人工芸職人の特徴は、彼らが世界に向けた自らの作品の大使となるまでに、仕事における正確さと才能を有していたことにある」と指摘した。また同氏は、彼ら職人が観光面の地位を得ることや、彼らが優先的に国外の展示会に参加できるように 全文をよむ

2023-06-14 シリア:国際展示会を通じてシリアの伝統工芸を世界に発信(1) (その他 - シリア国営通信紙)

■タッル市の工芸職人、国際展示会におけるシリア遺産の大使      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ダマスカス郊外県タッル市の伝統工芸職人たちの作品は、彼らの技術と創造性により、シリアの国境を超えた。また彼らは、シリア開発信託やそのほか複数の機関の支援によって、自らの作品を保全することができたのである。彼らの作品は木彫り、象嵌、螺鈿細工、キーシャーニー(磁器の一種)、モザイク工芸など多岐にわたり、製作者の物語や背景を伝える芸術作品を創作するにあたって植物モチーフやダマローズ、幾何学 全文をよむ

2023-05-28 シリア:アラブ・チャリティー・バザーでシリアブースが好評を博す (その他 - シリア国営通信紙)

■東京で開催されたアラブ・チャリティー・バザーでシリアブースが好評を博す      【シリア国営通信:ルアー・ハリーファ】      在東京シリア・アラブ共和国大使館が昨日、駐日アラブ大使夫人の会とアラブ16か国の在日大使館が主催したアラブ・チャリティー・バザーに参加した。      シリアブースには、チャリティーバザーへの日本人来場者のほか、アラブやその他の国々の在日コミュニティに属する多くの人々が集まった。この際彼らは、シリアがバザーに参加していることに加え、自身らがシリア産のさまざまな製品 全文をよむ

2023-05-25 シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(4) (その他 - シリア国営通信紙)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ダマスカス郊外県のサフワーン・アブー・サアダー知事は演説のなかで、ダマローズの開発およびその製品の増加を目的として、シリア開発信託が提供している支援を称賛した。また収穫フェスティバルが、さらに、そこでは、バラの生産者と面会し、彼らの労働状況について詳細に把握し、彼らに必要なサポートを提供し、彼らが直面している困難を克服するための、毎年恒例のイベントになっていると指摘した 全文をよむ

2023-05-25 シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(3) (その他 - シリア国営通信紙)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      こうした取り組みは実際に、ダマローズのアレッポ県、ラタキア県、ハマー県、スワイダー県への普及や、いくつかの国際機関の協力のもと、ダマスカス郊外県に生産協同組合の設立に貢献したものだという。同様に、マラーフ村には1,000立方メートルの水量の井戸が建設され、その耕作面積は2,000ドゥナムから2,700ドゥナムへと増加したという。      ジールーディー氏は、シリア開発 全文をよむ

2023-05-25 シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(2) (その他 - シリア国営通信紙)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ビータール氏は、本紙特派員らへの声明のなかで、緑のバラ4キログラムから乾燥バラ1キログラムが生産され、緑のバラ1キログラムから1リットルのローズウォーターが得られると説明した。同氏はまた、バラから1グラムの精油を抽出するにはつぼみ約12キログラムを集める必要があると述べた。この生成過程が、この精油が世界中でグラム単価約70ドルに達していることの理由だという。      全文をよむ

2023-05-25 シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(1) (その他 - シリア国営通信紙)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      バラの経済的、治療的、美容的、栄養的な重要性や価値を体現する社会的および民俗的儀式をともない、民衆や当局者らの幅広い参加のもとで、ダマローズ収穫フェスティバルが今日、ダマスカス郊外県のマラーフ村で始まった。      同フェスティバルは、シリアの国境を越えてその名を広めたさまざまな種類のダマローズが介在する遺産的光景を作り出す。またこれは、ダマローズが、2019年に国連 全文をよむ

2023-05-22 レバノン:ブラーミーヤ村、自然美と人工美の絶妙な調和が魅力の村 (al-Quds al-Arabi紙)

■ブラーミーヤ村は、魅力的な美しい自然と歴史ある宮殿を守り続けるレバノンの村である。      【本紙、アブド・マアルーフ】      ブラーミーヤ村は、緑豊かな美しい自然に恵まれた、歴史ある宮殿が数多く存在する、静かで空気の綺麗なレバノンの村だ。数多くの古い宮殿と街道や公園を飾る松並木といろいろな花々が、自然美と人間が生み出した建築技術が一体となった魅力的な美しさを織り成している。この村は、まるで装飾や光で休日の喜びを描いた美しい一枚の絵画のようだ。      この村の住民の多くは、朝に夕に、 全文をよむ

2023-04-17 シリア:シリア人女流作家ジュマーナ・ターハー氏が新刊『監禁生活:追放と監獄からの文学』を出版(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■『監禁生活:追放と監獄からの文学』      【n.p.:本紙】      著者ジュマーナ・ターハー氏は序文で、「本研究は、自己浄化と内面の解放の瞬間を目指し、その達成を阻止されて(人生を)破壊された人々や虐げられた人々の体験談に基づいている。彼らの作品を通じて、私は彼らの収監中、および出獄後の彼らの内なる力強い動きを感じ取ることができた。収監された者の中には、監獄生活から解放された人もいれば、解放されなかった人もいた。しかし彼らが得た自由は彼らの将来を束縛し、彼らに失望と苦痛に満ちた現在をも 全文をよむ

2023-04-17 シリア:シリア人女流作家ジュマーナ・ターハー氏が新刊『監禁生活:追放と監獄からの文学』を出版(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■『監禁生活:追放と監獄からの文学』      【n.p.:本紙】      このほどシリア人女流作家ジュマーナ・ターハー氏の著書『監禁生活:追放と監獄からの文学(Detaining Life: Stories from Exiles and Prisons)』が出版された。 裏表紙に書かれているとおり、本書は2つの点で(監獄に関する他の書籍と)一線を画している。1つ目は広範囲に及ぶ新旧の刑務所・拘置所の網羅的な歴史研究であること、2つ目は、多くの文学者の名を挙げ、著者が彼らの監獄体験に深い考察 全文をよむ

2023-04-12 モロッコ:最長のイフタールの食卓が開催 (al-Quds al-Arabi紙)

■マラケシュで、最長の食卓を使った、連帯のための集団でのイフタ―ルが開かれる      【ラバト:本紙】      モロッコのマラケシュで、長さ500メートルという最長のテーブルを使ったイフタール(断食月の日没後に食べる食事)というユニークなイベントが、集団で連帯を示すために開催された。このイベントにはさまざまな職業団体や市民社会の代表者、音楽家、造形作家、観光産業の代表者など1250人が参加した。      『心と感覚の断食明けの食事』と題されたこのイベントは、イーマーン・ルマイリー氏が代表を 全文をよむ

2023-04-04 エジプト:名門女学院が倒産、真相やいかに。 (Al-Ahram紙)

■アレキサンドリアのナスル女学院倒産の真相   【カイロ:ミドハト・カースィム】      ジャーナリストのアフマド・ムーサー氏は、エジプトでは教育は儲かる(ビジネス)と発言した。そして「エジプトには利益を上げない学校など必要ない。スペイン女王をはじめ、多くの裕福な女性が学んだアレキサンドリアの(名門)ナスル女学院が1000万エジプトポンドの負債を抱え破産を宣言した」と指摘し批判した。      一方、衛星チャンネル「サダー・バラド(国家の反響)」の番組「我が責任」に電話出演したエジプト教育省の 全文をよむ

2023-03-26 エジプト:ミイラ化した二千個以上の雄羊の頭部が見つかる (Al-Nahar紙)

エジプト:古代都市アビドスでミイラ化した二千個以上の雄羊の頭部が見つかる      【AFP通信】      エジプトは同国南部に位置する古代都市アビドスにあるラムセス二世の神殿で、プトレマイオス朝の時代まで遡る、ミイラ化した二千個以上の雄羊の頭部が見つかったと発表した。      考古学最高評議会のムスタファー・ワズィーリー事務局長は声明で、ニューヨーク大学のアメリカ人考古学者のチームの監督によって成し遂げられた今回の発見は「ラムセス二世の神殿での生活や、アビドスおよび周辺地域における神殿の歴 全文をよむ

2023-03-20 シリア:日本人アーティストの手によって多彩な製品に生まれ変わるダマスク織 (その他 - シリア国営通信紙)

■日本人女性アーティストの手によって芸術作品へと生まれ変わるダマスク織      【シリア国営通信:ルアー・ハリーファ】      その美麗さと優美な手触りで世界中の美術品ファンを魅了したダマスク織(プロカール)が日本に上陸し、日本人女性芸術家の手によってユニークな作品群へと姿を変えた。      プロジェクトYDYを主催する彼女は本紙特派員への説明のなかで、自身がもともとアクセサリーや布製品の製造に携わっており、伝統工芸品に興味を持っていたために、世界的に知られたダマスク織に魅了されたと語った 全文をよむ

2023-01-27 イラク:クルディスタン地方政府、考古学的遺跡の経済効果に期待 (al-Sabah al-Jadid紙)

■クルディスタン地方政府は考古学的遺跡の経済効果に期待      【エルビル-本誌】      クルディスタン地区では約6000の考古学的遺跡箇所があり、経済的なメリットが期待される。      クルディスタン地方政府は昨日月曜日に、経済や文化的な利益に結び付く、5800の考古学的遺跡があったと発表した。      マスルール・バルザーニー首相は『サバーフ・ジャディード』紙が入手した声明の中で、「我々の歴史的な考古学的遺跡は我が国にとって歴史的、文化的宝庫と収入源の一部である」と述べた。     全文をよむ

2023-01-25 シリア:シリアと日本の架け橋…展示会「アラブのアートと出会う空間」が東京で開催 (その他 - シリア国営通信紙)

■「アラブのアートと出会う空間」…シリアの美術と遺産を紹介するための展示会が東京で開催      【シリア国営通信】      ウードや伝統的なアラビア歌曲の音色とともに、展示会「アラブのアートと出会う空間」が東京で開催された。そこではシリア人芸術家のヒヤーム・サルマーンさんと「アルスム・フルミー」(私は夢を描く)協会の子どものほか、日本人の造形芸術家である齊藤尚子さんによる絵画が展示されている。            「Naseej Japan」、「YDY」、「Team Beko」の3プロジェ 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(8) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      我々はこの本を通じて、エジプトにおける物事の流れを根本的に変化させ、また一般的なイスラーム建築や特にマムルーク様式に影響を及ぼした、これらの時代の出来事に関して理解しようとするだろう。      ラドワー・ザキー博士はイスラーム文明・遺産を専門とする研究者である。彼女は現在アレキサンドリア図書館でイスラーム文明研究センターの上席研究員を務めており、アレキサンドリア 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(7) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      このように、マムルーク様式の建築物は13世紀半ばにエジプトに登場し、さまざまな意匠、形式として20世紀の半ばまで残存し続けた。その間、マムルーク様式の建築物は繁栄と凋落の間で数多くの局面を経験したが、エジプトにおけるイスラーム建築にかかわる純粋な表現を体現し続けた。そしてそれはエジプトにおける国民主義の現象の一つへと変化し、その後ムハンマド・アリー・パシャの一家が 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(6) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      そしてマムルーク様式の特徴はイスマーイール・パシャによる、カイロを「東洋のパリ」にするための計画のなかで再び現れるようになり、この現象はエジプトだけでなくヨーロッパの数多くの建造物においても見られた。      ヨーロッパはカイロで初めてマムルーク様式を知った。それはムハンマド・アリーとその高官らがヨーロッパの建築家たちに、エジプトにおける建造物と都市に関するプロ 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(5) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      カイロはこの統治時代(ヒジュラ歴648年~923年、西暦1250年~1517年)に、もっとも重要かつイスラーム世界における最大の都市となった。カイロはあらゆる種類の建築物をかつてない数建てたマムルーク朝スルタンの下で繁栄し、この時代の建築物は芸術的・建築的な装飾に対する創造性においてピークに到達した。      オスマン帝国の登場によって、状況は変化した。オスマン 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(4) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      歴史家たちは、戦いと、欺瞞の芸と、そして政治のために生きた体制の手によって、芸術と建築が繁栄した理由についてひどく混乱した!      ラドワー・ザキー氏にこの書籍においてテーマを掘り下げるよう促したもう一つの動機は、マムルーク式の建築が19世紀と20世紀前半に再出現したことは、国家的アイデンティティや当時のエジプトを席巻した国民主義的潮流に起因する現象であるとい 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(3) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      マムルークたちは実際にエジプトに統治を敷くまでの約3世紀の間、つまりマムルーク国家の成立の瞬間が到来(イスラーム歴648年-923年、西暦1250年-1517年)するまでの間、そこにおける自身らのルーツを深め続けたのである。マムルーク国家の成立は、イスラームの歴史、そしてエジプトにおけるイスラーム文明の発展において重要な段階として考えられた。      ラドワー・ 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(2) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      さらに同氏は、ニザール・サイヤード博士やアラー・ハバシー博士といった建築家の巨匠、またハンガリーのオリエンタリストであるステファン・オロモス氏が著した文献にも立ち返った。ザキー氏は、アラブの読者たちはいまだ、「マムルーク朝の体制がその終焉を迎えたのちに、同朝が保った建築や芸術の長期的かつ重大な影響力について認識していない」とみている。またその影響は、「我々が今日知 全文をよむ

2023-01-24 エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(1) (Al-Ahram紙)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      作家で研究者のラドワー・ザキー氏は、『マムルークたちのカイロ:イスラーム建築からエジプトの国家アイデンティティの研究まで』というタイトルの新しい書籍に参加している。同書は第54回カイロ国際ブックフェアにあわせて、ナフダ・エジプト社から出版された。      『マムルークたちのカイロ』は同氏が完了させたプロジェクトとしては5つ目にあたり、そこではカイロの建築物、なか 全文をよむ

2023-01-12 パレスチナ:ネゲヴ砂漠で古代のダチョウの卵が発見 (al-Quds al-Arabi紙)

■ネゲヴ砂漠で古代のダチョウの卵が発見      【諸通信社】      木曜日、ネゲヴ砂漠(占領下パレスチナ南部)で古代のダチョウの卵8個が発見されたと発表された。それらのうちいくつかは7,500年前にさかのぼるものだという。      これらの古代の卵の破損した殻は、古代の暖炉の隣で発見された。      卵の年代は4,000年前から7,500年前にわたっており、砂丘の層に長期間埋もれていたために保存状態が良好である。また同地の非常に乾燥した気候も、その保存を助けた。      この発見は、 全文をよむ

2022-12-22 シリア:アレッポ大学日本学術センターが東京外国語大学の支援のもと「日本語朗読披露会」を開催 (その他 - SANA紙)

■「日本語朗読披露会」アレッポ大学日本学術協力センター主催の行事      【アレッポ:ルアー・ハリーファ、クサイ・ラズーク】      アレッポ大学と東京外国語大学の学術協定の一環として、アレッポ大学日本学術交流センターが東京外国語大学アラビア語専攻の協力のもと、「日本語朗読披露会」と銘打った行事を開催した。      アレッポ大学日本学術交流センター長のアブドゥルイラーフ・ナーウロー博士は、この行事について、東京外国語大学が主催したアラビア語朗読コンテストと合わせて開催されたことを明らかにし 全文をよむ

2022-12-11 シリア:日本の桜が中部ヒムス市に再び植えられる (その他 - SANA紙)

■日本シリア親善協会の使節団はヒムスの文化センターに桜を植える      【ヒムス:SANA】      日本シリア親善協会の使節団は今日、ヒムス市シャンマース地区にある文化センターの庭園に日本の桜の苗木を植樹した。      日本シリア親善協会の佐藤義孝代表は、SANA特派員への声明のなかで次のように述べた――植樹はシリア校内で注目されています。多くの苗木が以前にもこの文化センターの庭園に植えられました。この場所にいる人々の関心と世話のおかげで、苗木は成長を遂げることができました。      全文をよむ

2022-12-10 シリア:東京外国語大学がシリア大使館の協力を得てアラビア語朗読コンテストを開催 (その他 - SANA紙)

■東京外国語大学がシリア文学の一節を朗読するコンテストを開催      【東京:SANA、ルアー・ハリーファ】      東京外国語大学は、在日本シリア・アラブ共和国大使館の協力とシリアの審査委員会の参加のもと、世界アラビア語デーを記念して、アラビア語朗読コンテストを開催し、アラビア語を学ぶ日本の学生がシリアの詩人や作家の文学作品の一節の朗読を競い合った。      東京からインターネットで配信されたコンテストには、東京外国語大学などから39人の男女学生が参加し、ザキー・クンスル、ニザール・カッ 全文をよむ

2022-12-08 イラクの名監督アフマド・ダラージーの映画『ハンギング・ガーデンズ』が紅海国際映画祭で最優秀映画賞を受賞 (Al-Ahram紙)

■映画『ハンギング・ガーデンズ』、紅海映画祭で最優秀映画賞を受賞      【ジェッダ:本紙】      映画『ハンギング・ガーデンズ』は、第2回紅海国際映画祭で最優秀映画賞を受賞した。       イラク人監督アフマド・ヤーシーン・ダラージーによる映画『ハンギング・ガーデンズ』のストーリーは、バグダードのゴミ捨て場で見つかったアメリカのラブドールを拾った12歳のアスアドを中心に展開する。ゴミ拾いを仕事にしているアスアドは、自分がある争いの標的になっているのに気づき、それから逃れるためだけでなく 全文をよむ

2022-11-19 イラク:ハ―リス市は人的資源と自然資源の宝庫 (al-Quds al-Arabi紙)

■ハ―リス市は作家の家でありオレンジの農園      【イラク:本紙】      イラク中部のハーリス市は重要であると考えられています。そこは行政上ディヤール県の地区を代表し、首都バグダードから55キロの所にあるからである。正式統計によると人口は20万人です。戦略上重要な市であると見なされています。イラク北部から中・南部を結ぶ重要な道路で結ばれているからです。ハーリス市はイラクで最も古い地区で、20世紀の20年代の王政の初めから一つの地区になりました。ハーリス市には多くの区域があり、それらは以下 全文をよむ

2022-11-17 エジプト:盲目の女性が英文学の博士号を取得 (Al-Ahram紙)

■ラナー・ハーミド氏が、「盲目の」女性研究者として初めてマンスーラ大学で英文学の博士号を取得      【エジプト:中東通信社】      研究者のラナー・ハーミド・アワダイン氏は、マンスーラ大学の文学部から最高級の名誉のもと、英文学の博士号を取得した。彼女は、暗闇に打ち勝ち、このような業績を達成した初の盲目の女性の学生となった。      博士論文のタイトルは、『ジェームズ・ボールドウィン『山に登りて告げよ』とリチャード・ライト『アメリカの息子』における社会的批評:文体とテーマの視点から』であ 全文をよむ

2022-11-13 パレスチナ:パレスチナの歴史を物語る約10,000点の貴重な遺物を生涯かけて収集した元教師 (al-Quds al-Arabi紙)

■フルーブ氏はパレスチナの歴史を語る10,000点の遺物を収集(画像)      【ヘブロン:カイス・アブー・サムラ】      パレスチナ人のイスハーク・フルーブ氏は、自ら約10,000点の遺物を収集し、パレスチナ最大の博物館を設立した。館内にはさまざまな時代に関する多くの遺物が展示されているが、その多くはオスマン帝国時代に遡る。      元教師のフルーブ氏は、「情熱に突き動かされて、自分の人生と財産をパレスチナ民族のアイデンティティと歴史を形成する貴重な遺物の収集につぎ込んだ」と語った。  全文をよむ

2022-11-05 エジプト:考古学博士がツタンカーメンに関する本をアラビア語に翻訳 (Al-Ahram紙)

最大人気を得た本「ツタンカーメンと世界を変えた墓」の新しいアラビア語訳      【n.p.:本紙】      考古学者のシャリーフ・シャアバーン博士は現在、有名なアメリカ人作家ボブ・ブライアーによる世界的に最も有名な本「ツタンカーメンと世界を変えた墓」の翻訳に取り組んでいる。この本はツタンカーメン王と彼の墓に関する多くの秘密や不思議な謎を明らかにしている。      2022年10月に米国で出版されたこの本は、大きな反響を呼び、同国での売り上げ1位を獲得した。カヤーン・パブリシング・ハウスは同 全文をよむ

2022-10-20 シリア:ロシアの世界遺産を紹介する絵画展が開催 (al-Watan紙)

■シリアに寄贈されたロシアの文化・自然遺産の絵画      【ダマスカス:本紙】      ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣はダマスカスのコンベンション・センターで、世界遺産リストに登録されているロシアの遺産群を紹介する、「ロシア連邦との出会い」と題された絵画展を開催した。      ロシア連邦大統領府の大統領図書館は、文化省およびアサド国立図書館に、20の文化遺産と11の自然遺産を含む、ユネスコの世界遺産リストに登録されている計31地点を描いた絵画を通じて、ロシアの豊かな文化遺産および自然遺産 全文をよむ

2022-09-23 エジプト:アズハル使節団がアラビア語非ネイティブの子どもたちのアラビア語教育センターを開設(2) (Al-Ahram紙)

■アズハル使節団が「ブリカマ」市の子どもたちに、アラビア語非母語者のための第二アラビア語教育センターを開設      【n.p.:シャイマーウ・アブドゥルハーディー】      一方、ナハラ・サイ―ディー使節団派遣促進部長は「幼少期は基礎の段階である。その人のその後の人生のあらゆるステージの基本となる段階である。子どもたちにアラビア語を教えることは、人生の早い段階でイスラーム文明を知ることに役立つ。そして、彼らがアラビア語を介してお互いに助け合い、イスラーム文明の様々な側面を理解し、それを人生に 全文をよむ

2022-09-23 エジプト:アズハル使節団がアラビア語非ネイティブの子どもたちのアラビア語教育センターを開設(1) (Al-Ahram紙)

■アズハル使節団が「ブリカマ」市の子どもたちに、アラビア語非母語者のための第二アラビア語教育センターを開設      【n.p.:シャイマーウ・アブドゥルハーディー】      イスラーム研究アカデミーの事務局長、ナジール・アイヤード博士と使節団派遣促進部長、ナハラ・サイーディー博士が率いるガンビア共和国へのアズハル使節団は、ガンビアのブリカマ市で、アラビア語非ネイティブの子どもたちのための第二アラビア語教育センターを開設した。開設式には、在セネガルエジプト領事(在ガンビア非居住領事)とガンビア 全文をよむ

2022-09-22 エジプト:エスナ神殿天井の壁画の修復作業が完了(2) (Al-Ahram紙)

また、エジプト考古登録センター中央管理局長でエジプト側の調査隊長であるヒシャーム・ライスィー博士によれば、調査隊は同様に、神殿内部に鳥が巣を作るのを防止することに成功した。鳥の落としものは、時間の経過とともに神殿の外観、浮彫り、彩色を損なわせてきた。そこで調査隊は遺跡に痕をつけることなく、鳥が天井や柱に巣を作るのを防止することを目指した、エジプト考古常任委員会の計画を実施した。それは高温、湿気、錆びに強いクロムの土台にステンレスの棘を設置する方法で、成形が容易な棘の束がついたひとつの部品の長さは 全文をよむ

2022-09-22 エジプト:エスナ神殿天井の壁画の修復作業が完了(1) (Al-Ahram紙)

■観光考古省がエスナ神殿の天井南西部分の修復作業を完了      【n.p.:ウマル・マハディー】      エスナ神殿で活動しているエジプト・ドイツ共同遺跡調査隊は、エスナ神殿の天井の南西部分に複数の浮彫り、壁画、彩色を発見した。発見された壁画は、修復・清掃作業が終了後、神殿修復と壁画の本来の彩色を復元するプロジェクトの一環として初披露される。      考古最高評議会の事務総長であるムスタファー・ワズィーリー博士はこのように述べ、プロジェクトの現段階で発見された壁画と浮彫りは非常に重要なもの 全文をよむ

2022-09-20 パレスチナ:ラムセス二世時代のカタコンベ発見(2) (Al-Ahram紙)

■占領地パレスチナでの発見は、最初でも最後でもない… ラムセス 2 世の物語とパレスチナで発見された彼の遺物      【n.p.:マフムード・ダスウキー】      古代エジプト時代、野蛮なアジアの遊牧民ヒクソスの侵入は、エジプト人にとって厳しい教訓となった。エジプト人を理解するための軍事書の著者ムハンマド・ラーファト・アッバース博士は、「エジプト人の文明、国家、共同体は、治安と高度の発展した文明を守るために必要な軍事力の強化がなければ存在しなかった」と主張する。ヒクソスによるエジプト人の軍事 全文をよむ

2022-09-20 パレスチナ:ラムセス2世時代のカタコンベ発見(1) (Al-Ahram紙)

■占領地パレスチナでの発見は、最初でも最後でもない… ラムセス2世の物語とパレスチナで発見された彼の遺物      【n.p.:マフムード・ダスウキー】      国際的なメディアに取り上げられた占領下パレスチナで発見された数々の古代エジプトの遺物、その最新の発見は、古代エジプトの栄光と勝利のファラオ、ラムセス二世時代のカタコンベ(地下墓所)の発見である。1年も経たないうちに今回の遺跡発見が公表されたことは、ファラオ時代のエジプトとシャーム地方(現在のシリア、ヨルダン、レバノン、イスラエルを含む 全文をよむ

2022-09-17 シリア:東京外国語大学でシリア人アーティストの絵画展を開催 (その他 - SANA紙)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏の絵画の数々...シリアと日本を結ぶ文化の架け橋      【シリア国営通信】      独自の手法による描画と色付け、そして生地選択…これらの融合こそが、日本の首都東京で現在開催中の展覧会でシリアの造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏の絵画を際立った存在へとならしめた主要な動因である。       2000年から、彼女いわく「経験や楽しさにもとづいた特別な体験」のなかで、布の端切れから絵画を創造・造形することに取り組んできたヒヤーム氏は、本紙に対し次のように語っ 全文をよむ

2022-09-16 エジプト:上エジプトでのシャンポリオンの日記 (2) (Al-Ahram紙)

このようにして、若いシャンポリオンの心に、古代エジプト文明の秘密を解き明かすことへの情熱と愛着が芽生えた。その後彼は、ロゼッタストーンのテキストを解読するために、人生の早い時期から自身の学問的かつ知的な準備を開始し、アラブ、ヘブライ、カルデア、シリア、ペルシャ、クシの言語を勉強し始めた。そして、解明が実現できないために停滞していた、先人の研究を熱心に引き継いでいた。また、これより前の17世紀中ごろに学者であるキルヒャー神父により、古代エジプト語の影響が19世紀までエジプトで修道士が話していた方言 全文をよむ

2022-09-16 エジプト:上エジプトでのシャンポリオンの日記(1) (Al-Ahram紙)

エジプト:上エジプトでのシャンポリオンの日記 エジプト学の父は「ナイルワニ」を食べたせいで死んだのか?      【n.p.:マフムード・ドゥスーキー】      フランスの有名なエジプト学者であるジャン=フランソワ・シャンポリオンは、西暦1822年9月14日に技師の1人から、象形文字解読に対する自身の懸念の払拭に影響することになる、複数の古代エジプトの神殿のレリーフの写しを手に入れた。そのため、この日は他の諸人類学の中にエジプト学が正式に誕生した日とされ、以来、議論の余地なく、彼はエジプト学の 全文をよむ

2022-09-14 スーダン: ハルツームで「9月13日の蜂起」を記念し、軍事支配の打倒と文民への権力委譲を求めるデモ (al-Quds al-Arabi紙)

■スーダン:「9月13日の蜂起」を記念し、軍の退去を要求するデモを実施      【ハルツーム:本紙】      火曜日、数千人のスーダン人抗議者が、軍事支配の打倒と文民への権力委譲を求め、ハルツーム中心部の大統領官邸に向かう「9月の贈り物」と銘打ったデモに参加した。      デモは(後に)追放されたオマル・バシール大統領の政権に対して出てきた2013年9月13日の蜂起を記念し、燃料価格の上昇と生活費の高騰に抗議した。後に「9月の贈り物」と呼ばれるこの血なまぐさい日には、治安部隊による暴力的な 全文をよむ

2022-09-09 ヨルダン:ヨルダン人の間で話題の謎の壺の中身が明らかに (al-Quds al-Arabi紙)

■ヨルダン人の間で大きな議論を巻き起こしている「考古学的な価値のある壺」の中身の調査      【アンマン:本紙】      ここ数日、ヨルダンではとある市民が発見した壺が大きな議論を巻き起こしていた。壺は当初は金の破片が詰まっていると言われていたが、当局は後に金の破片は一切はいってないことを確認した。       考古学局(Department of Antiquities)は、とある市民が発見し当局へ引きわたしたという物語について詳細なレポートを公表した。そして、「アジュルン県で発見されクフ 全文をよむ

2022-06-24 パレスチナ:ガザ地区の考古学ガイドブック『ハーシムのガザ シャームへの入り口』が完成 (al-Quds al-Arabi紙)

■ガザ地区の考古学ガイドブック『シャームへの入り口』がリリース      【ガザ:アナトリア通信】      ガザ地区の政府活動フォローアップ委員会は、昨日木曜日、ガザ地区の「考古学ガイドブック」を出版した。      アッサーム・ダアリース委員長は、市内のパシャ宮殿博物館にて開かれた記者会見で、「考古学ガイドブックの出版は、パレスチナ文明の重要性、偉大さ、荘厳さに対する社会的認識の向上を促進し、強化することが目的である」と発表した。      ガイドブックのタイトルは『ハーシム*¹のガザ シャ 全文をよむ

2022-06-22 イスラエル・パレスチナ:ネゲブ砂漠のラハトで世界最古のモスクが見つかる (al-Quds al-Arabi紙)

■パレスチナのネゲブ砂漠における歴史的モスクの発見      【ナザレ:クドス・アラビー】      世界最後のモスクの一つとみられる大規模な歴史的モスクの存在が、48年パレスチナ領であるネゲブ砂漠内のラハト市で明らかとなり、パレスチナにおけるイスラーム教の発展に脚光をあてている。イスラエル遺跡局は、今回発見された歴史的モスクが2019年にネゲブ砂漠最大のアラブ人集合住宅であるラハト市南での開発と建設の作業中に発見された歴史的モスクに類似していると言及した。最近の発掘作業によって、ラハト地区にお 全文をよむ

2022-06-07 シリア:シリア人造形美術家、東京開催の絵画・書道コンテストで国際平和賞を受賞の快挙 (その他 - al-Mayadeen.net紙)

■シリア人造形美術家であるサバー・ラッズークさんが東京都美術館における「第15回絵画・書道コンテスト」で国際平和賞を受賞      【マヤーディーン・ネット】      シリアの造形芸術家であるサバー・ラッズークさんが、「第15回絵画・書道コンテスト」の一環として東京都美術館で開催された展覧会で、国際平和賞を受賞した。      この展覧会には、コンテストの運営委員会によって指定された(45cm*35cm)の寸法に従った作品を携えて、世界中から200人以上のアーティストが参加した。      ラ 全文をよむ

2022-05-25 アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      サラーフ・ファドルが『演説の修辞学と文章の学知』において述べているように、文学というのは文章による普遍的な弁論であり、古人が考えていたように様々な部分の寄せ集めなのではない。彼らはそれゆえ、本当の特徴について生き生きとしたかたちで知ることができなかった。研究の範囲というのは、弁論の学問的な条件を満たし、内容の十分さと表象の能力において際立ったものでなければならない。また 全文をよむ

2022-05-25 アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      「クルアーンの模倣不可能に関して私が明らかにしたかったことの要点は、すべての良しとされることばや語は、一般に認められた観点や合理的な原因から良しとされねばならず、それらを表現するための方法がなければならず、主張の正しさのためには論拠がなければならないということである。これこそが、学問への扉である。もしその扉を開いたならば、あなたは崇高なる利益と高貴なる意味について熟知す 全文をよむ

2022-05-25 アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】   アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーは、語と意味の問題に関する議論の水準を、ことばの違いという垂直的関係から、語や意味の互いの関連とそれらのシステムの関係という水平的関係へと発展させることに貢献した。彼は研究において、弁舌的・修辞学的文体の推論的性質を明らかにし、包括的なビジョンとしてナフウ(文法学)へと目を向けることができた。ナフウを単なる一分野とみなしてはならない。それど 全文をよむ

2022-05-25 アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      同書の別の箇所でジュルジャーニーは、以上のことについて次のように語っている。「私がこの学知に仕えるようになってからずっと、雄弁や修辞、弁舌や巧緻さの意味について学者たちが述べたことについて考え続けてきました。そして、私は韻文と構造、著述と構成、文体と描写、テクストと文飾の根拠がわかりました。さらに、ことばにおいて、これらの意味を比喩的に用いるのは、それが(比喩ではなく) 全文をよむ

2022-05-25 アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーには、ふたつの大きな業績がある。それによって、彼の名は光輝く文字でアラブ修辞学思想に刻み込まれている。第一の業績は、韻文(ナズム)の理論である。多くのクルアーンの章句や詩の例文の読誦者、研究者、援用者として、言語的・修辞学的に厚みのある分析をおこなった。このことから、彼の第二の業績が生まれた。それは、意味の学に他ならない。そこ 全文をよむ

2022-03-17 エジプト:ワクフ大臣はキブラ変更記念日に際しイスラームの実践の目的を再確認するよう促す(2) (Al-Ahram紙)

■ワクフ大臣:キブラ変更記念日はムスリムが祈りと神からの贈り物への自覚を怠らないよう促す      【中東通信社】      また、大臣は夜に発出した声明の中で「神の両手の間にたたずみ、毎日5回神と善く向き合うことの真理をってた者は、嘘つきにも、詐欺師にも、約束破りにも、裏切り者にもなり得ない。イスラームの実践の目的とは、それによって神の意志を実現し神の命令に応えることで、イスラームを実践する者の振る舞いや倫理観、価値観を律することである。我々の宗教は品行と道徳の宗教であり、我々の預言者(ムハン 全文をよむ

2022-03-17 エジプト:ワクフ大臣はキブラ変更記念日に際しイスラームの実践の目的を再確認するよう促す(1) (Al-Ahram紙)

■ワクフ大臣:キブラ変更記念日はムスリムが祈りと神からの贈り物への自覚を怠らないよう促す      【中東通信社】      ワクフ大臣であるムハンマド・ムフタール・グムア博士は、「キブラ変更記念日を祝う知恵と理由とは、祈り、神からの贈り物への自覚、そして神がいつ、どこで、どのように我々に命令を下してもそれに応えることと神への服従を怠らないようにすることである。また、私たちが従う感覚的な見地の背後には、別の見地があり、それは形而上の見地である。この形而上の見地は、神に対する善意と神と善く向き合う 全文をよむ

2022-03-03 エジプト:国立エジプト文明博物館のワークショッププログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」が大盛況(2) (Al-Ahram紙)

■国立エジプト文明博物館が教育プログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」を開催      【n.p. : ウマル・マフディー】      芸術ワークショップに関して博物館のアッザ・リズク教育部長は、「ワークショップは、参加者全員で共同作業をしながら進められた。その作業中、芸術家ヒバ・アブドゥル・カーディル氏が、古代エジプト文明における色彩とその効果、古代文明における芸術の起源、中世を代表する芸術学校、抽象芸術の特徴と有名画家、さらに身近なさまざまな素材を用いて抽象的な作品を創作する方法などを学生 全文をよむ

2022-03-03 エジプト:国立エジプト文明博物館のワークショッププログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」が大盛況(1) (Al-Ahram紙)

■国立エジプト文明博物館が教育プログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」を開催      【n.p. : ウマル・マフディー】      カイロのフスタート地区にある国立エジプト文明博物館(NMEC)の教育部は、古代エジプト文明のシンボルやヒエログリフを組み合わせた芸術作品の制作にマルチメディアアートを使用するワークショップをとおして、ヒエログリフの書き方を体験的に学ぶプログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」を開催した。      このプログラムは、様々な分野のエジプトの大学生を対象とするもの 全文をよむ

2022-03-01 エジプト:観光考古省が日本人のグループを招待(3) (Al-Ahram紙)

■エジプト観光考古省は観光地や様々な遺跡を紹介するために日本人インフルエンサーのグループを招く      【カイロ:本紙】      エジプト観光活性化公局シャルム・エルシェイク事務所の所長であるイスラーム・ナビール博士は次のように明らかにしている。「彼らインフルエンサーたちは南シナイ県への訪問を通して、シャルム・エルシェイクやセント・キャサリン、ダハブを周遊し、(特に)シャルム・エルシェイク市では多くの観光名所を訪れた。彼らはシャルム・エルシェイク博物館の訪問や、砂漠ツアーへの参加に加え、海上 全文をよむ

2022-03-01 エジプト:観光考古省が日本人のグループを招待(2) (Al-Ahram紙)

■エジプト観光考古省は観光地や様々な遺跡を紹介するために日本人インフルエンサーのグループを招く      【カイロ:本紙】      「調査によると、日本人の若者のうちおよそ300万人がダイビングのライセンスを取得しており、彼らのうちおよそ140万人が様々な地域に向けてダイビング旅行を行っていることが明らかになった。そのため省は、エジプトの観光スポットが豊富に有する観光スタイルに光を当て、ダイビング旅行や砂漠ツアーを含むパッケージを強調する必要があると考えた」。      同様の文脈のなかで、観 全文をよむ

2022-03-01 エジプト:観光考古省が日本人のグループを招待(1) (Al-Ahram紙)

■エジプト観光考古省は観光地や様々な遺跡を紹介するために日本人インフルエンサーのグループを招く      【カイロ:本紙】      エジプト観光活性化公局は同国観光考古省を代表し、SNS上で高いフォロワー数を有する多くの若い日本人インフルエンサーたちを迎えた。彼らに、エジプトを訪問することで、様々な観光スタイルや(観光)パッケージ、観光施設によって特徴づけられた同国の観光スポットを知ってもらうことが目的である。      若者たちは今回の訪問を通じてフルガダを訪問し、そこで魅力的な自然景色や日 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(7) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(7)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯イルハーミーヤートとはなんでしょうか。      ●ミドファイー:私が過去23年間提供してきた歌の数々でして、今はマネージャーを兼任している息子のムハンマドが楽曲の生産に努めています。今後はミュージックビデオの撮影を通して昔のアラブ名曲集を発表し、これら楽曲のストーリーも公開されます。その重要性の一方、ファンのもとに顕著な反響を実現させるた 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(6) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(6)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯今時イラクで低俗な歌が拡散し、卑しい芸術や踊りを披露するチャンネルが漸増している理由というのはなんでしょうか。      ●ミドファイー:「低俗な歌」という名のものは存在しません。流行曲が巷や人々の好みを反映し、いついかなるときにおいても特定の歌や表現方法は存在するというのが真実に過ぎないのです。      今日、イラクの歌は変化し、表現方 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(5)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯あなたは最も有名な世界の舞台の数々で歌ってきましたが、それにもかかわらずあなたはバグダードのアアザミーヤ通りを懐かしみ、ザハーウィー・カフェ(バグダードの老舗珈琲店)で歌うことを夢見ていらっしゃいますが、バグダードに対する郷愁の秘密はなんでしょうか。      ●ミドファイー:確かに、パリの「トリアノン」、オペラハウス、ロンドンの「クイーン 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(4)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯しかし、ご家族はエンジニアリングを学ばせるためあなたをイギリスに留学させましたが、その後、あなたは西洋的なやり方を取り込んだイラク・フォークロアを重視した楽団を設立するために1967年にバグダードに戻りました。いつエンジニアリングから歌うことに転向することを決心なさったのでしょうか。また、あなたのご家族はどのような態度をとっておりましたか。 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(3)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯芸能人生の始まりにおいて数々の挑戦に直面してきましたが、あなたはどのようにしてそれを克服することができたのでしょうか。そして、その時期において誰があなたの心の支えでしたか?      ●ミドファイー:当時芸能界で関係するあらゆる人々に対し感謝の挨拶を送りつつも、イルハーム・ミドファイーは戦いました。というのも、私は旅行を禁じられ、ラジオやテ 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(2)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯あなたはコロナの最中、ご自宅のベランダから人々に向けて歌っておりますが、イルハーム・ミドファイーが継続して全精力を傾けるその源はどこにあるのでしょうか。      ●ミドファイー:継続というのは重要で、希望というのも希求されますが、芸能人がその提供をやめる特定の年齢なるものは存在しません。特に、芸術家が要求された表現方法とレベルで音楽パフォ 全文をよむ

2022-02-19 イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(1)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      音楽家にして歌手であるイルハーム・ミドファイーは、西洋式の曲調とアラブ・イラクのフォークロアを融合させた表現方法を特徴としている。それは楽器のギターをイラク音楽に取り入れることで、悲愴感の漂う音楽が一変して喜びに特徴付けられる曲となるのである。      ミドファイーは半世紀以上もこの作法にしたがい、長い歌手人生を通して数百もの楽曲提供をして 全文をよむ

2022-01-17 シリア:レバノンの博物館が保有するパルミラの遺物5点をシリア当局に寄贈 (al-Watan紙)

■シリア文化省がレバノンの博物館から寄贈される古代遺物5点の引き取りに向け準備      【ダマスカス:本紙】      シリア文化省が、ベイルートのナーブー博物館からダマスカスの国立博物館に寄贈されるパルミラ(古代都市)の遺物を引き取る準備に入った。      これらの遺物は、ナーブー博物館が以前ヨーロッパのオークションで購入したパルミラの遺物(葬儀用彫像)5点である。同博物館はシリア・レバノン間の文化協力を強化するための取り組みの一環として、それらをダマスカスに戻すようシリア古代遺物・博物館 全文をよむ

2022-01-10 エジプト:ワーディー・ナスブの遺構調査の結果 (Al-Ahram紙)

■アシュマーウィー博士:シナイ半島で発見された遺跡の初期調査の結果、2階建てであることが判明      【n.p.:ウマル・マフディー】      考古最高評議会傘下のエジプト遺跡調査隊によって、南シナイ県のワーディー・ナスブ地域にある建造物の遺構調査が実施された。調査の結果、中王国時代にエジプトの採鉱遠征隊の指揮官がシナイ半島での住居として用いていた建物であったことが判明した。この調査は、シナイ発展計画2021-2022の一環として実施されている。      この発見に関して、考古最高評議会エ 全文をよむ

2021-12-27 エジプト:アムル・ディヤーブが颯爽と新曲を発表 (Al-Ahram紙)

■アムル・ディヤーブが新曲『カッタラ・ミン・オルバック』で輝きを放つ。      【ムスタファー・ターヒル】      エジプトのビッグスター、アムル・ディヤーブが新曲『カッタラ・ミン・オルバック(もっとあなたに近づきたい)』を発表した。      新曲は発表からわずか数時間で、彼のファンからの絶大な人気を得た。      『カッタラ・ミン・オルバック』は、作詞をターミル・フサイン、作曲をアズィーズ・シャーフィイー、編曲をウィサーム・アブドゥルムナッアムが手掛け、レコーディングおよびミキシングは 全文をよむ

2021-12-16 パレスチナ:刺繍が文化遺産リストに登録 (al-Quds al-Arabi紙)

■「農民の刺繍」が施された服がパレスチナ女性たちに受け入れられ、おばあさんたちが作る服が店にまた並ぶようになる      【ガザ:本紙】      パレスチナでは、民間伝承の刺繍作品を現代の衣服の構成へ取り入れ、若い女性たちにおめでたい場での服として「農民の服」を購入するよう宣伝したことの影響として、民間伝承の刺繍作品が広く人気を集めており、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、「パレスチナ刺繍」を無形文化遺産リストに定め、この伝承を盗もうとするイスラエルによる試みを拒否した。      全文をよむ

2021-12-16 シリア:クドゥード・ハラビーヤがUNESCOの世界遺産リストに登録、文化大臣「世界的に重要な進展」 (その他 - Snack Syrian.com紙)

■ムシャウウィフ文化大臣「クドゥード・ハラビーヤの世界遺産リストへの登録されたことは世界的にも重要な進展である」      【スナック・シリアン・ドットコム】      シリアのルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣は次のように述べた。「我々が苦しんでいる包囲にもかかわらず、クドゥード・ハラビーヤ(アレッポの伝統的歌曲)が世界遺産リストに登録されたことは世界的に重要な進展である。それがもたらすもっとも重要な文化的影響は、世界が我々を文明の民であると認識することにある」。      ラジオ局「シャームF 全文をよむ

2021-12-10 エジプト:ワクフ省が県対抗聖クルアーンコンテストの応募要項を発表 (Al-Ahram紙)

■ワクフ省が県対抗聖クルアーンコンテストの詳細を発表      【n.p.:シャイマーウ・アブドゥルハーディー】      エジプトのワクフ省は、聖クルアーンおよびそれに携わる人々に関心をよせて、全県対抗聖クルアーンコンテストの開催を発表した。このコンテストは、明日12月11日(土)からカイロのホテルで開かれる第28回国際聖クルアーンコンテストにあわせて実施される。      同省は、コンテストの応募条件を提示した。   a:各県は、トップ10人の優れたハーフィズ(聖クルアーンを美声で暗誦する者 全文をよむ

2021-12-01 エジプト:音楽家組合「エジプトは幾名かによる侮辱を気にも留めていない」 (al-Quds al-Arabi紙)

■エジプト音楽家組合、リヤド・シーズンにおける「ナツメヤシと牛乳を頂く」騒動のためウマル・カマール氏を調査に送る      【カイロ:本紙】      エジプト人音楽家組合は、歌手のウマル・カマール氏を調査に送ることを発表したと。これに先立ち、同氏は(サウジアラビアで開催された)リヤド・シーズンで自身の楽曲「ビント・ジーラーン」の歌詞を「酒と大麻をやる」から「ナツメヤシと牛乳を頂く」に差し替えた理由を正当化する発言を行っていた。      ウマル・カマール氏は自身が「サウジアラビア王国の高潔なる 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(14) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (13)に戻る      したがってリフアトがここで提案する区別というのは、彼が実際オスマン朝期のアラブの都市の建築レベルでのその後の発展を一切フォローすることがないまま、15世紀に立ち留まっていることがみてとれるように、容易なことではない。そしておそらく、こういった「チャーディルジー的見解」についてより広範な議論がなされていないためにバルキ 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(13) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (12)に戻る      そして、この母方の祖父はトルコ人だった第二夫人の高級椅子に座ることを晩年まで頑なに拒み、地面に座る方を好んでいたと知る。孫のリフアトによれば、これは近代性を拒否し、土地やベドウィン、部族主義といった価値観に固執し続けたイラク人のメンタリティの性質を示しているという。この点については、伝記の著者はリフアト・チャーディル 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(12) (al-Quds al-Arabi紙)

【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (11)に戻る      しかしこのことに注釈するなら、リフアトの文化人類学とその道具についての幅広い関心に関するバルキースの所見が興味深い。彼女はこの分野における夫の見識はハーバード大学で形成されたものではないとした上で、彼が幼少の頃より父親のカーミル・チャーディルジーが文化人類学に精通していたことを想起している。当時、文化人類学はヨーロッパの新しい学問とみなされていた。リフアトの父はフランツ・ボアズの著作を読破し、ジェームズ・フレイザーの『金 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(11) (al-Quds al-Arabi紙)

【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (10)に戻る      彼の死後数ヶ月後、バルキースはリフアトの生涯についてもう一冊本を書くことを決めた。60年にわたり連れ添った夫としてのリフアトではなく、建築史の研究者としての彼の伝記である。バルキースにそうさせたのはおそらく、イギリスのテムズ川に浮かぶ二人の暮らした家の空気の匂いであろう。リフアトの思い出の詰まった家には、建築や建築哲学についての著作や記事、彼の巨大な書斎の香りが漂い続けていた。      数週間前にダール・マダー社から出 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(10) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (9)に戻る      〇リフアトのかばん      バルキースの表現によれば、記憶とはいくつものかばんである。それゆえ彼女は自伝の中では、夫のリフアトとの思い出のかばんをひとつひとつ開いていくことに専心した。リフアトは国外で最も有名なイラク人建築家のひとりである。バルキースの記憶に残る数々のエピソードのうち、のちに彼らが国を出るきっかけとな 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(9) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (8)に戻る      社会の伝統から脱却しようとした夫妻は冷蔵庫やオーブン、電子レンジは買わないことにした。リフアトの母親は日が経つとともにバルキースが最も有名なイラク料理「バーミヤー」(*オクラとトマトの煮込み料理)を好まないことに気づき、彼女のために「タプスィー・バティンジャーン」(*イラク料理。なすのトマト煮込み)を作るようになった。 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(8) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (7)に戻る      彼は初対面でバルキースに多くの質問を投げかけ、互いに意見が合うところがあるかを探った。数日後、バルキースに家族に会ってくれるよう頼むのだが、バルキースが思い出すのはこの訪問の時にリフアトによって出された茶である。イラク人政治家らが集う拠点であったカーミル・チャーディルジーの邸宅で、茶は金彩の陶磁器のカップに入れられ、ク 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(7) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (6)に戻る      一家はその後ヒッラからバグダードの東カッラーダ地区に移ることになる。ここでは、少女のバルキースは、建築や近所の路地、隣人といったものにはあまり興味を示すことはなかった。1920-30年代に同じ地区に家族で住んでいたユダヤ人の娘、ヴァイオレット・シャマーシュ(*作家。『ヴァイオレットの手紙:バグダードのユダヤ人の生活を歩 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(6) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (5)に戻る      〇レバノンのクッベとイラクのクリーチャ      したがって、バルキースの日記の大部分からはイラク人とレバノン人移民の食に関する記憶を知ることができるが、特に彼女が口にするのをずっと拒んでいたレバノンのクッベ・ナーイエ(生のクッベ)のエピソードは印象深い。彼女は幼い頃に無理やり食べさせられて以来、ほとんど全ての生ものを 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (4)に戻る      その後バルキースは料理と食の世界に飛び込むことを決めるが、最近になって彼女は再び”記憶のかばん”に立ち返り、自伝『かくして日々は過ぎた』を執筆した。2015年に出版されたこの本によって、伝記文学の名手としての彼女の技巧が明らかになることとなる。序章にはこのような表現がある。「思い出が頭の中をさまよい、いつしか私は思い出 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (3)に戻る      事件を受けて、バルキースは、シャラーラ家というレバノン系イラク人の家族が20世紀以降に経験した変化の記録を調べるために自身の記憶の箱を開けることを決めた。夫のリフアトが初期のほとんどの著作において駆使していたのと同じ手法である。というのもリフアトは、建築に関する哲学的で理論的な考えを論じた後期の著作とは対照的に、初期作 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (2)に戻る      しかし、この際の出版拒否は、バルキースの本が食の分野におけるアラビア語の数少ない重要文献のひとつになることを妨げなかった。ただその一方で、この経験は彼女の今後の執筆構想に悪影響を与え、伝記の類に関しては殊更であった。      〇自伝作家バルキース      この研究者の一連の著作の読者であれば、彼女が執筆を始めたのは 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (1)に戻る      料理は世界を変えることを目指す芸術であると、ジューン・アダブーンは言った。この思想を踏襲しながら著されたバルキースの著作『料理人』は、イラクの「ダール・マダー」社より出版されると、瞬く間に読者から大きな注目を集めた。ただ、汎アラブ主義者のインテリ、故ハイルッディーン・ハスィーブは、初稿を読んだ際にネガティブな反応を示し 全文をよむ

2021-11-26 イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      イラク出身、あるいはヒッラ市出身とも言うべき研究者、バルキース・シャラーラは、今から10年ほど前にある考えを示していた。すなわち料理人の役割というのは、18世紀頃より、もはや食事を提供することに限られず、より大きな影響力を持つものになったというのである。料理人は、音楽家や芸術家、あるいは小説家にさえも劣らない重要な役割を果たすようになり、この 全文をよむ

2021-11-19 エジプト:アズハル大学教授とチャールズ皇太子が多数の研究者たちと面会(2) (Al-Ahram紙)

■アズハル大学の教授とチャールズ皇太子がイギリスの大学で多数の研究者たちと面会      【カイロ:本紙】      一方イギリスのチャールズ皇太子はアズハルの研究者たちを称賛したうえ、共存、対話、他者の受容に関する文化を強化するための研究の活用に関連し、彼らが成し遂げた成果を具に知るために彼らと会話を行った。またそれは研究者全員が確認したことであり、彼らは「イギリスにおける研究を大いに活用する権利を得られている」ことを明らかにしたうえ、対話、許容や多様性、他者への寛容の強化に関するスキルの向上 全文をよむ

2021-11-19 エジプト:アズハル大学教授とチャールズ皇太子が多数の研究者たちと面会(1) (Al-Ahram紙)

■アズハル大学の教授とチャールズ皇太子がイギリスの大学で多くの研究者たちと面会      【カイロ:本紙】      アズハル(大学)のグランド・イマームであるアフマド・タイーブ師とウェールズ公チャールズ皇太子は、同学と在カイロ・イギリス文化学院間の協力プログラムの枠組みのなかで、イギリスの大学から修士号・博士号を取得した多数のアズハルの研究者と面会した。      アズハルの教授はこれらの学生・研究者たちの存在が、対話、共存、他者への寛容といった分野において必要とされる技能を習得することを目的 全文をよむ

2021-11-02 シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      女優のアマル・アラファ氏(シリア)は、ファフリー氏が死すことはない歴史だとし、次のようにツイートした。   「サバーフ・ファフリーは死ぬことがない歴史、まるでアレッポ城のよう。アッラーのもとに永遠あれ...」      #صباح_فخري مثل قلعة حلب تاريخ لا يموت...  البقاء لله pic.twitter.com/gTaJprpkXR— Amal 全文をよむ

2021-11-02 シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      男性スター歌手のワーイル・ジャサール氏(レバノン)は、アレッポ節の王の旅立ちはアラブ世界にとっての損失であるとし、以下のようにツイートした。   「アレッポ節の王...アラブ芸術にとっての大きな損失だ。偉大なるサバーフ・ファフリー、さようなら」      男性スター歌手のムハンマド・アサーフ氏(バレスチナ)は、彼が真なる声の主と呼ぶ人を追悼し、悲しみとともに以下のように綴った。   「アレッポ節の声よ 全文をよむ

2021-11-02 シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      シリア歌謡界の伝説の旅立ちに、レバノンおよびシリアの多くのスターが深い悲しみを表し、本紙「クドス・アラビー」もそれらのコメントの多くを確認した。以下に見られるように、彼らは誰もが、故人の楽曲が由緒ある東洋アラブ歌謡界の誇りであり続けることに一致したのだ。      女性スター歌手のナジュワー・カラム氏(レバノン)はアレッポ節の大家を悼み、彼を失ったことは埋め合わせることができないと語った。   「伝統 全文をよむ

2021-11-02 シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      サバーフ・ファフリー氏は宗教的ムワッシャハート詩*の歌唱に長けており、歌手人生において数々の宗教的楽曲が彼の名を知らしめた。シリア人活動家らはその故人の動画を共有し合った。      故人の最も重要な宗教的楽曲の一つに、アブドゥッラフマーン・アール・ラシー、マナー・ワースィフ、ズィーナーティー・クドスィーヤとの作品「アッラーの美名たち」がある。      同氏はアラブ歌謡界の旗手として数えられるだけで 全文をよむ

2021-11-02 シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      シリアの文化省および芸術家組合は偉大な歌手サバーフ・ファフリー氏が火曜(2日)、88歳で逝去したことを伝えた。壮大な歌手人生を歩んだことで知られる同氏はシリアおよびアラブ世界における著名な歌い手であり、東洋音楽界の旗手としての芸術家であり歌手であった。またアレッポ節の歌唱でも知られた。同氏は1933年にアレッポで生まれ、由緒正しいシリア・アラブ音楽芸術に奉じてきた卓越した多大な功績により2007年にシ 全文をよむ

2021-10-26 カイロ県知事がヒストリック・カイロの開発プロジェクトの継続を決定(2) (Al-Ahram紙)

■ヒストリック・カイロ開発プロジェクトの続行      【カイロ:本紙】      4番目の地域はフセインモスク周辺地域であり、南の境界をアズハル通りとし、東をサイード・ドゥワーヒリー通り、北はウンム・ガラーム通りとダルブ・アフマル通り、北をカスル・アッ=シャルク通りとガマリーヤ通りの交差点までとする、13.7フェダーンの地域である。      5番目の地域は10.5フェダーンの広さの、東をクーミー通り、南をマㇵジャル通りとサラーフッディーン広場を境界とし、西はリファーイー通りに面した部分を含む 全文をよむ

2021-10-26 カイロ県知事がヒストリック・カイロの開発プロジェクトの継続を決定(1) (Al-Ahram紙)

■ヒストリック・カイロ開発プロジェクトの続行      【カイロ:本紙】      カイロ県西部の副知事イブラヒーム・アブドゥルハーディー少尉は、ヒストリック・カイロの開発プロジェクトにおけるフォローアップを継続し、カイロのダウンタウン地区長であるナーセル・ラマダーン氏と現地の視察へ同行した。      また彼らは、現地でヒストリック・カイロに居住する市民と会い、彼らが抱える諸問題及びそれらの問題解決と原因の混雑に必要な施策について議論した。      また、カイロ副知事はこのヒストリック・カイ 全文をよむ

2021-10-02 エジプト:ドバイ万博2020にツタンカーメン王の棺のレプリカを展示 (Al-Ahram紙)

■2020年ドバイ万博に展示されるファラオの3重の棺のレプリカ      【n.p.:ウマル・マフディー】      エジプト観光考古省は、2020年ドバイ万博での出展を成功に導き、世界有数の貴重な観光考古学スポットという評価にふさわしいエジプトパビリオンを設営する準備に全力で取り組んでいる。      万博開催期間中、司祭プサムテクの棺と、ツタンカーメン王に関する宝物4つと女神マーアト像1体の計5つのレプリカが展示される。それ以外にも数多くの遺跡や観光地の写真が掲示され、プロモーションフィルム 全文をよむ

2021-09-19 シリア:文化省が2021年度シリアブックフェアを開催 (その他 - al-Watan Online紙)

■文化省が来月末から約一カ月にわたってシリアブックフェア2021を開催      【ダマスカス:ワタン・オンライン】      ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣が代表を務めるシリアブックフェア総合管理委員会は今日、文化省本部で開催された会議の中で、次期ブックフェアの開催が来月10月26日から2021年11月6日まで(開催地はアサド国立図書館)となることを発表した。      ムシャウウィフ大臣は、文化省が開催するシリアブックフェアがアサド国際ブックフェアの代替イベントではないことを明らかにし、「 全文をよむ

2021-08-17 エジプト:カイロ大学で長編演劇祭が始まる(2) (Al-Ahram紙)

■カイロ大学で長編劇のための演劇祭が2週間にわたって開催      【カイロ:本紙】      カイロ大学の学長は、同大学が若者の考え方と作用し合う洗練された芸術を後援しており、そのため学生たちは高度な思考とセンスを体得し、啓蒙活動や文化的・知的レベルの向上により強く参画することができていると明らかにした。また同大学の役割は教育的な側面にとどまるものではなく、学生たちの才能や創造性を磨くために学生活動の新たな道を開くことを追求していると強調した。      カイロ大学が現在、同大学の新たな目印と 全文をよむ

2021-08-17 エジプト:カイロ大学で長編演劇祭が始まる(1) (Al-Ahram紙)

■カイロ大学で長編劇のための演劇祭が2週間にわたって開催      【カイロ:本紙】      カイロ大学の青少年福祉総局は8月15日からの2週間、同大学学長のムハンマド・ウスマーン・ハシュト博士による後援および教育・学生担当副学長のガマール・シャーズリー博士による監督のもとで、長編劇上映のための大学演劇祭を開催している。      ムハンマド・ハシュト博士は、「カイロ大学は若い才能を発見し、受け入れ、彼らの能力を支援するという重大な責務を果たすため演劇活動に深い関心を寄せている」と述べたうえで 全文をよむ

2021-08-13 エジプト:オペラ座・噴水劇場の舞台におけるベルキースのコンサートに多くの観客が集まる(写真) (Al-Ahram紙)

■エジプト:オペラハウス・噴水劇場におけるビルキースのコンサートに多くの観客が集まる(写真)      【本紙:サーラ・ニウマトゥッラー】      歌手のビルキースは昨夜木曜、噴水劇場でアフマド・タハ指揮のオーケストラをバックに、大勢の観客の前でコンサートを行った。      ビルキースは舞台に登場し、「眠れぬ夜」から始めた。そして自身の特に有名な楽曲群を含むプログラムを上演し、観客を楽しませた。プログラムには「我が兄弟」「イエメンのカモシカ」「奪い」「汝の美しさで我を飾れよ」「可能」「おしま 全文をよむ

2021-07-27 アラビア語:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(4) (Al-Ahram紙)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      アシュート県におけるアラビア書道の達人の一人で、村の青少年センターに属する公共組合のコンテストで首位を獲得したアブドゥッラフマーン・ファトヒー・ジャアファルさんは、彼とアラビア書道とのユニークな関係性についてこう語る。「ある日、アラビア書道で施された章句を読んで感銘を受け、その後書道芸術が好きになった。中学を卒業後アシュート県の工業高校の装飾・広告・造形学科に入学したが、同年に父 全文をよむ

2021-07-27 イスラーム:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(3) (Al-Ahram紙)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      サアダーウィー氏は以下のように付言した。「フリースタイルの書体もあるが、それは各芸術家の才能に委ねられている。芸術家マスアド・ハディール・ブールサイーディーの場合、彼はこの書体に基準を制定し、書き手にとって見やすく美しく書かれたものを生み出すよう条件づけた。いくつかの映画やドラマのタイトルはこの書体によって書かれた。これは知られているたぐいの書体とは異なったタイプで、一部の書道家 全文をよむ

2021-07-27 書道:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(2) (Al-Ahram紙)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      アシュートにあるアラビア書道学校のひとつで代表を務め、サアダーウィー師として知られる芸術家のワジーフ・サアダーウィー氏は、アラビア書道の基本的な6つの書体について説明する。それはナスフ体、ルクア体、スルス体、ファーリスィー体、ディーワーニー体、そしてクーフィー体である。クーフィー体は定規や専用のサイズの鉛筆を用いて書かれる幾何学的な書体で、かつてはアラビア書道の先駆者であるムハン 全文をよむ

2021-07-27 エジプト:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(1) (Al-Ahram紙)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      エジプトの歴史の奥底に根ざした芸術形態のひとつでありながら、ファラオ文明とイスラーム建築芸術を結ぶ連関を象徴する「アラビア書道」は、現実的かつ危機的な窮地に直面している。というのも専門的な大学においても、芸術学部や芸術に特化して教育を行う学部として、アラビア書道を専門的に学べる学科がひとつも存在しないのである。      元教育省長官のユスリー・ガマル博士は本紙に対し以下のように 全文をよむ

2021-05-09 アブドゥルハリーム・ハーフェズ氏、ドバイオペラ劇場にて復活 (al-Quds al-Arabi紙)

■UAE: アブドゥルハリーム・ハーフェズ氏、ドバイ・オペラ劇場にてイード・アル=フィトルの最中ホログラム技術により歌唱する      【ベイルート:本紙】      ドバイ・オペラ劇場が発表したところによると、アーティストの姿や正確な動きが高精度に再現された3Dホログラム技術や人工知能により、かの偉大な「褐色のナイチンゲール」こと、故アブドゥルハリーム・ハーフェズ氏の愛好者やファン達は90分にわたり彼の有名で輝かしいロマンチックな曲のコレクションとその甘美な声を楽しむこととなる。それは5月13 全文をよむ

2021-05-02 サウジアラビア:イランと秘密裏に交渉を始め、緊張緩和をめざす (al-Quds al-Arabi紙)

■『ニューヨーク・タイムズ』:サウジアラビアとイランは秘密裏に緊張緩和をめざす      【ニューヨーク:本紙】      アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙は土曜日、サウジアラビアとイランが緊張の火種を取り除くための秘密交渉を行っていることを明らかにした。      同紙がイラクとイランの複数の高官(名前は明らかにしなかった)の話として伝えたところによると、「サウジアラビアの諜報機関長官は先月、バグダードでイランの安全保障担当高官と秘密会談を始め、イエメンでの戦争など複数の相違点について話 全文をよむ

2021-04-13 アラブ諸国でラマダーンが開始 (al-Quds al-Arabi紙)

■ほとんどのアラブ諸国では火曜日、モロッコとオマーン国では水曜日にラマダーンが開始      【各国首都:アナトリア通信】      ヒジュラ歴1442年(西暦2021年)の聖なるラマダーン月は、ほとんどのアラブ諸国で4月13日にあたる火曜日に始まるが、モロッコとオマーン国では水曜日に始まる。      サウジアラビア、パレスチナ、ヨルダン、スーダン、カタール、クウェート、UAE、バーレーン、アルジェリア、リビアは、月曜日に新月が確認された後、ラマダーン月の初日が明日の火曜日であると発表した。  全文をよむ

2021-03-21 エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(9) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      略歴      ナワール・サアダーウィーは1955年にカイロ大学の医学部を卒業し、医者として働いた後、精神科の専門医となった。そして著作『女性と性』のなかで女性の性器を損壊すること、すなわち割礼を批判したため、1972年に厚生省での仕事を失った。1973年には、数年前に創刊していた雑誌「サッハ」(健康)が廃刊になった。1975年には、彼女が出会った、死刑宣 全文をよむ

2021-03-21 エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(8) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      教養人      教養人とは、身の回りの世界を理解しようとし、対話し、様々な知識分野(医学、宗教、歴史)を結びつけようとする人のことです。意見の相違というのは、避けられないものです。しかし、この相違というのは、剣とタクフィールによってではなく、思考と理性によって体現されなくてはなりません。ここにアラブ世界が抱える問題があります。私たちと違う人たちは不信仰者 全文をよむ

2021-03-21 エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(7) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      エジプトにおける変革の方法      我々の国が民主主義を享受しているならば、なぜ我々は闘っているのでしょうか?我々は民主主義が空から降ってくるのを待つのではなく、独裁主義に挑戦したいのです。だから、私はエジプトの独裁体制と対峙するために選挙に立候補したのです。この参加が単に象徴的なものに過ぎず、認可されないであろうことを重々承知していたにも関わらず、です 全文をよむ

2021-03-21 エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(6) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      ヒジャーブと巡礼      「私が反対しているのは、夫が家族の家計と妻の貯蓄を所有することと、それでハッジ巡礼のためのチケットを購入し、そして(カアバ神殿で)黒石に口づけをすることです。労働は信仰儀礼であり、子供にご飯を食べさせることも信仰儀礼です。しかし、巡礼に関する諸儀式は諸宗教が現れる前から存在したものであり、これは歴史の一部分なのです。巡礼はイスラ 全文をよむ

2021-03-21 エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      逃げ      ある読者が、サアダーウィーは対峙することから逃げており、国外からの闘争を行っているに過ぎないと言った。彼女の回答はこうだ。「『逃げている』という言葉は私には当てはまらないし、好きでもありません。漁夫の利を狙う人たちがいます。私は骨の髄までエジプト社会に染まりきっています。エジプト政府自身よりも、です。デビュー作から今までで4世代の人たちが私 全文をよむ

2021-03-21 ジェンダー:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      「最初の夫は偉大で、医学部の同僚でした。彼は素晴らしく、私の娘の父でした。彼はイギリス人と戦うためにスエズまで遠征していたので、父は私が彼と結婚することを望んでいなかったのです。しかしその後、兵士たちは裏切られ、彼らの多くが監禁されました。この危機は彼を壊し、彼は依存症になってしまいました。だから、もし私と結婚したらあなたはきっと依存症をやめられるだろう、 全文をよむ

2021-03-21 フェミニズム:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      しかし、彼女は女性であった      サアダーウィーは手記の中で、自らの髪を切った時に大いなる自由を感じたこと、家族内で男と少女の間に差別が存在したために自らを女性として着飾ることが嫌になったこと、そして自身が男よりも劣った生き物にすぎなかったと記している。さらには、この(髪を切るという)行為のために何度も母親から平手打ちを食らったことさえ述べている。彼女 全文をよむ

2021-03-21 フェミニスト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      彼女はエジプトおよびアラブ世界で最も影響力のある人物となり、彼女がノーベル賞にノミネートされているという噂が生まれるほどであった。その一方で、投獄の経験もこの物故者に輝きを添えている。彼女は、際立って愚かな政治を遂行する体制との闘争に向けた権利書を得たのである。これは当然のことながら、体験の所有者たるサアダーウィーにより強いスポットライトを当てることになり 全文をよむ

2021-03-21 エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      ナワール・サアダーウィー(1931年10月27日―2021年3月21日)は医者であり、作家であり、フェミニスト活動家でもあった。さらに、いくつかの大学で教鞭をとった。おそらく、彼女が生まれ幼少期を過ごした環境は、彼女のその後の生涯に最初の影響を与えたものだっただろう。彼女はその後、エジプト社会で声を上げたことで存在を知られるようになった。彼女は、女性に勝利 全文をよむ

2021-03-17 シリア:シリア人造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のアートが日本でショールに姿を変える(3) (その他 - al-Wehda紙)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える      【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】      「私はこの大きな機会を、ありがたく思っています。私の絵が日本へと渡り関心を集めるための、入り口のようなものと思っているのです」。      「私は、シリア人が日本国民の経験から学ぶことができるよう望んでいます。日本人は最悪の核の惨禍(広島原爆)に見舞われましたが、力強く立ち上がり、あらゆる分野における発展や開拓からシリア人が呼ぶところの「惑星日本」となりま 全文をよむ

2021-03-17 シリア:シリア人造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のアートが日本でショールに姿を変える(2) (その他紙)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える      【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】      「ショール用に選ばれた絵はどれも、布の端切れからできた絵です。有希さんはそれらの絵に強い感銘を受け、それによって、当初の3枚に加えて新たに2枚の絵を選ばせるよう影響されたといいました。そして、シリアの芸術に対する高い関心から、それらの2枚もまたショールにすることになったのです」。      そしてサルマーン氏は、ショールに関して以下のように続けた。     全文をよむ

2021-03-17 シリア:シリア人造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のアートが日本でショールに姿を変える(1) (その他 - al-Wehda紙)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える      【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】      ヒヤーム・サルマーン氏は、初めてファブリックアートを採用したシリア人女性造形芸術家で、およそ30年にわたって限りない想像力を自身の作品群へと吹き込んできた。そして今、彼女の芸術作品は地理的垣根を越え日本へと辿り着き、創造的意思があれば、どんなことにでも挑戦できるクリエイティブなシリア人女性らにとっての生きたモデルとなった。いったいどのようにして、彼女のファ 全文をよむ

2021-03-03 シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(6) (その他 - Tishreen News紙)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(6)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】         彼は自由な人間です。決して「嫉妬」などありません。むしろその反対です。彼の木・金属・石の彫刻における豊かな経験と、私のハギレや油絵具とアクリル絵の具による絵画における経験は融合しています。だからこそ私たちの展覧会の多くがデュオ展なのです。一方の成功はもう一方の幸せと誇りの原点です。      全文をよむ

2021-03-03 シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(5) (その他 - Tishreen News紙)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(5)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】         「アルスム・フルミー」協会が高い評判と信頼を確立するために、私が多くの時間と労力を費やしたことを否定しません。しかし実際には、協会はこれまで見過ごしていた細々な大事なことを私に気づかせてくれました。協会を通して、私は多くのスキルを向上させ、素晴らしい経験を積むことができました。時には私自身の 全文をよむ

2021-03-03 シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(4) (その他 - Tishreen News紙)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(4)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      私は思い通りの形が出来上がるまで、何度も何度も様々な布切れで一つの体を描きました。数多くの段階を経て、私はその最も重要な指標は、素材の熟知、技術の積み重ね、挑戦、忍耐だと考えました… そうです、私はいくつかの作品で「マティス」の斬新な技法の恩恵を受けました。この技法は、私の問題点を軽減してくれまし 全文をよむ

2021-03-03 シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(3) (その他 - Tishreen News紙)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(3)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      私は裁縫道具(針や色とりどりの糸、待ち針)を使って、いろいろなサイズや形の異なる手触りのハギレや古布を手がけました。こうして昔ながらのジャヤービーヤは多くの小さな作品に変わりました。私はこれで300以上のジャヤービーヤを作りました。それらは世界中に広まり、米国や日本、ドイツなどのアート愛好家が所有 全文をよむ

2021-03-03 シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(2) (その他 - Tishreen News紙)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(2)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      これは私にとって大きな幸せと喜びの源です。特に厳しく重苦しい日々が続くこの時期に、このような嬉しいニュースは(弱った)心を癒し、さらなる創作意欲を刺激し、今後のプロジェクトへの励みとなります。      Q2:あなたはかつて、「私はファブリックアートを通じて、ある世界から別の世界に移動することに取 全文をよむ

2021-03-03 シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(1) (その他 - Tishreen News紙)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(1)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏は、アートの魔力に出会わなければ、人生は色褪せた物足りないものであると言っている。と同時に、アートそのものに情熱と誠実さがなければ、それは人々の記憶に残らないことも認識している。   彼女は9年前に人生のプロジェクト「アルスム・フルミー(私は夢を描く)」を開 全文をよむ

2021-02-16 シリア:ラタキアの壁を彩る女性アーティストたち(2) (その他 - Sana紙)

■ボランティア活動としてラタキアの壁を彩る絵画を描く女性アーティストたち      【ラタキア:シリア国営通信】      サルマーンさんは「我々の活動は先週、描いて色を付けることから始まった」と付け加えた。絵画活動は、細部や構成にこだわりながら、海や田舎の質素な生活といった美的要素に富んだ地元環境からインスピレーションを受けた描写に力点を置きつつ、完璧な形となるまで続けられるのだという。      ボランティアのマントゥーラ・アラーウッディーン・アミーン会長は以下のように説明した。「公園の外壁 全文をよむ

2021-02-16 シリア:ラタキアの壁を彩る女性アーティストたち(1) (その他 - Sana紙)

■ボランティア活動としてラタキアの壁を彩る絵画を描く女性アーティストたち      【ラタキア:シリア国営通信】      「アルスム・フルミー(私は夢を描く)」協会の女性有志グループは、同協会が近年発足させた「壁は語る」プロジェクト第4期の活動に参加した。このプロジェクトはラタキアのビスナーダー地区にあるサミール・カースィム殉教者公園の美的景観の改善を目的としている。      協会創設メンバーで、プロジェクトの統括を担う造形アーティストのヒヤーム・サルマーン氏は、本紙青年部へのコメントのなか 全文をよむ

2021-02-15 シリア:小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち(2) (その他 - Sana紙)

■小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち      【シリア国営通信】      フルムズ氏が本紙の観光・社会部門に伝えたところによると、このワークショップは店舗内で展示するための木工品の生産に時間を費やした7人のメンバーによってスタートされた。同氏によれば、作業はプロジェクトの発展に向け進行中であり、それはいまだ初期段階にすぎないという。      負傷兵であるバッシャール・フライハ氏は目の負傷に起因する弱視のために細かな作業を行うことができないが、販売業務の手助けをすることによって 全文をよむ

2021-02-15 シリア:小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち(1) (その他 - Sana紙)

■小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち      【シリア国営通信】      強い意志と限りない才能は、シリア・アラブ軍およびその補助軍の負傷兵たちが体現する特性である。彼らは忍耐と挑戦心によって、自らの傷から未来へと開け放たれた窓を作りあげることに成功した。彼らはこれによって夢を実現し、彼ら独自のプロジェクトを創立することができたのである。      構想の始まりは、負傷兵たちが彼ら同士の交流を深めるためのレクリエーション活動を立ち上げることを決定した数年前のことであった。アイデ 全文をよむ

2021-02-12 文化:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(6) (Al-Nahar紙)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである      【ベイルート:本紙】      同神父は「この連禱およびそれに類似する連禱(全てではないが)は、マロン派の宗教的な特徴の形成に直接的に寄与してきました。(ここで)この祈りの一部について言及しておかざるを得ません:『アル=ウンム・アル=ハズィーナ(神の母にして慈悲深きお方)よ。貴女の御身があるにせよ、貴女のお祈りは私たちと共にあります。ああ、最も清らかな僕 全文をよむ

2021-02-12 シリア:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(5) (Al-Nahar紙)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(5)      【ベイルート:本紙】      ・ジュハー神父   さらに、レバノンのマロン派修道士で、総大司教典礼問題委員会聖歌支部委員、そしてカスリーク合唱団前指揮者でもあったユーハンナー・ジュハー神父は、「この連禱はその他の連禱と同様、マロン派信者がシリア語を喪失し、宗教義務に関するシリア語書物に記載された祈り、とりわけ受難週における祈りを続けることができな 全文をよむ

2021-02-12 宗教:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(4) (Al-Nahar紙)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(4)      【ベイルート:本紙】      ・讃美歌の歌詞については?      タンヌース神父は次のように答えた。「歌詞はそれ自体非常に古いものです。ここで17世紀について話しますと、当時のマロン派教会が、ある種、受難週の祈りの数々を創作し、そこに『ヤーシャアビー・ワ・サフビー』、『カーマト・マリアム』、『アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ』が追加されま 全文をよむ

2021-02-12 レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(3) (Al-Nahar紙)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(3)      【ベイルート:本紙】      ・タンヌース神父      カスリークのルーフ・クドゥス大学前音楽学部長で、マロン派総大司教典礼問題委員会内の教会音楽委員会コーディネーターを勤めているユースフ・タンヌース神父は、本紙によるインタビューのなかで以下のように説明している。「讃美歌『アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ』は非常に古いシリア語の曲で、何千 全文をよむ

2021-02-12 レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(2) (Al-Nahar紙)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(2)      【ベイルート:本紙】      ・「ナハール」紙はあなた方のために綿密な調査を行った      真相: 2021年2月4日(木曜日)に暗殺された社会主義者で政治活動家のルクマーン・サリーム氏(享年58歳)の葬儀の際、讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」が歌われたことを背景に、同曲をめぐって数時間前から議論が炎上している。SNS利用者らや 全文をよむ

2021-02-12 レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(1) (Al-Nahar紙)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(1)      【ベイルート:本紙】      テーマは讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」である。SNS利用者の間で話題に上げられ、宗教や音楽関連のウェブサイトが言及していること、それは「ラフバーニー兄弟こそが讃美歌の作曲を行い、その歌詞を書き上げた」ということだ。その一方で、他の人々は音楽家の故エリヤス・ラフバーニーがその作者だと主張している。しか 全文をよむ

2021-02-08 ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」(2) (その他 - Sana紙)

■ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」      【シリア国営通信】      ビシャーラ博士によれば、文化的混乱とは怠慢やなおざり、あるいは能力や欲望の欠如がもたらすあらゆる分野の混乱に類似するものであるという。「ここにおいて、文化的混乱は短絡的な振る舞いとなり、また文化的侵略のなかで起こるように、意図された目標や計画された振る舞いとなるのです。問題は両ケースを含むような現状に対峙する際に生まれます。その後、文化的混乱と多面的な文化的危機が解消されるのです」。   全文をよむ

2021-02-08 ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」(1) (その他 - Sana紙)

■ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」      【シリア国営通信】      ルブナー・ビシャーラ博士は、マネージメント文化に加え体系的に開発文化を研究している。両者の間には、文学的な形式やカテゴリーを有する包括的な文化システムを生成するにあたっての完全な結び付きが存在する。      ビシャーラ博士は本紙文化部門に対する対話のなかで以下のように述べた。「文化とは、社会の思考およびその信条、傾向、道具の産物です。そのため文化は、人類学にとって基礎的な要素なのであり 全文をよむ

2021-01-31 翻訳家契約のカウントダウン(2) (その他 - Sky News Arabia紙)

■翻訳家契約のカウントダウン      【スカイニュース・アラビーヤ:イブラーヒーム・クー二ー】      アルプスでの会合において、奴田原は詩人であり、彼の同胞たちと同様ロマンチストでもあった。特に自然に関して言えば、彼らは月が満月へと変わる周期性を欠かさず祝い、アーモンドの木々が開花するさまを眺める度に祈りの文言を唱えるために自然空間への巡礼に出掛けることを躊躇うことはなく、この母なる聖域の全ての場所で祝祭を確認することに気を病むこともなかった。      であるからこそ、奴田原が6月という 全文をよむ

2021-01-31 翻訳家契約のカウントダウン(1) (その他 - Sky News Arabia紙)

■翻訳家契約のカウントダウン      【スカイニュース・アラビーヤ:イブラーヒーム・クー二ー】      ある賢人に対し、彼の人生のなかで阿片と化した考えを、まるで自殺かのように放棄するよう説得する手段はどのようなものだろうか。      アラビア語翻訳の業績に対し賞を授与するための会議がカタールで開催された際、私は旧友であり、学術者であり、アラビストであり、翻訳家である奴田原睦明氏と同席し、以上の問いを自問することになった。この際授与の対象となったのは、私の作品群を世界各国へと知らしめた、私 全文をよむ

2021-01-16 チャドの牛乳売り少女(6) (al-Mudun紙)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      ・彼女はキッロー・バット・アッ=ダキールと呼ばれている      このタイトルのもと、チャドの歴史家アルノード・ディンカマジーは本を著し、その冒頭でチャド人にとってのキッローはフランス人にとってのマリアンヌに等しい存在だと述べている。ディンカマジーは著作権の質問を投げかけ、長年写真を使われていたことに対しキッローが1フランたりとも得ていないと指摘した。キッローは物質 全文をよむ

2021-01-16 チャドの牛乳売り少女(5) (al-Mudun紙)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      ンガルタ・トンバルバイ初代大統領は1975年にクーデタ支持者らによって殺害された。彼らは、キッローが殺された大統領の関連物の一つであることを口実に、国のシンボルとしての彼女の肖像を廃止した。その後1980年には再び国の象徴として返り咲き、同年に女性省がようやく彼女の調査に乗り出した。当時のアーイシャ・セルキート女性省担当大臣は彼女のことを見つけ出し、省庁関係者らは、 全文をよむ

2021-01-16 チャドの牛乳売り少女(4) (al-Mudun紙)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      彼女の写真がカーミット氏によってスークで撮られたことを否定する他の説もある。そこでは彼女が牛乳を売っていたのは国を占領していたフランス人であったと伝えられている。そしてある人が彼の家でキッローの写真を撮った、と。カーミット氏がそう語っているとはいえ、ここでは最初の説を二番目の説と比べて偏重することはしない。しかしいずれにせよ、これは彼女の美しさについて語るよう我々に 全文をよむ

2021-01-16 チャドの牛乳売り少女(3) (al-Mudun紙)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      ・千の約束より一の偶然      1950年のある冬の朝、キッローは本名アヒーヤ・ダフルーブとしてトゥクラ村から女性友人らとともに出てきた。その村は当時フォール・ラミと呼ばれていたチャドの首都から15キロの距離に位置している。彼女らは革袋をロバに結びつけ、牛乳を売るため首都へ向かった。キッローは、これがまさか自分を国で一番有名な女性たらしめる旅になるとは思いもしなか 全文をよむ

2021-01-16 チャドの牛乳売り少女(2) (al-Mudun紙)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      聴衆がぶつぶつ言っているところを眺めながら、彼は叫んだ。   「アンタらのなかにキッローを知っている者はおるか?」   ほぼ毎朝彼女の写真を見、彼女の描かれた書類にサインしている政府高官らは、禿頭の望みに叶う答えを何にも言えなかった。   共和国で最も有名の女性のことを誰一人として知らなかったのだ!!!   下級官僚らはこの尋問に悩まされた。彼らから少し離れたところ 全文をよむ

2021-01-16 チャドの牛乳売り少女(1) (al-Mudun紙)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      キッロー・バット・アッ=ダキール…これは大抵のチャド人が目の当たりにする女性の名前であり、一部の人は毎朝その姿を見ている。彼女の肖像は切手に印刷され、公印に刻されている。また、紙幣や硬貨にも描かれている。とはいえ、この女性が誰であるかを知るものは少ない。彼女の物語とは如何なるものなのか?      夜は塵埃にまみれ、空気は重苦しい。冬は間近である、そんな時、ある人が 全文をよむ

2021-01-12 アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (4)に戻る      〇アマーズィーグの歴史      アルジェリアにおけるアマーズィーグの歴史の端緒は、イエス・キリストの誕生する950年前にさかのぼる。      アマーズィーグ暦の新年を祝う起源については、2つの歴史的な物語がある。一つ目は、アマーズィーク暦元日は大地と農耕全般への祝賀を象徴しており、農民と人びとにとって 全文をよむ

2021-01-12 アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (3)に戻る      〇アイデンティティをめぐる戦い      「過去のファトワー」とシェションク王像の設置に対するSNS上の反応は様々であった。      アルジェリア人メディア関係者のムスタファー・ファラハート氏はFacebook上で、「『ヤナーイル』を祝うことは古くから存在していた。それは夕食の食卓や菓子、ナッツ類、そし 全文をよむ

2021-01-12 アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (2)に戻る      一方、日曜日〔10日〕、元アルジェリア外交官の文筆家ウスマーン・サアディー氏は、民間紙『シュルーク』上で「アマーズィーグ暦という捏造」と題した記事を発表した。      サアディー氏は、「ベルベル人の狂信派は、アマーズィーグ暦はシシャンク王がエジプトのファラオの王座に就いた年から始まっていると言う」と書い 全文をよむ

2021-01-12 アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (1)に戻る      〇宗教的祝祭日か、慣習か、あるいは捏造か      金曜日〔8日〕、アルジェリアではアマーズィーグ暦新年を祝う公式行事の数々が始まった。マーケットが催され、書籍や伝統工芸品、クスクスやシャクシューカをはじめとする伝統料理などが並んだ。      元宗教省顧問であるアッダ・ファッラーヒー氏は、アナトリア通信 全文をよむ

2021-01-12 アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェ:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      アルジェリアでアマーズィーグ人の王であるシェションク王の彫像が設置された一方で、アマーズィーグ暦の新年を祝うことを禁ずる過去のファトワーが拡散されたことは、文化界やマスメディア、およびSNS上で広い論争を巻き起こした。      西暦2021年の1月12日はアマーズィーグ暦2971年の元日にあたる。同日は、2017年にアブドゥルアズ 全文をよむ

2020-12-30 「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (4) (Al-Ahram紙)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      サラーマ氏は、「サッカーラでマリエットとともに活動していた作業員たちが、その木像を発掘した。その木像は命が吹き込まれたかのようにリアルで見事な出来栄えだった。作業員たちの村の村長によく似ていたので、彼らはその像をシェイク・エルベレド(村長)と呼んだと言われている。そして、一般には、高級神官で王の軍隊の書記官も務めていたカー・アペルではなく 全文をよむ

2020-12-30 「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (3) (Al-Ahram紙)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      若者たちは慣れた手つきで上手に運搬用の家畜たちやその馬具を飾り立て、それらをジョンソン、ジョージ、ジェームズ、マックス、ジャックといった愛称で呼んでいた。これらはもっぱらスタミナのある人々向けのもので、高齢者や体力に自信のない人々は馬車での移動を好んだ。馬車にもダブリン(号)、ロンドン(号)、マーク・エクスプレス(号)などの名前が付けられ 全文をよむ

2020-12-30 「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (2) (Al-Ahram紙)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      1869年11月30日、すなわち151年前、へディーヴ(副王)・イスマーイールが「ヘディーヴのカイロ」からギザのピラミッド群地区までの(観光)道路建設を決定した。スエズ運河の開通でエジプトに集まる外国人観光客や旅行者を乗せた馬車のために、突貫工事で道路は完成した。ギザのピラミッド群までの道が舗装されたことで、考古学者や観光客の負担は軽減し 全文をよむ

2020-12-30 「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (1) (Al-Ahram紙)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      1850年に考古学者オギュスト・マリエットがサッカーラに向かった時、ピラミッド群とサッカーラに通じるギザ砂漠の道路は舗装されていなかった。彼はこれまでの全ての考古学者と同様に、19世紀の輸送手段、すなわちウマやロバ、ラクダを用いてギザ砂漠を移動した。そして1852年、ギザのピラミッド群への道が舗装されるより四半世紀以上も前に、サッカーラで 全文をよむ

2020-12-30 新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアへの特別な訪問(2) (Al-Ahram紙)

■新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアのランドマークへの特別な訪問      【カイロ:本紙】      『エジプトの記憶』42号は牛乳販売業、その仕事を規定した王令、ムハンマド・アリーとその後継者の時代の軍役に光を当てたほか、来たるエジプトでのハンドボールW杯の開催に言及することで同国のハンドボールの歴史も取り上げた。同誌はエジプトにおける初のカリカチュア・アーティストであるラハー(1989-1910)についても扱っている。また彼の歴史を通じてエジプトの映画を豊かにした芸術家ファリード・シャ 全文をよむ

2020-12-30 新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアへの特別な訪問(1) (Al-Ahram紙)

■新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアのランドマークへの特別な訪問      【カイロ:本紙】      アレクサンドリア図書館発行の雑誌『エジプトの記憶』42号が出版された。同誌はエジプトにおける歴史上の出来事やランドマーク、人物たちに光を当てており、特集箇所では芸術作品、建造物、創造性の表象という観点からアレクサンドリア市を取り上げている。      ムスタファー・フィキー博士は巻頭においてこの古代都市を「新しいドレスの花嫁」であると描写している。またこの雑誌はアレクサンドリア大学の歴史、 全文をよむ

2020-12-25 劇団「芸術の家」が35本の新作を上演、『めでたいやつ』が年間観客動員数トップ (Al-Ahram紙)

■劇団「芸術の家」が35本の新作を上演、『めでたいやつ』が年間観客動員数トップ      【カイロ:本紙】      コロナ禍によりあらゆる行事や催し物が深刻な危機に見舞われる中、その煽りを受けてエンターテイメント業界が受けた極めて大きな打撃にかかわらず、舞台芸術はこのパンデミックに耐えるバリアであり続けた。世界中で舞台公演や演劇祭が中止され、国民の命と健康をまもるため全国の劇場が4ヶ月間にわたって閉鎖されたが、舞台芸術は自らオンラインやリモートを利用して、(演劇業界に)新しい風穴を開け、存在感 全文をよむ

2020-11-26 エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(3) (Al-Ahram紙)

■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか      【カイロ:本紙】      サギール氏の説明によれば、水害はムハンマド・アリー・パシャの時代、特にルクソールにおいてファラオ期の墳墓の多くを破壊した。また同氏は、イスマーイール・パシャの治世にスエズ運河が開通した際、ウジェニー皇后がデンデラ神殿を訪れ、神殿の中で料理が供されたことを明らかにした。      2011年、エジプトの修復チームがその美しい刻画の表面にあった煤を除去することに成功した。デンデラ神殿にお 全文をよむ

2020-11-26 エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(2) (Al-Ahram紙)

■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか      【カイロ:本紙】      歴史学者や考古学者たちはデンデラが最も歴史あるファラオ期の村々の一つに数えられ、そこにはクフ王の時代に遡る古王国時代の墳墓があることを確認している。また考古学者たちによって、デンデラ神殿の建設が、(神殿に)クレオパトラ女王の刻画や壁画が施されることになったプトレマイオス期に至るまで200年続いたこと、さらに深くにある地下室、神聖な湖、他の壮麗な刻画に加え、エジプト人の天文学面での進歩 全文をよむ

2020-11-26 エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(1) (Al-Ahram紙)

■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか      【カイロ:本紙】      デンデラ神殿の監督者アブドゥルハキーム・サギール氏が語ったところによると、最も重要な神殿の一つであるデンデラ神殿の屋根にある雨樋の重要性は、神殿の屋根から雨水を排出することにあるという。ライオンに象られたデンデラ神殿の屋根は高度な芸術美を特徴としており、今も観光客や訪問者の目を惹きつけている。      同氏が本紙に対して明らかにしたところによると、雨樋の発明そして神殿および墳墓の豪 全文をよむ

2020-10-09 イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー      【ジャマール・アッタービー:本紙】      このように、その印象派の芸術家の歴史は、彼が自然の観察者であり、冷静な彩色師であり、イラクの景色に魅了された人間となった時、読み解かれることとなる。これは彼に多くの感情の力を与え、大胆かつ自由で自信に満ちた引き出しをもつ広い羽根の視界を付与し、叙情的な構成や表現力豊かな色の織り込みを可能にする。こうした技術的自由の能力により、彼は同世代の芸術家の中で特にその名が知られ、生来の純粋な感覚 全文をよむ

2020-10-09 イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー      【ジャマール・アッタービー:本紙】      第二次世界大戦の勃発直後には同僚のハーフィズ・ドゥルービーと共に帰国を余儀なくされ、その後1952年以降、イラク国王であるファイサル2世へ絵画を教える任務に割り当てられた。1941年には同僚のジャワード・サリーム、イーサ・ハンナー、アクラム・シュクリーらと共に芸術友人会管理局のメンバーとなったが、実際はこの組織の形成は戦時中の世界の政治的・社会的変化に応じて行われ、イラクの芸術的体験を 全文をよむ

2020-10-09 イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー      【ジャマール・アッタービー:本紙】      アッター・サブリーの作品群は、我々に対し常にイラクの特徴を映し出す。彼は自然の風景や人々に向けられた澄んだ視点を有しながら、矛盾や空想の劇的な光景、あるいは見える世界を破壊しそれとの対比を構築するような芸術的施策を用いることなく、己自身とのバランスを維持していた。おそらく彼は分析し、統合し、比較し、分類し、対比し、成績を与える教授の視点をもって、それらすべての施策を観察していたが、彼は 全文をよむ

2020-07-10 サウジアラビア:マディーナ地区でのファッションモデルの撮影を許可 (al-Quds al-Arabi紙)

■サウジアラビアがマディーナ地区での世界的ファッションモデルの大々的な撮影を許可      【ワシントン:本紙】      雑誌VOGUEに対してマディーナ地区での世界的ファッションモデルの大々的な撮影を許可したサウジアラビアによる決定は、批判と多くの議論を呼んだ。      アメリカを拠点に置く有名ファッション誌「VOGUE」アラビア語版は、ニューヨークを拠点とするブランド「Mônot」の広告キャンペーンのための派手なカットを公開した。「ミドル・イースト・モニター」によると、キャンペーンにはケ 全文をよむ

2020-07-09 イラク:イラク人小説家の作品がインドネシアでもセンセーションを巻き起こす(2) (al-Sabah al-Jadid紙)

■音楽の運命      【本紙】         小説『雲を奏でる者』は、バグダードのナビールというチェリストが主人公の小説だ。ナビールで非常に優れたロマンティックな音楽家であり、クラシック音楽とポルノグラフィを信奉し、この2つが世界を変えると信じている。しかし、ある日大きなケースにしまわれた楽器を背負って家に帰る途中で、彼は自分が過激派グループと対峙していることに気づく。彼らはナビールの楽器を破壊し、彼を殴り、侮辱した。この出来事によって、ナビールはヨーロッパに移住し、音楽と愛のある生活を始め 全文をよむ

2020-07-09 イラク:イラク人小説家の作品がインドネシアでもセンセーションを巻き起こす(1) (al-Sabah al-Jadid紙)

■音楽の運命      【本紙】      インドネシアの批評家トゥガ・リヘレングブディ氏は、ジャカルタでアリー・バドル氏の小説『雲を奏でる者』の批判的かつ社会的な分析である『音楽の運命』というタイトルの本を出版した。その中でトゥガ氏は、イラク人小説家アリー・バドル氏の処女作である『サルトル教皇』から最新作の『嘘つきたちは全てを手に入れる』に至るまでの作品に見られる実験的要素や、彼の文化的経歴、彼の作品が世界の言語に翻訳されていること、アジア大陸における彼の作品の重要性、そして西洋・アジア共に彼 全文をよむ

2020-07-09 エジプト:海底遺跡調査を題材にした初の海洋ロボット工学チャレンジコンペが始まる(2) (Al-Ahram紙)

■アレクサンドリアに沈む遺跡の調査に向けた、ロボット工学分野における初の地域初の「科学技術チャレンジ」の開始      【アシュラフ・ウムラーン】      一方、GIEのムハンマド・アッブード代表取締役社長は以下のように指摘した。「今回のチャレンジをアラブ地域レベルで開始したことは、特にロボット工学や人工知能といった最新技術の分野に関心を持つすべてのアラブ人の若者の能力や知見、スキルの構築に貢献する。また、このチャレンジの開始は、海洋という環境下でこれらの技術を導入するための重要な新分野を開拓 全文をよむ

2020-07-09 エジプト:海底遺跡調査を題材にした初の海洋ロボット工学チャレンジコンペが始まる(1) (Al-Ahram紙)

■アレクサンドリアに沈む遺跡の調査に向けた、ロボット工学分野における地域初の「科学技術チャレンジ」の開始      【アシュラフ・ウムラーン】      アラブ科学技術海運大学校(AASTMT)は、ロボット工学と海洋科学技術分野における地域初の大規模な科学技術チャレンジ(注:コンペ等の一連のプログラム)を開始した。これは、アメリカの先進海洋技術教育センター(MATE)およびエジプト・UAEの多数の企業・団体の協賛を受けて、海洋ロボット技術センターおよびグローバルイノベーション&アントレプレナーシ 全文をよむ

2020-06-17 イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(5) (al-Quds al-Arabi紙)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      この本は意のままに書かれたことを思い出してほしい。その証拠に、彼はこの本を短期間で書き上げた。イデオロギーの批判だけでよかったからだ。彼が哲学を批判するために参照したものはイブン・スィーナーの『救済の書』だけで、これは『治癒の書』の要約版に過ぎない。イブン・ルシュドはこの危険性を何度も指摘している。彼は、ガザーリーが哲学者の言葉をでっちあげ、彼自身も矛盾に陥っていることに気がついた。この本に必 全文をよむ

2020-06-17 イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(4) (al-Quds al-Arabi紙)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      まぎれもなく、ガザーリーの信条は、アラブ人の理性の破壊と、権威のある法学者たちがカリフ神話やイマームの迷信で利用した詭弁を用いたアラブ人神話の構築であった。破壊と構築には、暴力と神聖の上に成り立つイデオロギーの両側面がある。哲学界の外の生き方を導く従来とは別の論証があり、ガザーリーはこの潮流の代弁者だった。というのも、イスラーム哲学の再興のためには理性を破壊しなければならないと考えていたからだ 全文をよむ

2020-06-17 イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      実際、ガザーリーの本は、アシュアリー学派の深淵な思想体系の概略の言及に甘んじている。この学派によって、基本的な認識論が生まれた。この認識論は「驚くべきことに長きにわたり不変で、20世紀末に於いてもなお軍の派遣や動員を可能にしている。」また彼は、アラブ人の思想を行き止まりへと導いた神学的概念の限界をも認識していた。つまり、彼は真理を尊重していなかったので哲学界の間でもがき続けた。なぜなら真理が引 全文をよむ

2020-06-17 イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      『哲学者の矛盾』の構造を論駁し、それを『矛盾の矛盾』に変えるために、イブン・ルシュドは論証の領域から論争と詭弁の領域に移され、すでに何の意味も持たなくなった全ての概念を精査している。すなわち、第一原因は生成者ではなく、行為主とは決して不十分な行為主ではない。世界の無始性は、創造者を否定することではない。「哲学者たちは、かつて、世界を以前に存在しなかったあらゆるものを守るものと呼んでいた」(とル 全文をよむ

2020-06-17 イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      哲学において、破壊とは、構造の破壊に他ならない。安定した構造は激しい破壊が基礎となっている。おそらく破壊そのものが最初の哲学者から現代に至るまでの哲学の歴史における第一原因であろう。だとすれば、哲学の歴史とはその歴史を読み取ることである。詭弁家でもない限り、哲学を形而上的に定義することを否定する哲学者はいない。詭弁家は、時代により、パトロンのために真実をゆがめることを強いられていた。では、哲学 全文をよむ

2020-06-04 エジプト:第42回カイロ国際映画祭へのエントリーが開始 (al-Sabah al-Jadid紙)

■大胆な決定、コロナ流行にもかかわらず勇気ある一歩      【本紙】      カイロ国際映画祭は、2020年11月19日から28日の期間で開催が予定されている第42回にエントリーする映画の登録を開始したと発表した。      ムハンマド・ハフズィー氏「私たちは公衆と参加者の安全を確保するあらゆる衛生的手段に取り組んでいる」   アフマド・シャウキー氏「フェスティバル・イベント業界は歴史的に前例のない課題に直面している」      同映画祭は、6月1日から8月31日まで、カイロ映画祭の公式ホー 全文をよむ

2020-04-30 哲学思想が文学に与える影響(4) (al-Quds al-Arabi紙)

哲学思想と文学におけるその影響(4)      【本紙:ムスタファー・ルガティーリー】      以上のことからファドワーは、哲学は常に文学を補完し、文学は全力で自身の哲学を明確に表現していると結論付けた。一方、ハビーバ・ハイムーシュはこう述べている。「自分が学生の頃に聞いた批評家ブーヒマーラ氏の講義を覚えている。当時、彼女は彼の学生で、講義はこれらと同じテーマを扱っていた。これらのテーマに関する限り、文学が哲学、特に不条理哲学の様々な潮流の影響を受けていることを否定できない。この影響は異なる分 全文をよむ

2020-04-30 哲学思想が文学に与える影響(3) (al-Quds al-Arabi紙)

哲学思想と文学におけるその影響(3)      【本紙:ムスタファー・ルガティーリー】      (ラドワーン・ムタワッキルの)次は、ファドゥワー・ジャラーリーである。彼女は「哲学と文学はひとつの海に流れ込む2つの流れであって、多かれ少なかれ持ちつ持たれつの関係にある。そして、文学者の中に、哲学という源泉に依拠して、そこから哲学的な文学を確立するための特定のテーマを引き出そうとする者たちが現れた。不条理文学や実存主義文学、そして革新的な近代文学のパイオニアたちなどである。例えば、アルベール・カミ 全文をよむ

2020-04-30 哲学思想が文学に与える影響(2) (al-Quds al-Arabi紙)

哲学思想と文学におけるその影響(2)      【本紙:ムスタファー・ルガティーリー】      この見解に与した最初の人は、ラドワーン・ムタワッキルである。彼は、様々な哲学思想が文学にいろいろな影響を及ぼしていると言及した。確かにこれは、西洋の作家全般と一部のアラブ人作家の作品の多くに明らかである。例えばチェコの有名な作家ミラン・クンデラは、間違いなく多くの哲学思想を吸収し、それを文芸評論や小説に用いている。ここでは、この観察があてはまる彼の著書を一冊あげるだけで十分だろう。それは有名な作品『 全文をよむ

2020-04-30 哲学思想が文学に与える影響(1) (al-Quds al-Arabi紙)

哲学思想と文学におけるその影響(1)      【本紙:ムスタファー・ルガティーリー】      哲学思想が与える文学への影響はひとつの方面にとどまるものではなく、詩や物語、小説にも及んでいる。この影響は近代にはっきりと現れた。近代、特に第一次世界大戦以降、文学テキストは哲学的苦悩に抑え込まれている。第二次世界大戦後、ますますこの傾向は強くなった。文学の研究者は、一般に、あらゆるジャンルの文学テクストにいろいろな哲学的潮流の痕跡をたどることができる。それで、近・現代詩人のカシーダには、大抵、実存 全文をよむ

2020-04-14 小説『スパルタの宮廷』がアラブ・ブッカー賞を受賞(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■小説『スパルタの宮廷』がアラブ・ブッカー賞を受賞      【本紙】      アブドゥルワッハーブ・イーサーウィー氏の小説では、二つの空間が絡み合っている。地理的舞台はアルジェリア(それからマルセイユ、パリ)であり、時間的舞台は1815年から1833年までの期間におよぶ。物語の登場人物には二人の外国人と三人のアルジェリア人がいる。二人の外国人はともにジャーナリストで、一人は、フランスの遠征軍とともにやって来たデュポン、もう一人のカヴィヤールは、ナポレオン軍の兵士であったが、のちにアルジェリア 全文をよむ

2020-04-14 小説『スパルタの宮廷』がアラブ・ブッカー賞を受賞(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■小説『スパルタの宮廷』がアラブ・ブッカー賞を受賞      【本紙】      アラブ小説国際賞審査委員会は、アルジェリア人作家アブドゥルワッハーブ・イーサーウィー氏の小説『スパルタの宮廷』(ダール・ミーム出版、2018)を第13回受賞作に選定した。最終リスト(ショートリスト)で受賞候補として挙げられていたのは、アルジェリアのサイード・ハティービー氏、同じくアルジェリアのアブドゥルワッハーブ・イーサーウィー氏、イラクのアーリーヤ・マムドゥーフ氏、シリアのハリール・ルッズ氏、レバノンのジャッブー 全文をよむ

2020-03-25 エジプト:自宅で退屈している国民へ (al-Sabah al-Jadid紙)

■「コロナ退屈」撲滅への取り組み      【バグダード:本紙】      エジプト政府は新型コロナウイルスの拡散を制限するため、2週間にわたる部分的な外出禁止令を公布した。またエジプト文化省は火曜日、(同省の)SNSのアカウント上で、自宅で過ごす国民の気晴らしを目的とした、同省制作による歌曲や演劇作品プログラムの録画放送を開始した。      エジプト文化省は、現地時間午後9時、YouTubeとFacebook上で「家にとどまろう…文化はあなたの手の中」キャンペーンを開始した。同キャンペーンの 全文をよむ

2020-02-07 エジプト:劇作家レーニン・ラムリー氏死去 (Al-Ahram紙)

■66作品を制作―レーニン・ラムリー氏の長年にわたる演劇界への貢献      【本紙】      停滞を、あるいは芸術的後退を知らないのみならず、不変の人間的真実の現実生活への投影を客観的に、鮮やかなコミカル・タッチで記録した歴史、これがレーニン・ファトヒー・アブドゥッラー・ラムリーの作品の数々。彼は名優ムハンマド・スブヒーを育て上げた作家。ムハンマド・スブヒーが脚本の台詞を変え、舞台で即興に演じるままにさせた作家。1945年8月18日にカイロで生まれたラムリー氏は、本日正午、75歳の生涯に幕を 全文をよむ

2020-02-04 モロッコ:アラブの「ブッカー賞」最終リストはマラケシュより(完全版) (al-Mudun紙)

■2020年アラブの「ブッカー賞」最終候補リストはマラケシュより(完全版)      【本紙】      2020年アラブ小説国際賞(IPAF)選定委員会は今日(4日)、第13回目の受賞候補小説の最終リスト(ショートリスト)を公表した。発表はモロッコのマラケシュにある水文明博物館で開催された記者会見で行われた。      以下が、2020年のアラブ小説国際賞の最終リストに残った小説のタイトルである。作家名のアラビア語アルファベット順で記載されている。      (『作品名』作家/国/発行元)   全文をよむ

2020-02-04 モロッコ:アラブの「ブッカー賞」最終リストはマラケシュより (al-Mudun紙)

■2020年アラブの「ブッカー賞」最終候補リストはマラケシュより      【本紙】      2020年アラブ小説国際賞(IPAF)選定委員会は今日(4日)、第13回目の受賞候補小説の最終リスト(ショートリスト)を公表した。発表はモロッコのマラケシュにある水文明博物館で開催された記者会見で行われた。      以下が、2020年のアラブ小説国際賞の最終リストに残った小説のタイトルである。作家名のアラビア語アルファベット順で記載されている。      (『作品名』作家/国/発行元)   -『サラ 全文をよむ

2020-01-14 ジャラールの「アル=ズィヤーラ」アラビア語版が出版 (Al-Ahram紙)

【本紙】      ラービウ出版社は直近、第51回カイロ国際書籍フェアの開催に際し、物語集である「アル=ズィヤーラ(訪問)」を出版した。著者はイラン人のジャラール・アル=アフマド氏、アラビア語訳 はシャイマー・サーディク氏である。      ジャラール・アル=アフマド氏は最も著名なイラン人作家の一人で、1940年代後半で最も重要なトピックや問題を含んだ傑作文学作品によって文学界に影響を与え てきた。      この作家は自身による初めての物語集「アル=ズィヤーラ」で、貧困、悲劇、階級闘争の問題を 全文をよむ

2020-01-07 イラク:2019年にアラブおよび国際賞を獲得したイラク映画 (al-Sabah al-Jadid紙)

■2019年にイラク映画がアラブ賞及び国際賞を受賞      【本紙】      2019年のイラク映画(長編映画-ドキュメンタリー-短編映画-アニメーション)は、世界中の168のアラブ及び国際映画祭に参加した。これらの映画祭は世界52ヶ国で開催された。アメリカ合衆国はイラクが(その国で開催された)映画祭に最も多く参加した国であり、その回数は21に達した。以下、イタリアは17、モロッコは12、エジプトとインドはそれぞれ9、イギリスは8、ドイツとチュニジアはそれぞれ7の映画祭と続いた。アラブおよび 全文をよむ

2020-01-05 エジプト:サイード・タウフィーク著「ハーティラート」を文学博士らが議論 (Al-Ahram紙)

■サイード・タウフィーク著「ハーティラート」を今夜、文学博士らが議論      【カイロ:本紙】      文化発展基金部門の「アラブ詩歌の館」は本日1月5日午後6時、アズハル・モスクの裏手にある六つの手段の館(?バイト・スィット・ワスィーラ) にある本部にて、偉大な詩人の大家アフマド・= アブドゥル=ムアティー・=ヒジャーズィー氏によるのサロンの新たなイブニング夕べを開催評価したする。      本日、同サロンでは本日、サイード・=タウフィーク博士の著作書籍「『ハーティラート」』について議論し 全文をよむ

2019-12-31 エジプト:弁護士団はルクソールの像をカイロへ移送することの中止を求める (al-Quds al-Arabi紙)

◼️エジプトでの訴訟が、ルクソールの雄羊像をタハリール広場へ運ぶことの中止を訴える      【カイロ:本紙】      独立した人権団体である社会・経済的権利のためのエジプトセンターに属する弁護士らは、(古代)エジプト研究者のモニカ・ハンナ教授と人民議会メンバーであるハイサム・ハリーリー議員を代表し、行政司法裁判所における、ムスタファー・マドブーリー首相とのハーリド・アナーニー観光・遺跡大臣に対する訴訟を行った。「タハリール広場の装飾に用いるため、カルナック神殿のナフターニーブ城後方の祝いの間 全文をよむ

2019-11-08 カイロ:「サバー」展、画家ワジェ・ヤッサーの意図は?⑵ (al-Quds al-Arabi紙)

画家ワジェ・ヤッサーの「サバー」展:古き時代に敬意を払う試み      【カイロ:本紙】      展示されている絵画の多くは、リサイタル中のウンム・クルスームを描いている。リサイタルが始まり、前奏の終わりを座って待っている有名な絵から、歌詞やメロディーと完全に一体化して揺れている姿の絵まで(展示されている)。そこには造形思想(造形的な見方)がある。ウンム・クルスームという人物はすでにいろいろな芸術家によって造形されてきた。ジョージ・バハグーリーの直接的な戯画であれ、アダム・ヘエインは彫刻であれ 全文をよむ

2019-11-08 カイロ:「サバー」展、画家ワジェ・ヤッサーの意図は?⑴ (al-Quds al-Arabi紙)

画家ワジェ・ヤッサーの「サバー」展:古き時代に敬意を払う試み      【カイロ:本紙】      《サバー》は、カイロのピカソ・ギャラリーで開催中の、画家ワジェ・ヤッサーの展覧会のタイトルである。サバーとは(本来)アラブ音楽の旋法(モード)の一つであり、それが醸し出す悲しみ、孤独感、高尚さ、敬虔さのために中東の音楽愛好家に最も強い印象を与える旋法である。例えばコーランの朗読者の多くは(サバ―を用いて)朗誦を行っている。とりわけサバーはクルアーンの朗詠者たちの多くは、音楽会を通して義務を果たす。 全文をよむ

2019-11-04 四次元―現代美術の様々な表現 (al-Sabah al-Jadid紙)

■四次元 現代美術の様々な表現      【本紙】      我々は三次元の世界に住んでおり、常に数学の創始者であるギリシア哲学者ユークリッドが確立した長さ、幅、深さの中で行動する。加えて数百年前、物理学者や数学者は四番目の次元を数学的で仮定していた。それは従来の次元とは異なり、時間と時間による連続性を指し示すが、一方でそれは形而上学的で精神的な次元だと考える人々もいる。   20世紀初頭、キュビスト、未来派、シュールレアリストなど多くの芸術家たちは彼らの二次元的な芸術作品の中で四次元を伝えよう 全文をよむ

2019-10-12 メッカで世界一高い空中礼拝所の建設着工へ (al-Quds al-Arabi紙)

2019年10月12日      ■メッカで地上161メートルの世界一高い空中礼拝所の建設が始まった。      【リアド:本紙】      サウジアラビア西部メッカで地上161メートルの世界で最も高い空中礼拝所の建設が始まった。      不動産委員会メッカ会議所議長、アナス・サーリフ・スィーラフィー技術コンサルタントは、土曜日の報道発表で、地上161メートルの世界で最も高い空中礼拝所の建築が開始されたと述べた。その礼拝所からはカーバ神殿を見下ろすことができ、グランドモスクと音声や映像でのコミ 全文をよむ

2019-10-12 シリア:映画関係者たちがシリアの被災地での映画撮影を批難 (al-Quds al-Arabi紙)

■被災し移住を強制されたシリアの町を撮影場所として利用することを映画製作者たちが批難      【ベイルート:本紙】      複数のシリア人映画関係者が声明を発表し、その中で「シリアの被災し破壊されて住人が移住を強制された市や町の家屋や地区を、シリア当局の承諾のもとで映画の撮影現場として使う事象が増えている」と非難した。      声明は以下の様に続いた。「これらの被災した場所にその場所を支配する軍事勢力からの許可を受け、幅広い映画プロジェクトの関係者が次から次へとやって来る事態は一向に収まら 全文をよむ

2019-10-10 UAE:初のUAE国籍宇宙飛行士、宇宙での任務より帰還 (al-Quds al-Arabi紙)

■地球は丸いのか平らなのか?UAEの「宇宙飛行士」が答える。      【本紙:UAE】      UAE国籍のハッザ・アル・マンスーリー氏は、実際に目にした結果、地球は丸かったか、あるいは平らであったかという自身に投げられた質問に対し、「丸かった」と回答した。      同氏は、同国人として初めて宇宙を訪れた人物であり、モスクワで開かれた地球帰還後初の記者会見において数々の質問に答えていた。      これに関し、SNS上では多くの議論や熱いコメントが飛び交った。      マンスーリー氏は9 全文をよむ

2019-10-02 トルコ:シリア人難民の子供と失われゆくアラビア語③ (al-Quds al-Arabi紙)

■トルコに住むシリア人の子供たちの世代は「アラビア語」が不得手。      【アンタキア:本紙】      トルコ政府の無関心に関してスレイマーン・オグロー氏は、トルコ政府がシリア人児童をトルコ人児童と同じ学校に編入させる際に打ち出した計画が実行されていないと述べた。さらに「この計画は、トルコの学校で、アラビア語の学習時間をシリア人児童のために数時間設けるものだが、アラブ文化を知り、彼ら固有の文化を強化するはずだったこの計画は、完全に頓挫したようだ」と明らかにした。      同人は、この計画は 全文をよむ

2019-10-02 トルコ:シリア人難民の子供と失われゆくアラビア語② (al-Quds al-Arabi紙)

■トルコに住むシリア人の子供たちの世代は「アラビア語」が不得手。      【アンタキア:本紙】      ハサンさんが娘へのアラビア語教育に重きを置いているとはいえ、シリア人難民の多くの家族が子供に関心を払っている訳ではない。本紙が調べたところによると、その理由はいくつかあるが、子供のことに気を回す余裕がないこと、家族の生活の糧を得るのに必死であることなどが挙げられる。      トルコ共和国国民教育省は2016年、トルコ人児童が通う公立学校へのシリア人児童の編入を決定し、その後、国内にあるシ 全文をよむ

2019-10-02 トルコ:シリア人難民の子供と失われゆくアラビア語① (al-Quds al-Arabi紙)

■トルコに住むシリア人の子供たちの世代は「アラビア語」が不得手。      【アンタキア:本紙】      トルコに住むシリア人難民のムハンマド・ハサンさん(35歳)は、娘のラーマーにアラビア語の文字を教えることに自身の時間をすべて注いでいる。しかしながら、彼は大きな困難に直面している。ラーマーはそもそもアラビア語を書くことに興味がなく、公立学校で習うトルコ語の方が得意だからだ。      このように、シリア人難民たちは自分たちの子供が母語を学んでないことに不安を覚えている。シリアで革命が起き、 全文をよむ

2019-09-11 イラク:映画界における新たな成果 (al-Sabah al-Jadid紙)

■イラク映画界における新たな成果      【バグダード:本紙】      ナウザド・シャイハーニー監督による「Toren」は、ブラジル国際映画祭「リドデジャネイロ」において最優秀長編映画賞を受賞した。同作品はこれまでにも多くのアラブおよび国際的な映画祭に参加しており、人々からの高い評価を得ていた。      また同作品は、モロッコ・メクネスのアラブ国際映画祭において獲得したゴールデンオリーブ賞を含む複数の賞を受賞しており、地中海諸国が参加する第35回アレキサンドリア映画祭の公式参加作品にノミネ 全文をよむ

2019-09-11 加齢による体重増加の原因は? (al-Quds al-Arabi紙)

▪️加齢に伴う体重増加の原因を発見      【本紙】    運動や食事の習慣を変えていないにも関わらず加齢と共に体重が増加する原因を発見したと、スウェーデンとフランスの研究者が発表した。       研究者らは54人の成人を13年間にわたって観察しその脂肪組織を分析した結果、被験者の加齢と共に、脂肪細胞からの脂肪の排出率が低下することを発見した。       すでにこれまでの研究で、ホルモンの変動や筋肉の損失など、老化に伴う体重増加の原因の多くが見つかっている。       今回、スウェーデン 全文をよむ

2019-09-01 エジプト:上エジプトで医療をテーマにした映画祭が開催 (al-Hayat紙)

■上エジプトで「メドフェスト・エジプト」が開催      【カイロ:本紙】      国連人口基金とドイツ国際協力公社の後援のもと、「メドフェスト・エジプト」が開催される。この映画祭では、映画の上映と評議会が、アシュート県・ソハグ県・ルクソール県の三県を含む上エジプト(南エジプト)にて行われる。      映画祭は今年の9月4日から8日の日程で開催され、エジプト、アメリカ、フランス、アイルランド、UAEから10本の短編映画が上映される。10本の映画は二つのグループに分類され、各セッションが終了し 全文をよむ

2019-08-25 ヨルダン:アンマン・アラブ映画祭で「Gunshot」が上映 (al-Hayat紙)

■映画「Gunshot」がアンマン・アラブ映画祭で上映      【カイロ:本紙】      カリーム・シナーウィー監督、ハイサム・ダッブール脚本の映画「Gunshot」がアラブ諸国で上映を続けている。同作品は8月28日水曜日、「アンマン・アラブ映画祭」の一環として「ヨルダン王立映画委員会」本部で、監督出席のもと上映される。      なお、同作品は「エジプト・カトリックセンター映画祭」に出品され、67回目となる同映画祭の授賞式にて、アフマド・フィシャーウィが最優秀男優賞を、アブドゥッサラーム・ 全文をよむ

2019-08-17 UAE:アブダビ文化センターが劇場と図書館を開設 (al-Hayat紙)

▪アブダビ文化センターが劇場と図書館を開設      【アブダビ:本紙】      アブダビ観光・文化局は、子供向けの劇場と図書館をアブダビ文化センターに開設すると発表した。同センターは、様々な作品の復元と修復に取り組んでおり、ホスン文化地域に位置する。劇場と図書館は9月4日にオープンする予定で、地域の文化的な景観整備の促進、UAEの首都中心での学習と舞台芸術の新たな場の提供に寄与するだけでなく、様々な活動を通じてアブダビの文化事業の推進を後押しするだろう。      ムハンマド・ハリーファ・ム 全文をよむ

2019-08-07 エジプト:EAVEがカイロシネマデイズとシナリオ・ワークショップを共同開催 (al-Sabah al-Jadid紙)

◼︎EAVEがカイロシネマデイズとシナリオ・ワークショップを共同開催      【本紙】      カイロシネマデイズは2年連続で、EAVE ON DEMANDの協力のもと、カイロ国際映画祭の期間中にシナリオ開発ワークショップを開催する(9月21日〜26日) 。ワークショップは脚本作家とプロデューサーからなる6つのチームを対象としており、9月5日まで応募を受け付けている。      4日間に渡るこのワークショップは長編映画作家プロジェクトの推進事業のあらゆる側面を網羅することを目的としており、こ 全文をよむ

2019-07-31 エジプト:ジャミール・アート・センターがエジプトでサマープログラムを開始 (al-Hayat紙)

■ジャミール・アート・センターが、エジプトで伝統工芸の活性化を目的としたサマープログラムを実施      【ドバイ:本紙】      ドバイのジャミール・アート・センターは最近、エジプトのファイユーム県にある観光村チュニスでサマープログラムを始めると発表した。このプログラムは、手工芸の教育に関する講義の提供とエジプト農村部における地域社会の参加の促進を目的としている。実施期間は4週間の予定で、その間にファイユーム県の文化遺産の様々な面に注目したワークショップ、イスラーム工芸、銅細工、印刷、陶器や 全文をよむ

2019-07-31 サウジアラビア:オカーズの詩人大賞の最終候補者が決定 (al-Hayat紙)

■22名の詩人(男女)を「オカーズ」大賞の最終候補に選出      【ターイフ:本紙】      「オカーズの詩人・正則アラビア語詩大賞」コンテストへの応募が一昨日、締め切りとなった。今回のコンテストは「ターイフ・シーズン」中に行われる。このシーズン中、様々なコンテストが行われるが、その賞金総額は2百万リヤールを超える。募集要項に合致した参加者は、全アラブ諸国出身の詩人、161名(男女)に上る。      ターイフ・シーズンのコーディネーターであるノウラ・アキール氏は、今年の「オカーズの詩人大賞 全文をよむ

2019-07-30 レバノン:語り部のための国際演劇祭を開催 (al-Sabah al-Jadid紙)

■イスタンブーリー氏が語り部のためのレバノン国際演劇祭を開催      【本紙】      ティルス(スール)芸術協会とイスタンブーリー劇場の運営事務局は、第1回「語り部のためのレバノン国際演劇祭」の実施を発表した。同演劇祭は10月26日から29日にかけてスールにあるレバノン国民劇場で行われる予定で、既に演劇祭の公式コンペへの作品のノミネートが開始されている。なお、ノミネートは9月30日まで受け付けている。      俳優兼監督で、レバノン国民劇場の創設者でもあるカースィム・イスタンブーリー氏は 全文をよむ

2019-07-29 イラク:古代メソポタミア文明の魔神、ラマシュトゥとパズズ(5) (al-Sabah al-Jadid紙)

■メソポタミア遺跡の悪霊       【バクダード:ウンマール・ハミード・マフディー】      このように、メソポタミア文明のいくつかの悪魔たちは肉体を介して制御・支配・憑依・浸透対象を病に苦しませる能力があるため、悪魔祓いは人間から悪魔を追い出し、正常な状態に戻さなければならないと考えられていたようだ。悪魔祓いの手段は何種類にもわたった。物を燃やした煙を発狂した人間に吸わせたり、首周りに少量の羊毛とお守りを置いたり、他にも悪霊が人に取り憑いた際の対処や治療の経験に基づいた様々な方法が取られ 全文をよむ

2019-07-29 イラク:古代メソポタミア文明の魔神、ラマシュトゥとパズズ(4) (al-Sabah al-Jadid紙)

■メソポタミア遺跡の悪霊       【バクダード:ウンマール・ハミード・マフディー】      なぜパズズがラマシュトゥに対して、こういった恐ろしい効果を持っているのかは正確には分かっていないが、アーヴィング教授は確たる裏付けは存在しないとしながらも、個人的見解を以下のように述べる。ラマシュトゥとパズズはもともと夫婦であったのだが、離婚した後に宿敵同士となった。そして、二人の離婚は我々が文学作品や日常生活で目にするような、非常に悲劇的なものとなった。こうして二人は、もはやいかなる場合において 全文をよむ

2019-07-29 イラク:古代メソポタミア文明の魔神、ラマシュトゥとパズズ(3) (al-Sabah al-Jadid紙)

■メソポタミア遺跡の悪霊      【バクダード:ウンマール・ハミード・マフディー】      ラマシュトゥに関して楔形文字で書かれた詩の中には、彼女が生まれたばかりの子供捜して、家のドアを嗅ぎつけながら通りを歩き回ると描写されている。やがて彼女は家屋に侵入して、子供たちを貪り喰うのだ。つまりラマシュトゥは、その時代における出産プロセスの危険性や、女性が恐れる全てのものを具現化した存在であった。彼女は優美さと危険性を同時に兼ね備えた存在として描写されていたのだ。      魔除けが描写したラマシ 全文をよむ

2019-07-29 イラク:古代メソポタミア文明の魔神、ラマシュトゥとパズズ(2) (al-Sabah al-Jadid紙)

■メソポタミア遺跡の悪霊      【バクダード:ウンマール・ハミード・マフディー】      そのため、守護されている人間が信用ならない者であったり、嘘つき、姦淫者、酔っ払い、あるいは鬱や精神病を患っている者であったような場合、こういったマイナスの影響は彼らの守護神にも及んでしまうとされた。こうなってしまうと、彼はもはや恒久的な庇護を得られなくなり、精霊や悪魔、イフリート(訳注:イスラームにおける精霊の一種)や、今にも彼に襲い掛かろうとする多くのものが存在する悪い結果へ彼は導かれることになる。 全文をよむ

2019-07-29 イラク:古代メソポタミア文明の魔神、ラマシュトゥとパズズ(1) (al-Sabah al-Jadid紙)

■メソポタミア遺跡の悪霊      【バクダード:ウンマール・ハミード・マフディー】      メソポタミア文明の数々の遺跡は、豊かな想像力から生み出された神々や生き物によって多く育まれた伝説や神話的個性の多様性といった特徴を持つ文化遺産を残してくれた。この分野において、大英博物館のアーヴィング・フィンケル教授(教授は楔形文字研究を専門とし、同施設の近代中東文明科の責任者も兼ねている)は、悪魔・亡霊・精霊・その他の神話的存在、あるいはそれらがメソポタミア文明の民の日常生活に与えた問題や影響、また 全文をよむ

2019-07-25 サウジ:サウジアラビアの映画「最高の候補者」がヴェネツィア映画祭の金獅子賞候補に(2) (al-Hayat紙)

■サウジアラビアの映画「最高の候補者」がヴェネツィア映画祭の金獅子賞候補に      【リヤド:本紙】      同映画の脚本はビラード・ナイマン氏がハイファ・アル=マンスール監督と共同執筆し、ミラ・アル=ザハラーニー氏とノール・アル=アウド氏主演により、全編がサウジアラビア国内で撮影された。      ハイファ・アル=マンスール監督は、「少女は自転車に乗って」によって2012年のヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に選出され、3つの名誉ある賞を受賞している。      そして監督は新作映画「 全文をよむ

2019-07-25 サウジ:サウジアラビアの映画「最高の候補者」がヴェネツィア映画祭の金獅子賞候補に(1) (al-Hayat紙)

■サウジアラビアの映画「最高の候補者」がヴェネツィア映画祭の金獅子賞候補に      【リヤド:本紙】      ヴェネツィア国際映画祭は今日(25日木曜日)、ハイファ・アル=マンスール監督によるサウジアラビア映画「最高の候補者」が8月28日から9月7日まで開催される同映画祭の次期公式コンペティションにノミネートされたと発表した。同作品は、世界中の映画14作品とともに、映画界における栄誉ある世界的賞の一つである金獅子賞を争うことになる。      伝統あるヴェネツィア国際映画祭の公式コンペティシ 全文をよむ

2019-07-25 サウジ:サメが集まる地域の水産業がサメを脅かす (al-Hayat紙)

■サメの繁殖地の漁業がサメを脅かす      【本紙:ジェッダ】      26カ国から集まった150人の学者による国際調査チームは、およそ2000匹のサメを追跡している。追跡は人工衛星を介して、サメのヒレに取り付けた「tags」というセンサーから発せられる信号を受信することで行われる。      「ネイチャーレポート」誌によると、この調査は「サメが絶えず移動を続ける中、外洋にさえも漁船から逃れられる安全な場所はない」ことを明らかにした。      キング・アブドゥッラー科学技術大学(KAUST 全文をよむ

2019-07-22 レバノン:ベイト・エッディーンからシリアへ愛のメッセージ(2) (al-Hayat紙)

■ベイト・エッディーンからシリアへ愛のメッセージ(2)      【ベイト・エッディーン:本紙】      アブド・ラボ氏は展覧会が「完全な」カタログではないとし、次のように述べた。      「展示されている写真は、シリアの全ての社会や全ての都市を表現しているわけではない。ここにある写真は、かつて私のものであったが、もはや存在しないこの国をあなた方に届けるためのものだ。住民の半分が住居からの脱出を余儀なくされ、国内の他地域や近隣国への避難を強いられた。戦争の瓦礫は、新たな顔ぶれやエリートの有様 全文をよむ

2019-07-22 レバノン:ベイト・エッディーンからシリアへ愛のメッセージ(1) (al-Hayat紙)

■ベイト・エッディーンからシリアへ愛のメッセージ      【ベイト・エッディーン:本紙】      「シリア――もはや存在しない私の祖国――」が「ベイト・エッディーン芸術祭」内の、フランス在住のシリア人写真家アマル・アブド・ラボ氏による展覧会のタイトルである。展覧会では、1990年から2014年の間にシリアで撮影された写真46枚が展示されている。      アブド・ラボ氏は次のように述べた。「この展覧会はシリアへの愛のメッセージである。この国は私が強く結びついている国であり、その大地は私が根ざ 全文をよむ

2019-07-21 エジプト:子供たちがバレエによってアフリカネイションズカップに別れを告げる (Al-Ahram紙)

■エジプトの「蝶々夫人」たちはオペラハウスで披露したバレエによってアフリカネイションズカップに別れを告げた      【カイロ:ムスタファー・ターヒル】      カイロ・オペラハウス付属のタレント育成スクールは、カイロ・オペラハウスでバレエのイベントを開催し、スクールに通う元気な子どもたちがダンスをお披露目した。このイベントはアフリカネイションズカップの閉会に伴って開催されたため、選手権がエジプトの地に別れを告げる閉会式典における多くのプログラムの一環となった。また、これら全てのプログラムは「 全文をよむ

2019-06-28 エジプト:歴史家ジャバルティー (al-Hayat紙)

■ジャバルティー:ムハンマド・アリー・パシャについて      【カイロ:本紙】      近代エジプトの歴史運動は、アブドゥッラフマーン・ジャバルティーの著名な歴史書『伝記と歴史における事績の驚くべきこと』によって始まる。ジャバルティーは,中世から近代へ移行する時期のエジプトに生きた。この移行期は、激動の時代とされている。第一オスマン帝国時代の後期、フランスの遠征、そしてムハンマド・アリー・パシャの治世のうちのおよそ20年を含むからだ。ジャバルティーは、1689年以降のエジプトで起きた出来事を 全文をよむ

2019-06-10 チュニジア:世界の詩人たちが言葉の力で「ネオ・ファシズム」に挑む (al-Hayat紙)

◼️チュニジアで世界の詩人たちが詩によって「ネオ・ファシズム」に対抗      【リヤド:本紙】      6月13日木曜日に、第6回目となる「国際詩のフェスティバル(International Poetry Festival)」(6月14日~16日)が始まる。会場となるのは、チュニジアの南地中海側にある詩の第1の聖地、シディ・ブ・サイドだ。      「ネオ・ファシズムに対抗する詩」というスローガンを掲げた今回のフェスティバルには16の国籍から成る21人の詩人が参加する。彼らは各国文化界の重鎮 全文をよむ

2019-05-29 映画「パロット」がパリのパレスチナ映画祭に出品 (al-Hayat紙)

◼️「パロット」がパリのパレスチナ映画祭に出品   【パリ:本紙】      ダリーン・J・サラーム監督とアムジャド・アッ・ラシード監督による短編映画「パロット」がパリにおける第5回パレスチナ映画祭に出品される。映画祭は明日(5月30日)から6月10日まで開催される。「パロット」は6月3日と8日の2回上映され、8日は野外での上映となる。      主演はチュニジア人女優ヒンド・サブリーとパレスチナ人男優アシュラフ・バルフーム、共演者はヤーサミーン・ビン・エマーラ、イヤード・フーラーニー、フィラス 全文をよむ

2019-04-25 エジプト:ヤハヤー・ヤフリフ氏が「物語創作のためのカイロ国際フォーラム」賞を受賞 (al-Hayat紙)

■パレスチナ人のヤフヤー・ヤフリフ氏が「物語創作のためのカイロフォーラム」賞を受賞   ■同賞は次回からガッサーン・カナファーニーの名を冠することに      【カイロ:本紙】      パレスチナ人小説家ヤフヤー・ヤフリフ氏は、彼の小説作品全体に関して第7回「アラビア語の物語創作のためのカイロ国際フォーラム」賞を受賞した。ヤフリフ氏は昨日(24日、水曜日)行われた閉会パーティにおいて、25万エジプト・ポンド(約1万8000ドル)相当の(賞金が与えられる)同賞の受賞楯を受け取った。なお、このパー 全文をよむ

2019-04-07 サウジアラビア:ジェッダ市で芸術活動のためのプロジェクトスペースがオープン (al-Hayat紙)

■「アート・ジャミール」はクリエイティブスペースをジェッダの歴史的地区でオープン      【ジェッダ:本紙】      芸術団体アート・ジャミールは今日(7日)、芸術家やデザイナー、現代・伝統作品のクリエーターの相互協力の拠点となるクリエイティブスペースをジェッダ市に開設した。このスペースは、くつろぎやすさと多目的な利用に向いていること、注目を集めるジェッダ市のアルバラド旧市街の真ん中に位置していることに、その特徴がある。アート・ジャミールのプロジェクトスペースは、伝統的・継承的芸術活動と、同 全文をよむ

2019-04-04 UAE:ソルボンヌ大学で「オスカーズ・ショーツ」プログラムを上演 (al-Hayat紙)

■アブダビのソルボンヌ大学で今日「オスカーズ・ショーツ」      【アブダビ:本紙】      「マッド・ソリューションズ」(汎アラブの映画興行会社)は今日(4月4日)、「オスカーズ・ショーツ」プログラム(オスカー賞にノミネートされたアラブ短編映画の上映会)をアブダビのソルボンヌ大学で行う。今回の上演に先立って、クウェートの映画館「シネスケープ」で興行が行われている。      本プログラムでは、以前にアカデミー賞にノミネートされ、業績を残した以下の5本のアラブ短編映画が上映される。バースィル 全文をよむ

2019-04-03 レバノン:住民でさえも知らないであろうベイルート (3) (al-Quds al-Arabi紙)

■住民でさえも知らないであろうベイルート      【本紙:ハサン・ダーウード】      レバノンの写真は、レバノンの住人が知っているものもあれば、知らないようなものもあった。マイノリティのブースには、整形手術、つまり性転換手術の映像のテープが流れており、青年が最後の映像では完全に魅惑的な女性として現れる。感銘を受けた来訪者の一人が読み上げたところによると、この性転換手術を執刀したのは、その青年の母親である。その映像テープは一人の個人について伝えたものに過ぎないが、それにも関わらずこの映像は、 全文をよむ

2019-04-03 レバノン:住民でさえも知らないであろうベイルート (2) (al-Quds al-Arabi紙)

サビール・ガッスーブの写真の中には、他の光景が映し出されている。これらの写真は他の作品に類似しているだけではなく、気が狂ったような光景でもあり、あらゆる物事が限界に達してしまったような光景である。「完全に仕上がった小麦色の肉体」や「バイク乗り」たちは現実を超えてしまった…彼らは(ベイルートの)街中には存在しないのだ。そうではなくて、(レバノン)国内には奈落の底へ落ちていく急速な崩壊と後退が存在し続けているのだ。      「これこそがベイルート」というタイトルを冠したこの展示会はベイルートの住人 全文をよむ

2019-04-03 レバノン:住民でさえも知らないであろうベイルート (1) (al-Quds al-Arabi紙)

■住民でさえも知らないであろうベイルート      【本紙:ハサン・ダーウード】      レバノンとフランスのハーフの女性は、(写真に写っている)二人の男性が肉体を太陽にさらしている場所がすぐに分かった。「これは灯台よ」と彼女は言ったが、その写真の中にそれが灯台であると具体的に示唆するものは何もなかった。彼女は「あなた達はこれがどこだか知っている?」と彼女に付いてきている少人数のグループに質問した。そして、彼女はそのグループの人々に思い出させるために、この写真の男たちは、彼らは太陽の下で時を過 全文をよむ

2019-02-07 レバノン:専門家ら700人が「アラビア語リテラシー・デー」の会議に参加 (al-Hayat紙)

■専門家700人が「アラビア語リテラシー・デー」に参加      【ベイルート:本紙】      ワールドラーニング機構が「アラビア語リテラシー・デー」の会議を「QITABI」プログラムの一環として開催した。なお、同プログラムは米国際開発庁(USAID)からの資金提供を受け、アクラム・シュハイブ教育・高等教育相が主催し、教育総局と教育研究開発センターが協賛している。同会議では、母語(アラビア語)の読み書き能力が高い者は、数学や科学、および他言語習得においても高い成果を発揮するという結論に至った。 全文をよむ

2019-01-28 新刊『どうやってあなたは5日でクルド人になったの?』 (al-Hayat紙)

■「どうやってあなたは5日でクルド人になったの?」      【リヤド:本紙】      最近、イタリアのムタワッシト出版と、アラブ首長国連邦のスワイディ書店から「どうやってあなたは5日でクルド人になったの?」という本が出版された。筆者はドイツ在住のシリア人詩人マルワン・アリー氏だ。彼はこの手記で、散文と詩の文章の組み合せから、とある要素を集めている。そして、この要素を通じて彼の数年に亘る旅を濃密なものにした彼の人間的な瞬間を描いている。とはいえ、彼の旅立ちは、故郷を彼の背に残したものではなく、 全文をよむ

2019-01-21 アラブ首長国連邦:「小さなスターたち」で子供たちが数々の才能を披露(2) (al-Hayat紙)

■「小さなスターたち」に大きな夢を抱く才能あふれる子供たち      【ドバイ:本紙】      エジプト出身のアダム・ムスタファーくんは、タンヌーラを父から学び、その才能を開花させた。彼は視界のアフマド氏に対して、世界中にこの芸術を伝えることが自分の目標であると明かし、過去に中国の観衆の前で踊りを比呂したことがあると述べた。また、タンヌーラの踊りに加えて、アダムくんはタブラの演奏にも長けており、スタジオの観客に短い演目を披露した。      続いて、サウジアラビア出身のランド・シャリーヒーちゃ 全文をよむ

2019-01-07 アラブ首長国連邦:アラブ各国の子どもたちがタレント発掘番組で観客を魅了 (al-Hayat紙)

■サウジアラビアの少女が「さあいこう!アユーシュ」ダンスで「小さなスターたち」のステージを沸かせる      【ドバイ:本紙】      世界的に有名なタレント発掘番組「Little Big Shots」のアラビア語版である番組「小さなスターたち – Little Big Stars」の第8回目が放送され、観客たちは才能ある子どもたちに感動した。同番組は「MBC1」と「MBCエジプト」で放映されている。一昨日(5日)の夜の放送回では、身体能力や運動能力に秀でた子どもや、科学や数学、音楽、ダンス、 全文をよむ

2018-12-21 サウジアラビア:サウジアラビア人女性のファッション業界での活躍 (al-Hayat紙)

■2人のサウジアラビア人女性が世界のモード・ファッション業界で最も影響力のある人物のリストに選出される      【ジェッダ:本紙】      英国ファッション協議会(British Fashion Council)は、起業家のマルヤム・ムーサッリー氏とファッションモデルのターリダ・ターミル氏の2人のサウジアラビア人女性を、「世界中のもっとも革新的かつインスピレーションにあふれた創造力豊かな才能を持つ100人のクリエーターおよびインフルエンサー」のリストに選出した。      同協議会は、ロンド 全文をよむ

2018-12-20 フランス:ユネスコが世界アラビア語の日を祝う(2) (al-Hayat紙)

■ユネスコが世界アラビア語の日を祝う…若者の関心を呼び起こす(2)      【パリ:本紙、スルタン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・サウード慈善財団】         フライフィー氏は、同財団がアラビア語に関して実施している取り組みの観点から、米国や欧州、アジアの大学および世界中の文化・人文学系の機関と協力合意を結ぶという内容の包括的プログラムを採択したと発表した。そしてこの決定は、スルタン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・サウード慈善財団の理事会長を務めるハーリド・ビン・スルタン・ビ 全文をよむ

2018-12-20 フランス:ユネスコが世界アラビア語の日を祝う(1) (al-Hayat紙)

■ユネスコが世界アラビア語の日を祝う…若者の関心を呼び起こす(1)      【パリ:本紙、スルタン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・サウード慈善財団】      ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、スルタン・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード慈善財団からの協賛を受けて、先日パリで「アラビア語と若者」をテーマに掲げた世界アラビア語の日を祝った。式典には様々な組織や言語学機関からの代表者、外交使節団員のほか、アラビア語に関心を抱く文化人や文学者、思想家、作家らも出席した。      全文をよむ

2018-11-23 モロッコ:パレスチナ詩人の祭典が首都ラバトで開催(2) (al-Hayat紙)

■没後10年を偲ぶ「マフムード・ダルウィーシュ氏inラバト」(2)      【ラバト:本紙】      マフムード・ダルウィーシュ氏(1941-2008)はアッカーの沿岸近くのビルワ村で生まれ、1948年に家族とレバノンへの避難することを余儀なくされた。休戦協定が結ばれた後の1949年に彼の家族は密かに帰還したが、村は破壊され、その地にはイスラエルの農村ができていた。マフムード・ダルウィーシュ氏は何度もイスラエル当局によって逮捕された。最初の逮捕は1961年で、政治活動に関する疑いによるものだ 全文をよむ

2018-11-23 モロッコ:パレスチナ詩人の祭典が首都ラバトで開催(1) (al-Hayat紙)

■没後10年を偲ぶ「マフムード・ダルウィーシュ氏inラバト」(1)      【ラバト:本紙】      パレスチナ人の詩人マフムード・ダルウィーシュ氏没後10年を偲んで、モロッコ詩の家(the House of Poetry in Morocco)は、預金供託庫とムハンマド5世大学人文学部の協力の下、「マフムード・ダルウィーシュ氏inラバト」と題した文化、詩、芸術の祭典を11月28日から開始する。      このイベントは「マフムード・ダルウィーシュ氏と詩的実験、そしてその美的展望」というシン 全文をよむ

2018-11-11 エジプト:30万匹の猫のミイラがファラオたちの来世に捧げられる(2) (al-Hayat紙)

エジプト:30万匹の猫のミイラがファラオたちの来世に捧げられる(2)      【カイロ:本紙】      エジプトの考古大臣は、この発見をお蔵入りさせてしまうことはないと保証し、「博物館で展示されるだろう」と強調した。またこの発見は、2018年末までにエジプト考古大臣が発表を約束した3つの発見の第一弾であると指摘した。なお、今月15日から1か月間、サッカーラのイムポテフ博物館でこれらの墓から出土した収蔵物が展示されることが決まっている。      さらに同大臣は「サッカーラは観光客が訪れるエジ 全文をよむ

2018-11-11 エジプト:30万匹の猫のミイラがファラオたちの来世に捧げられる(1) (al-Hayat紙)

■30万匹の猫のミイラがファラオたちの来世に捧げられる(1)      【カイロ:本紙】      古代エジプトの生活は未だに驚きをはらんでいる。というのも、エジプト考古大臣ハーリド・アナーニー氏が昨日(10日)発表した考古学的な発見は、古代エジプト人が動物とその収集に強いに関心を持っていたという事実を明らかにしたのだ。ギザ県と(南部の)ミニヤー県の2県にまたがるサッカーラ地区で発見された7つの古代の墓には、ファラオたちの第2の人生で彼らを待っていると想定される30万匹以上の猫のミイラが内蔵され 全文をよむ

2018-10-29 エジプト:アフリカ文化交流に関する4回目の国際会合をアスワンで来年開催 (al-Hayat紙)

■アスワンにてアフリカ文化交流についての4回目の会合      【カイロ:本紙】      エジプトの文化最高評議会は2019年11月12日から14日までの間、アスワン市にて「変容する世界におけるアフリカ文化」と題したアフリカ文化交流のための国際会議の第4回会合を開く。      会議は6つの軸(となる議題)を取り上げる。第1の議題はアフリカ(人)としての意識形成におけるデジタル革命とその影響であり、特に若者や知的財産権、そしてアフリカの文化遺産の保存に関する点を議論する。      第2の議題 全文をよむ

2018-10-24 エジプト:太陽がラムセス二世王の顔を照らす(2) (al-Hayat紙)

太陽がラムセス二世王の顔を照らす(2)      【アスワン : ハッジャ―ジュ・サラーマ】      エジプト人が星の動きを観察したことは、恒星と地球の基本方位に基づいて彼らの神殿や宮殿が建設される上で本質的な役割を担った。占星術師は神殿の屋上を天体観察所として使い、そこから星々の動きを追い、時間と日付を記録した。      アブシンベル市に関しては、上エジプトに位置し、アスワンの西部の山の砂岩地帯に彫られ、ナイル川を臨む2つの神殿を持つ。アブシンベル大神殿の正面には王の巨大な座像が4体飾られ 全文をよむ

2018-10-24 エジプト:太陽がラムセス二世王の顔を照らす(1) (al-Hayat紙)

太陽がラムセス二世王の顔を照らす(1)      【アスワン : ハッジャ―ジュ・サラーマ】      月曜日(10月22日)の朝、多くの人が祝う中、太陽が南アスワンのアブシンベル市にある有名な神殿内のラムセス二世王の顔と直角で交わった照らした。これは毎年10月22日と2月22日の2日間、神殿で起こる注目すべき天文現象である。      ここ2カ月の間、太陽の光が神殿に差しこみラムセス二世の顔を照らす現象を見届けるようとアブシンベル神殿に注目が集まっている。各国の大臣や大使に加え何千人もの外国人 全文をよむ

2018-10-15 エジプト:長編小説は決して滅びない (2) (al-Quds al-Arabi紙)

■皆さんにお尋ね:長編小説の時代は終わるのか? (2)      【イブラーヒーム・アブドゥルマジード:本紙】      私は頂いたリプライを分類することにした。その多くが似通っていて、すべてをここに書き尽くすことはできないからだ。同様に、本記事に与えられた紙幅を取ってしまうので、協力してくれた人々のお名前をすべて書き記すこともできない。リプライを次に述べるようなグループで見出すことが出来る。最大のグループは、長編小説の時代が終わることはないが、他の芸術が長編小説に侵入してくる可能性はある、とい 全文をよむ

2018-10-15 エジプト:長編小説は決して滅びない (1) (al-Quds al-Arabi紙)

■皆さんにお尋ね:長編小説の時代は終わるのか?      【イブラーヒーム・アブドゥルマジード:本紙】      前世紀の70年代以降、私は一度だけ「この20世紀は長編小説の時代である」と述べたことがある。そう述べた理由はごく単純だ。私は短編小説を専門としていた60年代の作家の一部、サナアッアッラー・イブラーヒームやアブドゥルハキーム・カーシムといった作家が長編小説を執筆し始めるのを目にしたのだ。当時、私はすでに短編小説から長編小説へと転向していた。私と同世代の作家にはアブドゥ・ジャビール、ムハ 全文をよむ

2018-10-14 エジプト:ラムセス王とホルス神の像を大エジプト博物館へ移送 (Al-Ahram紙)

■ゲズィーラ島のマサラ公園で56年のときを過ごしたのちに…ラムセス王とホルス神の彫像が大エジプト博物館へ移される      【ムハンマド・アブドゥルマウター、ラナー・ガウハル】      ラマイヤ広場にある大エジプト博物館は、厳重な安全対策のもと、花崗岩で作られたラムセス2世とホルス神の2つの彫像をゲズィーラ島のマサラ公園から受け取った。      これは考古最高評議会のムスタファー・ワズィーリー事務局長が発表したことであり、同事務局長は次のように述べた。「2つの彫像は1962年からマサラ公園で 全文をよむ

2018-10-07 エジプト:祝カイロ・オペラハウス30周年 (al-Hayat紙)

■エジプトのオペラハウスは芸術と創造の30年を祝う      【カイロ:本紙】      エジプトのカイロ・オペラハウスは10日と11日に開館30周年を祝い、「芸術と創造の30年」と題した大規模な芸術式典が催される。式典にはイーナース・アブドゥルダーイム文化相ほか、300人を越える演奏家や歌手、ダンサーなどのアーティストたちが出席する。また、この式典はオペラ芸術家の父とたたえられた巨匠、故アルド・マグナト(Maestro Aldo Magnato)に捧げられる。      式典のプログロムはオペ 全文をよむ

2018-09-26 イギリス:隠し絵「妻と義母」のミステリーを解明 (al-Hayat紙)

◼︎絵画「妻と義母」の錯覚の謎を解く      【ロンドン:本紙】      サイト『Lenta.ru』によると、オーストラリアのフリンダース大学の研究者グループが、最も有名な隠し絵のひとつとして数えられる「妻と義母」の人物の捉え方が異なる秘密を解き明かした。      ニュースサイト『ビジネスインサイダー』が報じたところによれば、研究者たちは22カ国から18歳以上の666人に意見を調査したが、その後男性242人、女性141人のアメリカ人393人に焦点を当てた。年代は18歳から68歳(平均33歳 全文をよむ

2018-09-24 パレスチナ:女性専門家たちを集めたガイドブックが反響を呼ぶ (al-Hayat紙)

■パレスチナの女性専門家たちが・・・「ガイドブック」に      【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】      パレスチナの様々な分野における専門知識や学問分野、特に女性のそれは少なくない。しかし、多くの場合、これらの知識を持つ女性へと至るのは難しい、ないしは彼女らが自分自身を紹介することも困難である。このことから生まれたアイデアが、「パレスチナの女性専門家ガイドブック」だ。これは女性のエンパワーメント、彼女らの専門知識によって彼女たちを紹介するという新たな試みで、その試みの一端として、パレスチナ 全文をよむ

2018-09-07 第2回ハーリディーヤ・オークション開催 (al-Hayat紙)

■第2回ハーリディーヤ・オークションにおいて選りすぐりの競走馬が出品される      【リヤド : 本紙】      今月(9月)21日から、ハーリディーヤ牧場は2018年2回目となるオークションを開催する。このオークションには様々な年齢の多くの競走馬が出品され、その数は36頭に上る。うち10頭は訓練中の競走馬で、22頭は2015~18年生まれの牡の仔馬である。      さらに今回のオークションには、世界的に有名な牡馬「タウィーク」の子孫である牡の仔馬3頭、牝馬1頭が出品されている。ちなみに「 全文をよむ

2018-07-18 エジプト:マルサ・マトルーフでベドウィン衣装の祭り (al-Hayat紙)

■エジプトはマルサ・マトルーフのベドウィン衣装の祭りを祝う      【マルサ・マトルーフ : 本紙】      エジプト西部のマトルーフ県は500㎞にわたる海岸線を占め、その奥地の砂漠は300㎞にわたる。同地にはもとよりベドウィンの部族が住んでいる。そこでベドウィン衣装の初の祭りが開催された。この祭りは、風習や伝統を確固たるものにする活動の枠組みの中でマトルーフ県が最近誘致したものだ。      祭りはマルサ・マトゥルーフ市に隣接したシャイフ・ザイドリゾートで行われた。「ベドウィン衣装で入場」 全文をよむ

2018-07-11 モロッコ:大衆芸術の祭典開催 (al-Hayat紙)

■マラケシュで全国大衆芸術祭を開催      【マラケシュ:アリー・バッザーズ】      マラケシュで第49回全国大衆芸術祭が始まった。音楽カーニバルには世界中から市民グループが参加し、芸術的・民族的多様性を表現する各自の歌や舞踏 を披露した。砂漠、山岳、平原地帯から成る モロッコは、こうした芸術や民族の多様性に特徴づけられ、現在も土着音楽の伝統を保持している。多様性と土着性で知られる それは無形文化遺産と呼ばれるものだ。      この祭典には、30の国内グループや国際的に活動するグループが 全文をよむ

2018-07-11 チュニジア:「アラブズ・ゴット・タレント」第2次選考の開催 (al-Hayat紙)

■チュニジアで「アラブズ・ゴット・タレント」が明日開催      【チュニス : 本紙】      チュニジアは、世界的な番組のアラブ版である「アラブズ・ゴット・タレント」第6期の第2次選考であるパフォーマンス審査を開催すべく準備中だ。ちなみに第2次選考は多くのアラブの首都や都市で開催される。選考は明日カルタゴで始まり、同地には年齢を問わずチュニジアの才能ある者たちが大勢押し寄せている。      (第2次選考)はチュニジアに続き、モロッコのタンジェとカサブランカの二都市で行われる。その後エジプ 全文をよむ

2018-07-02 イスラエル:ネタニヤフ首相「シリア側にイスラエルへの難民流入を阻止する旨誓約するよう求めている」 (その他 - Syria Arab Spring.info紙)

■ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月1日)   ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県1件、ラタキア県4件)確認したと発表した。 またトルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。 ** ラタ ... → 記事      ■レバノンから難民40人がダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市に帰還(2018年7月1日)   SANA( 全文をよむ

2018-06-13 UAE:児童図書館が近く開設(2) (al-Hayat紙)

UAE:児童図書館が近く開設(2)      ■アブダビ初の児童図書館      【アブダビ:本紙】      同様に2階と3階はアフラージュ(灌漑システム)が張り巡らされたオアシスから着想を得て設計されており、図書の中央を水が流れている。こうした図書館内にある斬新な場が友人との協力であれ、個人の体験を通してであれ、創造的な思考に適した雰囲気を提供する。      またアブダビ児童図書館は、幅広く多岐にわたって図書を所蔵している。その中には小説やノンフィクション、挿絵付きの小説や自伝、音の出る本 全文をよむ

2018-06-13 UAE:児童図書館が近く開設(1) (al-Hayat紙)

   ■アブダビ初の児童図書館      【アブダビ:本紙】      アラブ首長国連邦の首都にある「文化センター」再開業日が近づくのに合わせ、「アブダビ文化・観光局」が、現在全面リニューアル中の建物なかで、開発が完了した最も重要な施設の一つうち「アブダビ児童図書館」の詳細を明かした。      図書館の設計は段階的な事業推進に沿ったもので、2019年3月に一般開放される。図書館は活気に満ちた場を提供し、創造性と独創性を刺激する。その雰囲気は全年齢の児童の学習を目的としダイナミックかつ交流的だ。 全文をよむ

2018-06-08 百科事典『私たちの国パレスチナ』が今秋復刊 (Al-Nahar紙)

■百科事典『私たちの国パレスチナ』が今秋出版される      【本紙】      パレスチナ研究所は歴史家ムスタファー・ムラード・ディバーグの百科事典『私たちの国パレスチナ』の復刊に力を尽くしており、11月初めにワリード・ハーリディー教授の序文を添えて出版される予定である。      ムスタファー・ムラード・ディバーグはこの百科事典の一部、あるいは大部分を1948年以前にパレスチナですでに著していた。彼は様々な地区に住みパレスチナの地理を詳細に知るため、イギリスの委任統治時代のパレスチナで、様々 全文をよむ

2018-06-05 サウジアラビア:新しいアバーヤ (al-Hayat紙)

■サウジアラビアで女性のためのスポーツ用アバーヤ      【ファーティマ・リダー】      サウジアラビアの女性ファッションデザイナーは、伝統的なサウジアラビアのアバーヤの代わりに明るい色のデザインを提供することで、国内でのスポーツ用アバーヤへの人気の高まりに乗ろうとしている。      サウジアラビア人女性達がカラフルなアバーヤを着用して紅海沿岸のジッダを走る写真は先月、SNS上で賛否両論を得た。      ジッダにある作業場では、ファッションデザイナーのイーマーン・アスアド・ジョハルジー 全文をよむ

2018-05-14 シリア:ダマスカスにある世界最古のシナゴーグからトーラーの写本を持ち出そうしたラフマーン軍団(自由シリア軍)の密輸グループをトルコ警察が逮捕 (その他紙)

■ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年5月13日)   ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月13日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県6件、ラタキア県2件)確認したと発表した。 またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認した ... → 記事      ■アサド大統領は最高憲法裁判所長官および判事10人を認証(2018年5月13日)   アサド大統領は、5月8日 全文をよむ

2018-05-04 エジプト:遺跡に迫る地下水の脅威 (al-Hayat紙)

■アレクキンドリアの遺跡が地下水に脅かされている      【カイロ:ジョージ・エドワード】      時の流れや地下で起きている地質的な変化に100年以上耐え続けてきたにも関わらず、アレキサンドリア県(エジプト北部)のカルムーズにある共同墓地コム・エル・シュカファを地下水が脅かし続けている。この脅威に対してエジプト考古省は、地下水の水位を第二レベル(注:第一レベルはこの共同墓地の最深部であり、既に完全に水没している)まで下げるプロジェクトと、当座の予防的措置として地下20メートルの深さに及ぶ揚 全文をよむ

2018-04-13 エジプト:コプト博物館が創立108周年 (Al-Ahram紙)

■コプト博物館、創立108周年を祝う      【ムハンマド・アブドゥルマアティー, ラナ・ジャウハル】      エジプトのコプト博物館にて、明後日4月15日より創立108周年を記念した祝典が開催される。考古省博物館局局長イルハーム・サラーフ氏が明らかにしたところでは、祝典は3日間にわたり開催される。最初の行事は、日曜の午後5時丁度に博物館の第一展示場にて「コプト美術の傑作より」という考古学展示が始まる他、ヘルワーン大学芸術教育学部との共催で「遺産からのインスピレーション」の展示も行われる。  全文をよむ

2018-04-11 クウェート:アラブ世界研究所でターリブ・リファーイーの小説『太陽の影』が取り上げられる (al-Hayat紙)

■アラブ世界研究所からターリブ・リファーイーの小説、『太陽の影』が発刊      【パリ:本紙】      パリにあるアラブ世界研究所には新たな文化的着想がある。新らしい形でアラブ人の小説家や作家をフランス人読者へと紹介することが目的だ。この着想の一環として、文化プログラムの「作家との1時間」プロジェクトが立案された。アラブ世界研究所はこのプログラムを通じて、同研究所の文化・広報部が組織する開かれた議論にアラブの思想、文学、芸術の著名人を招待する。クウェート人小説家ターリブ・リファーイー著『太陽 全文をよむ

2018-04-08 サウジアラビア人の女性写真家が世界的な写真賞を受賞 (al-Hayat紙)

■サウジアラビア:自然をこよなく愛するサウジアラビア人女性が2つの世界的な写真賞を受賞      【リヤド:本紙】      サウジアラビア人の女性写真家が世界的な写真コンペティションへ参加し、金・銅2つのメダルを獲得した。出品した作品を通して、彼女はサウジアラビア社会の物語、特に母親の愛情と職人たちの手のひび割れが体現する人生の厳しさについて語っている。      サウジアラビア人の女性写真家であるナジュラー・アフマド・ハリーファ氏が東京・インターナショナル・フォトアワードで金メダルを獲得した 全文をよむ

2018-04-01 イエメン:フーシー派のイデオロギー教育 (al-Hayat紙)

■新鮮なカートの葉と使い古された思想で、フーシー派はイエメンの若者を洗脳      【サヌア:アリー・サーリム】      「広報活動の宴会に似ている」。この言葉で、イエメンの大学人はイデオロギーの会合を概括した。会合は、クーデター派のフーシーが支配地域において、若者と政府の職員たちのために催したものである。地域のイスラム武装集団が、崩壊したイエメンの国家権力にとってかわった最中のことである。      会合に参加したもののフーシー派を支持しない人々のうち、ハヤート紙の取材に応じた者のほとんどは 全文をよむ

2018-02-06 サウジアラビア・エジプト間、古来の文化関係 (al-Hayat紙)

■エジプト:サウジアラビアとエジプトの文化的関係      【カイロ:本紙】      第49回カイロ国際ブックフェアに伴い開催されたサウジアラビア文化サロンは、作家であり文学者のムハンマド・ビン・アブドゥッラージク・カシュアミー氏に名誉を授けた。授与式にはアラブの選りすぐりの思想家、芸術家、詩人が参加した。      カシュアミー氏は、「初期のエジプト・サウジアラビア文化関係」と題した公演を行った。そこで同氏は、王国とエジプトの文化関係、印刷媒体に加えた両国に受け継がれてきた遺産を含む共通の関 全文をよむ

2018-01-07 エジプト:国内最大の教会でのクリスマスミサ (al-Hayat紙)

■国内最大の教会でのクリスマスミサ      【カイロ:本紙】      エジプトの正教徒が今日、クリスマスを祝う。昨晩、アレクサンドリア教皇、聖マルコ大主教管区総主教であるタワドロス2世がミサの司式を務めた。ミサは新行政都市にあるエジプト、そして中東最大級のキリスト降誕大聖堂で行われた。      昨日の朝、ミサの準備が急いで進められた。アブドゥル・ファッターフ・シーシー大統領とその他高官が新しい教会のミサに出席する予定だ。この教会は昨日、部分的に解放された。50年にわたりミサの夜を歴史的に受 全文をよむ

2018-01-02 エジプト:現代アートとイスラーム芸術の混合 (al-Hayat紙)

エジプト:現代アートとイスラーム芸術の混合      ■ カイロでイスラーム美術と現代アートを結ぶ展覧会      【カイロ:アムルー・ハーン】      三角形型のホールの壁を芸術的なパネルが埋め尽くし、ホールの空いたスペースを大小の異なるテーブルが占めた。テーブルの上にはモニュメントや彫刻が置かれ、少し上から当てられる光が展示品に自らを語らせるような壮麗さを与えた。      視覚芸術家のマフムード・マレイー氏とターミル・ラガブ氏は、自身のパネルや彫刻といった作品を通じ、現代アートとイスラー 全文をよむ

2017-12-11 サウジアラビア:「文化・情報省」は映画館の営業許可の発行に合意 (al-Hayat紙)

■サウジアラビア:「文化・情報省」は映画館の営業許可の発行に合意した      【リヤド:本紙】      視聴覚メディア一般委員会(GCAM)の役員会は11日月曜日の会議にて、国内で映画館の開業を希望する者に許可証を発行することに合意した。会議の議長は文化・情報省のアッワード・ビン・サーリフ・アッワード大臣が務めた。      許可証の交付は、90日以内に公共空間における映画の上映の条例に関する諸規約の準備を終えたのち始まる予定だ。      文化・情報省は報道声明の中で、「GCAMは国内で映 全文をよむ

2017-12-07 レバノン:歩道の上の小さな本屋 (Al-Nahar紙)

■別の人生への無料切符…知識人を魅了するバールベックの歩道上のアブー・アリーの本      【バールベック:ウィサーム・イスマーイール】      新しい本に古い本、黄色いページの端々はボロボロになっており、哲学、歴史、戦争、愛、政治、経済やその他の言葉で埋め尽くされている。様々な色や版のこれらの本は、バールベックのラッス・アイン通りのバールベック郵便局とシーア派裁判所沿いの歩道に広がっている。これの本は、バールベックと周辺の町や村の若者文化の新旧の源を形成している。      アリー・ナハリー 全文をよむ

2017-12-07 レバノン:ベイルートで国際書籍市が開催 (Al-Nahar紙)

■これが我々の慣れ親しんだベイルート書籍市である!      【ナダー・アイユーブ:本紙】      レバノンの人々は毎年、ベイルートで宿を取る教養のある文芸家のゲストを迎える。「ベイルート国際アラブ書籍市」だ。第61回書籍市は11月30日の木曜日から開催、12月13日まで続き、225の出版社が参加している。アラブ諸国の参加が減少し、一部の人々が政治的な理由と結びつけたクウェートの突然の撤退の中、ウクライナに丸1日が割り当てられた。訪問客の動きは内気で、ムルハム・リヤーシー大臣は書籍の状態を嘆い 全文をよむ

2017-11-22 エジプト:障害を抱える女優アッザ・アーミル (al-Hayat紙)

▪️エジプト人女優アッザ・アーミルは障害をもつにもかかわらず女優      【カイロ:アムル・ハーン】      エジプト人女性アッザ・アーミルは、有害なワクチンを接種した結果、生後6ヶ月から動きに障害を負ったと語る。彼女は健常者と共に通常の生活をし、演劇、ファッションショー、ラジオ、カイロ地方レベルのミスコンテストの分野において成功した経験があり、ミスエジプトのグランプリまで獲得した。      彼女は障害からも、行き帰りの動きの困難からも自由になった。ファッションショーに参加するため、もしく 全文をよむ

2017-11-12 エジプト:中間試験が12/30に開始 (Al-Ahram紙)

■教育:12月30日に1年の中間試験開始…冬休みは1月20日に      【カイロ:ニーヴィーン・シャッハータ】      エジプト教育・技術教育省は、12月30日土曜日に開始する進級と中学校卒業免状のための1学期の試験の準備をしている。      同省は、学事日程と割り当てられた学習日を守ること、そして試験開始前に復習をすることが必要であると強調した。      同省は、すでに学期間休みの開始日を1月20日に決定しており、休みは2月1日まで続く。加えて、公的指導員に試験問題の作成の継続が課され 全文をよむ

2017-11-10 サウジアラビア:ビル・ゲイツら各界のリーダーがミスクのフォーラムに参加 (al-Hayat紙)

■ビル・ゲイツら各界のリーダーがミスクのフォーラムに参加      【リヤド:本紙】      「変化への挑戦に立ち向かう」を合言葉に、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が所有する「ミスク財団」は、サウジアラビアのリヤドにて11月15日から16日にかけて世界ミスクフォーラムを開催する。      スピーカーズリストには世界中のビジネス、テクノロジー、イノベーション、科学界の大家が含まれる。その中にはビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ理事や「スカイプ」サービス共同創始者ユナス・フリス氏、インタ 全文をよむ

2017-11-10 モントリオール:アラブアート展がモントリオールで開催される (al-Hayat紙)

■モントリオールのフェスティバルにアラブ人芸術家らがゲストで上演   【モントリオール:本紙】      11月12日、モントリオールで「4分の3の季節」というスローガンのもと開催されている、第18回アラブ世界フェスティバルが閉幕する。このフェスティバルは音楽、ダンス、歌、舞台、劇や映画などの数十種類のショーを開き、また文化・思想シンポジウムを開催した。世界中から来たアーティストや講師が順番にパフォーマンスを行った。      最後のショーは「七つの愛の街」だ。ハリール・ジブラーンに敬意を表する 全文をよむ

2017-11-04 エジプト:西洋のイスラーム百科事典 (al-Hayat紙)

■「ムハンマドと諸共同体の望み」イスラームの預言者を公平に扱う西洋百科事典      【カイロ:サラーフ・ハサン・ラシード】       イスラーム教育科学文化機関(ISESCO)が最近、「ムハンマドと諸共同体の望み」という本を出版した。著者はムハンマド・アブドゥシャーフィー・クーシー氏であり、穏健な西洋思想の読み解きにおいて開放的なサラフィー主義潮流の重鎮の一人だ。       この本は序文と17の章から構成されている。そこで著者は、旧約聖書と福音書にみられる独自の証言、聖なる預言者の福音、預 全文をよむ

2017-11-03 レバノン:腐った牛乳を使ういくつかの方法 (Al-Nahar紙)

■腐った牛乳を使ういくつかの方法      【本紙:マルワ・ファトヒー】      女性が家で牛乳を沸かす時、「酸っぱい」と驚くことがある。気温が高かったり、保管の仕方が悪いせいだ。こういう時、女性は「酸っぱい」牛乳をシンクに流してしまう。だが、イーマーン・サイド氏によれば、家庭でできる酸っぱいラバンを上手に利用する良いアイデアがあるという。      イーマーン氏は家庭で色々なジュース、特にヨーグルト・シェイクを作る際に酸っぱい牛乳を有効に活用できると言う。酸っぱい牛乳と砂糖、色々なカットフル 全文をよむ

2017-10-28 日本:自動販売機と人々の関係 (al-Hayat紙)

■日本人と自動販売機を結ぶ愛の関係      【ロンドン:本紙】      自動販売機は日本文化の主要な一部であり、日本においてその数は550万台を超える。つまり、23人に一台の自動販売機があるということであり、その割合は世界最高である。      日本を訪れる人なら誰でも、およそ何でも販売される自動販売機が道々に広がっていることに気づくだろう。また夜になれば電源は切られず、色々な光で装飾されていることが分かる。      CNNによると、カメラマンのオオハシエイジ氏は数年間にわたり日本の夜の自 全文をよむ

2017-10-13 エジプト:サッカーラでピラミッドの最上部を発見 (Al-Ahram紙)

■サッカーラでピンク色の花崗岩でできたピラミディオンが発見される      【カイロ:ムハンマド・アブドゥル・ムウター、ラナー・ジャウハル】      ジュネーブ大学から派遣されたフランス・スイスの調査隊は、サッカーラ地方南部での遺跡発掘作業によって、ピンク色の花崗岩でできたピラミディオン〔訳注:ピラミッドの最上部に置かれる小ピラミッド〕の発見に成功した。      考古最高評議会の事務局長ムスタファー・ワズィーリー博士が本件を公表した。同博士は、ピラミディオンの高さは130cmに達し、側面のサ 全文をよむ

2017-09-29 エジプト:ウスマーンのコーランの写本修復 (al-Hayat紙)

■エジプト:ウスマーンのコーランの原本展示への試み      【カイロ、アリー・アター】      エジプト国立図書館・公文書館は最近、ウスマーン・ブン・アッファーンのコーランの修復作業の終了を祝った。修復は、イスラーム・コーパス協会の協力のもと、約6年の歳月を費やしたプロジェクトを通して行われた。このコーランは、同館で最も古くかつ重要な収蔵品とみなされている。また、同館の館長であるアフマド・シャウキー博士は、原本を集めた初めての展示会開催のため、このコーランの補足頁を保持していると思われる国際 全文をよむ

2017-09-16 レバノン:レバノンの結婚式とその準備 (2) (Al-Nahar紙)

■レバノン:結婚式と計画...こうやって結婚式を準備するんです!          結婚式はパーティーではない      夜のパーティーでは、花嫁と花婿は家族の招待客を迎えなければならないとサアド氏は強く述べる。「結婚式は「パーティー」ではなく、踊りに終始しなくてもいいことを、花嫁と花婿は理解しなくてはいけません。」と語る。そして、花嫁と花婿は喜んでもいいが夜会中ずっとダンスをしてはいけないと付け加えた。さらに、女性の招待客には、フリップフロップシューズで夜会に出席しないよう呼びかけ、基本的には 全文をよむ

2017-09-16 レバノン:レバノンの結婚式とその準備 (1) (Al-Nahar紙)

■レバノン:結婚式と計画...こうやって結婚式の準備をするんです!      【ラヤーン・クフ―リー】      結婚式を挙げる前に、花嫁と花婿をそれぞれ待ち構えるのは結婚式の計画と式の細かな準備期間だ。「ウェディングプラン」の中には海外発のモノもあったりして、たくさんのアイデアで一杯だ。結婚式の一部は西洋式だけれど、大半は今もってレバノン式で行われている。どんな結婚式も細かい部分の決め事をしなくてはいけない。では、世界のマナーとエチケットは結婚式と披露宴の細かい部分について何と言ってるのだろう 全文をよむ

2017-09-10 エジプト:ルクソールで『アメン神の黄金職人』の墓を発見 (Al-Ahram紙)

■ルクソールで『アメン神の黄金職人』の墓の発見―生贄の絵や150体の彫像、ミイラ、葬儀用の印が発見される      【ムハンマド・アブドゥルマアティー,リナー・アブドゥルアーティー】        昨日、ルクソール県で新たな考古学的発見があった。考古学者や関係者がこれに期待を寄せており、メディアでも多数取り上げられている。『アメン神の黄金職人』の呼び名を持つ者の墓が発見されたのである。墓の主は『アメンエムハト』と呼ばれ、墓の中には150体の彫像や多くの棺桶、葬儀用の印などが見つかった。今回の発見 全文をよむ

2017-09-04 サウジアラビア:14カ国に「浸透する」ウナイザのデーツ (al-Hayat紙)

■サウジアラビア:14カ国に「浸透する」ウナイザのデーツ      【ウナイザ:本紙】       ウナイザの商工会議所所長のムハンマド・ムーサーが明らかにしたところによれば、デーツ祭り実行委員会が、今年、近隣のアラブやヨーロッパの14カ国近い国々にデーツが輸出されたことを確認したという。ムーサー氏によると、これはウナイザのデmmーツ祭りが10年以上の長期にわたって培ってきた大きな信頼を明示するものだという。またデーツ祭りが、これまで販売取引に従事するアラブや外国人投資家を受け入れてきており、取 全文をよむ

2017-08-24 イラク:青年活動家ら、モスルの図書館を救出 (Al-Ahram紙)

■抗議活動がモースルの公立図書館を救う      【バグダッド:フルード・アーミリー】      青年活動家らからなる一団が、街の破壊から唯一残ったモースルの公立中央図書館を裁判所に転用するという地方政府の決定を停止することに成功した。      街の左側のファイサリーヤ地区に位置するこの図書館は1921年、イギリス占領直後のイラク建国に際して造られた。この図書館は、ダーイシュ(イスラム国)が、貴重な本、写本、地図などを地下室へ運び、焼却や没収をせずに、壁の損傷や本の散乱、電気の断線などに留めた 全文をよむ

2017-07-29 エジプト:「ミックス・シーシャ」…若者を魅了する新たなスタイル (al-Quds al-Arabi紙)

■「ミックス・シーシャ」…若い男性や女性を魅了する      【カイロ:アブドッサラーム・シブリー】      エジプトのとある水タバコ屋が提供するのは「ミックス」という名の新たなスタイルのシーシャだ。若い女性客の好みに合わせたものだという。エジプト在住のシリア人でシーシャ屋店主のスライマーン氏によると、こうした新しいシーシャのスタイルは、注文客に大受けとのことだ。彼独自の新しい配合で、特定の種類のフレーバーを混ぜ合わせているという。彼だけがフレーバーの種類を知っており、客にはブレンドしたものを 全文をよむ

2017-07-24 サウジアラビア:170万人のハッジ巡礼者を迎える (al-Hayat紙)

■今期は170万人の巡礼者を迎える      【ジッダ:本紙】      サウジアラビアの巡礼省は来る巡礼期(8月30日から始まる)の間に170万人の巡礼者が空路で同国に到着すると伝えた。また同省によれば今年、パキスタン航空がハッジ便を開始し、24日(月曜日)の朝にはジッダにあるキング・アブドゥルアジーズ国際空港に、325人の巡礼者を乗せたパキスタン発の初めてのハッジ便が到着したという。      一方、メディナ空港にも651人の巡礼者の乗ったパキスタン発ハッジ便が3機到着、これに続いて世界の様 全文をよむ

2017-07-18 エジプト:修復されたクルアーンの写本が展示される (2) (al-Hayat紙)

■修復に6年を費やしたクルアーンの写本がエジプトで展示される(2)      【カイロ:リハーブ・アリワ】      幅61センチ、長さ54センチ、高さ18センチのこの写本は、暗赤色の厚い革表紙がつけられており、表紙の中央には「蜂の巣」のような模様が施されている。ページには紙と羊皮紙が使われている。修復チームの監督、ナグワー・サイイドは、本紙に対し、写本の材質が異なる理由について説明した。「欠落しているページの大部分は羊皮紙でできていて、そのためあるシャイフが紙に手書きをし、ページを補った。その 全文をよむ

2017-07-18 エジプト:修復されたクルアーンの写本が展示される (1) (al-Hayat紙)

■修復に6年を費やしたクルアーンの写本がエジプトで展示される(1)      【カイロ:リハーブ・アリワ】      エジプト国立図書館・公文書館の修復専門家が第3代正統カリフ、ウスマーン・イブン=アッファーンが作成を命じたとされる写本の一つの復元を達成した。同委員会はナグワー・サイイド、ウィダード・イスマーイール、アマル・ムハンマド、シャイマー・ムスタファー、ナダー・ムハンマド、ラーニア・イブラーヒーム、ウィサーム・ムスタファー、以上の女性7人からなる。アメリカ人専門家ジョン・モムフォードと団 全文をよむ

2017-07-17 ラマダーン月でより優雅なシルエットにするアバーヤとお手本スタイル (al-Hayat紙)

■ラマダーン月でより優雅なシルエットにするアバーヤとお手本スタイル      【本紙】      きれいなシルエットをどう作るかは、様々なシーンで女性たちに付き物の問題だ。ラマダーン月の到来に合わせ、アラブの女性は気品で優雅なラインを求め、アバーヤにカフタンという妥当なチョイスをする。ラマダーン月にはいろいろな社会的行事がある。ラマダーン月の夕方に合わせた服装をすることは、現代の女性に求められることの一つだ。そこで女性たちは、クローゼットを開けて、より優雅なシルエットをみせ、かつ分別のある服を探 全文をよむ

2017-07-09 イラク:モスルで「読書フェスティバル」開催の準備 (al-Hayat紙)

■「ダーイシュ」後のモスル…音楽と詩と読書の祭典      【バグダード:フルードゥ・アーミリー】      イラクの都市モスルでは、「ダーイシュ」の占拠期間を経て、初の文化・芸術祭を開催する準備が進められている。祭典には市の住人に読書を促すため書物を分配する活動に加え、歌唱と音楽活動が含まれている。      この祭典はモスル大学の公園で開催予定であり、「読書祭」という名前が冠されている。武装組織「ダーイシュ」の手によって市内全ての図書館が破壊されたモスル市で文化的な営為を復活すること、そして 全文をよむ

2017-07-07 イスラエル:ヘブロンをめぐるUNESCOの決定に抗議 (Al-Nahar紙)

■ユネスコがヘブロン市を世界遺産に登録。イスラエルは同決定を「恥ずべき行為」と認識。      【AFP通信】      国際連合教育科学文化機関、通称UNESCOは、ヘブロン旧市街が世界的に類を見ない価値を有しているとして、同地区を「保存地区」であると宣言した。同宣言は、UNESCOにおいてイスラエルとパレスチナの新たな議論を呼んだ秘密投票の結果を受けたものである。      イスラエル占領区ヨルダン川西岸に位置するヘブロン市の世界遺産リストへの登録をめぐる投票において、3票の反対票と6票の投 全文をよむ

2017-06-27 パレスチナ系アメリカ人モデルがアラブ版Vogueの表紙を飾る (al-Hayat紙)

■アメリカ人モデルのジジ・ハディードがアラブ版Vogueの表紙に現る      【ドバイ:本紙】      雑誌Vogueのアラビア語版は、創刊号において、パレスチナ系アメリカ人ファッションモデル、ジジ・ハディードを今月号の表紙に起用した。      イギリスのBBC電子版によると、彼女は自身のインスタグラムで「私はパレスチナとのハーフであるため、アラブ版Vogue第1号の表紙が私の写真で出版されたことは、私にとって大変大きな意味を持つ」と語った。      ハディードは、刺繍が施されたベールを 全文をよむ

2017-06-24 サウジアラビア:娯楽庁がイード・ル・フィトルのアクティビティを開催(2) (al-Hayat紙)

■娯楽庁は「イード・フィトル」期間中に52のアクティビティを開催(2)      娯楽庁は劇への関心も忘れない。イードのプログラムには女性や子供向けの体験型の催しやレジャー型の催し、コメディー劇や祖国を歌ったオベレッタもあり、国内や湾岸諸国の俳優陣が参加する。またリヤド市の自治体は、イード・フィトルの祝典の間、リヤド居住民を喜ばせ、楽しませる計画を立案し、全地域をカバーする一連の催しを準備した。その内の多くは子供向けのものだ。      またイベントの中でもより重要なのは、「動物たちと学ぼう」な 全文をよむ

2017-06-24 サウジアラビア:娯楽庁がイード・ル・フィトルのアクティビティを開催(1) (al-Hayat紙)

■娯楽庁は「イード・フィトル」期間中に52のアクティビティを開催(1)      【ジッダ:アーイシャ・ジャウファリー】      「娯楽庁」は通常通り、サウジアラビアの家族向けのイベント開催に着手した。同庁は、今年のイード・フィトルの期間中に52の無料イベントと7つの有料イベントを開催、34の都市で8日間にわたって続けると発表した。      こうしたイベントの中にはお祭りや夜間のサウジアラビアの民話読み聞かせがあり、国内の全都市で開催される。地域毎の民話が語られる予定だ。さらにメッカ、リヤド 全文をよむ

2017-06-08 パレスチナ:ガザ海岸の汚染問題 (al-Hayat紙)

■ガザの人々は汚染が原因で海岸を捨てる      【ガザ:タグリード・アターッラー】      ガザ海岸は、同地区の住人にとって唯一の癒しの場と見なされている。10年前から、イスラエルがガザ地区を包囲し、旅行を禁止、電気も切断されたためだ。しかし、環境研究所のアティーヤ・ブルシュ氏によれば、環境汚染率は数年前の20パーセントから50パーセントへと上昇した。それ故、環境品質局は、伝染病予防のため、海水浴客に対して海岸を閉鎖することを決定し、警告看板を設置した。かつて同地区の海岸は、ガザの人々にとっ 全文をよむ

2017-05-28 西洋追随に陥るアラブの学術研究(3) (al-Hayat紙)

■アラブの科学を救うのは西洋の模倣ではなく知的批判の確立(3)      【マグディー・ユースフ】      ■科学と同様に演劇でも      このような文脈で、チュニジアの芸術から得られた現状を凝縮した経験を想起できる。20世紀末、西洋文化に追随する感情からの脱却を求めて、一部の舞台監督は、日本の演劇である「歌舞伎」の技法を模倣するに至った。だがこれは、演劇の上映方法や装置に関して、チュニジア社会の歴史の現段階における独自性から湧き出た答えを探す努力には基づいていなかった。このことは、アラブ・ 全文をよむ

2017-05-28 西洋追随に陥るアラブの学術研究(2) (al-Hayat紙)

■アラブの科学を救うのは西洋の模倣ではなく知的批判の確立(2)      【マグディー・ユースフ】      ■西洋は周縁化された者の長所を求める      個人的な経験談だが、カイロ大学でヨーロッパの6つの言語から翻訳した一連の本を出版することは容易であった。それに対し、専門的知識を要する様々な分野に従事する現代アラブの学者らが行なった研究の献呈本を、翻訳し出版することは困難であった。出版を拒否された本のタイトルは、『現代アラブの世界文化への貢献:アラブと西洋の対話』である。「エジプト国家翻訳 全文をよむ

2017-05-28 西洋追随に陥るアラブの学術研究(1) (al-Hayat紙)

■アラブの科学を救うのは西洋の模倣ではなく知的批判の確立(1)      【マグディー・ユースフ】      アラブ諸国におけるアラビア語アカデミーの事業は、殊に西洋的な概念や用語を我々の民族語に馴染むように翻訳することで、西洋の科学や芸術の進歩と、世界に追いつこうとするアラブの試みの間にある隔たりを埋めることにほとんど限定されている。ところが、こういった努力は、アラブの学術研究施設(特に自然科学)においては、殆ど存在しない状況に陥っている。恐らく直接的には、ヨーロッパの言語―ただし大抵の場合英 全文をよむ

2017-05-25 サウジアラビア:サウジ初の女性ボランティア団体が海難事故防止のため活動 (al-Hayat紙)

■100人のサウジ女性が海岸で溺れる女性と子供を守るため活動      【ダンマーム:本紙】      サウジアラビアの若い女性たちが、海岸で溺れる原因とそれを防ぐ方法を啓発するボランティア活動を行った。ここ数年、アラビア湾と紅海の海岸で、何百人ものサウジアラビア人やサウジアラビア在住者が溺れているが、そのほとんどは女性と子供である。      「海の安全のための女性委員会」は、2010年に東部地域で設立された。東部海岸で2010年の最初の半年で200件の水難事故が発生した。彼女たちの活動は、瞬 全文をよむ

2017-05-20 モーリタニア:青年の社会批判の場へと変わる「サロン文化」(3) (al-Quds al-Arabi紙)

■文化サロン:モーリタニアの青年たちが社会への批判を表現する空間      【本紙:ムハンマド・ヤヒヤ】      同様に、モーリタニアのブロガーの集団は「ブロガー・サロン」を立ち上げた。そこではSNSを騒がせ、訪問者が関心を示した問題が議論された。      同サロンのメンバーの1人、ファーティマ・アラール氏が本紙に述べたところによると、「ブロガー・サロンの目的は若いブロガー達が関心を持って広めている諸問題を、バーチャル世界から現実世界へと転換させるために議論することにあります。影響力のある実 全文をよむ

2017-05-20 モーリタニア:青年の社会批判の場へと変わる「文化サロン」(2) (al-Quds al-Arabi紙)

■文化サロン:モーリタニアの青年たちが社会への批判を表現する空間      【本紙:ムハンマド・ヤヒヤ】      そして同氏は、モーリタニアにおける最初のサロンについて、「文化人にして文学者のワリー・ムハンマザン・ウルド・マフムーダン氏が首都ヌクアショットで開いたサロンが挙げられ、それはユニークな経験」であるとした。「1986年にそのサロンは設立され、知識人や文学者、国の要人らの中でも秀でた集団の注目の的であり続けた。彼らは、専用の会場内で文学や文化、芸術等の多くの問題を共有していた。」と述べ 全文をよむ

2017-05-20 エジプト:私たちは「第三のアレキサンドリア図書館」の目の前にいるのか? (al-Hayat紙)

■私たちは「第三のアレキサンドリア図書館」の目の前にいるのか?      【ムハンマド・シャーズィリー】      歴史上、アレキサンドリア図書館は、2世紀以上にわたりアレキサンドリアのエリートに奉仕した最初の歩みを紀元前に止めた。図書館の建物のみならず、古代世界におけるその役割と地位に、火の手が及んだためである。火災は、仕組まれたものでも、自然に発生したものでも、地震によるものでもない。現代人には定着した時代を終焉させ、世界を転換する戦争によるものでもない。新たな因習と異なる条件によって形成過 全文をよむ

2017-05-20 モーリタニア:青年の社会批判の場へと変わる「サロン文化」(1) (al-Quds al-Arabi紙)

■文化サロン:モーリタニアの青年たちが社会への批判を表現する空間      【本紙:ムハンマド・ヤヒヤ】      最近、モーリタニアでは社会活動家や知識人による尽力もあって、思想的、文化的なサロンが広がりを見せている。しかしこれらのサロンは、これまでのアラブ世界のそれと大きく異なる。      サロンは年長の学者や研究者の間だけに留まらなかった。青年たちが物事を率先して行い、サロンを彼らの考えや関心を表現する論壇へと変えたのである。これらのサロンは、現実や文化、社会、経済、政治などの分野に対し 全文をよむ

2017-05-17 エジプト:国際博物館の日、ウセルハト墓地の臨時博覧会を行う (al-Hayat紙)

■ルクソール、アスワン、ヌビアが祝う      【カイロ:マールスィール・ナスル】      国際博物館の日に際してエジプト考古省は式典を行った。その一環として今日、エジプトにある全ての博物館はエジプト人、アラブ人、外国人滞在者といった訪問者を無料で迎え入れる。エジプト考古省博物館課課長イルハーム・サラーフは次のように発表した。このような着想は、考古省が従ったものである。人々がこれを機会に博物館を訪れ、エジプトの文化遺跡を知り、遺跡の重要性に対する意識を深めるためである。博物館が担う教育的、啓蒙 全文をよむ

2017-05-13 エジプト:エジプト流派のアラビア書道 (al-Hayat紙)

■アラビア書道におけるエジプト流派の傑作      【カイロ:本紙】      ハーリド・アザブとムハンマド・ハサンが著し、最近アレクサンドリア図書館から出版された『アラビア書道におけるエジプト流派の傑作』という書籍は、様々な文明における書道の起源、特にエジプト書道についての研究を主な目的としている。それ故、「キナーナの地」エジプトに現れた文字の多様性の立証や、異なる時代における文字のスタイルや形の発展の研究が見て取れる。本書は、エジプトにおける文字についての広範な研究や、公用語として、そして輝 全文をよむ

2017-05-08 エジプト:ファラオ島の世界遺産登録のための準備を進める (al-Hayat紙)

■ファラオ島は世界遺産リストに登録か?      【カイロ:マルセル・ナスル】      エジプト考古省は来年、南シナイのファラオ島を世界遺産リストに登録するため、最終書類をユネスコに提出する予定だ。ファラオ島とはターバから南に8キロメートル離れたところにある環礁である。またアカバ湾の北中央に位置し、「サラーフッディーン要塞」で有名だ。この要塞はシナイ半島において最も重要なイスラーム遺産とされている。      アイユーブ朝のサラーフッディーンは、外からの攻撃に対するアカバ湾の防衛、ハッジ巡礼路 全文をよむ

2017-04-24 エジプト:「詩壇の大御所」エジプト代表支持のためルクソールで人間の鎖 (Al-Ahram紙)

■「詩壇の大御所」エジプト代表支持のためルクソールで人間の鎖      【ルクソール:ラーニヤー・アブドゥルアーター】      4月23日朝、ルクソール県の多くの若者が、ルクソール神殿の前で人間の鎖を作った。エジプト人詩人ハサン・アーミルさんが「アミール・シュアラー(詩壇の大御所)」コンテストでタイトルと賞を手に入れることができるように支持・援助するためのものだ。コンテストは第七回目で、UAEのアブダビ首長国で開催される。      人間の鎖に参加した人々は、通行人にエジプト人青年詩人を紹介し 全文をよむ

2017-04-14 パリ:アフリカのイスラーム宝物展、開催 (al-Hayat紙)

■オランド大統領、アフリカにおけるイスラームの宝物展の開催式を執り行う      【パリ:ランダ・タキー・ディーン】      フランス大統領、フランソワ・オランドはアラブ世界研究所において、「アフリカのイスラーム宝物展」の開催式を行った。開催式には、モーリタニア、マリ、ブルキナファソの首脳が参加した。オランド大統領はスピーチで以下の通り述べた。      創立30年を迎えたアラブ世界研究所が主催する今回の展覧会の目的は、戦略的かつ政治的である。この展覧会は、アフリカ沿岸においてイスラームが伝播 全文をよむ

2017-04-08 シリア:クルド語の復興に向けた動き (al-Quds al-Arabi紙)

   ■シリアのカーミシュリーにある図書館「ハナール」:クルド語、政策から離れて。      【カーミシュリー:ユースフ・サブリー】      シリア東北部のカーミシュリーという町では「ハナール」という名で翻訳文化が息づいている。このプロジェクトは、2016年末から一部のクルド人作家や有志の人たちによる個人的着想と融資によって始まった。そしてプロジェクト名と同じ名前の図書館が設立された。      この図書館の目的はクルド語を復興させることにある。教育を受けたクルド人の世代の間で、クルド語が次第 全文をよむ

2017-03-29 エジプト:ソハーグ県、アフミームの伝統絹織物を復活させるために桑を植樹する (Al-Ahram紙)

■その名声は古代エジプト人からイスラーム帝国にまで広がった:アフミームの絹織物よ、さらば!      【ハージル・サラーフ】      「アフミームの絹織物」はトレードマークのようなものである。この絹織物は、何世紀も前から世界に知られていた。大英博物館は、7世紀に遡る織物の収蔵品を保管していることを誇りにしている。そればかりかではない。同博物館の織物コーナーの収蔵品の半分は、元来アフミームにのみ遡るのである。      亜麻織物は言うまでもなく、アフミームの絹織物も古く、古代エジプト人の文明にそ 全文をよむ

2017-02-02 エジプト:低い売上高に印刷費の高騰……カイロ国際ブックフェアを取り巻く様々な困難 (al-Hayat紙)

■カイロ国際ブックフェアはいつリニューアルされるのか      【カイロ:サイイド・マフムード】      カイロ国際ブックフェア(先月26日から2月10日まで開催)は、古寂びた様相で溢れてしまった。おそらくは、若々しさを取り戻し、先駆的で由緒あるアラブの展示会としての地位を取り戻す改革的な奇跡を必要としている。      とはいえ、カイロ国際ブックフェアは未だに、エジプトの文化的な先駆性の軌道上にある歴史的な蓄積に依存している。その先駆性とは、エジプトが19世紀の終わりから1970年代までに経 全文をよむ

2017-01-12 アルジェリア:政府はアマズィーグ暦の新年を公式に祝う (al-Hayat紙)

■アルジェリアはアマズィーグ人〔*〕の祝典を開くことで「カビール地方」の怒りを鎮める      【アルジェリア:アーティフ・ケダドゥラ】      *本記事では一般的な「ベルベル人」の代わりに、彼らの自称である「アマズィーグ人」が用いられている。本訳文では原語を尊重して「アマズィーグ」を用いる。「ベルベル人」はギリシア人から見た「野蛮人」の語の語源とし、「アマズィーグ人」は彼らの言語で「自由人」「高貴な人」を意味する。原文で「ベルベル」が用いられる場合にはこれに従う。      アルジェリア当局 全文をよむ

2016-12-26 オランダ:イスラーム教徒の3姉妹によるテレビ番組が復活 (al-Hayat紙)

■テレビ番組「The Halal Girls」がリニューアル      【アムステルダム:ムハンマド・ムーサー】      およそ10年前、「The Halal Girls(De Meiden van Halal)」というタイトルのテレビ番組に彼女たちモロッコ系オランダ人三姉妹(アスマー、ジハード、ハージャル・ムハンマド・アムラーニー)が初めて登場したことは、オランダのテレビ界にとって先例のない現象であった。オランダの視聴者は一つの家族やその兄弟姉妹たちによって担われるテレビ番組を観続けることに 全文をよむ

2016-12-22 エジプト考古省がメイ・タラード氏を称える (al-Hayat紙)

■エジプト考古省がメイ・タラード氏を称える      【カイロ:フセイン・アブドゥル・バシール】      女性のエジプト考古学者でレバノン出身のメイ・タラード氏が約一週間前に亡くなった。タラート氏は、カイロにあるエジプト考古学博物館に勤めていて、長年にわたって博物館を支えてきた重要人物の一人であった。タラード氏が各国の首脳や王族、国際人といった訪問者の間で最も有名な学芸員であったことは周知の通り。同氏は様々な分野に精通しており、フランス語、英語、そしてアラビア語にも秀でていた。      現在 全文をよむ

2016-12-20 シリア:ロシア、イラン、トルコはダーイシュ、シャーム・ファトフ戦線とのテロとの戦い、全土停戦、内戦の政治的解決をめざすことで一致 (その他 - Syria Arab Spring.info紙)

1 ■アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去が最終段階に入り、シリア軍は同地に残留する退去希望者に拡声器で退去を呼びかける(2016年12月20日)   アレッポ県では、AFP(12月20日付)によると、反体制武装集団とその家族の退去作業が最終段階に入ったアレッポ市東部で、シリア軍が拡声器で、退去を希望する戦闘員と市民に退去を呼びかけた。 赤十字国際委員会の推計によると、 ...   http://syriaarabspring.info/?p=33752   2 ■イドリブ県 全文をよむ

2016-12-05 エジプト:大学教育を向上させるためのいくつかの提案 (Al-Ahram紙)

■大学教授:教員、試験制度、教育の理念における危機      【カイロ:本紙】      教育の専門家らの意見は(本紙の)「若者と教育」のコーナーに寄稿され続けている。専門家らはそこで教育の発展に関する問題や、教育改革についての意見や考えを表している。ここで言う改革とは、2016年10月にシャルム・エル・シェイクで開催された学生委員会の勧告の一つとして要求されたものだ。この学生委員会において、カイロ大学の小児医学教授のワーイル・ルトゥフィー博士は、大学前の教育での危機を指摘し、以下のように述べて 全文をよむ

2016-12-01 ヨルダン:減らない近親婚 (al-Hayat紙)

■ヨルダンで近親婚が減らない      【アンマン:マーヒル・シャワーブカ】      近親婚によって引き起こされる遺伝子疾患の危険性とそれに対する啓発キャンペーンにもかかわらず、公式な統計によればヨルダンにおける近親婚の割合はいまだに婚姻全体のおよそ40%を占めている。      社会開発省のスポークスマン、ファワーズ・ラトゥルート博士が言及したその統計によると、すべての婚姻のうち約40%が親族間で生じている。また「イプソス研究所」は先日、ヨルダン人同士の婚姻関係に関する一連の統計を発表し、4 全文をよむ

2016-11-28 エジプト:カイロでチョコレート祭 (al-Hayat紙)

■カイロでチョコレート祭り      【カイロ:イハーブ・カーシブ】   約1万人のエジプト人児童が、カイロにあるサーキヤ・アブドゥルムヌイム文化センターが開催した毎年恒例のチョコレート祭りに参加した。この祭典は今週水曜日に終了する予定だ。今回で第13回目を迎えるチョコレート祭りは「チョコ惑星が地球に接近」というキャッチフレーズのもとで催されている。サーキヤの広報担当者フルード・アブドゥッラティーフ氏は次のように語った。「サーキヤは、サーキヤの特別な文化的メッセージを伝えることのできる芸術・思想 全文をよむ

2016-10-22 文化:イタリア人聖地巡礼者が記したイスラーム像 (al-Hayat紙)

■イタリア人聖地巡礼者の書物に見られるイスラーム、ムスリムの像とは      【国際:ハーティム・タハーウィー】      この記事では14世紀末にイタリア人巡礼者が記した記録を取り上げる。1384年、13名の巡礼者から成る使節団がイタリアのフィレンツェを発った。エジプトとパレスチナにあるキリスト教の聖地巡礼のためだ。この旅は1年を要した。出発地フィレンツェから始まりベネチア、アレクサンドリア、カイロ、シナイ半島へと周り、それからガザ、ヘブロン、エルサレム、ヨルダン川、ガリラヤを通り、最期によう 全文をよむ

2016-10-20 ドバイ:様々な肌の色に合わせたヒジャーブのコレクションを発表 (al-Hayat紙)

【ドバイ:本紙】      ハビーバ・ダー・シルヴァ氏のブログは、白い肌の女性モデルを起用する傾向を打破する試みとして、ヒジャーブのニューコレクションを発売した。      ファッション・ウィークの多様性報告書によると、2017年の春夏25パーセントにも上る割合で多様な女性モデルが起用されたという。しかし『インディペンデント紙』の報道によれば、ダー・シールファー氏はまだまだやるべきことがあると考えているようだ。      また同氏は以下のように述べた。「私はコレクションを発売するまでに、多くのも 全文をよむ

2016-10-10 サウジアラビア:カアバ神殿に敷かれる布地の張替え (al-Hayat紙)

■カアバ神殿の布地が取り去られてから54日後、再度覆われる・・「いたずら」を恐れて      【メッカ:本紙】      カアバ神殿の底部に敷かれている布地が取り払われてから54日が経過した。火曜日の朝、毎年の慣例にならいカアバ神殿の底部は再度布地で覆われた。      カアバ神殿のキスワ(1)の製作を代表するハラームモスク・預言者のモスク担当庁は、カアバ神殿の底部を3メートルほど持ち上げ、四隅から2メートルほど出るようにして、底部から上にかけてカアバ神殿を木綿の白い布地で覆った。これは、人々が 全文をよむ

2016-10-06 エジプト:エジプト書籍協会は過去の愚を引きずっている (al-Hayat紙)

■翻訳されたエジプト文学は結局倉庫行き      【カイロ:イーマーン・アリー】      英文読者のうち、マフフーズ・アブドゥルラヒームを知っている人は、ましてやエジプト総合書籍協会という組織が、彼を「現代アラブ文学」の名士として登記し、彼のテレビドラマを英語に翻訳すると決定したことを知っている人はどれだけいるだろうか。今日日、アフマド・シャウキーの二つの戯曲『クレオパトラの死』と『カイスとライラー』といった演劇作品の翻訳を含む2年前に出版された本を復刻することに、一体どんな意義があるのだろう 全文をよむ

2016-10-05 レバノン:ベイルートに各国芸術家集結 (al-Hayat紙)

■「表現の自由」 100名のアーティストがベイルートに終結      【ベイルート:本紙】      レバノンは政治的、社会的な危機に瀕している。そうした中、文化と芸術の重要性を強調するために、コンテンポラリー・パフォーミングアーツ国際ネットワーク(IETM)は、レバノンやアラブの文化団体との共催で、アジア・サテライトミーティングを開催した(2016年10月6日から9日まで)。世界各地のIETM会員やおよそ100名の芸術家や知識人が、表現の自由をテーマに討論するために参加する。同会合には表現の自 全文をよむ

2016-10-03 エジプト:革命期の女性アイデンティティの変化を描き出す (al-Hayat紙)

■シェリーン・アブー・ナガーが革命期エジプトの女性アイデンティティの新たな姿を描き出す。      【アフマド・マグリビー】      おそらく、研究者シェリーン・アブー・ナガー氏の著書、『革命期エジプトの女性たち:ジェンダーと新たなアイデンティティーの所在(Women in Revolutionary Egypt)』(カイロ・アメリカ大学出版会、英語)を見て、まず目を惹かれるのは、カイロの壁に描かれたグラフィティから取られた表紙であろう。そこには「差別するな」と文字が書かれ、その上に女性の頭部 全文をよむ

2016-10-02 エジプト:アメリカに密輸された4個の考古遺物の返還要求に成功 (Al-Ahram紙)

■エジプトはアメリカに密輸された4個の考古遺物の返還要求に成功      【カイロ:サーミー:カムハーウィー】      在ワシントン・エジプト大使のヤースィル・リダー氏は、同大使館と考古省の協力による努力により、アメリカ合衆国に密輸されていた4個の考古遺物の返還要求におけるエジプトの優先権の証明に成功したことを明らかにした。      同大使館はすでにこれら考古遺物の返還要求のために必要な法的手続きをアメリカ当局との間で進めており、これらが違法な方法によりエジプトの国外に持ち出されたことを証明 全文をよむ

2016-09-29 エジプト:女性ラッパー「ソスカ」 (al-Hayat紙)

■オペラハウスでラップを歌った初めての女性歌手「ソスカ」      【カイロ:イーハーブ・カースィブ】      エジプト人女性「ソスカ」は、自身の歌詞作りの才能を発見した。そして彼女は、自分が書きたいと思う歌詞を書き綴ってきた。彼女は自らの夢を見つけ、それに向けて邁進していた。しかしその夢へと通じる何十もの扉は、閉じられていた。数ポンドと引き換えに作品を売ることを持ちかけてきた者たちもいたが、彼女はそれを拒んだ。自分のデビュー計画のために手伝いを探していた人に出会い、彼女自身がそのデビュー計画 全文をよむ

2016-09-26 エジプト:NCCMが子供にとって過激な芸術活動の検閲強化と閲覧禁止を訴える (Al-Ahram紙)

■NCCMが子供にとって過激な芸術活動の検閲強化と閲覧禁止を訴える      【ファーティマ・シャアラーウィー】      母子国民評議会(NCCM)は「シーソーだよ子供たち」というある歌手のPVが放送されたことについて遺憾の意を示した。このPVは衛星チャンネルで放映されたが、とある遊園地のバンドで子供を起用したシーンや、ダンス衣装を着て踊っている女児が登場するシーンを含んでいる。      このPVは、児童法と児童にとっての最善の利益に対する露骨な挑発を表し、かつ子供のモラルを危険にさらすよう 全文をよむ

2016-09-22 レバノン:アート・フェア開催、現代に取り残されたものと潰えた記憶の狭間で。 (al-Hayat紙)

■レバノン:アート・フェア開催、現代に取り残されたものと消えた記憶の間で。      【ベイルート:マハー・スルタン】      変わるものがあれば、変わらないものもある。そんな中≪ベイルート・アート・フェア≫は第七回目の開催を迎え、通や芸術に興味を持つ人々、展覧会の各所を訪れた一般大衆の注目を集めることができた。展示場はベイルート国際展示レジャーセンターにあり、アラブやその他の国、計20カ国の45のブースが参加して開催された。参加国のほとんどは中東北アフリカ、南アジアの国々である。   作品の 全文をよむ

2016-09-19 チュニジア:地中海の島々の民俗的音楽の祭典 (al-Hayat紙)

■チュニジアのヴァージン諸島は数々の民俗的音楽祭を迎える      【チュニジア:サーリフ・ムハンマド・スウィースィー】      夏の間、アラブ諸国や外国から数千人もの旅行者がチュニジアのヴァージン諸島〔訳注:チュニジアの北西沖にあるガリテ諸島のこと〕を目指す。魅力的な自然や、旅行者を迎えて継続的に開催される音楽祭を満喫するためである。      この島々は、かつて逃亡したハンニバルをかくまい、不滅の指導者ファラハート・ハッシャードがフランスの入植者との闘争を始めた場所でもある。それは、ハッシ 全文をよむ

2016-09-15 レバノン:課外活動は必要である (al-Hayat紙)

■課外活動は教育的に必要である      【ベイルート:ヴェロニク・アブー・ガザーラ】      レバノンの私立学校では、授業料、文房具、通学のためのバス代などが、家族にとっての唯一の出費ではない。課外活動やクラス外活動には相当な額の出費が求められる。しかも、学校では、教育関係者たちが、課外活動について熱心に話し、教育プログラムにおいて不可欠だと考えている。家族は、課外活動を子供たちに受けさせない訳にはいかない。この活動は、学年を通して実施される旅行や、放課後に学生が参加するスポーツ、音楽、演劇 全文をよむ

2016-08-30 パレスチナ:現代美術を取り巻く状況 (al-Hayat紙)

■現代パレスチナ美術、フランスを「訪れる」      【パリ:アスアド・ウラービー】      パリは、そのいくつもの文化協会、中でもアラブ世界研究所やユネスコ、世界文化センターにおいて、新たな展開を見せるパレスチナ美術のよく知られた代表的作品10点を迎え入れる。同様に、ローン=アルプ地方のようなフランスの他地域や、ルクセンブルグやベルギーなどの国々では、パレスチナ・アートを包囲する壁を打破するための試みを催した展示会や展覧会が多く見られるようになっている。これは、20年もの消失の眠りと芸術活動 全文をよむ

2016-08-18 キプロス:レバノン人の民事婚事情 (al-Hayat紙)

■レバノン人は民事婚を選ぶ……キプロスで毎年850組が誕生      【キプロス:ヴェロニカ・アブー・ガザーラ】      ラルカナ空港にベイルートからの飛行機が着陸するごとに、新たなカップルがキプロス島に押し寄せる。彼らはその愛を民事的な婚姻契約により法的に確証しようとする願いを抱いている。〔母国では〕宗教的な所属の違いから彼らには門戸が閉ざされているからだ。これが公的には最も多い事情となっている。あるいは、より単純に言えば、彼らは民事婚の重要性を信じている。彼らにとって民事婚は、宗教婚の持つ 全文をよむ

2016-08-09 音楽バンド「JADAL」、若者の夕方公演で「ミリオン」を演奏 (al-Hayat紙)

■ヨルダン:音楽バンド「JADAL」、若者の夕方公演で「ミリオン」を演奏   【アンマン:ガーイダ・サーラム】      アンマンにある城塞(シタデル)の頂上で、音楽バンド≪JADAL≫が夕方公演を開催した。熱狂的なロックのリズムとJADALの曲にのる数百人の若者が参加した。今回の公演で特筆すべきは、地元の言葉とロックのリズムにのせた純朴な歌詞によって、ヨルダンにおいて若者が直面する問題が提起されたことと、彼らが日常の中で晒される社会問題が提示されたことだ。      JADALは今回の公演で、 全文をよむ

2016-08-02 アヴィニョン演劇祭ではシリアとレバノンの苦痛を演じる (al-Hayat紙)

■アヴィニョン演劇祭ではシリアとレバノンの苦痛を演じる      [アヴィニョン:ジュルージーン・アイユーブ]      第70回アヴィニョン演劇祭では、今年あったように、舞台上と記者会見の場でこだまするアラビア語の批判が聞かれることは、決してなかった。我々はシリアとレバノン、他にはイランからの作品をいくつか鑑賞した。若手アーティストの作品は今回はじめて、アヴィニョンで公開された。それは演劇祭が中東地域に注目する中でのことであった。今回は我々が鑑賞した作品を取り上げたい。      シリアは生と 全文をよむ

2016-07-29 ハレドがカルタゴ国際フェスティバルで上演 (al-Quds al-Arabi紙)

■シェブ・ハレド「カルタゴ」の観衆を「ライ」のリズムで魅了      【チュニス:ユスラー・ワッナース】      水曜日と木曜日の晩、世界的なアルジェリア人アーティスト「シェブ・ハレド」がチュニスで行われたカルタゴ国際フェスティバルにて開催したコンサートにおいて、観衆は「ライ音楽のリズム」と共に喜びのひとときを過ごした。      「ライの王様」の異名を持つアルジェリアのオランの申し子は、ショーの間「Bakhta」、「Malha」、「Didi」、「Aicha」のような一連の曲に加え「El ha 全文をよむ

2016-07-25 サウジアラビア:忍耐と繊細さをアラビア書道から学ぶ (al-Hayat紙)

⬛マフフーズ・ザヌーン:忍耐と繊細さをアラビア書道から学ぶ      【ジェッダ:サーディク・シャアラーン】      スーク・アカーズ祭典の入賞者の一人、イラク人書道家のマフフーズ・ザヌーン・ユーニスは、「書道という芸術からたくさんのことを学んだ」と明らかにした。そして「私たちは仕事での忍耐と繊細さをアラビア書道から学んだ。というのも、アラビア書道のおかげで、私たちは幼少の頃からコーランやハディース、詞、文学からたくさんの文章を学ぶことができたからだ」と付言した。      同氏は「アラビア書 全文をよむ

2016-07-20 エジプト:暗い主題が多かった今年のラマダーン・ドラマ (al-Hayat紙)

■物事のポジティブな側面を見ないエジプトのドラマ      【カイロ:サイード・ヤースィーン】      ラマダーン月に放送されたエジプトの新作ドラマにネガティブな要素が満ち溢れていたことを受けて、今後はポジティブな側面を中心にする必要性を求める声が高まっている。特に〔今年の〕ドラマでは、武器や麻薬の取引、中毒、暴行、殺人、良識を疑う行為ばかりが取り上げられており、麻薬を当たり前のように使用するシーンや、下品な言葉を取り入れた台詞を多く含んでいた。      批評家や脚本家、監督たちは、この問題 全文をよむ

2016-07-19 ヨルダン:小さな2人の大きな結婚式 (al-Hayat紙)

■マフムードとアビール……ヨルダンの最も小さな新郎新婦      【アンマン:ガイダー・サーリム】      最初の出会いからそこには愛があった。そして2年間会い続けたあと、マフムードとアビールは、ヨルダンで親戚や友人に囲まれながら結婚式を挙げ、夢を叶えた。      人々はマフムードとアビールの結婚式場に入ると、視線を下げ、少し身を屈めて、2人を祝福した。というのも、新郎新婦の身長はそれぞれ1メートルを超えないからだ。2人は結婚式への招待に応じた客たちの中に囲まれた。〔彼らの〕夢は、同じような 全文をよむ

2016-07-14 レバノン:「主婦」の終わり? (al-Hayat紙)

■「主婦」……レバノンで息絶えつつある概念      【ベイルート:ヴェロニク・アブー・ガッザーラ】      料理に優れ、家の掃除や家事をこなす方法をよく知り、子どもたちを気にかけ、夫のために幸せな雰囲気を作り出すこと――。〔こうした〕基本的な基準はしばしば、他の諸社会と同じくレバノンにおいても、人生のパートナーを選ぶ大原則とみなされてきた。      結婚生活の世界に入っていく女性は、これらの事柄について準備ができていなければならない。その準備は、女性が親許で受ける育て方や「お稽古事」を通じ 全文をよむ

2016-07-13 エジプト:アレクサンドリアでチュニジアと連帯する文化祭 (al-Hayat紙)

■「海の扉」フェスティバル……暴力の放棄のための芸術の展示      【カイロ:ムハンマド・シャーズリー】      連続した3年目として、アレクサンドリアの「アゴラ」センターは、エジプトとチュニジアの両国で「海の扉」フェスティバルを開催する。チュニジアでは明日(14日)から開かれ、来週土曜日まで続く。エジプトでは9月から10月にかけて開催される。      同センターは、2011年にアレクサンドリアにおいて「アゴラ」の名で設立された。「アゴラ」はギリシアの言葉で、人が集まる広い場所を意味する。 全文をよむ

2016-07-12 フランス:アラブにルーツを持つアーティストたち (al-Hayat紙)

■アラブ人アーティストたちがパリでサマーショーを開催      【パリ:ナビール・ムスアド】      パリのアルハンブラ劇場で、『砂漠の輝き2』と題した3つのオリエンタルショーが上演された。よく似た作品が昨年に上演され、ヒットしたことは周知の通り。今回の上演によって、スポンサー企業が今年の稽古を開始し、本来上演終了を予定していた期日(イード・アルフィトル)の後も上演を継続すること、今夏の間にパリや他のフランスの地方都市で巡業することが明らかとなった。      『砂漠の輝き2』は歌、今どきの踊 全文をよむ

2016-07-09 エジプト:国際フランス語会議はテロとの戦いを呼びかける (al-Hayat紙)

■国際フランス語圏会議は「アズハル・オブザーバー」との協力を呼びかける      【カイロ:ムハンマド・ウワイス】      「テロ撲滅と暴力的過激思想の抑止のための会議」の出席者たちは、この問題に関する情報交換、国際メディアでのヘイトスピーチへの反対行動に関わる「アズハル・オブザーバー〔外国語監督機関〕」との相互協力、そして、思想信条や出自の多様性を問わず社会的共生を認める単一の文化的な傘の下に若者を結集することを目的とした「ともに自由を/共通の自由を」キャンペーンの実行を呼びかけた。     全文をよむ

2016-07-08 レバノン:イード・フィトルの礼拝 (al-Quds al-Arabi紙)

■メッカで行われたイード・フィトルの礼拝にサラーム首相とハリーリー元首相がサルマーン国王とともに参加。アウン代表はナビーフ・ビッリー氏を訪問し、ダール・ファトワーとアシーリー顧問訪問で慣行を刷新。      【サアド・イルヤース、ベイルート:本紙】      今週末のイード・フィトルまでの間、政治運動や諸問題の解決に歯止めをかける論争攻防は姿を消した。こうした政治運動や論争の攻防の中では、タンマーム・サラーム首相とサアド・ハリーリー元首相がサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王と聖なるメッカ 全文をよむ

2016-07-08 クウェート:ラマダーン明けの祭りで大盛況 (al-Hayat紙)

クウェート:ラマダーン明けの祭りで大盛況      ■クウェートのイード…買い物と伝統と宴   【クウェート:アブドゥルハミード・アフマド】      クウェートのイードには特別な味わいと特有の魅力がある。そこでは、家族や愛する人々が集まり、大人から子どもまでもが喜びや幸福を見いだす。皆が愛と調和を贈り合い、悲しみやいざこざを慎む。またクウェートでは、幸福なイード・フィトル(断食明けの祭り)を祝う様子や喜び方が地域ごとに、具体的にいえば国民が居住する地域と滞在者の地域で異なるだろう。これは異なる 全文をよむ

2016-07-04 シリア:文化人への国家栄誉賞 (al-Watan紙)

■文化人を表彰することはシリアでの生活が続いているしるし…国家栄誉賞の受賞者たち:「アラブ文化は、あらゆる共同体にとっての遺産を抱く慈悲の衣である」      【アーミル・フアード・アーミル】      シリアの文化人は名声を得ている。それゆえ、我々は〔文化人の活躍する〕全ての分野においてそのような名声〔を持つ人物〕が存在し輝いているのを目にする。我々はそのような名声や、社会におけるその感動的な蓄積を誇りに思い、ますます多くの〔賞〕を授与することによって〔文化人を〕支援していることを誇りにしてい 全文をよむ

2016-06-26 エジプト:ラマダーンのドラマ (al-Hayat紙)

■ラマダーン・ドラマ:予想外の出来事に大衆は驚愕      【カイロ:アフマド・ファルグリー・ラドワーン】       今年、エジプトでは、大スターたちの存在によりラマダーンのドラマシーズが盛況を迎えている。アーディル・イマーム、ヤフヤー・ファフラーニー、マフムード・アブドゥルアジーズ、ユスラ、ライラ・エルウィー、メルファト・アミーンらが競い合っている。モナ・ザキー、マフムード・ラマダーン、ガーダ・アーディル、ユースフ・シェリフ、アマル・ユースフ、ドニア・サミール・ガーニム、ムスタファー・シャア 全文をよむ

2016-06-23 イギリス:ムスリム向けの英語のテレビ番組 (al-Hayat紙)

■イギリスのムスリム向けのテレビ番組      【ムハンマド・ムーサー】      「イギリスのムスリム」というテレビ番組が、「イスラームへの信頼とイギリス人である喜び」のスローガンの下、大々的な宣伝キャンペーンなしに、ラマダーン月の開始とともに放映を始めた。これは、初めての専門チャンネルとして、昼夜を分かたず番組を放映し、西洋諸国に暮らすムスリム市民を対象としたものである。同番組では、イギリスに住む多様な背景を持つムスリムたちを結びつける唯一の使用言語として、英語が用いられている。このことは、 全文をよむ

2016-06-13 エジプトのファトゥワー庁はフロリダのテロを断罪 (Al-Ahram紙)

■ファトゥワー庁はフロリダの虐殺を断罪:殺人の罪は神のもとではカアバ神殿を破壊することよりも重い。理由もなく人の命を奪うことは許されない。      エジプトのファトゥワー庁は、アメリカのフロリダ州オーランドで昨日、日曜に起きた忌まわしいテロ事件を断罪した。少なくとも50人の死者と53人の負傷者を出したが、これはテロ組織ISによるものとされる。      ファトゥワー庁がその声明で強調したのは次のとおりである。これらのテロ行為は、寛容なるイスラムの精神とはほど遠い。イスラムの精神においては、血を 全文をよむ

2016-06-12 エジプト:「ナイル・オーケストラ」の誕生 (al-Hayat紙)

■「ナイル・オーケストラ」は音楽ホールで生まれたエジプトの楽団      【カイロ:カリーマーン・ハリク】      数日前、カイロのオペラハウスの小ホールで、「ナイル・オーケストラ」という名の交響楽団の誕生が目撃された。マエストロは、ムハンマド・サアド・パシャである。結局のところ、彼こそが考えの持ち主であり、彼の自助努力により設立された同楽団の監督でもあるのだ。楽団の演奏者の多くはボランティアであり、彼らはコンサルヴァトワール〔訳者注:音楽学校のこと〕のメンバーでもある。その内の幾人かは、オペ 全文をよむ

2016-06-10 イエメン:戦争が及ぼすラマダンへの影響 (al-Hayat紙)

■イエメンのラマダーン…戦争がその喜びを妨げている      【サナア:サーリフ・バイダ―ニー】       今年はラマダーンが戻ってきた。しかし、それはイエメンの人々が望んだようなものではなかった。イエメンは、吹き荒ぶ継続的な戦争や高まる政治的闘争、そして深刻な経済危機を背景とした日々の負担を背負う中で、疲弊している。       サナアを特徴づけていた数々の光景が消えた。イエメン朗誦のようにラマダーンに際したイエメン独自の文化的な催しも消えてしまった。イエメン朗誦は、歴史に根づくサナアの特色 全文をよむ

2016-06-09 ラ-マッラーに巨大なランプ出現・・・・ラマダーンの夜を飾る喜びのきらめき (al-Hayat紙)

◼パレスチナ:ラーマッラーに巨大なランプ出現・・・ラマダーンの夜を彩る喜びのきらめき      2016年06月09日付 al-Hayat紙         【ラーマッラー:バディーア・ザイダーン】      人々に「巨大なラマダーンのランプ」と呼ばれているランプ型の塔は、聖ラマダーン月の間、ラーマッラーの多くの人々にとって聖地となり、また写真撮影のメイン・スポットとなった。      ラーマッラー市中心部のヤーセル・アラファート広場―通称《時計塔広場》―の近くにあるランプは、市役所が設置して点 全文をよむ

2016-06-04 ヨルダン:婚活に励むヨルダン人男性の味方「フェイクゴールド」 (al-Quds al-Arabi紙)

■「ロシアの金」がヨルダンの未婚率を下げる      【アンマン:本紙記者アーヤ・ウルヤーン】      厳しい不況と結婚費用の高騰により、ヨルダンにおける男女の未婚率が増加している。ヨルダン社会では「ロシアの金」として知られているフェイクゴールドが婚活を終える切り札として認められつつある。特に結納品は、伝統的部族社会における結婚ではいまだに重要な条件の一つであるが、多くのヨルダン人男性は金価格が高いことや就業機会の少なさから、世間体を保つ目的でフェイクゴールドを買い求める。しかしながら一部には 全文をよむ

2016-06-02 イエメン:民衆詩「ザーミル」の誕生と発展 (al-Hayat紙)

■「ザーミル」はイエメン人の喜びと悲しみとともに      【サナア:サーリフ・バイダーニー】      イエメンの民衆芸能「ザーミル」は、国内の争い、戦争そして不安定の印が刻みつけられた長期的過程を通じて、暴力的な政治的・社会的変化を文脈として誕生した。こうした状況は、詩的芸術を、より強く熱意に訴え、聴く者の感情を刺激し、掻き立てるものにすることを求めたのである。      「ザーミル」は、第一義的に戦争と結びつけられるものであるにもかかわらず、わずかな安定期に入ってからも詠まれ、結婚式やさま 全文をよむ

2016-05-31 アブダビ:ラマダーン特別番組が公表される (al-Hayat紙)

   ■イマーラート・チャンネルの「ラマダーン・ヤーナー・ワルハイル・ラファーナー(ラマダーンと幸福が我々のもとにやって来る)」の放送が決定      【アブダビ:本紙】   イマーラート・チャンネルはラマダーン特別番組、題して「ラマダーン・ヤーナー・ワルハイル・ラファーナー」の放送について公表した。同チャンネルの発表によれば、この番組の内容は、素晴らしい月(ラマダーン)の精神、そして寛容さ、協調性、祝賀といったラマダーンの価値観を反映するようなやり方で、UAE人のアイデンティティー、民間伝承、 全文をよむ

2016-05-28 レバノン:ベイルート中心部に新書店 (al-Hayat紙)

■ベイルート中心部に新書店:冒険か挑戦か?      【ベイルート:本紙】      ベイルートに新しい書店を開くという一歩は、レバノンの経済停滞、読書をする人の割合の減少、エリートと文化人らの役割の低下という状況において、物的投資の冒険の一種のように見えた。いずれにせよこの一歩は、「アラブ調査・政策研究所」が「アラブ研究・出版ネットワーク」と協力し開店した新書店の開店式において、盛大な歓迎を受けた。書店はベイルート中心部の「サイフィー・ビレッジ」地区にある同研究所の建物内に位置する。      全文をよむ

2016-05-26 レバノン:子どもに武器を持たせる教育 (al-Hayat紙)

■子供に武器や猟銃を持たせる教育は軽率であり、敵意を育てる      【ベイルート:ヴェロニク・アブー・ガザーラ】      「うちの息子には男らしくなってほしい。何も恐れず、自分自身を信じてほしい。」このようにファリード氏は自身の7歳になる息子に銃を持たせる教育を正当化し、そのことをSNSに公開した写真を通して自慢している。そして「息子は私のヒーローだ」とか「子を持つ者は死なない」といった表現が文章を飾る。      レバノン内戦において避けられない死を幾度となく免れてきたファリード氏は、銃を 全文をよむ

2016-05-24 パレスチナ:文学における悲劇と実験 (al-Hayat紙)

■ラバイー・マドフーン、パレスチナの消された痕を探して      【ムハンマド・バッラーダ】      小説を書くパレスチナ人にとって、パレスチナの民族的課題に向けて、新たに〔作品を〕生み出すことは容易ではない。この課題は、始まりから悲劇と結び付けられており、いまだその軌道をまわり続けている。そしてこの課題は、悲劇的状況から抜け出し、パレスチナ人を1948年のナクバ以来失われたかつての暮らしへと戻らせる公平な解決策をいまだ知らない。それでもなお、現代パレスチナ文学の活力は、詩と散文において数々の 全文をよむ

2016-05-21 エジプト:巨大はさみを操る小さな人々の洋服工場 (al-Hayat紙)

■小人症の人々、自分たちが着る衣服の縫製工場を建設      【アレクサンドリア:サーミル・スライマーン】      服飾産業の大きなギャップを埋める試みの中で、小人症の人々が自分、そして仲間のためにアレクサンドリアに縫製工場を建てた。      小人症協会代表兼同工場の従業員の一人であるラマダーン・アフマド氏は次のように語る。「小人症の人々は、自分たちに適していない環境で生きている。というのも、彼らは、理解力のなさか、文化的な脆弱さが理由で、自分たちを非現実的な魔法やユーモアの世界の住民かのよ 全文をよむ

2016-05-19 レバノン:ベイルート文化祭開幕 (al-Hayat紙)

■「ベイルートの物語」でベイルート文化祭が開幕      【ベイルート:本紙】      「ベイルートの物語」と題した光と音のショーによって、第1回ベイルート文化祭が開幕した。公演は首都の水辺に面する円形ドーム内で行われ、3D技術を駆使し、360度のスクリーンに同市の歴史上もっとも重要な時代や出来事を再現した。      この開幕公演には、タンマーム・サラーム首相やミシェル・スライマーン元大統領夫妻など約1500人が参加した。多数の議員、現職および元閣僚や、ベイルート文化祭実行委員会のラマー・サ 全文をよむ

2016-05-12 レバノン:「うちの子は本を読まない」 (al-Hayat紙)

■レバノンの子供たちは読書をしない社会の鏡である      【ベイルート:ヴェロニク・アブー・ガザーラ】      「うちの子は本を読みません。空いた時間があれば、電話やタブレットで遊びたがります。」こうした不満の言葉をレバノン人の母親たちは幾度となく繰り返し、学校へと持ち込む。その一方で、母親たちは教師から子どもの言語的な弱さの原因を尋ねられ、特にアラビア語について、家庭での読書や復習によって改善することができるかどうか尋ねられる。答えはいつも同じで、「うちの子は本を読みません」か「うちの子は 全文をよむ

2016-05-10 コラム:人工知能について (al-Hayat紙)

■文明が生み出した人工知能……なぜそれを恐れる?      【アフマド・マグリビー】      幅広い層から人気を得たあるハリウッド映画において、私たちは体の一部が機械でできている人間を目にする。その人物は、知性を備えたロボットに共感を示し、ロボットにも人間的な側面があることを確信している!そして〔人間とロボットの〕両者は協力して、地球の文明を支配しようとするロボットたちの反乱に対抗していく。      その一方で、支配する側のロボットの自滅は、人間の支配からの脱却を目指したより大きな革命の序幕 全文をよむ

2016-05-08 エジプト:ツタンカーメン研究がますます熱く (al-Hayat紙)

■学者たちはツタンカーメン王墓の調査結果にますます夢中に      【カイロ:ロイター】      世界各地から集まった専門家や考古学者、学術研究者たちは、今日(日曜)、ルクソールの王家の谷におけるツタンカーメン王墓の背後にある隠れ部屋の存在を調査するために、更なる研究と分析の実施を呼びかけた。これは、昨年イギリスの考古学者ニコラス・リーブスが発表した理論にもとづくものである。      リーブス氏は、ツタンカーメン王墓が元来ネフェルティティ王妃のためのものであったと推測した。しかし王が早くして 全文をよむ

2016-05-08 ベイルート:芸術家は破壊の中に希望を見出す (al-Hayat紙)

■破壊が創造への欲求を生み出す!      【ベイルート:イルヤーン・ハッダード】      「荒廃の中にこそ希望があらねばならない」とは、芸術家のナビール・アブー・ハマド氏が、自身の個展「積み重ね」をまとめた言葉である。その個展では、展示された絵画を通じて、数々の戦争や混乱、広汎な破壊によりアラブ地域で失われた希望が模索される。      個展の作品には、荒廃と蓄積をテーマにし、さまざまな形や描き方をとりながら、「希望の余地」を含むものが見られる。その中で最も目を引くのが、「コンテナ」(容器) 全文をよむ

2016-05-07 エジプト:アレクサンドリア考古学協会 (al-Hayat紙)

■アレクサンドリア考古学協会……121年にわたる活動      【アブドゥルハミード・ムハンマド・スブヒー・ナースィフ】      アレクサンドリア考古学協会が設立されてから、100年以上が経った!なんと長く輝かしく、誇るべき歴史であろう。イギリス総領事チャールズ・クックソン卿が、この都市の諸問題に関心を寄せる人々の一団を迎えたのは、1893年4月7日夜6時のことであった。この日は綿花の値段や行政サービスの提供、道路の敷設などの話題に及ぶことはなかった。というのも、この会合には考古学協会の誕生と 全文をよむ

2016-05-06 エジプト:『ヒラール』のパレスチナ・ナクバ特集 (al-Hayat紙)

■『ヒラール』はパレスチナのナクバの教訓を呼び起こす      【カイロ:本紙】      カイロで発行されている雑誌『ヒラール』の最新号には、「パレスチナ人が祖国を追われてから68年」と題した特集が組まれており、パレスチナのナクバ〔訳者注:イスラエル建国に伴う難民発生と虐殺〕の記憶を辿っている。本号の冒頭では以下のように述べられる。「この特集によって我々はナクバの瞬間を思い出すことができる。しかしそれは、ナクバが続いていることを確認し、それをより悲劇的に文章化するためではない。それは、教訓を得 全文をよむ

2016-05-05 エジプト:職場のハラスメント問題(3) (al-Hayat紙)

■職場でのハラスメントを恥に支えられ……女性たちは沈黙するばかり③      【カイロ:アミーナ・ハイリー】      (前略:5月5日付記事「エジプト:職場のハラスメント問題」および「エジプト:職場のハラスメント問題(2)」を参照)      〔ハラスメントに対する〕反応の仕方はさまざまである。女性労働者たちが、いつも不毛な結果しか生まない警告や指導などの手段に訴えて声を上げ、脅しと威嚇から「あなたはいつ神さまのところに行くつもり?」であるとか、懇願と内気さから「あなたにはお子さんがいないの? 全文をよむ

2016-05-05 エジプト:職場のハラスメント問題(2) (al-Hayat紙)

■職場でのハラスメントを恥に支えられ……女性たちは沈黙するばかり(2)      【カイロ:アミーナ・ハイリー】      (前略:5月5日付記事「エジプト:職場のハラスメント問題」参照)      そのこと(女性は自らを大切にすべきだという考え)に基づいて、数日前に「新女性財団〔NMF〕」が発表した「職場でのセクシャルハラスメント」調査の結果、セクハラは有名でよく知られているが、黙認されていることが示された。また大半の女性労働者たちは職場において「よくない視線」や「男性が自分を舐めるように見て 全文をよむ

2016-05-05 エジプト:職場のハラスメント問題 (al-Hayat紙)

■職場でのハラスメントを恥に支えられ……女性たちは沈黙するばかり      【カイロ:アミーナ・ハイリー】      同僚、上司、管理職、雇用主。彼らは一様に誘いを帯びた目つきをしている。もしかしたら彼らは、単なる誘い以上のこと、〔女性の身体への〕接触をも行っているかもしれない。彼らはそうしたことを行いながら、女性たちが誰一人として男性を責めたり、罰したりすることがないことを確信している。女性たちもまた、こうした目に遭いながら、誰一人として彼女たちの声に耳を傾けることなどないことを確信している。 全文をよむ

2016-05-03 レバノン:ファッションウィークの開催 (al-Hayat紙)

■ベイルートが誇るファッション……優美なスタイルを披露      【ベイルート:ファーティマ・リダー】      レバノンの首都ベイルートは、最近のニュースに溢れる絶えまない危機の中で色あせていたその輝きの一部を取り戻した。というのも、レバノン人や世界の多くのファッションデザイナーが、5日間続いたファッションウィークに参加し、2016年春夏コレクションを発表したからである。ファッションウィークには、海外で注目を浴びたブランドのデザインが到着し、華やかに彩った。その中にはダーニー・アトラシュやアビ 全文をよむ

2016-04-30 エジプト:ドキュメンタリー演劇の可能性 (al-Quds al-Arabi紙)

■「ズィグ・ズィグ」は100年前にエジプトのある村に起きたイギリス人による暴行事件を再現する   ■ライラー・スライマーン監督:文書資料は作家の想像力より強力だ      【カイロ:ラーニヤー・ユースフ】      第5回ダウンタウン現代美術フェスティバル「D-CAF」〔訳者注:Downtown Contemporary Arts Festivalの略称〕の実行プログラムへの参加を通じて、若手女性舞台監督のライラー・スライマーン氏は、「ズィグ・ズィグ」という演劇作品から、エジプトの「ナズラト・シ 全文をよむ

2016-04-29 レバノン:内戦の記憶を引き継ぐ「ベイルートの家」はいま (al-Hayat紙)

■「ベイルートの家」は開放されたが……開かれてはいない      【ベイルート:ラナー・ナッジャール】      レバノン人の大多数は、「ベイルートの家」に起きたことを理解できなかっただろう。これは、「イエローハウス」、あるいは、(かつて名づけられたように)「マブナー・バラカート」と呼ばれる建物で、ベイルート市長のビラール・ハマド氏が一昨日〔4月27日〕、来る9月からのオープンに先立ち、一日だけ開館したのだ。9月からの開館は、この建物を内戦の暗さを証言する生きた博物館とするため、開かれたインタラ 全文をよむ

2016-04-28 ヨルダン:アンマンで国際ジャズフェスティバルが開催 (al-Hayat紙)

■「アンマン・ジャズ」フェスティバルは聴衆に「シュクラン・ジャーズィーラン」と言う      【アンマン:ガイダー・サーリム】      ヨルダンの首都アンマンでは来週日曜まで、2016年「アンマン・ジャズ」フェスティバルが開催され、ドイツやオランダ、エジプト、レバノンのグループが地元ヨルダンとともに参加する。      手始めにエジプトからの楽団が、「シュクラン・ジャーズィーラン〔訳者注:ジャズィーランとジャズ(アラビア語ではジャーズと母音を伸ばす)を掛けた言葉遊びで、「ジャズよ本当にありがと 全文をよむ

2016-04-25 シリア:ダマスカスで映画祭の開催 (al-Watan紙)

■故マルワーン・ハッダード監督の魂に捧げる大会……30本の映画が「第3回若者映画と短編映画」映画祭で競いあう      【ワーイル・アダス】      映画公機構は、アサド文化芸術院との協力により、「若者映画と短編映画」映画祭の第3回大会の実行プログラムを実施した。同大会は、祖国〔シリア〕の地がフランス植民者から解放された70周年記念にあたる。      この映画祭は、若者映画支援プロジェクトに関わる映画のための公的コンペを含み、その応募数は30あった。これに加えて、映画公機構が近年製作した短編 全文をよむ

2016-04-22 サウジアラビア:リヤドには国営の劇場がない (al-Hayat紙)

■舞台関係者:リヤドには国営劇場がなく……「文化芸術協会」は混迷の状況を生きている      【リヤド:フサイン・ハルビー】      リヤドでは、西暦1960年代に〔サウジアラビア〕王国で教育が開始された頃から演劇が知られていた。なぜならリヤド記念学校〔訳者注:1940年代に建てられたリヤド初の公立学校〕がそのさまざまな式典で歴史的・社会的演劇を提供してきたからであり、同様に、サウード工業学校(王国芸術学院)に加え、ヒジュラ暦での前世紀〔13〕60年代の末よりサウード国王一族学校(モデル首都学 全文をよむ

2016-04-20 パレスチナ:世界とつながる音楽の祭典「魂の旅」 (al-Hayat紙)

■「魂の旅」:パレスチナ人に課せられた障壁を壊す音楽      【ラマッラー:バディーア・ザイダーン】      ラマッラーの音楽団体「カマンジャーティー」が開催した音楽祭「魂の旅」の期間中、世界の様々な宗教的、古典的な伝統音楽文化が、古都エルサレムの石や壁と交わった。エルサレムは最も際立った会場であったが、音楽祭は同市だけでなく、パレスチナ自治区の各県で行われた。      先日「カマンジャーティー」が主催したのは、伝統音楽と宗教音楽に特化した国際的な祭典で、いわば「宗教音楽と伝統音楽を通じ、 全文をよむ

2016-04-17 アルジェリア:希望を求めて、ラップに託す想い (al-Hayat紙)

■アルジェリアの「ラップ」…抵抗は政治の壁を飛び越える      【アルジェ:ファティーハ・ズィマームーシュ】      「大統領閣下・・・あなたの国には絶望があふれている」アルジェリア人のラッパー、ルトフィー・ドゥブル・カーヌーン氏のこの曲は、その始まりにおいてアルジェリアのアブドゥルアズィーズ・ブーティフリーカ大統領に対し、国民、とりわけ若者の要求に耳を傾けるよう訴えている。      曲のタイトルを見れば、政治的反対の意思表明のためのものだと思うだろう。大学を出て失業にうんざりしている人、 全文をよむ

2016-04-14 エジプト:コメディ俳優のサイイド・ザヤーンさん死去 (al-Hayat紙)

■喜劇俳優サイイド・ザヤーンの死去      【カイロ:本紙】      昨日、カイロは喜劇俳優のサイイド・ザヤーンに別れを告げた。ザヤーンは長い闘病の末、昨日の朝方亡くなった。もうすぐ73歳になる年齢であった。      故人は2003年以来、脳卒中を患った後の半身麻痺に苦しんでいた。そのことが彼をスポットライトと演技から遠ざけた。その後2009年にかけて、回復に向かっていった。しかし、彼の健康は再度悪化した。すぐに治療のため病院に運ばれ、自宅に戻ることを目指したが、回復することなく亡くなった 全文をよむ

2016-04-09 エジプト:国際民俗芸能フェスティバルが閉幕 (Al-Ahram紙)

■ダマヌール民俗芸能フェスティバルの閉幕      【アラー・マフグーブ】      第4回ダマヌール国際民俗芸能フェスティバルのプログラムが、昨日〔8日〕幕を閉じた。オペラハウスの主催により1週間にわたって開かれたこのフェスティバルには、アラブその他を含む6カ国から15団体が参加し、さまざまな芸術や民俗芸能のパフォーマンスを披露した。      閉会式はオペラハウスの劇場ホールにおいて、歌声とスィムスィーヤ〔訳者注:ハープのような弦楽器〕の音色、民俗舞踊の披露によって始まった。その後、式は劇場 全文をよむ

2016-04-08 エジプト:ある知識人が見たアズハルとアラビア語 (al-Hayat紙)

■エジプト:アズハルはいかにしてアラビア語の砦たり得たのか?      【カイロ:サラーフ・ハサン・ラシード】      雑誌『リサーラ』の創刊者であり、近代期の雄弁術の持ち主の一人でもある博学者アフマド・ハサン・ザイヤート(1886–1968)の激動の人生において、アズハル学院は文化復興と教育の本拠としての歴史を歩んできた。アズハルは、古今を通じて占領に対する抵抗運動の発火点であり、フスハー〔正則アラビア語〕の灯火を掲げ、その美麗と聖徳を発信してきた。      私たちは、ザイヤートが遺したも 全文をよむ

2016-04-07 バーレーン:国際結婚した母親がバーレーン国籍を子供に与えるのは難しい (al-Hayat紙)

■子供に母親の国籍を与えることは依然としてアラビア湾の夢である      【マナーマ:ナズィーハ・サイード】      バーレーンでは10年以上前から、現行の国籍法により被害を受けている状況に対し完全な解決を保証するよう、国籍のための国民運動が法の改正を求めている。外国籍の女性と結婚したバーレーン人男性は法律の下で子供と妻にバーレーンの国籍を与えることができる。同様に、外国籍の男性と結婚したバーレーン人女性に対して、子供をバーレーン国籍に移すことについてバーレーン人男性と同等の権利を与えるべく、 全文をよむ

2016-03-31 アルジェリア:伝統的衣服「ハーイク」保存のため女性たちが行進 (al-Hayat紙)

■アルジェリア人女性の視覚的アイデンティティーである「ハーイク」はその遺産の保存と格闘している      【アルジェ:アミーン・ルーニースィー】      白い衣をまとったアルジェリアの女性たちが同国の首都中心部において良き時代への郷愁を新たにした。その「ハーイク」と呼ばれる衣は、30年以上前の伝統的な衣服であり、当時女性がもつ上品さの象徴であった。その後、ヒジャーブや現代的な衣服の登場によって、それは単なる記憶へと変化してしまった。      ハーイクの着用は年配の女性に限られるようになり、ア 全文をよむ

2016-03-28 ヨルダン:パレスチナ・ユース・オーケストラが活動再開 (al-Hayat紙)

■『ガザに安寧を』 - パレスチナ・ユース・オーケストラの新曲      【アンマン:ジャマール・アイヤード】      エドワード・サイード国立音楽院(ESNCM)付属のパレスチナ・ユース・オーケストラ(PYO)が、フランスの巨匠ニコラス・スィモン氏の指揮による演奏会をもって活動を再開した。同演奏会は最終的にアンマン中心部のフサイン文化センターの劇場で行われた。      ESNCMのスハイル・フーリー院長によると、PYOはアンマンでの演奏後、王立オペラハウスでの演奏会に向けて直ぐにオマーンの 全文をよむ

2016-03-27 エジプト:第2回国際アラビア書道展が開催 (al-Hayat紙)

■第2回国際アラビア書道展      【カイロ:本紙】      エジプト文化省の文化振興基金は、第2回「カイロ国際アラビア書道展」(2016年7月17日~20日)に向け準備を進めている。      文化振興基金のニーフィーン・キーラーニー部長は、登録申請用紙および共同制作案の受付は来月(4月)末までと発表した。      同書道展のムハンマド・バグダーディー総監督は、書道展には正統派アラビア書道部門、現代アラビア書道部門、アラビア文字をモチーフとした芸術部門の3つのコンペの一般公開が含まれると 全文をよむ

2016-03-11 シリア:避難国で守る祖国の伝統 (al-Quds al-Arabi紙)

■ウードとブズク作り レバノンのシリア難民が守る伝統工芸      【ベイルート:ハムザ・タキーン】      シリアの青年ハーリド・バッシャール・ハラビー氏は、5年前から続くシリア危機のため、祖国を去りレバノンへ避難することを余儀なくされた。そんな彼は祖父や父から文化遺産を継承している。それは伝統的な手工芸による、ウードとブズク作りである。ダマスカス出身の若さにあふれた30歳は、シリア危機をものともせず、電子楽器の台頭と戦うこの工芸を固持しようとしている。そして、伝統工芸としてのウード作りには 全文をよむ

2016-02-10 パレスチナ:米アカデミー賞候補者への賞品、パレスチナ人らの怒り呼ぶ (al-Hayat紙)

■米アカデミー賞候補者への賞品、パレスチナ人らの怒りに火をつける      【ロンドン:本紙、AP】      今年度の「アカデミー賞候補者への賞品」がパレスチナ人らの怒りに火をつけた。代表的な受賞候補者らには、イスラエル政府から「イスラエルへのツアー」が賞品として贈られるのだが、パレスチナ人らはこの賞品を「賄賂」だと表現している。      毎年二月あるいは三月にロサンゼルスで開催されるアカデミー賞授賞式の主催者らは、主要部門の受賞候補者に対し、さまざまな賞品が入った20万ドルに及ぶギフトバッ 全文をよむ

2016-02-05 サウジアラビア:ジャナードリーヤ祭に多くの訪問者 (al-Hayat紙)

■人々がジャナードリーヤ祭の催しを訪問      【リヤド:本紙】      ジャナードリーヤ祭では昨日、用意された様々な文化・伝統にかかわる行事や催しに多くの人々が訪れた。催しには、様々な視覚芸術をはじめとして、キャンバスを通してサウジアラビア各地の様子を伝える美術展が含まれている。また、絵画や写真、書道、さらにあらゆる形の民芸品、今日形を変えて使われている昔の工芸品が展示されている。      同祭には湾岸協力理事会(GCC)諸国から多くの人々が訪れ、特に建築遺産の模型や有名な手芸品の展示は 全文をよむ

2016-02-03 UAE:ドバイでアラブ最大の図書館建設を計画 (al-Hayat紙)

■ドバイでアラブ最大の図書館建設を計画      【ドバイ:ダラール・アブー・ガザーラ】      アラブ首長国連邦(UAE)のシャイフ・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム副大統領兼首長兼ドバイ首長は、3億6,700万ドルの投資によって、アラブ圏最大の図書館建設の計画に着手した。同図書館は100万平方フィート(約9,290平方キロメートル)以上のスペースに450万の書籍、電子書籍およびオーディオブックを収めるものである。      図書館は2017年、ドバイ・クリークのジャッダーフ 全文をよむ

2016-01-31 デジタル世界における翻訳技術 (al-Hayat紙)

■デジタル世界における翻訳を通じたつながり      【カイロ:ムハンマド・ウワイス】      最近、ムハンマド・アブドゥルアーティー・マスウード氏によって翻訳、出版されたエジプト国立翻訳センター刊行の書籍『デジタル世界における翻訳を通じたつながり』は、「遠距離翻訳(Tele Translation)」と呼ばれる言語サポートの新種の発展について考察している。同書は世界の通信タイプにおける新たな文脈学習を通したこの新種の発展を、遠距離での即時翻訳・編集、さらにそれらに関連する手段や訓練の種類のた 全文をよむ

2016-01-16 レバノン:聖クルアーンの翻訳に関する国際会議の主催権は誰が有するのか (al-Hayat紙)

■聖クルアーンの翻訳に関する国際会議の主催権は誰が有するのか      【ムハンマド・M・アルナーウート】      昨年末、レバノン北部のトリポリ(タラーブルス)において「第一回聖クルアーン翻訳国際会議」が二日間にわたって開催された。同会議はアラブ翻訳者協会の協力のもと、トリポリのイスラーム教機関ダール・ファトワーと私立ジナーン大学が主催した。同会議の報告者は5つの部会に分かれ(聖クルアーンの翻訳-歴史と諸事例、言語学的見地からみるクルアーン本文の特殊性とそれに応じた訳の選択、翻訳と宗教的テキ 全文をよむ

2015-12-12 クウェート:アラブ小説のための文学賞設立 (al-Hayat紙)

■クウェートの「文化フォーラム」がアラブ文学賞を設立      【クウェート:本紙】      クウェートの「文化フォーラム」は、アラブの短編小説に特化した賞を新たに設立した。同フォーラムは、この賞の性質や特徴、仕組みを説明する声明を発表した。それによると、「文化フォーラムは、かつて大衆文化シーンにおいて小説分野を席巻したものの、この20年間でアラブ世界において衰退した、短編小説というジャンルの重要性に鑑みて、「アラブ短編小説文化フォーラム賞」の設立を考えた。      これを踏まえ、作家のター 全文をよむ

2015-11-25 クウェート:検閲がクウェート国際図書展の作家らを悩ませる (al-Hayat紙)

■検閲がクウェート国際図書展の作家らを悩ませる      【クウェート:イブラーヒーム・ファルガリー】      クウェート国際図書展で何が起こっているのか。この問いは以前から多くのアラブの出版社、作家、読者が繰り返し問うてきた。しかし今年になって、その問いはより執拗に繰り返されるようになった。これは、クウェートにおいて書籍の発禁処分が、理解し難い現象となりはじめて以来のことだ。検閲委員会の委員らは、回を重ねるごとに禁止タイトルの数を競うようになったが、この禁止基準は明確でなく、正当性もない。特 全文をよむ

2015-10-09 オマーン:展示会「イスラームのメッセージ」をパリで開催 (al-Hayat紙)

■オマーン、展示会「イスラームのメッセージ」をパリで開催      【マスカット:ムハンマド・サイフ・ラフビー】      一昨日、パリにある国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の本部で、展示会「イスラームのメッセージ」が開かれた。これは、オマーンのワクフ・宗務省が、パリのユネスコ・オマーン常任代表部及びオマーン大使館との協力で企画したもので、今月(10月)の14日まで続く。      ユネスコのオマーン大使、サミーラ・ビント・ムハンマド・ムーサー・ムーサー氏は、寛容とは、人間同士の友愛や個人と 全文をよむ

2015-10-07 ツイッター:新機能「モーメント」公開 (al-Hayat紙)

■ツイッターが話題の 出来事を表示する「モーメント」機能を開始      【ドバイ:ワリード・タハ(本紙専門学校)】      ミニブログのSNS「ツイッター」は、新しい「モーメント」機能を開始することを発表した。この機能は、ユーザーに対して、最も話題となっている出来事や、公人のツイートを流し、事件に関しては即時にフォローするものである。      この機能は、会社の最高経営責任者にジャック・ドーシーが任命されてから24時間後に開始されることになった。同氏は去る6月に辞任したディック・コストロの 全文をよむ

2015-09-08 モロッコ:芸術家が海岸でシリア人男児アイラン君の写真を表現 (al-Quds al-Arabi紙)

■モロッコ:芸術家らがラバトの海岸でシリア人男児アイラン君の写真を表現      【ラバト:アナトリア通信】      モロッコの芸術家らが、首都ラバトの海岸で顔を地面にうずめて横たわった。彼らはトルコの海岸で死亡していたシリア人男児アイラン君が直面した事態を表現したのだ。これはシリア難民との連帯と彼らの苦しみを記憶するためである。      モロッコの芸術家らの呼びかけにより、月曜日(7日)に行われた連帯のための活動には、約40人の俳優、歌手、監督といった芸術家が参加した。彼らの中には、歌手の 全文をよむ

2015-08-24 エジプト:訃報、ウォルト・ディズニー初のエジプト人クリエイター (al-Hayat紙)

■ウォルト・ディズニーのエジプト人クリエイター、ハーニー・マスリー氏が他界       【ドバイ:ワリード・タハ】       米ハリウッド「ウォルト・ディズニー・イマジニアリング」社のスタジオにエジプト人として初めて採用された造形家ハーニー・マスリー氏(享年64歳)が白血病との闘病生活を経て今日火曜日(24日)、息を引き取った。       マスリー氏は1951年生まれ。1974年、美術学部舞台芸術学科を卒業後、『子どもたちは大きくなった』『なにも見ていなかった目撃者』といった劇作品の舞台芸術 全文をよむ

2015-08-23 アラブ世界の偉人:歴史から月へ (al-Hayat紙)

■歴史から月へ      イブン・ハイサムは、光学、数学、天文学において、重要かつ高度な実績を残した。また、仮説と理論を証明するための緻密で客観的な実験による光と視覚に関する業績も卓越したものであった。これに関連して、イブン・ハイサムは調査研究で、今日の科学者らが採用するのと同様の科学的手法を進め、天文学に関する80の著書や書簡を残した。科学史学者らによれば、彼はその中で、惑星や月、天体とその側面の運行について説明した。      著書の内、96冊はそれらについて書かれた多様な歴史文献で、その内 全文をよむ

2015-08-06 パレスチナ:若者による踊りと音楽の祭典が開幕 (al-Hayat紙)

■占領の闇にもかかわらずパレスチナの若者が喜びを決意      【ラマッラー:ムハンマド・ユーヌス】      ラマッラーの洗練された地区で、男女370人のダンサーたちがパレスチナの大衆的な踊りであるダブカを伝統的な歌に合わせて披露した。この歌は農園に生きる農民の一生、その喜びと悲しみを物語っている。その様子はまるで、時の経過とイスラエルによる占領・入植がもたらした衝撃的な変化にもかかわらず、この国に残る古きパレスチナの精神をダンサーたちが呼び覚ましたかのようであった。      「踊りと音楽の 全文をよむ

2015-07-23 イギリスで最古のクルアーン写本発見 (Al-Ahram紙)

■バーミンガム大学の最古のクルアーン写本      【ロンドン:マナール・ルトフィー】      イギリスのバーミンガム大学の研究者たちは、世界で最も古い、希少なクルアーン写本の一つを発見した。この希少な写本は、イスラーム初期の時代にさかのぼる。それは、西暦568年から645年の間、つまり預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)の没後二十年経たない時期*に書かれたと思われる。      写本の年代同定は放射性炭素年代測定法によるもので、写本はおおよそ1370年を経過していることが判明した。これにより 全文をよむ

2015-07-16 サウジアラビア:断食明けを発表 (al-Hayat紙)

■サウジアラビア:明日、断食明けの祭り(イード・フィトル)初日      【ジッダ:本紙】      今日(16日木曜日)の夕方、サウジアラビアの最高裁判所は、ヒジュラ暦1436年のシャッワール月の新月を視認し、明日(金曜日)が断食明けの祭り(祝福されしイード・フィトル)の初日であると確定した。      「国営サウジ通信」によると、サウジアラビア王宮府は以下の声明を発表した。      最高裁判所の発表は以下の通りである:      ヒジュラ暦1436年9月29日の決議(H73)号。      全文をよむ

2015-07-14 エジプト:移り変わるラマダーン広告 (al-Hayat紙)

■ラマダーン広告:厳しい現実と懐古の狭間で      【カイロ:アミーナ・ハイリー】      ラマダーン広告とは戒めであり、説教であり、人を惑わす教えであり、美しい過去への郷愁であり、辛い現実の拒絶である。場合によっては脅しとなり、時には欲望を掻き立てるものである。必ずしも倫理的に、もしくは欧米で言われるように「政治的に」正しいとされるものではないとしても、ラマダーン広告とはかなり楽しめるものである。また一方で、たとえ広告の受け取り手が分別のある、賢明な、自分の行動に責任を持てる大人であったと 全文をよむ

2015-07-04 フランス:ラマダーンに暗い影を落とす過激派の存在 (al-Hayat紙)

■フランスのラマダーン…過激派の動きに対する不安と楽観      【パリ:ウーラース・ズィーバーウィー】      先に起こった、ジハード主義の旗を掲げた北アフリカ系のフランス人、ヤースィーン・サーリヒーによる、フランス南東部リヨン市近郊のガス工場襲撃は、聖なるラマダーン月に暗い影を落とし、ムスリムのアラブ人コミュニティの人々に不安と恐怖の種をまいている。      これらのコミュニティの人々は、風刺雑誌『シャルリ・エブド』襲撃事件から今回の事件に至るまで、フランス国内または他のヨーロッパ諸国で 全文をよむ

2015-07-02 アルジェリア:ラマダーンは行商人と季節業の稼ぎ時 (al-Hayat紙)

■アルジェリア:ラマダーンは行商人と季節業の稼ぎ時      【アルジェ:ファティーハ・ザマームーシュ】      売り子たちの叫びが響き渡る。誰もが自分の商品について呼びかけている。パンに野菜、香辛料、伝統菓子の匂いが庶民の市場の空気に広がっている。ここ「バルクール」市場は、アルジェリアの首都で最も目を引く古い地区の一つだ。ラマダーン月の到来と共に、この市場は商人たちで賑わい、広がった市場は舗道の平面を覆っていく。道では若者たちが、この良き月にアルジェリア人の需要に応じる様々な商品を陳列してい 全文をよむ

2015-06-27 イスラエル:アクサー・モスクで数千人が礼拝 (al-Hayat紙)

■ラマダーン月第二週目の金曜日にアクサー・モスクで数千人が礼拝      【エルサレム:SAMA通信】      神聖なるラマダーン月の第二週目の金曜日、アクサー・モスクでは、数十万人のムスリムが礼拝を行った。      アクサー・モスクの管理とエルサレムのワクフ(宗教管財)の責任者であるアッザーム・ハティーブ局長は、エルサレム市民やヨルダン川西岸地区、またイスラーム諸国からなる35万人の礼拝者が、アクサー・モスクでラマダーン月の金曜礼拝を捧げたと説明した。同局長は、アクサー・モスクの警備員やス 全文をよむ

2015-06-19 エジプト:ラマダーン中、活気づく職業 (al-Hayat紙)

■カイロのラマダーン、年中「眠っている」職業が目覚めるとき      【カイロ:ムハンマド・サーウィー】      ラマダーン月の間、エジプト人の慣習と伝統が変わる。勤務時間が変更され、断食をする者はファーティマ朝時代のカイロを模倣し、フセイン地区やバイト・フラーウィー、バイト・グーリー、バイト・スハイミーでの夜会が増える。それだけではない。いくつかの商売は活気を取り戻し、ピクルス店やお菓子屋、ジュース・スタンドが賑わい、そして、イード用の衣装を準備し始める仕立て屋も忙しくなる。      前菜 全文をよむ

2015-06-16 サウジアラビア:暑いラマダーンを乗り切るコツは (al-Quds al-Arabi紙)

■ラマダーンの日中に疲れを感じないよう、以下の手順を実行しましょう      【リヤド:本紙】      観測される気温の断続的な上昇に伴って、断食の期間中に何日か辛いと感じることはごく自然なことです。汗などを体が多量に分泌するため、結果として体が干上がってしまい、健康を害してしまうのです。      それゆえ、上昇する気温の中で断食を行うことによる悪影響がないようにしなければなりません。水をたくさん飲むことを習慣とし、ブロッコリー、レタス、オレンジ、スイカ、パイナップルのような水分を豊富に含ん 全文をよむ

2015-06-11 アルジェリア:30年ぶりに「地中海映画」祭を開催 (al-Hayat紙)

■アルジェリア:30年ぶりの「地中海映画」祭開催を祝う      【アンナーバ:アルジェリア国営通信(APS)】      アルジェリアのアッズッディーン・ミーフービー文化大臣は、「地中海映画」祭が30年ぶりに再びアンナーバ市で催されることを発表した。美術訓練学校の文化デーのデモンストレーション開催を視察した際、同大臣は、「アンナーバの街にレッドカーペットが戻ってくることは、同市が映画の中心地として最適な場所に戻るための第一歩となるだろう」と加えた。      同大臣は、文化省は今年の末をめど 全文をよむ

2015-05-20 オマーン:国際的なリズム楽器フェスティバル・シンポジウム開催 (al-Hayat紙)

■マスカットで国際的なリズム楽器フェスティバル・シンポジウム開催      【マスカット:ムハンマド・サイフ・ラフビー】      マスカットで世界のリズム楽器フェスティバルが4日間に渡って開催される。そのうち3日間(19、21、23日)の夜は、世界中のリズム楽器による実演が行われる。また、残りの1日の夜には、リズム楽器についてのシンポジウムが開かれる。その内容は、理論的知識と、説明の実際例としての生演奏や録画ビデオを織り交ぜたものになる予定である。      多くの楽曲における主要な要素として 全文をよむ

2015-05-18 モロッコ:「マワジン」音楽祭は若い才能へのチャンス (al-Hayat紙)

■「マワジン」音楽祭は若い才能へのチャンス      【ラバト:ファーティマ・アーシュール】      音楽祭「マワジン―世界のリズム」は、いくつかのアラブ放送局が制作した音楽番組を通じて知名度やスターとしての地位を獲得した、モロッコの若い才能にチャンスを与えようとしている。      この若い才能の1人はドゥニア・バトマで、彼女は第14回「マワジン」音楽祭への参加のニュースを彼女のファンに対して表明した。第14回音楽祭は、国王ムハンマド6世の主催で今月29日に始まり来月6日まで続く。今回はドゥ 全文をよむ

2015-05-09 チュニジア:モナスティル・カーニバル、世界へ愛のメッセージを発信 (al-Hayat紙)

■チュニジア:モナスティル・カーニバル、世界へ愛のメッセージを発信      【チュニス:サーリフ・スウィーシー】      チュニジアのサーヘル地区(首都の南180km)に位置するモナスティル市で開催された大規模なカーニバルに、大勢のチュニジア人が参加した。それに合わせて、その史的価値と来訪者数に鑑みて、国内で4番目に重要な史跡とされるリバート要塞も、再び公開された。      同要塞は、アッバース朝のカリフ、ハールーン・アッラシードの時代、ヒジュラ暦80年(西暦796年)に、ハルサマ・ビン・ 全文をよむ

2015-04-26 エジプト:ドラマに増える湾岸俳優、投資効果も期待 (al-Hayat紙)

■エジプト:ドラマに増える湾岸俳優、投資効果も期待      【カイロ:サイード・ヤースィーン】      過去20年間、エジプトのドラマはアラブ人アーティスト、とりわけシリア・ヨルダン・レバノン・チュニジアのアーティストを多く起用してきた。そのうちの一部、ジャマール・スレイマーンや、タイム・ハサン、アービド・ファハド、イヤード・ナッサール、スラーフ・ファワヒルギー、ジュマーナ・ムラド、ヘンド・サブリー、ハイファ・ワハビらは不動の主役となった。そして今年は、クウェート、サウジアラビア、アラブ首長 全文をよむ

2015-04-19 パレスチナ:ムハンマド・ハワージュリー氏、瓦礫の中での芸術活動 (al-Hayat紙)

■パレスチナのムハンマド・ハワージュリーはガザで生き残った物に色を塗る      【ラマッラー:ムハンマド・サムフーリー】      ガザとベネチアの協力により、パレスチナのアーティストであるムハンマド・ハワージュリーは「残された物の中で私たちは生きてゆこう」というプロジェクトを進めている。抑圧されたガザ地区の封鎖と最近のイスラエルによる攻撃は、住民の街を灰色にしたが、人々の生きる力はそれよりも強かった。攻撃による破壊にもかかわらず、この不当な死全てに、彼らは色でもって応えた。      ムハン 全文をよむ

2015-04-17 イギリス:フェイスブックがサッカーのための特別な賞を創設 (al-Hayat紙)

■フェイスブックがサッカーのための特別な賞を創設      【ロンドン:本紙】         世界中のサッカーファンが、フェイスブックのアカウントを持っていれば、イギリスプレミアリーグの傑出した選手、クラブ、コーチを選ぶことができるようになった。      イギリスのミラー紙は、今季のプレミアリーグのサポーターが応援する選手、コーチ、クラブを知るために、フェイスブックを利用して、「フェイスブック・サッカー賞」を発表した。同ミラー紙は、賞に関する発表の中で、選考にあたってコーチの意見を聞いた後、 全文をよむ

2015-03-15 モロッコ:多くの逸話を持つマラケシュのバーヒヤ宮殿 (al-Hayat紙)

■全ての柱に逸話がある︎マラケシュのバーヒヤ宮殿      【マラケシュ:バディーア・ザイダーン】      モロッコのマラケシュ市にあるバーヒヤ宮殿は、全ての柱が逸話を持っている。この宮殿は、かつて宰相アブー・アフマド・ブン・イーサーの邸宅であった。彼は、まだ若いアブドゥルアズィーズ国王の摂政であったことから、「バー・ハマド」、あるいは「大宰相」と呼ばれていた。同国王は、12歳に満たない若さで父であるハサン一世の後を継ぎ、モロッコの歴史に見られた様々な文化を反映した政策を行った。      バ 全文をよむ

2015-01-13 ソーシャルネットの明日 (al-Hayat紙)

■将来のソーシャルネットワークは空気と同様になるか否か?      【アフマド٠マグリビー】      ネットワークの未来については、様々な分野でデジタル問題に関心のある人々が発する実に多様な意見がある。それらの意見は、二色の線を両極とする幅広い位相の間に散らばっているとみなすことができる。一方には、ソーシャルネットワークの未来に付いての楽観的な見方にあふれるピンクや紫色といった線がある。それは、インターネット全体の未来をソーシャルメディアが描く、それどころか「ウェブ」はソーシャルメディアネット 全文をよむ

2015-01-12 UAE:「ザーイド文学賞」は外国語アラブ文化部門のノミネート作品を発表 (al-Hayat紙)

■「ザーイド文学賞」、外国語アラブ文化部門の膨大な作品リストを発表      【アブダビ:本紙】      シャイフ・ザーイド文学賞は、第9回外国語アラブ文化部門受賞候補作のタイトルを記した膨大なリストを発表した。これに先立ち、試読選考委員会は、受賞作の審査を行うための会議を終え、専門審査委員会に候補作をノミネートし、受賞者の選考が開始された。外国語アラブ文化部門は、アラブ文化や文明について外国語で公刊された著作を対象している。スペイン語のノミネート作品のなかには、ホセ・ミゲル・プエルタ・ビルト 全文をよむ

2014-12-17 サウジアラビア:写真コンテストでの審査基準 (al-Hayat紙)

■審査専門家:哀れみを誘う写真はコンテストで優勝しない      【リヤド:本紙】      国内外の写真コンテストの審査専門家は、今年度のコンテスト「ムルタカー・アルワーン(色の集合)」における参加写真家らの撮影技術に多くの改善が見られることを指摘しつつ、哀れみを誘うような写真はどの年度も優勝しないだろうと述べた。      また、同コンテストの「ミフワル・タビーア(自然の軸)」部門審査委員会のメンバー、アブドゥッラー・ドゥバイヒー氏は、観光・遺跡委員会が主催している一週間の諸々のイベントで、 全文をよむ

2014-12-15 シリア人ハーズィム・シャリーフが「アラブ・アイドル3」で優勝 (al-Hayat紙)

■シリア人ハーズィム・シャリーフが「アラブ・アイドル3」で優勝      【ベイルート:本紙】      長い道のりを経る中、様々な予測が飛びかい、そして息を潜め、そののち…、参加者の一人、シリア出身のハーズィム・シャリーフが、「MBC1」と「MBCエジプト」の「アラブアイドル」第3期のタイトルを獲得した。これは番組の最終回のナイトショーにてのことで、このショーにはUAEの大スター歌手フサイン・ジャスミーも参加した。またアラブ世界内外の多くの街でたくさんの人々が視聴し、様々な歌やドラマに関するパ 全文をよむ

2014-12-10 モロッコ:「マラケシュ国際映画祭」が日本映画を表彰 (al-Quds al-Arabi紙)

■モロッコ:「マラケシュ国際映画祭」が日本映画を表彰、その先駆者らを祝う      【マラケシュ:サーラ・アーイト・フルサ】      日本映画の巨匠らを招待した「マラケシュ国際映画祭」は、多くの世界的映画やアラブ映画のスターに加え、現代日本映画の著名な先駆者の出席のもと、日本映画を褒め称えた。映画祭の公式審査委員長であるフランス人女優、イザベル・ユペールさんは、同映画祭の記念トロフィーを日本映画に与え、世界的名声のある是枝裕和監督がそれを受け取った。      モロッコで初となる、日本映画の名 全文をよむ

2014-11-27 「伝説」サバーフ氏、貧しく孤独な旅立ち (al-Hayat紙)

■「伝説」サバーフ氏、貧しく孤独な旅立ち      【ベイルート:アブドゥ・ワズィーン】      最後の息を引き取るまで死に抗い続けた彼女は、最後の瞬間まで人生をこよなく愛していた。偉大な芸術家であるサバーフはその87年の生涯の終わりをホテルの部屋で独りの状態で迎えた。というのも、息子のサバーフ博士は移住、娘のフワイダーも離れていたからである。      レバノン、第二の故郷であるエジプト、そしてアラブ世界を、歌や喜び、また芸術、演劇、映画のセンスで満たしたこの芸術家は、税金対策のために自宅と 全文をよむ

2014-11-04 マリアム・ファフルッディーンとともに、ロマンチックな微笑みが逝く (al-Hayat紙)

■マリアム・ファフルッディーンとともに、ロマンチックな微笑みが逝く      【ベイルート:ムハンマド・アリー・ファルハート】       女優のマリアム・ファフルッディーンさんが昨日、81歳で逝去した。集中治療での処置も彼女の命を救うことはできなかった。静かな面持ちとロマンチックなほほ笑みを漂わせたエジプト映画の美貌の女優は、1933年1月8日生まれ、父親はトルコ系エジプト人、母親はハンガリー人であった。彼女の美貌は、欧州的生活様式と文化が新興階級にとって理想である外国人コミュニティーと混交 全文をよむ

2014-08-31 ムハンマド・アフマド・スーイディ氏が文章とイメージを形作った巡礼文学 (al-Hayat紙)

ムハンマド・アフマド・スワイディー氏が文章とイメージを形作った巡礼文学      【アブドゥフ・ワーズィン】      アラブ首長国連邦の詩人、ムハンマド・アフマド・スワイディー氏は「旅行文学」と呼ばれる分野への情熱を高め、ほぼアラブの過去の産物であったこの文学の再生に不断の努力をささげた。      シリア人詩人ヌーリー・ジャッラーフ氏と共同で『地平の探求』シリーズの創刊に奮闘するという冒険の後もスワイディーは、この分野において、眠った図書と原典を調べ、それを引き出しの中での眠りから目覚めさせ 全文をよむ

2014-08-29 ガザ:96名の画家が惨状を描く (al-Hayat紙)

■96人の風刺画家に描かれたガザ      【ラマッラー:バディーア・ズィダーン】      マフムード・ダルウィーシュ博物館のガリラヤ・ホールで行われている風刺画展「われわれの描くガザ」に入れば、世界的な風刺画家を含めた多くの国の芸術家たちおよそ96名の手になる、強烈で驚嘆すべき数多くの作品の前で足を止めずにはいられないだろう。      これらの作品の中には、「カップ」という名で知られる世界的なスペイン人芸術家の作品も複数含まれている。彼は自身の絵の中で、歴史的なシャトルでの旅の中で、米宇宙 全文をよむ

2014-08-22 イエメン:武装集団が音楽を弾圧 (al-Hayat紙)

■イエメン、再び音楽禁止の時代へ      【サナア:アリー・サーリム】      人気歌手ナビール・ウムーシュ氏がイエメンのアムラーン市の結婚式場で歌を披露していると、武装した二人の男がホールに突入し、ウムーシュ氏に向かってきた。二人は彼をスタジアムまで連行した。そこは(イスラーム)組織「アンサール・アッラー」が今年の7月に同市を制圧して以来、牢屋として使用されてきた場所であった。      アムラーン県はサアダ県に次いで二番目に武装集団に制圧され、歌が禁止された県である。住民や同地域を訪れた 全文をよむ

2014-08-19 イラク:ISISによりアフガンローブの着用義務化 (al-Hayat紙)

■「ISIS」、モースルの多彩な(ファッション・)シーンを廃止し、男女にアフガニスタンの服装を義務化      【モースル:カイス・タラール・アガー】      イラクのモースル(首都バグダードの北400キロ)では、もはや女性は流行のファッションを楽しんでいない。「イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)」の部隊が都市を制圧し、アフガニスタンの服装を(市民の)公認の制服とすると発表したからだ。      アフガニスタンの服装は頭からつま先まで体を覆う黒いローブであり、シリアのドラマシリーズ『 全文をよむ

2014-08-12 モロッコ:アシラー芸術祭 (al-Hayat紙)

■アシラー芸術祭で政治と文化が競い合う      【ムハンマド・アシュハブ:ラバト】      モロッコのアシラー市は芸術祭期間中の喧騒(けんそう)を取り戻し、店々の扉は例年通り訪れる文化人、芸術家、思想家を迎えるために開かれ、シンポジウムや会談、彫刻展、晩さん会はしばしば夜遅くまで行われた。アシラー芸術祭は、アラブの諸文化と遺産が出会うその起源と多様性を合わせた場所であり、またさまざまな顔と表現でもってその現代性が展示される舞台である。今年はバーレーンを芸術祭の主賓国とし、芸術祭の開始直後から 全文をよむ

2014-08-06 アブダビ・アート・プロジェクト2014 (al-Hayat紙)

■アブダビ・アート2014の交流プログラム      【アブダビ:本紙】      第6期目となる「アブダビ・アート」では、世界中のさまざまな地域の独創的な美術館から選りすぐれた作品が展示されている。加えて、通常の交流プログラムではアラブ首長国連邦(UAE)と同地域における文化的多様性がたたえられている。世界中の美術館は来たる11月5日から8日にかけて、所蔵する近現代美術作品で最高のものを再びアブダビに提供する。それらは、アブダビにおける独創的で文化的な背景の劇的な変化に対応したさまざまなプログ 全文をよむ

2014-08-06 シリア:パリにて…シリア人ウード奏者ハーリド・ジャルマーニー氏が新曲「流浪」を演奏 (al-Hayat紙)

■ハーリド・ジャルマーニー氏、パリでシリアの流浪を「演奏」      【パリ:アフマド・サラール】      シリア人ウード演奏者ハーリド・ジャルマーニー氏はこう語る。彼にとってウードは単なる楽器ではない。ウードを腕に抱きしめているとき、自分自身が時空を超えたところに身を置かれているように感じる。旅立っていったすべての者たちの魂を奏でているように感じる、と。ジャルマーニー氏は本紙とのインタビューの中で、パリの「イスラーム文化研究所」で開催された夜の演奏会が、自身の新しいアルバム「流浪(Exile 全文をよむ

2014-08-04 パレスチナ:ガザ…血に芸術が打ち克つとき (al-Hayat紙)

■ガザ…血に芸術が打ち克つとき      【ガザ:サーミーヤ・ザビーディー】      イスラエルの戦闘機により空爆されたガザ地区の家屋、そこから立ち昇る炎や煙を、女性や子ども、そして誇り高き表情をした男たちの顔に描いた画像が、SNSを通じて出回った。      このように、若き芸術家達は、パレスチナ人ジャーナリストらが撮影した写真を、ガザ地区一帯の空を埋め尽くす煙や破壊の光景に重ね合わせるよう移し替えた。イスラエルの戦闘機による空爆は7月8日に始まり、パレスチナ市民の家屋や施設、土地を標的に、 全文をよむ

2014-08-02 エジプト:サイード・サーリフ氏死去 (al-Hayat紙)

■サイード・サーリフ、笑いとユーモアを残し、去る      【サイード・ヤースィーン】      昨日の朝、アラブで最も重要なコメディースターの一人であるエジプト人コメディアン、サイード・サーリフ氏が10年以上にわたる長い闘病生活の後に死去した。76歳であった。最後の二年間は病状が深刻に悪化し、こん睡状態に陥りマーディの陸軍病院に入院していた。      1938年の7月31日にミヌーフィーヤ県(エジプトデルタ地帯の中央)アシュムーンの中心部で生まれた故人は、20世紀の7~80年代にかけてのトッ 全文をよむ

2014-07-21 イラク:芸術活動が停止 (al-Hayat紙)

■イラクの芸術は活動停止状態      【バグダード:アリー・サラーイー】      イラク文化省の職員が首都バグダード中央に位置する国立劇場の建物に巨大な垂れ幕を掲示した。そこに書かれた内容は、テロとの対決に費やされている努力を支援するというものである。恐らく、これによってダーイシュとの交戦が勃発した後、芸術活動が下火になった状況が説明されるだろう。      ここ数週間にわたり、俳優や画家、音楽家らのエリートを含めた人々の心を支配する恐怖により、バグダードでは自然発生的な形での芸術活動は停止 全文をよむ

2014-07-14 イラク:音楽学校の復興への取り組み (al-Hayat紙)

■バグダードの音楽学校、役割回復への試み      【バグダード:アリー・サラーイ】      バグダードの音楽学校で創立43周年記念式典が開かれ、文化省の上級幹部であるムハンナド・ドゥライミー氏が「イラクにおける音楽復興の兆し」について語った。      バグダードの中央、ラシード通りの歴史的建築物の中にあるこの学校は、とりわけ2003年以降困難な年月を乗り越えてきた。同校はアッバース・ジャミールやサルマーン・シュクルを含む多くのイラク人音楽家たちの名前と結び付く。この二人は「バイオリン、ジョ 全文をよむ

2014-06-27 レバノン:「ハジャル・ヒブラ(妊婦の石)」よりも大きい古石造物の発見 (Al-Nahar紙)

■レバノン大学の学生と古物局が発見した「ハジャル・ヒブラ(妊婦の石)」よりも大きい古石造物      【バールベック:ウィサーム・イスマーイール】      長年考古学者たちを、史跡バールベックの未知の海に漂わせてきたもの、それはローマ時代の「ハジャル・ヒブラ(妊婦の石)」とよばれる石造物である。なぜなら、それは世界で最も大きな加工面を持つ石造物であるからだ。この巨石はバールベックの東の入り口にあるが、そこではかつてローマ人たちが古のバールベックの城塞を築くために、巨大な石を切り出し、加工を施し 全文をよむ

2014-06-24 日本政府、ダンスの規制緩和へ (al-Hayat紙)

■日本、ダンスの規制緩和の方向へ      【東京:ロイター通信】      日本政府は提出された草案に基づき、公共施設での深夜以降のダンスを禁止する法律の緩和を再検討している。この草案は、全国のナイトクラブを脅かしてきた警察による取り締まりに終止符を打つものである。      日本では事実上、公共の場でのダンスが禁止されている。ダンスが許可されるのは、深夜になる前、ダンスホールでの売春を取り締まる目的で1948年に公布された「風営法」に関する法律に沿って特別な許可を得たクラブに限られる。   全文をよむ

2014-02-23 パレスチナ:保存料不使用の多様な伝統料理 (al-Quds al-Arabi紙)

パレスチナ:保存料不使用の多様なパレスチナ伝統料理      【ナブルス:ロイター】      西岸地区のタル村で、ある女性団体が、いかなる保存料も使わない伝統料理を作る事業を始めた。      保存料無添加の伝統料理という計画は慈善団体「村落部女性の集まり」によりなされた。この計画には二つの目的、つまり村落部の女性に収入源を確保するという社会的かつ財政的な目的がある。      団体の代表を務めるワルダ・アシュティヤは以下のように話す。「おかげさまで良い結果がでています。女の子たちの賃金は賄え 全文をよむ

2014-02-18 イスラエル:映画監督からの提案、ガザ地区を第二のシンガポールに (al-Hayat紙)

■イスラエルからの提案、ガザ地区を第二のシンガポールに      【被占領地エルサレム:アーマール・シハーダ】      ガザ地区からイスラエル南部に対してのミサイル攻撃が繰り返され、イスラエルの軍事・政治指導部への脅威は高まり、同地域での突発的な情勢悪化の危険が警戒されている。そうした中、イスラエルの映画監督ジャッド・ネエマン氏はある提案を示した。ネエマン監督は著名な大学講師でもあり、ユダヤ人国家における業績に対する最高の栄誉として送られるイスラエル賞の受賞者の一人でもある。その同監督の提案と 全文をよむ

2014-02-12 パレスチナ:アーティストがUNRWAのため寄付集めに尽力 (al-Hayat紙)

■パレスチナ:パレスチナ人アーティストのムハンマド・アッサーフがUNRWAのための寄付集めに尽力      【ガザ地区:ファトヒー・サッバーフ】      パレスチナ人アーティストのムハンマド・アッサーフは、パレスチナ難民のための寄付集めに尽力していると述べ、また、ある国家とアラブ当局が彼が2014年のブラジル・ワールドカップの開会式で歌うことを妨害したとを明らかにした。      また、アッサーフは昨日、ガザ市のロータス・ホテルで行われた記者会見において、「厳しい財政危機に苦しむ国連パレスチナ 全文をよむ

2014-02-09 無宗教者の増加でアメリカは宗教を失ってしまうのだろうか (al-Hayat紙)

■無宗教者の増加後…アメリカは宗教を失うのか?      【ロンドン:アブドゥッラー・アバー・ハイル】      一見、バージニア工科大学の学生クラブにいる者たちの姿は同じようなクラブに所属する他の学生たちの姿と大きくは異ならないように見える。(しかし)彼らが会話や議論を始めるとき、彼らが彼ら自身は極秘だと思っているテーマを隠すために(クラブに)参加していることが分かる。このようにして、イギリスのジャーナリスト、ピーター・フォスター氏はアメリカの若者の間での無宗教というテーマを取り上げ始めた。  全文をよむ

2014-01-31 イスラーム文化圏専用スーパーヒーロー (al-Hayat紙)

■スーパーヒーロー…もはやアメリカのものではない!      【カイス・カーシム】      超人的な英雄「スーパーマン」は、1930年代にアメリカの漫画シリーズに初めて登場した。第二次世界大戦が近づいて以来、この物語とその主人公は広く人気を博した。そして時間と共にアメリカの大衆文化の一部となっていった。漫画の仕様において、ヒーローに対する想像で一致する特色は、力強い超人的な白人男性が人より目立つ特別な衣装を身につけているというものだ。      漫画雑誌における強い力を持つヒーローのキャラクタ 全文をよむ

2014-01-14 エジプト:オマル・サムラ、エジプト初の宇宙飛行士 (al-Hayat紙)

エジプト:オマル・サムラ、エジプト初の宇宙飛行士      【カイロ:ラーニヤ・サアドッディーン】      彼の目は幼い時から宇宙にくぎ付けだった。彼の両親や周囲の人はみな、彼は同世代の他の子供たちと同じように宇宙空間を眺めて、おとぎ話を作り上げているのだと考えた。だが事はこれにとどまらなかった。13歳になり、オマル・サムラは家族とスイスに行った時、一番高い山の頂の一つに登ろうと決意した。それは前例のない賭けのようなものだったが、オマルはこの中で挑戦の楽しさと自然への愛着を感じた。      全文をよむ

2013-10-18 エジプト:スパイス研究の最前線 (al-Hayat紙)

■タイムとクミンに関するエジプトの研究      【カイロ:シャウカト・イスカンダル】      タイムには免疫機構を促進する成分が含まれており、人間にとって最も有益なスパイスの一つとされている。だから地中海の人々の間でタイムのさまざまな飲食法が広まっているのは意外なことではない。地中海地方はまた、タイムの栽培地としても名をはせている。タイムはお茶として摂取することも可能である。その場合、甘味づけの蜂蜜が免疫機構の強化にさらに貢献することを特記しておこう。      エジプト国立研究センターのム 全文をよむ

2013-09-22 モロッコ:伝統騎士芸能「ツブーリダ」 (al-Hayat紙)

■「ツブーリダ」モロッコの伝統的騎士芸能      【ラバト:ファーティマ・アーシュール】      3,000年前、馬がモロッコに流入した後、紀元7世紀にはイスラームの伝来とともにアラブ人の騎士たちも同地に到来した。15世紀には、「ツブーリダ」という遊戯が普及した。その後16世紀になると、弓の代わりに銃が使われるようになった。      「ツブーリダ」は、モロッコに起源をもつ民俗伝統遺産である。研究者らは、この遊戯が侵略者や抵抗者や聖戦士に対抗する民族闘争の歴史に 複数のページを書き加えること 全文をよむ

2013-08-28 エジプト:エジプト国家賞はどうなったのか? (al-Hayat紙)

■エジプト国家賞はどうなったのか?      【カイロ:サルワー・アブドゥルハリーム】      エジプトの国家賞受賞者の名前は先月末までに発表されるはずだった。しかし文化省が、大多数が政治的イスラムの潮流に属する諮問議会【注】寄りの姿勢を取る「同胞団の大臣」の下に置かれたことから生まれた危機的な状況、および賞金の削減により、それは困難になった。その後、同胞団の支配に終止符を打つ、6月30日の蜂起が起き、文化相の座はムハンマド・サービル・アラブのもとに戻った。今年はこの賞が取り消されるのではない 全文をよむ

2013-08-07 エジプト:ファトワー庁、明日木曜が断食明けの祭の初日と発表 (Al-Ahram紙)

■ファトワー庁、明日木曜が断食明けの祭の初日と発表      2013年8月7日『アハラーム』      【シャルク・アウサト】      エジプトのファトワー庁は、明日(8日)木曜が、イスラム暦1434年シャッワール月1日、断食明けの祭の初日になると発表した。      本日水曜、夕方の声明のなかで、ファトゥワー庁は本日の日没後、諸委員会を通して、イスラム暦1434年シャッワール月の新月を観察し、新月の現れが確かなものとなったと語った。それは明日、木曜がシャッワール月1日、断食明けの祭の初日に 全文をよむ

2013-08-07 エジプト:「このドラマは喜劇のような同胞団の統治への回答だ」 (al-Hayat紙)

■ワーキド:「このドラマは喜劇のような同胞団の統治への回答だ」      2013年8月7日『ハヤート』      【カイロ:ムハンマド・アラーッディーン】      エジプトの俳優であるアムル・ワーキドは「二人目の妻」というラマダーン月の連続ドラマに、質素なガラビーヤ(エジプトの伝統的な服)を着て口ひげを蓄えた素朴な農民の姿で登場した。この作品は、さまざまな反応を呼び起こしたが、それはとくにシュクリー・サルハーンとスアード・フスニーの演じた有名な映画作品から取られたものだからである。      全文をよむ

2013-07-24 エジプト:アーディル・イマーム出演のドラマ『占い師』 (al-Hayat紙)

■「ミント入りレモンジュース」のわなとアーディル・イマーム      2013年7月24日『ハヤート』      【ベイルート:フィーキー・ハビーブ】      彼は毎回、去った後に痕を残すが「怪傑ゾロ」ではない。泥棒のような盗みに躊躇(ちゅうちょ)を見せないが「ロビン・フッド」ではない。そして観客の心をひきつけるが「スーパーマン」でもないのだ。      連続ドラマ『占い師』でラマダーン月前半に高視聴率を獲得したのは「詐欺師」のアーディル・イマームである。こうして彼は、いまだ並ぶもののないナン 全文をよむ

2013-07-09 サウジアラビア発表、ラマダーンは7月10日から (al-Hayat紙)

■サウジアラビア、ラマダーンを水曜日と発表      2013年7月9日『ハヤート』      【リヤド:本紙】      サウジアラビア王宮府は昨日(8日)月曜日の夕刻のラマダーンの新月が観測されなかったことを発表し、それに従い火曜日が、第8月(シャアバーン月)の最終日とみなし、明日(水曜日)より聖なるラマダーンが始まることを発表した。そして同府は次の声明を出した。      以下最高裁判所から受け取ったものである。最高裁はアッ=タイフ県の夏季の本部においてイスラーム歴1434年第8月(シャア 全文をよむ

2013-06-02 ラクダのミルクの泡が、美を探求する湾岸女性たちを惹きつける (al-Quds al-Arabi紙)

■ラクダのミルクの泡が、美を探求する湾岸女性たちを惹きつける      2013年6月2日『クドゥス・アラビー』      【ドバイ:本紙】      ラクダの牧童たちは、ラクダのミルクそのものよりも、ミルクの泡に対する需要の方が多くなる日が来るとは夢にも思わなかっただろう。      具体的には、ここ最近のメディナ市内のラクダの遊牧・繁殖エリアには、肌をなめらかにし、ピーリングを施すレシピとして使用するためにメスラクダのミルクの泡を買いに来る女性客が押し寄せている。ことはそれだけで終わらない。 全文をよむ

2013-05-20 イエメン:古都ザビードは世界遺産のリストから外れるのか (al-Hayat紙)

■イエメン:古都ザビードは世界遺産のリストから外れるのか      2013年5月20日『アル=ハヤート』      【サナア:アリー・サーリム】      イエメンはアラブ外交官が早急に古都ザビードをユネスコの管理する世界遺産リストから除外するために活動しているのに待ったをかけている。世界遺産委員会は来月の会合で古都ザビードをリストからの除外について検討することが知られている。      ハダー・イブラーン文化省副大臣は本紙に対し「古都ザビードは世界遺産のリストから消されるという最後通告を受け 全文をよむ

2013-03-04 サウジアラビア:サルマーン王子、サウジ報道機関の歴史写真展を開会 (al-Hayat紙)

■サルマーン皇太子、サウジ報道機関の歴史写真展を開会      2013年3月4日『アル=ハヤート』      【リヤド:本紙】      副首相兼国防相のサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ皇太子は昨日(3日)「サウジの新聞における歴史写真」展と会合を開会した。この催しは慈善団体「アッ=トゥラース(遺産)」が文化・情報省、アブドゥルアズィーズ国王財団、国立ファハド国王図書館との協力のもとに企画したもので、ほかにもサウジ通信社やサウジの報道機関が協力し、リヤド国際コンベンション&エキシビジョン 全文をよむ

2013-02-07 パレスチナ人女性画家、コーヒーで絵を描く (al-Quds al-Arabi紙)

■パレスチナ人女性画家、コーヒーで絵を描く      2013年2月7日『クドゥス・アラビー』      【ガザ】      パレスチナ人女性画家のサルワー・スバーヒーは、毎日自分のアトリエで大きなカップにコーヒーを用意することから始める。彼女はそのコーヒーをいかにも美味しそうに啜ってから、カップに残った分を新しい絵を描くのに使うのだ。      若き女性画家は次のように話す。「この考えを思いついたのは、私がコーヒーをたくさん飲むからです。飲みもので描くというところが気に入ったし、他のアーティス 全文をよむ

2013-02-07 イエメン:サナアで伝統衣装コンテスト開催 (al-Hayat紙)

■サナアのファッションショー:現代的な伝統      2013年2月7日『アル・ハヤート』      【サナア:アリー・サーリム】      「イエメン伝統衣装展」コンテストがサナアで開催された。これは、イエメンの伝統衣装の現代風デザインの促進が目的の中で初の試みだ。      女性の文化と創造性、発展のための組織「ヒヤ」が主催した本コンテストには『イエメンファッション:過去の高貴さ、将来と現代の衣装』というスローガンのもと、11人のファッションデザイナーが参加し、優勝を争った。      音楽 全文をよむ

2013-02-04 第36回ヨーテボリ映画祭でイラク系クルド人出身の監督が受賞 (al-Sabah al-Jadid紙)

■第36回ヨーテボリ映画祭でイラク系クルド人を出自にした監督が賞を獲得      2013年2月4日『サバーフ・ジャディード』      【ヨーテボリ(*1):リーナー・スィヤーウィシュ】      第36回ヨーテボリ映画祭が閉幕した。今回はイラク・クルド人系のノルウェー人監督ヒシャーム・ザマーンの『雪の降るまえ(Før snøn faller)』が最優秀ノルディック映画賞を、またモロッコ出身のスウェーデン人監督マーリク・ビン・ジャルールの『シュガーマンを探して(Searching for su 全文をよむ

2013-02-02 チュニジア:「笑いの祭典」は革命の国民を必要としている (al-Hayat紙)

■チュニジア:「笑いの祭典」は革命の国民を必要としている      2013年2月2日「アル=ハヤート」      【チュニス:サーリフ・スウィーシー】      他のアラブの諸革命の国民と同じように、チュニジア人の心身は漆黒の闇に包まれており、彼らは急いで喜びと笑いを一服する必要があるように見える。今なお息づく彼らの感情に、再び笑いが戻ってくるだろう      今日、所属先や文化的背景の違いはあれど、多くのクリエイターが生活費の高騰や政治的経済的問題を抱えるチュニジアの人びとの問題に迫り、彼ら 全文をよむ

2012-12-09 イラク:「汚職撲滅におけるメディアの役割」について学術シンポジウムが開催 (al-Sabah al-Jadid紙)

■「汚職撲滅におけるメディアの役割」について学術シンポジウムを開催      2012年12月9日『サバーフ・ジャディード』      【バグダード:本紙】      バグダードのアル=アラウィーヤ・クラブのホールで昨日土曜日、「汚職撲滅のための真摯なメディア政策に向けて」というスローガンのもと、腐敗撲滅におけるメディアの役割をテーマとした初めての学術シンポジウムが開催された。放送通信サービス公社がバグダード大学の協賛のもとに組織したこのシンポジウムでは、汚職撲滅や原因究明においてメディアが果た 全文をよむ

2012-11-30 エジプト:『文学ニュース』紙の編集者ら、編集長に再びノー (al-Hayat紙)

■「文学ニュース」紙の編集者ら、編集長に再びノー      2012年11月30日『アル=ハヤート』      【カイロ:本紙】      カイロ『アフバール・アルアダブ(文学ニュース)』紙の編集者らは、マジュディー・アル=アフィーフィー編集長をそのポストから解任することを求め、エジプトとアラブの知識人たちに彼と関係することがないように呼びかけた。      11人の編集者と彼らと連帯する数十人の知識人らは、署名した声明で、3ヶ月間で彼らは「新聞が拠って立つべき全ての基礎だけでなく、我々が知って 全文をよむ

2012-11-28 エジプト:舞台と音楽の収集品の展覧会「ここから私ははじめる」を開催 (Al-Ahram紙)

■舞台と音楽のパイオニアの収集品展覧会「ここから私たちは始める」が開催      2012年11月28日『アル=アハラーム』      【ナハーニー・サラーフ】      「ここから私たちは始める」は、エジプト文化記憶展覧会のスローガンである。インティサール・アブドゥルファターフ氏をセンター長とする舞台・音楽・伝統芸能国民センターがその準備をしているが、それは本展覧会を文化省の後援のもと、来月ザマーリク地区の同センターで開催するることが目的だ。      本展覧会には、様々な世代を通した舞台、音 全文をよむ

2012-11-27 エジプト:日本語などの翻訳事業 (Al-Ahram紙)

■翻訳のための民族センターは文学作品の翻訳のためのワークショップを開始      2012年11月27日『アル=アハラーム』      【ターリク・アジブ】      翻訳のための民族センターは、アインシャムス大学の外国語学部と協力して文学翻訳のための諸般のワークショップを開催する。これらワークショップは、有名でない言語で行われる。たとえば、チェコ語、日本語、ロシア語、中国語、スペイン語、トルコ語、ドイツ語、イタリア語、ペルシア語などである。      ワークショップはセンター内で2012年11 全文をよむ

2012-11-24 「シャマーイルの倉庫」と圧政に対するエジプト革命 (Al-Ahram紙)

■「シャマーイルの倉庫」と圧政に対するエジプト革命      2012年11月24日『アル=アハラーム』      【ワファーア・ナビール】      彼は自問自答した。「木靴のためにこの運命を選ぶのだろうかと。たとえスルタンに木靴を与えざるを得なくなったとしても、僕はここを去りたいのだ。たとえ裸足となっても」。      この言葉は小説「シャマーイルの倉庫」において、木靴をなくしたせいでスルタンに投獄されてしまった主人公ジャラールッディーン・アル=ジムダールによって発せられたものだ。この小説は 全文をよむ

2012-11-20 イラク:バグダードでシリア演劇を上演 (al-Hayat紙)

■「マウラーナー」は比喩を用いて革命を演じる、恐怖に関して直接的に      2012年11月20日『アル=ハヤート』      【バグダード:アリー・アッ=サラーイー】      シリアの演劇者たちは、どうすれば今日のシリアの状況を30分で演じることができるだろうか?もし「サタンは細部に隠れている」と我々が認めれば、ダマスカスの詳細に関する演劇は多くの想像と苦しみを必要とする。同様に、シリア人演出家であるガザワーン・カフワジーは彼の街をスーフィー的に描くことを好み、イブン・アラビーを援用した。 全文をよむ

2012-11-19 シリア:危機に対する俳優らの態度 (al-Hayat紙)

■50人を超える俳優の移住が、シリアドラマの混乱を招く      2012年11月19日『アル=ハヤート』      【ロンドン:本紙】      次のシーズンでのシリアドラマの危機的状況が継続している件についての話は、周知のこととなった。これはシリア国内全体、特にダマスカスでの諸般の事件は50人以上のシリア人俳優をアラブ諸国やその他の外国への移住へと追いやった。      これらの移住者は、次の3種類に分類することができるだろう。      第一は、はじめから体制に反対しており、生命の危険から 全文をよむ

2012-11-11 エジプト:ジハード主義指導者がスフィンクスとピラミッドの破壊を呼びかけ (al-Hayat紙)

■エジプト:ジハード主義指導者がスフィンクスとピラミッドの破壊を呼びかけ      2012年11月11日『アル=ハヤート』      【カイロ:AFP】      エジプトの「サラフ主義・ジハード主義の宣教」という団体の指導者であるムルガーン・サーリム・アル=ゴーハリーは、スフィンクスとピラミッド、そしてエジプトにある彫像を破壊することを呼び掛けた。      アル=ゴーハリーは、民間放送局「ドリーム」チャンネルとのインタビューで、「エジプトのあちこちにある偶像・彫像を破壊しなければならない。 全文をよむ

2012-11-09 レバノン:聖ヨセフ教会でマフムード・アッ=ズィーバーウィー個展 (al-Hayat紙)

■マフムード・アッ=ズィーバーウィーの「自然」、沈黙と存在感高まる      2012年11月9日『アル=ハヤート』      【ベイルート:本紙】      画家のマフムード・アッ=ズィーバーウィーは、イエズス会大学(聖ヨセフ大学)の建物内にある聖ヨセフ教会の地下で開かれた新たな個展に造形作品50点を出展した。彼はこの展覧会のために、自らの創作の道程からインスピレーションを受けたタイトルを選んだ。それは「顕現」である。おそらくこのスーフィズムの次元を持つタイトルは、イスラームとキリスト教におけ 全文をよむ

2012-10-25 エジプトの映画スター、ユースフ・アッ=シャリーフのインタビュー (al-Quds al-Arabi紙)

■ユースフ・アッ=シャリーフ「始まりはコマーシャルだった。俳優への転身は予期していなかった」   ■「映画契約ではモラルに外れるシーン撮影がないことを条件にしている」      2012年10月25日『クドゥス・アラビー』      【カイロ:本紙 ムハンマド・アーティフ】      スター俳優のユースフ・アッ=シャリーフは、映画契約の際にはラブシーンがない事を条件にしており、水着やダンス衣装を身にまとった女優とは出演しないことにしていると述べた。      彼は言う。「このことは僕を映画の仕事 全文をよむ

2012-10-25 エジプト:巡礼月9日目の祝賀番組で、預言者の聖遷やカアバ神殿を特集 (Al-Ahram紙)

2012年10月25日 『アル=アハラーム』      【ファーティマ・シャアラーウィー】      アラファート山での逗留(巡礼9日目に行う行事)を祝って、テレビは一日中、映画や番組、歌、特別企画を様々なチャンネルで放送する。第1チャンネルは午前10時からアラファート山での逗留を伝えるべく海外からの中継を始める。      午前11時45分には、イマームらのインタビュー番組が始まる。番組ではアッ=サイイダ・ザイナブ・モスクの導師かつ説教師であるムスタファ・イッザト師と巡礼時の儀式や、その美徳と 全文をよむ

2012-10-24 パレスチナの本、オリーブの季節に (al-Hayat紙)

■ パレスチナの本、オリーブの季節に      2012年10月24日 水曜日 『アル=ハヤート』      【ラーマッラー:ファーティマ・ナーウート】      パレスチナ衛星放送の生放送番組「今朝のパレスチナ」のアナウンサーは私に、2012年第八回パレスチナ国際図書展覧会で私が朗読する予定の詩について尋ねた。私は彼女に、私と、エジプト、モロッコ、チュニジア、ヨルダンからのアラブ人とそれ以外の国の詩人達の出席は、もし発表に何の困難もなければ、それ自体が「事件」である、と答えた。私は今、パレスチ 全文をよむ

2012-10-24 エジプト各県 犠牲祭を迎えるため準備 (Al-Ahram紙)

エジプト各県が犠牲祭を迎えるための準備      ■エジプト各県が犠牲祭を迎えるための準備   ■貧困層への食肉配布のため実行部を設置      『2012年10月24日 アル=アハラーム』      【 アスユート: ハマーダ・サイード、ウサーマ・シッディーク】      エジプトの各県は、犠牲祭を迎えるための準備に入った。各県は、市民の不満、限られた収入しかない人々や貧困層のための犠牲用動物や食肉、犠牲祭会場や市場の治安計画、そして通り・広場・礼拝所の清掃キャンペーンに対応するため、実行部を 全文をよむ

2012-10-17 エジプト:第35回カイロ国際映画祭 (Al-Ahram紙)

■カイロ映画祭・・1月革命の後      2012年10月17日 『アル=アハラーム』      【イサーム・サード】      エジプト・オペラ劇場は、第35回カイロの国際映画祭を主催する。映画祭は、来る11月27日から12月6日まで開催される。      9つのホールが、参加作品上映のために割り当てられた。参加作品数は現時点で160本に達したが、これらは審査委員会に提示された450本から選ばれた。また、参加国は26カ国に上っている。また、シリア人映画監督の故ムスタファー・アッカード(訳注:2 全文をよむ

2012-10-09 あなたの幼子に礼拝を教えなさい (Al-Ahram紙)

あなたの子どもに礼拝を教えなさい      2012年10月9日 『アル=アハラーム』      【執筆:リーハーム・マフムード・アブドゥルサミーウ】      子どもに宗教教育を施し、道徳の価値感を芽生えさせること、これらは母親の負う重要な責任の中でも最も大きなものですから、子どもには礼拝と断食のトレーニングをさせなさい。これらは自発的に行われるものでも容易なものでもなく、ひとえに努力と労力を費やすことが要求されます。…(しかし)そうすることで礼拝は、子どもが人生において慣れなければならない習 全文をよむ

2012-10-06 クロアチアの創作家:ウンム・クルスーム、創造性を刺激 (al-Hayat紙)

■クロアチアの創作家:ウンム・クルスーム、創造性を刺激      2012年10月6日 土曜日 『アル=ハヤート』      【アレキサンドリア:サーミル・スライマーン】      カナダ在住のクロアチア芸術家、アンティ・サルディーリッチは、アレキサンドリアでの自身の展覧会で刺激的な芸術上の手法を提示した。作中には世界中の様々な文化が混合していた。それは、ラテン・アメリカ、インドネシア、オーストラリアなどで、創作的でリズムがあり、文化的で、バランスが取れた総体の中で混合していた。リズム、動と静が 全文をよむ

2012-10-03 アルジェリア:第7回全国プロフェッショナル劇場祭より (al-Hayat紙)

■ 独裁者、自らを「不滅」にする死体を発見できず      2012年10月3日 水曜日『アル=ハヤート』      【アルジェ:ラナー・ザイド】      劇場は、現在あるいは過去の積み重ねである社会をその脚本から分けることはできない。あるいは、翻訳、借用した他の脚本を再編したものからでさえも、分けることはできないのだ。アルジェリアで行われた第7回全国プロフェッショナル劇場祭は、地元社会的な脚本をなおざりにしていた。ただ、いくつかの作品は例外で、それでは一般社会のディテールとそれに対する分析的 全文をよむ

2012-08-27 UAEの本屋でベストセラーの料理本 (al-Hayat紙)

UAEの本屋でベストセラーの料理本      2012年8月27日 月曜日『アル=ハヤート』      【アブダビ:アッ=シャイマー・ハーリド】      アラブ社会における大多数の人々-特に男性-は、食事はともかく、行為としての料理を大変軽視し続けてきた。このことは、「家事」と名付けられた奉仕の形で私たちにもたらされる、全ての事柄に対する侮蔑の一種である。当然ながら、この労働に対する過小評価は、多くの歴史的蓄積と理由により、通常女性がそれを行う者であるということを形作った。今日、我々が最もよく 全文をよむ

2012-07-17 「マシュルーア・ライラ」、ポップ体験、スナッピー・ジャズに触れて (al-Hayat紙)

「マシュルーア・ライラ」、ポップ体験、スナッピー・ジャズに触れて      2012年7月17日『アル=ハヤート』      【バアルバック(レバノン):ジャード・アル=ハッジ】   あなたは廃墟の地で、「ルーツ」に思い当たるだろうか? 「マシュルーア・ライラ」のコンサートの間に突然の問いが、それほど考えずに浮かんだ。このコンサートをもって、一昨日の夕方、バアルバック・フェスティバルは終了した。しかし、この問いは、論理的には、おそらく音楽の性質から出て来たのだろう。この性質は、2008年に舞台に 全文をよむ

2012-07-12 サバーフ・ナアイーム、エジプト人の不安を美術として表現 (al-Hayat紙)

サバーフ・ナアイーム、エジプト人の不安を美術として表現      2012年7月12日『アル=ハヤート』      【カイロ:ワリード・アッ=リマーリー】      エジプト人美術家サバーフ・ナアイームは、彼女の作品の特異性を通して世界とつながることを試みている。彼女の先駆者の試みの簡便化や繰り返しを拒否しながら、そしてより困難な道をたどりながら。それは、エジプト人の不安や、痛みへのアプローチであり、それらの写真やビデオ・アートによる記録であり、それらと絵や色彩との融合である。      ナアイ 全文をよむ

2012-06-23 ヨルダンの芸術家たちは「白旗を挙げないだろう」 (al-Hayat紙)

■ヨルダンの芸術家たちは「白旗を挙げないだろう」      2012年6月23日 『アル=ハヤート』      【アンマン:ターミル・アッ=スマーディー】      「芸術家たちが人間の良心を守る…そして祖国と国民を守る」、最近ヨルダン芸術家組合界隈やギャラリーや、首都アンマンの中央に位置するアル=ウィーブダ地域の古い伝統地区内で頻繁に用いられる表現である。これらの言葉が、「彼らの創造環境が公的かつ意図的に疎外されている」ことに抗議して、数日前から同組合本部前での座り込みを始めた何十人もの芸術家 全文をよむ

2012-05-29 WHO、企業に疑惑の目 (al-Hayat紙)

■WHO、企業に疑惑の目。      2012年5月29日 『アル=ハヤート』      【アラー・アッ=ディ-ン・アル=アルワーン】      毎年の慣例として、WHOは「No Tobacco Day、世界反喫煙日」として中東における喫煙の現象に取り組んだ。そこでWHOは喫煙習慣の広がりの様々な側面に光を当てた。つまり、タバコを東地中海全域の国々に伝染的に拡散させたものに関して注目したのである。また今年のWHOの活動は、タバコ製造企業に焦点を合わせたことを特徴としているが、これはこれらの企業が 全文をよむ

2012-05-29 「国境なき音楽」が「パレスチナの精神」を世界に伝える (al-Hayat紙)

■「国境なき音楽」、東西のメロディーが「パレスチナの精神」とともに世界を旅する      2012年5月29日 火曜日 『アル=ハヤート』      【ラーマッラー:バディーア・ズィーダーン】      去る日曜日の夕方にハイファの「マイダーン劇場」で、またその翌日にはラーマッラー文化宮殿ホールで、様々な趣の音楽の演奏が、パレスチナを含む複数の国々から来たミュージシャンや歌手たちによって行われた。これは、「オリエント・ダンスシアター」財団による「国境なき音楽」のプロジェクトの枠組みの中でのもので 全文をよむ

2012-05-06 イエメン:奇抜なルックスでボーダーレスな世界を訴える若者達 (al-Hayat紙)

イエメン:奇抜なルックスでボーダーレスな世界を訴える若者達      ■イエメンの若者のニュースタイル、制限を広げる「違い」について議論を呼ぶ      2012年5月6日『アル=ハヤート』      【サヌア:ヌジュラー・ハサン】      手首を飾る革製と布製のブレスレット、長髪、または三つ編みにされた髪、首には革製の首飾り、ルーズな服装、カラフルな帽子、スポーツシューズ…それが一般的な仲間たちの外見とは異なったイエメンのとある若者の姿である。それでもその姿が彼の言うところの芸術的メッセージ 全文をよむ

2012-04-27 エジプト出版社組合、俳優アーディル・イマームと連帯 (Al-Ahram紙)

■エジプト出版者組合、俳優アーディル・イマームと連帯      2012年04月27日『アル=アハラーム』      エジプト出版社組合の自由委員会は、偉大な俳優であるアーディル・イマームと全面的に連帯することを公表した。委員会は、作者の想像力を体現する芸術作品のために彼に課せられた罪-どんな形であろうと、そうであってはならないのだが-、すなわち作品が「宗教の名誉毀損」であるとの訴えを非難した。      委員会は声明の中で、俳優アーディル・イマームによる作品について以下のように説明した。彼は、 全文をよむ

2012-04-20 ベイルートでアラブ・ネット・デジタル・サミット開催 (al-Hayat紙)

■ジョブズの幽霊が「アラブネット・デジタル・サミット」に出席      2012年04月20日 金曜日 『アル=ハヤート』      【ベイルート:アフマド・マグリビー】      「iPhone」や「iPad」、「iPod」といったデバイスを生み出した故スティーブ・ジョブズ氏の幽霊が、最近ベイルートが主催した「アラブネット・デジタル・サミット2012」をさまよっていたかもしれない。それはなぜか?今回のサミットの出展内容の多くを占める、スマート機器やその類似品に関連したアプリケーション(以下アプ 全文をよむ

2012-04-13 ジャラール・シャンムート「共作のアラブドラマは良好な状態にある。」 (al-Hayat紙)

■ジャラール・シャンムート「共作のアラブドラマは良好な状態にある。」      2012年4月13日金曜日『アル=ハヤート』      【ダマスカス:ガイス・ハンムール】      シリア役者のジャラール・シャンムートは、次のラマダーンに3つの作品を通してアラブの視聴者たちの前に登場する。その中で最も目立ったものは、スター、アッバース・アン=ヌーリーが共演し、ターミル・イスハクが監督する「アル=ウマイミー」である。この中で、シャンムートはアル=ウマイミー・「アン=ヌーリー」の兄弟であるファトヒー 全文をよむ

2012-04-12 問題の多い青年期から安定した生活へ移行するための対話 (al-Hayat紙)

■問題の多い青年期から安定した生活へ移行するための対話。      2012年4月12日木曜日『アル=ハヤート紙』      【アヌワル・ナアマ博士による】      それは彼の14回目の春のことだった。彼は分別があり、従順であった。小さい頃から大きくなるまでいつも褒められてきた。人のいう事を聞き、礼儀正しく振舞ってきた。しかしある時からに少年は変わりはじめた。全く正反対なものになってしまった。もう落ち着いた、謙遜な、従順な子供ではなくなった。彼の振舞いは普通ではなくなってきた。反逆である。意図 全文をよむ

2012-04-10 アラブの子どものゲーム事情 (al-Hayat紙)

■子供たちは対戦型ゲームのプラットフォームより携帯ゲーム機を好む。      2012年4月10日、火曜日『アル=ハヤート』      【ドーハ:アビール=ジャービル】      アラブ湾岸諸国の多くでは、電子ゲーム販売専門部門の前を、両親に電子ゲームを買いたいとだだをこねる子どもを見ないで通り過ぎることは滅多にない。そして両者の論争はたびたび食い違うのだ。要するに、人々を引きつけるもの、そして人々が好むものは、彼らが客観的に見ている理由によるのだが、彼らの子どもたちはそうしたものを好まないので 全文をよむ

2012-04-04 イスラエルがエジプト考古遺産を偽造証明書によって販売 (Al-Ahram紙)

イスラエルがエジプト考古遺産を偽造証明書によって販売      ■イスラエルがエジプト考古遺産を偽造証明書によって販売      2012年04月04日『アル=アハラーム』      【カイロ:ムハンマド・アブドゥルムウティー、ラナ・ガウハル】      エジプト考古遺産の保護と保全の取り組みとして、エジプトはイスラエルに、エジプトからの窃盗品である2点の古代の木棺の返還を要求した。2点の木棺はイスラエル当局によってエルサレムのある店から発見された。      考古省大臣であるムハンマド・イブラ 全文をよむ

2012-02-07 エジプト:有名俳優が新憲法の芸術への影響を懸念 (al-Quds al-Arabi紙)

■ウマル・アッ=シャリーフは、エジプトでイスラーム憲法を制定した場合の、エジプト人女優の肌の露出について懸念する      2012年02月07日『クドゥス・アラビー』      【カイロ】      世界的スターのウマル・アッ=シャリーフは、「現在制定中の新憲法には、方法論としてイスラームのシャリーアが取り入れられるかもしれず、新憲法が施行された場合の、エジプトの女優の肌の露出について懸念している」と言明した。「もし憲法に『芸術がイスラームのシャリーアに矛盾しないという条件で』という文言があれ 全文をよむ

2012-02-06 バハレーン:「真珠の道」バハレーン文化の年のイベント開催 (al-Hayat紙)

■「真珠の道」祭典、バハレーンとアラブ、そして世界の企画      2012年2月6日『アル=ハヤート』      【マナーマ:ムハンマド・アリー・ファルハート】      「マナーマ・アラブ文化の首都2012」の活動がバハレーン博物館海岸における「真珠の道」という歌と音楽による公演によって公式に始められた。木曜日(2日)の夜には、サルマーン・ビン・ハマド・アール・ハリーファ皇太子を筆頭に、ミー・アール・ハリーファ文化大臣、複数の大臣や外交官、文化人等の著名人、マスコミが出席し、国外からは[サウ 全文をよむ

2012-02-01 革命のアーティストたち:不正を拒んだ絵筆 (Al-Ahram紙)

■革命のアーティストたち:不正を拒んだ絵筆      2012年2月1日 『アル=アハラーム』      【ハナーン・アル=ナーディー、ラーニヤ・アル=ディマーシー、サルワ・ファウジー】      一瞬一瞬、一時間一時間が積み重なり、月日が流れ、一年が過ぎた。一年という歳月はまた、エジプトの歴史に書き加えられた新たな数行でもある。一歳の誕生日を迎えた今も、革命は正義を求め、若者も大人も、子供も女性も、命を投げ出す覚悟で自由を求め、アーティストたちの絵筆は不正を拒み続けている。芸術は民衆の心情を描 全文をよむ

2012-01-16 中東・北アフリカのGoogleの最多検索順位 (al-Quds al-Arabi紙)

■ミリヤーム・ファーリス、アル=カッザーフィーに首位奪われるもGoogle検索の順位に喜び         2012年1月16日付『クドゥス・アラビー』紙         【ベイルート:本紙】      レバノン人歌手ミリヤーム・ファーリスは、2011年の中東と北アフリカにおけるGoogleサイトの検索リストのなかでムアンマル・アル=カッザーフィーに続く2位であり、アーティストとしてはトップの座を得たことに喜びを表した。      Google検索は、世界全体で1年を通してネット上で検索された最 全文をよむ

2012-01-06 アル=アズハル総長、東洋におけるキリスト教迫害の訴えは虚偽と主張 (Al-Ahram紙)

■アル=アズハル総長、東洋におけるキリスト教迫害の訴えは虚偽と主張      2012年1月6日『アル=アハラーム』      昨日、アル=アズハル総長であるアフマド・タイイブ博士は、東洋におけるキリスト教徒が迫害を受けているという西洋の訴えは虚偽であり、イスラーム教徒、キリスト教徒の両方を含む(現地の)人々にとって中傷であると強調した。また博士はこの訴えはアラブ世界に広がる民主主義の波に警戒心を抱かせようとする類のものであるとしている。      アル=アズハル総長は次のように語り、実業家たち 全文をよむ

2012-01-05 水煙草の値上がり 占領地の喫煙者に衝撃 (al-Hayat紙)

■水煙草の値上がり 占領地の喫煙者に衝撃      2012年1月5日『アル=ハヤート』      【ラーマッラー:バディーア・ザイダーン】      「パレスチナにおける水煙草の値上がりに、共に反対しよう」。このスローガンの下に、活動家は、ソーシャルネットワークサービス「facebook」にページを設立した。これは、水煙草愛好家には寝耳に水だった、水煙草価格の300パーセント以上の上昇に関して占領地で続いている大きな論争に基づいている。      時々友人と一緒にカフェに通うラビー=ムスタファ 全文をよむ

2011-12-28 目と耳(アラブ文化と若者、その課題) (al-Hayat紙)

■目と耳(アラブ文化と若者、その課題)         2011年12月28日『アル=ハヤート』紙         【ジハード・アル=ハーズィン】         もし読者がアラブ文化と若者、そしてその課題や、映画や演劇や歌に関する信頼性の高い文献を必要としているならば、今月アラブ思想協会が出版した「教養向上のためのアラブ報告書第四版」ほど優れた文献を私は持ち合わせていない。      報告書の全てを読んだふりをするつもりはないが、これはおよそ750ページにおよび、現代技術の専門家のためのCDを 全文をよむ

2011-12-13 シリア人女優ファドワ・スライマーン:「通りで体制打倒を叫ぶ人を探し求めて」 (al-Quds al-Arabi紙)

■シリア人女優ファドワ・スライマーン:「通りで体制打倒を叫ぶ人を探し求めて」         2011年12月13日『クドゥス・アラビー』紙      【ベイルート:AFP】      舞台やテレビ、映画で活躍するシリア人女優であるファドワ・スライマーンさんが彼女の国の人々の苦闘に加わることを決めてから、通りでのデモや葬儀行列、追悼集会に参加し、初めはダマスカスやその他の都市、そしてついにヒムスでも彼女の姿が見られるようになった。      どの時点、あるいはどんな観点、イメージをもってデモで運 全文をよむ

2011-12-04 チュニジア人芸術家が雑誌の表紙にセミヌードを掲載 (al-Quds al-Arabi紙)

チュニジア人芸術家が雑誌の表紙にセミヌードを掲載         2011年12月4日『アル=クドゥス・アル=アラビー』         【ロンドン:本紙】         チュニジアの芸術家ナーディヤ・ブースタさんは雑誌の表紙を飾る上半身裸の状態でカメラの前に立つことを敢行した。その背後にはいかなる動機も存在しないとしている。エジプトの芸術家労働組合は彼女の名前をブラックリストに載せた。   レポートはチュニジア人芸術家の写真がソーシャルネットワーキングサイトやフェイスブックの彼女自身のページ 全文をよむ

2011-11-21 戦争遂行を決定するのは敗者である (al-Hayat紙)

戦争遂行を決定するのは敗者である      2011年11月21日『アル=ハヤート』      【ハイサム・フサイン】      実際に戦争の中で生き、戦争を体験した作者の手になる小説の中での戦争は、我々が読んで楽しみ、それらが単に小説という枠を超えないとみなす主題以外の何ものでもない。   我々は、我々の考えの中に、そこに書かれているような戦争の縁辺にある状況や、列挙されている詳細や、とらえられたイメージの中で生きる危険を犯そうとは欲していなかった。   我々はひけらかしてきた(我々の)中立性 全文をよむ

2011-11-11 ユネスコ、新たなプログラムを保留、アメリカ資金拠出停止の影響 (al-Quds al-Arabi紙)

ユネスコ、新たなプログラムを保留、アメリカ資金拠出停止の影響      11月11日 『アル・クドゥス アル・アラビ』      【パリ:ロイター】         国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は木曜、アメリカのパレスチナのユネスコ加盟承認に対抗する分担拠出金停止決定後、新しいプログラムの活動を一時的に保留したと述べた。      ユネスコ事務局長イリーナ・ボコヴァはパリでのユネスコ総会において、この措置は、アメリカの分担拠出金停止による損失のため、2011年の予算に6500万ドルの赤字 全文をよむ

2011-10-15 ベイルート映画祭でエジプト人監督バットゥート氏の『ハーウィー』に最優秀賞 (Al-Nahar紙)

■ 第11回ベイルート映画祭の各賞決定   ■ 最優秀脚本賞は脚本なしで撮影したバットゥート氏の『ハーウィー』に!      2011年10月15日付『アル=ナハール』      【ハウヴィク・ハバシヤン】      ベイルート映画祭の閉幕にあたって昨夜、最も優秀な中東の劇映画に贈られる「金のアリフ」賞はイブラヒーム・アル=バットゥート監督の『ハーウィー』に授与された。同作品は1年前にドーハ映画祭で大賞を獲得した後、国際的な映画祭で相次いで高い評価を受けている。      アレキサンドリアでスト 全文をよむ

2011-10-09 アラビア語翻訳機構にサウジ国王賞 (al-Hayat紙)

   ■アラビア語翻訳機構にサウジ国王賞      2011年10月09日『アル=ハヤート』      【リヤド:本紙】          アラビア語翻訳機構のアッ=ターヒル・ラビーブ事務局長は、同機構が第四回「二聖都の守護者、サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王賞」を受賞したことをうけ、喜びを語った。この賞はアラビア語・外国語双方向の翻訳分野における、同機関の努力を称えたものである。アッ=ターヒル・ラビーブ事務局長は来たる火曜日の、北京での表彰式に先立ち、以下のような 全文をよむ

2011-08-31 サウジアラビア国王がモスクでイードの礼拝 (al-Hayat紙)

サウジアラビア国王がアル=ハラーム・モスクでイードの礼拝      2011年8月31日『アル=ハヤート』      サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王がイード・アル=フィトルの礼拝を行った。礼拝は、アル=ハラーム・モスクと同モスクを取り囲む広場に一杯の礼拝者たち、レバノンのサアド・アル=ハリーリー元首相、数名の王子たち、ウラマー、部族長、大臣、文民・軍人双方の高官らと共に行われた。      イマームでありアル=ハラーム・モスクの説教師であるサーリフ・ビン・アブドゥ 全文をよむ

2011-07-20 エジプト:軍保護下の音楽家たちの選挙 (Al-Ahram紙)

■軍保護下の音楽家たちの選挙      2011年7月20日『アル=アハラーム』      【アリー・サーリム・イブラヒーム】      音楽家たちの労働組合の代表と組合執行評議会を選出するための選挙開始からわずか3時間後に総会は終了した。総会では、組合員たちが昨日(19日)朝から投票権を行使し、新しい評議会での代表を選出するために競って出席しようとしていた。      (出席しようとした)組合員の数の増加の結果、彼らの争いが多発し、組合員の安全を確保するために軍隊の増援が要請された。      全文をよむ

2011-06-28 フェイスブックでシャキーラのエジプト公演に反対キャンペーン (al-Hayat紙)

■ 新たなエジプト・ネット革命…打倒シャキーラ      2011年06月28日『アル=ハヤート』      【カイロ:ニールミーン・サーミー】      「シモン・ペレスはシャキーラを平和大使と称した。君たちは彼女を何と呼ぶ?」…「俺達はイスラエルとの国交正常化なんて求めてない。シャキーラ、お前にはエジプトに足を踏み入れてほしくないんだ」…フェイスブック上で若者たちが立ち上げた「イスラエル訪問後のシャキーラにエジプトでのコンサートは許されない」というページには、こうした批判的なコメントが溢れて 全文をよむ

2011-06-27 アルジェリアの青年グループがフェイスブックで歌謡祭反対キャンペーン (al-Quds al-Arabi紙)

■ アルジェリアの若者、フェイスブック上でエリッサのアルジェリア公演反対キャンペーンを展開、彼女にトマトを投げつけると威嚇      2011年06月27日『クドゥス・アラビー』      【アルジェ】      アルジェリア文化省がジャミーラ歌謡祭やティムガド歌謡祭をはじめとする歌謡祭を主催することに怒りを募らせる若者たちは、フェイスブック上で「レバノン人歌手エリッサをはじめとする不貞な女性芸能人」のアルジェリア訪問に反対するキャンペーンを開始した。      キャンペーンの主催者たちは「社会 全文をよむ

2011-06-21 エジプト:国からの褒賞、候補者選定と賞獲得に関する新しい仕組み (Al-Ahram紙)

■エジプト:国からの褒賞、候補者選定と賞獲得に関する新しい仕組み      2011年06月21日『アハラーム』      【アマル・アワドゥッラーおよびアミーラ・サラーフ・ヒラール】   文化大臣のイマード・アブー=ガーズィーは、次の土曜日に発表される予定の、様々なレベルと部門における国からの表彰は、革命前に行われた選定に基づいていることを強調した。       同相は、文科省は選定の権利を持たず、高等文化委員会が褒賞を与える機関であり、候補者選定はさらに別の複数の機関によるものであると指摘 全文をよむ

2011-06-16 パレスチナの知識人はシリアのインティファーダを支持する (al-Quds al-Arabi紙)

■パレスチナの知識人はシリアのインティファーダを支持する      2011年06月16日『クドゥス・アラビー』      民主化されたシリアにおけるあらゆる市民の自由と尊厳を求めるシリア民衆の平和的なインティファーダ(蜂起)が、90日以上も続いている。それと同時に、殺戮と市町村の封鎖、砲撃、兵糧攻めも続いている。政権側の諸機関による逮捕、拷問、粛清作戦はエスカレートし、それを口にしている本人すらもはや納得していないような脆弱な言い分の下に、国内のあちこちで、数百人の死者と数千人の負傷者・拘束者 全文をよむ

2011-06-15 エジプトのベリーダンス祭中止:イスラーム主義者を恐れて (al-Quds al-Arabi紙)

エジプトのベリーダンス祭、中止:イスラーム主義者を恐れて      2010年06月15日『クドゥス・アラビー』      【カイロ 本紙】      「アハラン・ワ・サハラン」ベリーダンス祭の運営局は、11回目となる同祭典の開催を中止することを決定した。   中止は10年前にエジプトで第一回が開催されて以来、初めてのことである。中止の理由は、治安の動揺と宗派衝突という状況下で外国人女性ダンサーがエジプトに来ることを危惧したため、またイスラーム主義者が政権を握ることに対するおそれが増したためであ 全文をよむ

2011-06-14 シリア出身でノーベル文学賞候補の詩人アドニースがアル=アサド政権を批判 (al-Quds al-Arabi紙)

■詩人のアドニース、発言権と決定権を国民に返還せよとシリア大統領に求める      2011年06月14日『クドゥス・アラビー』      【ベイルート:AFP】      シリア出身の詩人アドニースがバッシャール・アル=アサド大統領に対し、与党バアス党のこれまでの誤りを「清算」し、シリア国民に「発言権と決定権を返還」するよう求めた。      シリアのアラウィー派出身で、本名をアリー・アフマド・サイードという詩人のアドニースは、火曜日にレバノンのサフィール紙に掲載された公開書簡で次のように述べ 全文をよむ

2011-06-14 アズハル総長タイイブが英大使と会談:イスラームの国家は正義と平等に依拠する文明的な国家 (Al-Ahram紙)

■アズハル総長タイイブがイギリス大使と会談:イスラームの国家は正義と平等に依拠する文明的な国家      2011年6月14日(『アル=アハラーム』)      アズハルの総長であり、大イマームのアフマド・タイイブ博士は次のように強調した。イスラームは村落的な国家など知らず、イスラームの国家とは文明的であり、またイスラームにおける民主主義とは自由と正義と平等に依拠するのであると。      これは博士が昨日、新しいイギリス大使のジェイムズ・ワット氏と会見した際に行われたものだ。博士はさまざまな宗 全文をよむ

2011-06-01 アメンホテプ3世の彫像発見 (al-Hayat紙)

■アメンホテプ3世の彫像発見      2011年06月01日『アル=ハヤート』      【カイロ:マルセル・ナスル】      Hourig Sourouzian氏をリーダーとするエジプト・ヨーロッパ共同遺跡発掘隊が、アメンホテプ3世(紀元前1352年~1390年)の巨大な像を発掘したと発表した。アメンホテプ3世は、一神教改革を行ったイクナートンの父であり、黄金王ツタンカーメンの祖父にあたる。像はルクソール西岸コウム・エル・ヒーターン地区にある、アメンホテプ3世の葬祭殿周辺の発掘調査中に発掘 全文をよむ

2011-05-15 ベイルートで「中東医学会議」―アラブ世界における学問研究強化の取り組み (al-Hayat紙)

■「ヴィジョン2020」:アラブ世界における医学研究強化のためのレバノン・イニシアティブ      2011年5月15日付『アル=ハヤート』      【ベイルート:バルキース・アブドゥ・アル=リダー】       アラブ世界において学問研究のイニシアティブをとるのはどこだろうか?アラブ諸国の予算に学問研究のための適当な予算的余地は見つかるだろうか?こうした予算は、非常に少額予算しか配分しない学問も含む多くのことを考慮しているようなのだが、それらはほとんど言及されることはない。アラブ諸国の学問研 全文をよむ

2011-05-04 アラブおよび世界各国の映画関係者がシリアのデモ弾圧を非難 (al-Hayat紙)

■ 世界各国の映画関係者とエジプトの作家が「シリアにおける抑圧」を非難      2011年5月4日付『アル=ハヤート』      【カイロ:本紙】       アラブおよび世界各国の作家や芸術家らが、シリア国民との連帯を表明し当局の弾圧を非難する声明を発表する動きが相次いでいる。ダマスカスでシリアの映画関係者らが発表した「非武装のシリア国民が殺害され、治安機関が逮捕拘束や拷問を行っていることを非難する」アピール文書にシリア、アラブ、その他諸外国の映画関係者700人以上が署名した。文書の内容は以 全文をよむ

2011-05-02 シャルムッシェイフで国際美術展開催、アラブ革命の殉死者に捧げる壁画を共同作成 (Al-Ahram紙)

■シャルムッシェイフの国際オストラコン祭に幅広い参加      2011年5月2日『アル・アハラーム紙』      【カイロ:ハナーン・アル=ナーディー】      造形美術のための国際オストラコン祭が、5年目を迎える今年もシャルムッシェイフで開催され、エジプトが自由と平和と安全の国であることを世界に示す。芸術祭は「平安の地での自由と平和」をテーマに明日から始まり、ヨーロッパやアラブの14カ国(サウジアラビア、レバノン、シリア、パレスチナ、チュニジア、イラク、クウェート、イエメン、トルコ、韓国、 全文をよむ

2011-03-10 エジプトのアハラーム紙、新編集長を初めて記者たちが投票で選出 (al-Quds al-Arabi紙)

■ウサーマ・サラーヤー編集長の資産調査を要求、イブラヒーム・ナーフィウ元編集長の再調査も   ■アハラーム紙が新編集長を選出、アラブきっての老舗新聞社の「表現的」時代に幕      2011年03月10日付『クドゥス・アラビー』紙      【ロンドン:本紙ハーリド・シャーミー記者】       アハラーム紙の記者たちが同僚のアブドゥルアズィーム・ハンマードをウサーマ・サラーヤーの後任の編集長に選出した。ウサーマ・サラーヤーの方針は広範囲な議論を巻き起こし、最近ではエジプト革命の報道が原因で激し 全文をよむ

2011-02-23 リビア人作家イブラヒーム・クーニー氏、民衆の蜂起を祝福 (al-Hayat紙)

■ イブラヒーム・アル=クーニー氏、マスカットでリビア革命を祝福      2011年02月23日付『アル=ハヤート』紙      【マスカット:ムハンマド・サイフ・アル=ラフビー】      オマーンの首都マスカットの文化倶楽部のホールは、「文学の夕べ」で行われたリビアの小説家イブラヒーム・アル=クーニー氏の講演を聴くために訪れた知識人で満員の賑わいを見せた。講演会の冒頭には、リビアその他のアラブ諸国における殉教者の冥福を祈るため、出席者起立のうえ黙祷が行われた。      クーニー氏は次のよ 全文をよむ

2011-02-23 エジプト:「1月25日革命」は作家連盟から正当性を奪うのか? (al-Hayat紙)

■エジプト:「1月25日革命」は作家連盟から正当性を奪うのか?      2011年2月23日 『アル=ハヤート』紙      【カイロ】       若者たちが起爆剤となった「1月25日革命」の影響を受け、エジプトの作家連盟はこのところ分裂の兆しを見せている。作家連盟が出した声明および革命とその要求を支持するために組織した行進は、少なからぬ数の作家や知識人にとって充分であったとは言えないようだ。こうした人々にとって、革命に対する連盟の態度はきわめて及び腰で逃げ腰であり、事態の重要性に見合ってい 全文をよむ

2011-02-09 アラブ中から批判を浴びたエジプト新文化大臣、ついに辞任 (al-Quds al-Arabi紙)

■新文化相のガーベル・ウスフール、健康上の理由で辞表提出      2011年02月09日付『クドゥス・アラビー』      【カイロ】      新しく文化大臣に任命されたばかりのガーベル・ウスフール氏[=著名な文芸評論家。元カイロ大学文学部教授、最高文化評議会事務局長、最高翻訳評議会議長]はAFPに対し、水曜日に「健康上の理由から」辞表を提出したと明言した。      情報筋によれば、ガーベル・ウスフール氏は自宅に籠っており、辞表はアフマド・シャフィーク首相宛てに送ったという。エジプトの蜂起 全文をよむ

2011-02-06 エジプトの作家・知識人、反ムバーラク運動への連帯を表明する声明を発表 (al-Quds al-Arabi紙)

エジプトの作家・知識人、反ムバーラク運動への連帯を表明する声明を発表      ■エジプト人知識人、反ムバーラク運動への全面的な連帯を確認      2011年02月06日付『クドゥス・アラビー』      【カイロ】      日曜日、エジプトの知識人100人以上がフスニー・ムバーラク大統領辞任を求めるデモへの全面的な支持を表明する声明を発表した。AFPがその写しを入手した。      『我々は君たちの一員であり仲間である―エジプト作家・文学者・知識人の声明』と題したこの声明に署名した知識人ら 全文をよむ

2011-02-04 エジプトの大物俳優アーデル・イマームが「暴力沙汰で無礼」とデモを酷評したことに落胆の声 (al-Quds al-Arabi紙)

■アーデル・イマームがエジプトの革命を「暴力沙汰で無礼」と表現…がっかりです、ザイーム!      2011年02月04日付『クドゥス・アラビー』      【寄稿:パレスチナ人作家、ランダ・ズレイク】      アラブのことわざの数々に今ほど感銘を受けたことはない。どれ一つとして意味がなかったり、間違っていたりするものはないとつくづく思う。たとえば「誰それを知ってるかい?」「ああ、よく知ってる」「試してみたことはあるかい?」「いや、ない」「それじゃ、知らないも同然さ」。他にも、「災いやトラブル 全文をよむ

2011-02-02 バハー・ターへル、『ムバーラク文学賞』を返上 (al-Quds al-Arabi紙)

■バハー・ターヘル「エジプト人の清い血が流された今、ムバーラク文学賞は拒否する」      2011年02月02日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面      【カイロ】      エジプト最高峰の文学賞である『ムバーラク文学賞』を受賞したエジプトの著名作家、バハー・ターヘル氏は、この8日間の抗議行動で「ムバーラク政権がエジプト人の清い血を流した今となっては」ムバーラクの名を冠した文学賞は拒否すると公表した。      ターヘル氏は水曜日、ロイター通信に対し、エジプト国家最高峰の賞で 全文をよむ

2010-12-21 米国国際開発庁がレバノンの公立学校教育を支援へ (Al-Nahar紙)

■ 米国国際開発庁(USAID)が7,500万ドルを学校と教員の職場状況改善のために供与      2010年12月21日『アル=ナハール』紙(レバノン)HP教育・青少年面      レバノン首相府で昨日、サアド・アル=ハリーリー首相とモーラ・コネリー米大使の主催による調印式が行われ、両者の立会いの下、教育省および高等教育省と米国国際開発庁(USAID)の相互理解覚書に調印がなされた。レバノンの学校の改革・発展や教員の職場状況の改善を支援することを目的として、5年間にわたり7,500万ドルの無償 全文をよむ

2010-10-31 エジプトが日本で活発な文化活動を展開 (Al-Ahram紙)

■日本でエジプトの文化活動が活発に      2010年10月31日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP文化面       今年10月初旬に東京で行われた国際ペンクラブの年次総会にエジプトペンクラブの派遣団が参加した機会に際し、ワリード・アブドゥンナーセル駐日エジプト大使夫妻は、エジプト派遣団を主賓とするパーティーを開催した。この派遣団には、エジプトペンクラブ会長のイクバール・バラカ氏、カイロアメリカン大学教授のモナ・ミハイル氏、エジプト作家連盟運営メンバーである作家のフアード・カンディール 全文をよむ

2010-10-15 ウィーン:レバノン人音楽家マルセル・ハリーファがカタール・フィルハーモニーと共演 (al-Hayat紙)

■マルセル・ハリーファと「アル=マヤーディン」アンサンブル、ウィーンで公演      2010年10月15日付『アル=ハヤート』(イギリス)文化面      【ウィーン:本紙】      オーストリアの首都ウィーンのコンサートハウスで昨日、珍しくアラブ音楽の公演が行われ、レバノン人音楽家のマルセル・ハリーファと、エジプト人指揮者ナーディル・アッバースィー率いるカタール・フィルハーモニー管弦楽団が、中東音楽の精神に由来する特別コンサートを上演した。      公演では、ハリーファ作曲の交響曲「帰還 全文をよむ

2010-10-13 サウジアラビア、UNESCOで平和のためのプログラムを発表 (al-Hayat紙)

■ サウジアラビア:「アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・対話文化と平和のための国際プログラム」発動      2010年10月13日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HP1面      【パリ:タラール・アール・アッシャイフ、リヤド:本紙記者】       サウジアラビア通信社によると、二聖都の守護者たるサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王は昨日、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領と中東地域の状況や二国間の関係について議論した。また、それはイラン 全文をよむ

2010-10-04 カイロオペラハウス『アイーダ』初演から140周年 (Al-Ahram紙)

■エジプトでオペラ『アイーダ』初演から140周年の祭典      2010年10月04日付『アル=アハラーム紙』エジプトHP1面      【アラーウ・マフジューブ】      エジプトで初めて古典オペラとして『アイーダ』が上演されてから140周年の今年、10月6日戦勝記念式典の一環として、同オペラの世界的な公演が、8年ぶりにピラミッド前で行われる。      開演は明日夜7時30分、「音と光の劇場」に隣接する「ピラミッド広場劇場」で行われる。オペラハウス支配人であり本公演の総監督をつとめるアブ 全文をよむ

2010-06-10 エジプトで第11回モダンダンス祭開催 (al-Quds al-Arabi紙)

■10カ国が国際モダンダンス祭に参加      2010年06月10日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面      【カイロ】       6月16日水曜日の夜8時、第11回エジプト国際モダンダンス祭の催しがエジプトのオペラハウスの大ホールで始まる。ドイツ通信社(DPA)がオペラハウスの発表として伝えるところによれば、今年度この祭典は「心躍らせて踊れ」のスローガンの下、カイロとアレクサンドリアの6つの劇場で7月5日まで20日間にわたって開催される。       祭典実行委員長のワリー 全文をよむ

2010-05-31 タブーに挑戦するサウジアラビア小説の新世代 (al-Quds al-Arabi紙)

■タブーを破る手段としてのサウジアラビアの新しい小説      2010 年05 月31 日付『クドゥス・アラビー』(イギリス)HP1面      【リヤド:本紙】       表現への検閲が義務付けられ演劇や映画が禁じられている国で、タブーを破り、敏感な話題を提示することをためらわない新世代の作家たちの貢献によって、サウジアラビアの小説に新しい風が吹いている。       サウジアラビア王国で出された新しい小説の多くは発禁にされているが、他のアラブ諸国では流通しており、サウジアラビア人は旅行先 全文をよむ

2010-04-09 ムバーラク大統領の卓越したユーモアのセンス (Al-Ahram紙)

■ ムバーラク大統領、爆笑の会話術       著書『大人だって笑うんだ』の中で作家のアニース・マンスール氏が、ムバーラク大統領の陽気で人好きのする一面やユーモアを感じ取る特別な能力を示すある重要な出来事について語っている。プロのコメディアン並みの爆笑を誘うやりとりだ。      アニース氏いわく:   フスニー・ムバーラク大統領から電話を受け、『君を昼食に招待するよ』と言われた時のことだ。      アニース「ありがとうございます。大統領閣下」   ムバーラク「どこだかわかるか?」   アニー 全文をよむ

2010-03-05 モロッコ、預言者を人間の姿で描くイラン映画の国内撮影を拒否 (al-Quds al-Arabi紙)

■モロッコ、預言者ムハンマドを人間の姿で描くイラン人監督の映画撮影を拒否      2010年03月05日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【カサブランカ】      モロッコ映画センターの渉外担当者ムハンマド・バクリーム氏は、イランのマジッド・マジディ監督による預言者ムハンマドを題材にした映画の撮影にモロッコが合意したとの情報を 否定した。      マジディ監督によると、3部から構成されるこの映画では、預言者が具体的な人間の姿で描かれるという。      モロッコの新聞「 全文をよむ

2010-03-04 シリア人俳優、エジプト戦サッカーに関するアルジェ批判の噂を否定 (al-Quds al-Arabi紙)

■ ジャマール・スライマーン:ムスタガーニーのドラマでアルジェリア人闘士の役をやる      2010年03月04日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP文化面      【カイロ:DPA】      シリア人俳優ジャマール・スライマーンは、サッカーのエジプト・アルジェリア戦にかんしアルジェ国民を中傷したと取りざたされていたが、それを否定した。      新聞声明でスライマーンは次のように述べた。最近アルジェ各紙で伝えられたことは全て「ねつ造」である。公人ではない個人による特定の振る舞いに基づき 全文をよむ

2010-03-01 アモス・オズ作品アラビア語訳の出版 (al-Hayat紙)

■ アモス・オズ:ユダヤ人家族の「アルバム」を修復      2010年03月01日付アル・ハヤート紙(イギリス)HP文化面      【アフマド・ザイヌッディーン】      アラブ人読者の中には、英仏その他の欧州言語でアモス・オズの著書を読み知っている人々もいる。故ガーリブ・ハルサー[ヨルダン人作家1932-89]は、15年以上前、この名高いイスラエル人小説家について、英語からその主要作品を要約しつつ書いている。オズの小説「ハンナとミカエル」はエジプトで翻訳されたが限られた形でしか出版されな 全文をよむ

2010-02-16 DNA鑑定により、ツタンカーメンの血縁関係に新発見 (Al-Ahram紙)

■ツタンカーメンの母親は誰?      2010年02月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面      【カイロ:ムシーラ・ムーサー】       一年半もの間、幼き王ツタンカーメンは、エジプトの学者たちの前で裸にされていた。血縁関係を特定し、夭折の背後に潜む秘密を我々に明かすべく、DNA検査を受け、CTスキャンにかけられていたのだ。       現代と3500年前との道徳規範に違いはあれど、200年間続き、ツタンカーメン王の死によって突如として終焉を迎えた第18王朝について、その隠さ 全文をよむ

2010-02-04 ユダヤ団体の上映中止圧力にもかかわらず、米でエジプト映画のプレミア上映 (Al-Ahram紙)

■ アメリカで映画「ウィラード・ル=アンム」上映      2010年02月04日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP最終 面      【アラー・マフグーブ】       在米のエジプト人やアラブ人、外国人、外交官や在米外国人コミュニティの長たちからなる大勢の観客 が訪れる中、エジプト映画「ウィラード・アル=アンム(いとこたち)」がアメリカの多数の映画館で上映された。       主演のシャリーフ・ムニールとカリーム・アブドゥルアズィーズ、プロデューサーのヒシャーム・アブドゥルハーリク、制作・ 全文をよむ

2010-01-28 元情報相がヨルダン国営TVのトップに就任、影響力あるメディアの育成が目的か (al-Quds al-Arabi紙)

■ヨルダンのテレビ業界で大きな動き   ■アル=ジャズィーラTVが地元で占めている地位を揺るがそうとの政治的な臭い      2010年01月28日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【アンマン:バッサーム・アル=バダーリーン】      ヨルダンのメディア業界は、サーリフ・アル=カッラーブ元情報相の力を借り、彼をヨルダン放送・テレビ機構のトップに任命するとの政治的・職業的判断が取られるにいたった理由や口実の分析にいまだ夢中になっている。カッラーブ氏は上院議員という極めて重要な 全文をよむ

2010-01-14 レバノンでお笑い番組のモラルをめぐり熱い議論 (al-Quds al-Arabi紙)

■レバノンでコメディ番組が熱い議論を引き起こす      2010年01月14日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ベイルート:ライラ・バッサーム】      ベイルートでコメディが熱い議論を巻き起こしている。テレビ番組のモラルや規制が語られる一方、「下品さ」からメディアを救えと求める一部の宗教者も議論に加わった。      国内テレビ局は、政治に嫌気がさして娯楽への逃避を志向するようになったレバノンの視聴者の傾向を利用し、コメディ番組によって高い視聴率を得ようとしてきた。そ 全文をよむ

2009-11-05 シリアの短編作家にカイロの新文学賞 (al-Hayat紙)

■ カイロ、シリア人作家ザカリヤ・ターミルにパイオニア賞      2009年11月05日付アル・ハヤート紙(イギリス)HP1面      【カイロ:アブド・ワージン】      昨日、シリアの短編作家ザカリヤ・ターミルに授与された「第1回アラブ短編小説のためのカイロ会合」賞は、78になるこの作家にとり非常に重要なものであった。既に数々の賞を得ているターミルであるが、今回は、ユースフ・イドリース以降、アラブ短編小説に新境地を切り開いた功績を讃えられての受賞である。カイロで会合が行われていた間にこ 全文をよむ

2009-11-03 政治番組退潮後のレバノン・テレビ界を重量級のお笑いが席巻 (al-Quds al-Arabi紙)

■ 政治番組退潮後のレバノン・テレビ界を重量級のお笑いが席巻      2009年11月03日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ベイルート:本紙サアド・イリヤース】       レバノンのテレビやラジオに溢れる政治番組を視聴することは、長年、ことにシリア軍の撤退後に顕著な現象だった。レバノン人は祖国の将来や、祖国がいかにして主権と自由な決定権を取り戻せるかについて、国民を代表して勇敢に問いを投げかける人たちを見ることを切望していたのだ。しかし最近になって、こうした現象は退潮 全文をよむ

2009-10-28 ベイルートで第16回フランコフォニー・ブックフェア開催 (al-Hayat紙)

■ 150人の作家、数え切れないシンポジウム…そして止まない混乱      2009年10月28日アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面      【ベイルート:エリー・ハーシム】       レバノンは最近、この国の人々の首を絞めつける困難な政治状況の貝殻から抜け出す絶好の機会に恵まれている。ベイルートは「2009年の世界の本の中心都市」を宣言した後、フランス語圏競技大会の開催地となり、同じくフランコフォニー路線に基づいて、第16回フランス語圏ブックフェアが幕を開けた。このフックフェアはその名を 全文をよむ

2009-10-01 国際NGO、マグレブ諸国の民主化状況と欧米の介入をテーマにアルジェでフォーラムを開催 (al-Quds al-Arabi紙)

■アラブ世界の民主化改革のためのフォーラム、アルジェリアで開催へ      【アルジェ:カマール・ザーイト】      非政府組織「フリーダムハウス」はアルジェリアの民間 新聞社「アル=ハバル」と共同で、アラブ世界における民主化改革の今後と、アラブ諸国への欧米の介入をテーマにした地域フォーラムを金曜日から開催する。      この会議には、アルジェリア・モーリタニア・モロッコ・チュニジア・その他アラブ諸国の元政府高官に加え、欧米の責任者・研究員・専門家が参加すると見られる。      参加者はア 全文をよむ

2009-09-04 断食月の禁煙が美肌に効果あり (Al-Ahram紙)

■ 美肌ために…ラマダーンはあなたにとって禁煙のチャンス      2009年09月04日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP家庭面      【スライヤー・サービト】      聖なるラマダーン月のあいだ、禁欲の一環として、イフタール〔一日の断食の後に最初にとる食事〕後の喫煙を完全にやめようとする喫煙女性は多い。      もしあなたがそのような女性の一人であったなら、断食が始まってから一週間程たった頃、あなたの肌の血色がよくなり、きめ細やかになって、ハリと艶が戻ってきたことに気づくに違いない 全文をよむ

2009-08-14 断食は免疫システムを強化する! (Al-Ahram紙)

■ 断食は免疫システムを強化する!      2009年08月14日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP国内面       アインシャムス大学医学部の免疫学・リュウマチ学教授ミドハト・エル=シャーフィイー博士が確認したところによると、断食と免疫システムには強く緊密な関係があるとのことである。      断食による精神の安定と、それによって得られる平静さ、安らぎ、落ち着きといったものが、免疫の働きを向上させ、マクロファージの活性力を増すことで、体を攻撃するバクテリア、ウイルス、異物の破壊が行われる 全文をよむ

2009-07-29 モロッコ国王即位10周年、イスラエルのテレビでモロッコ特集放映 (al-Quds al-Arabi紙)

■ ムハンマド6世の即位10周年記念でモロッコ王室と協力   ■ イスラエルのテレビ局がモロッコ特集シリーズ番組を放映、メディアでの関係正常化に初の試み      2009年07月29日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ナザレ:ズハイル・アンドラウス(本紙)】       イスラエルが占領下のヨルダン川西岸地区で入植活動を凍結するのと引き換えにアラブ諸国が善意を示すようアメリカが主張している昨今、イスラエル公式筋が昨日火曜日に明かしたところによると、イスラエルのテレビ局が来 全文をよむ

2009-07-22 アルジェリアのアフリカ文化フェスティバルをイスラーム主義系議員が批判 (al-Quds al-Arabi紙)

■ アルジェリア:「公的資金の無駄遣い」とアフリカ・フェスティバルにおける「踊り子の裸」をめぐり、イスラーム主義政党が文化相に質問状      2009年07月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【アルジェ:カマール・ザーイト(本紙)】       ナフダ[覚醒]運動(イスラーム主義系野党)は、「公的資金の無駄遣い」と、一昨日の月曜日に幕を閉じた第2回アフリカ文化フェスティバルにおける「裸」について、国会でハリーダ・トゥーミー文化相に質問状を提出した。       ナフダ 全文をよむ

2009-07-21 ベルリン・エジプト博物館にあるハトシェプスト像は高価な偽者? (al-Quds al-Arabi紙)

■ ドイツの大学、ベルリン・エジプト博物館にあるハトシェプスト像の調査を行ったことを否定      2009年07月21日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面      【ベルリン】       ドイツの大学が、ベルリン・エジプト博物館 にあるハトシェプスト女王の半身像の分析を行った、あるいはこの像は偽物でオリジナルではないと発言したとされている件について、これを否定した。       女王の半身像は、首都ベルリンにあるエジプト博物館の主要展示品の一つであり、20年前に100万マルク( 全文をよむ

2009-06-09 世界難民デーにあわせて、第1回カイロ難民映画祭が開幕 (al-Quds al-Arabi紙)

■ パレスチナ映画が第一回カイロ難民映画祭のオープニング作品に      2009年06月09日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面      【カイロ】       エジプトの首都カイロで、今月16日から20日までの期間、初の難民映画祭が開催される。会場は「パフォーミングアートのためのラワービト劇場」で、20本のドキュメント映画とドラマ映画が参加し、合わせて世界難民デー〔=6月20日〕の式典も行われる。       映画祭組織責任者の一人であるメイ・シュクリーは火曜日、ドイツ通信社に 全文をよむ

2009-04-04 ファタハが衛星テレビ局を開設へ (Al-Ahram紙)

■ ファタハがUAEとサウジアラビアから融資の約束を取り付け、衛星テレビ局「アル・フィラスティーニーヤ」を開設準備      【アンマン:本紙バッサーム・アル=バダーリーン記者】      新たな衛星テレビ局を設立するというファタハ革命評議会の決定に関し、ヨルダン政府、エジプト政府、カタール政府の間で、大筋と詳細の一部が具体化し始めた。このテレビ局は、ファタハの見解と利益を代弁 するもので、現時点で望みうる限りの最新の技術と職業意識に従って運営されるという。      予想される名称は「アル=フ 全文をよむ

2009-03-13 ロシア人外交官、回顧録でムバーラク大統領を賞賛 (Al-Ahram紙)

■ ロシアの本、ムバーラク大統領を「国を守るために献身する指導者」と描写      2009年03月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面      【モスクワ:中東通信社(MENA)】       最近モスクワで出版されたロシアの書籍『ピラミッドの国の大使』は、ホスニー・ムバーラク大統領を、賞賛すべき政治的特質を備えた指導者として描写している。すなわち、大統領は国の利益を守るために献身し、また相手の主張を聞く忍耐強さを備えた人物であると表現されている。ロシアの外交官、アレクサンドル・ビ 全文をよむ

2009-02-27 今年の「アラブ文化の首都」に選ばれたエルサレムで記念式典と合同放送がスタート (Al-Ahram紙)

■ 今日、エルサレムが「アラブ文化の首都」に      2009年02月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP 「新しい一日」 面       本日、エルサレム時間の午後1時より午後10時まで、「パレスチナ人民とアラブのウンマ(共同体)を団結させるエルサレム」というテーマのもと、「2009年アラブ文化の首都」(訳注:「アラブ文化の首都)はUNESCOによるアラブ文化振興のためのプログラム)に選ばれたエルサレムを祝って、数々のアラブ及びパレスチナの衛星テレビ局を通じた公開合同放送がスタートする 全文をよむ

2009-02-23 村上春樹のエルサレム賞授賞について (al-Hayat紙)

■ 日本人作家とイスラエルの賞      2009年02月23日付アル・ハヤート紙(イギリス)HP文化面      【アブドゥ・ワージン】      エルサレム作家フェア開会の夜、我々アラブ文化人は、日本の小説家、村上春樹に今年のエルサレム賞を拒否してくれと切に願っていた。ガザでイスラエルによって流された子供たち女性たちの血に敬意を払う意味で、その賞を辞退せよと要請する声は日本にもあり、私達は、彼がそれに耳を傾けてくれると思っていた。アラブ紙の中には、性急に彼の辞退を広めたものもあった。しかしム 全文をよむ

2009-01-05 インターネットはもう一つの“戦場”…パレスチナ・ホロコースト博物館がバーチャル空間に登場 (al-Quds al-Arabi紙)

■ ウェブ上に「パレスチナ・ホロコースト博物館」開設      2009年01月05日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ラーマッラー:本紙】       イスラエル軍がガザ地区内部へ侵攻する中、アラブ世界では世界中から支援を募るための斬新な手法が編み出された。       イスラエルのインターネット・ニュースサイト『ワイ・ネット』によれば、カタールに拠点を置くインターネット・サイト『イスラーム・オンライン』が、3Dオンライン仮想世界『セカンドライフ』上に「パレスチナ・ホロコ 全文をよむ

2008-11-26 ヨルダンのテレビドラマ、国際エミー賞を受賞 (al-Quds al-Arabi紙)

■ シリアのリヤード・サイフ脚本、チュニジアのシャウキー・アル=マージュリー演出、そしてヨルダンのタラール・アワーミラ製作   ■ アラブ衛星放送局が拒んだパレスチナ・ドラマ「殲滅」に国際エミー賞      2008年11月26日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ロンドン:本紙】      製作者側が伝えるところによれば、2007年放映のヨルダンのテレビドラマが、同国製作のものとしては初の国際エミー賞を獲得した。ドラマは2002年イスラエルが西岸の町ジェニーンに対して行った 全文をよむ

2008-11-19 ヨルダンでイスラーム中道派会議が開催、テレビ説法師が人気を集める (al-Quds al-Arabi紙)

■アムル・ハーレド:「追っかけは迷惑ではない」   ■ターリク・スウェイダーン、「妻に見せたくないので」少女との写真撮影は拒否   ■イスラーム中道派会議にて、ベール姿の女性たちが記念撮影のために衛星テレビの説法師たちを追っかけ   ■サーディク・マフディーは記者たちから逃亡      2008年11月19日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【アンマン:本紙ターリク・アル=ファーイド】      アンマンで開催されていた第4回世界中道派会議が昨日午後に作業日程を終えた。アラブ 全文をよむ

2008-11-09 緑茶は美容界の希望の星 (Al-Ahram紙)

■緑茶は美容界の希望の星      2008年11月09日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP家庭面      【イウティマード・アル=ダマンフーリー】       緑茶の健康全般への効用、中でもダイエット効果が確認されて以来、緑茶の持つ新たな効用が日々発見されている。緑茶がその複数の特性によって加齢の早期の兆候から表皮を守ることが証明され、緑茶が今日の美容界における輝ける希望の星であることが、最新の科学的調査によって明らかにされた 。      そのため栄養学と美容を専門とするナスルッディーン 全文をよむ

2008-10-29 インターネットでエジプトの現代史を紹介する「現代エジプトの記憶」プロジェクトが始動 (Al-Ahram紙)

■ 「ムハンマド・アリーからサダトまで―現代エジプトの記憶」プロジェクトの開幕式   ■ スザンヌ・ムバーラク大統領夫人:「この計画は研究者や国民に国家の歴史の全体像を提供する」      2008年10月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面      1805年のムハンマド・アリーの時代から1981年サダト大統領の時代までの現代エジプトの記憶を文書化するプロジェクトの始動に際し、アレクサンドリア図書館が開催した式典でのスピーチで、スザンヌ・ムバーラク大統領夫人は、「この計画は、インタ 全文をよむ

2008-10-23 南米のレバノン人移民家族を描く大長編ドラマの制作企画 (Al-Nahar紙)

■ 全120回の連続ドラマ、数ヶ国語に吹替え   ■ 『逃亡』レバノン・メキシコ共同制作、レバノン人家族の現実描く   ■ 移民の問題とルーツへの郷愁をテーマに取り上げる      2008年10月23日付アル=ナハール紙(レバノン)HP市民・社会面       レバノンの各テレビ局では、アラビア語に吹き替えたメキシコ製連続テレビドラマが私たちにはお馴染みである。その後、トルコの連続テレビドラマが定番となり、ムハンナドとヌール[※トルコ製人気ドラマ『ヌール』のヒーローとヒロイン]が家庭の団欒の場 全文をよむ

2008-10-10 ユネスコの世界人権宣言60周年記念式典で、エジプト人視覚障害者の女性オーケストラが演奏 (Al-Ahram紙)

■ 世界人権宣言60周年を祝うパリのユネスコ記念式典で、光と希望オーケストラが演奏      2008年10月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP家庭面      【パリ:ホダー・アル=マフディー】       世界人権宣言の60周年にあたる今年、ユネスコが催した祭典は特別なものとなった。というのは、エジプト人の女性オーケストラ「光と希望」が選ばれて、式典に参加したからである。このオーケストラは意志と天賦の才をもった視覚障害者女性36人からなる、世界初の視覚障害者女性たちのオーケストラなの 全文をよむ

2008-08-10 パレスチナ詩人マフムード・ダルウィーシュ、闘病の末亡くなる (Al-Ahram紙)

■ 偉大なるパレスチナ人詩人、マフムード・ダルウィーシュ逝去      2008年08月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面      【エルサレム、諸通信社】       抵抗の詩人、パレスチナのマフムード・ダルウィーシュ氏が昨日、闘病の末67歳で亡くなった。米テキサス州ヒューストンのテキサス・メディカル・ヘルマン記念病院で行われた心臓手術の後に生じた、深刻な合併症によるものだった。      詩人マフムード・ダルウィーシュは、現代パレスチナ詩人の中で最も重要な1人とみなされ、愛国的 全文をよむ

2008-08-02 サッダーム・フサイン大統領の生涯を描いたドラマ、BBCで放映 (al-Quds al-Arabi紙)

■ ドラマ「サッダームの家」は、歴史を捏造し大統領の残したものを歪曲している      2008年08月02日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ロンドン:アフマド・アル=ミスリー(本紙)】      BBCが水曜(7月30日)に第一回を放映したドラマ「サッダームの家」(House of Saddam)は、故サッダーム・フサイン、イラク大統領の生涯を欧米的視点で扱ったもので、1979年に大統領の座に上り詰めた時から2006年の喜劇的裁判、そして処刑へ至るまでを描いている。   全文をよむ

2008-07-22 パレスチナ詩人、ダルウィーシュの新作『用意されたシナリオ』 (al-Quds al-Arabi紙)

■ マフムード・ダルウィーシュの新たな詩、『用意されたシナリオ』      2008年07月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ロンドン:本紙】      〔アラブ世界を代表するパレスチナ人詩人〕マフムード・ダルウィーシュは、本紙に特別掲載された最新作において、自分と敵とがひとつの穴に落ちることで邂逅するという筋書きを通し、パレスチナ‐イスラエル間の状況を裁こうとする。この奇抜なアイディアを通してダルウィーシュは、皮肉に縁取られた高度な哲学的・政治的弁論を展開するのだ。 全文をよむ

2008-04-26 ファイルーズが聖金曜日の儀式に参加 (Al-Nahar紙)

■ ファイルーズ:「我らとともにあるは神」      2008年04月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面       「我らとともにあるは神。諸人よ、それを知り、打ち負かされるがよい/なぜなら神は我らとともにあるのだから/この大地の果てまで、聞くがよい/なぜなら神は我らとともにあるのだから/強者たちよ、打ち破られるがよい/なぜなら神は我らとともにあるのだから/なぜなら汝らはいかに強かろうとも打ち破られるのだから/なぜなら神は我らとともにあるのだから」       ファイルーズの歌声が昨 全文をよむ

2008-01-21 「2008年アラブ文化の首都ダマスカス」の行事開催 (Al-Nahar紙)

■ 「2008年アラブ文化の首都ダマスカス」のイベント開会式典にて   ■ アサド・シリア大統領:「抵抗、愛国、自由の首都でもある」      2008年01月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HPアラブ国際面      【ロイター、AP、AFP、MENA、UPI】       バッシャール・アル=アサド・シリア大統領は、国連教育科学文化機関(UNESCO)が「2008年アラブ文化の首都」としてダマスカスを選定したことを祝う式典にあたって、人間の住んだ世界最古の都市とされるダマスカスは同時に「 全文をよむ

2007-12-15 第51回ベイルートブックフェアでの首相挨拶 (al-Quds al-Arabi紙)

■ 政治に失敗し文化に賭ける、セニョーラ首相、セキュリティのため官邸から、ベイルート国際アラブブックフェア開会の辞      2007年12月15日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP論説面      【ベイルート:ナーズィム・アル=サイイド(本紙)】      一昨日(13日)、セニョーラ首相後援による第51回ベイルート国際アラブ書籍展の開会式が行われ、ターリク・ミトリー文化相をはじめ知識人、ジャーナリスト、出版関係者等の出席を得た。      レバノン出版協会の協賛でアラブ文化クラブが主催 全文をよむ

2007-12-04 パレスチナ人の苦難を描いた壁画でベツレヘムの観光業振興を図るイギリス人アーティスト (al-Quds al-Arabi紙)

■ パレスチナ人の苦難を描いた壁画でクリスマスのベツレヘム訪問振興を図るイギリス人アーティスト      2007年12月04日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ベツレヘム:レベッカ・ハリソン記者(ロイター)】       壁画アーティストであるバンクシーは、キリストの生まれた聖なる街ベツレヘムで、壁画を通して今年のクリスマスに観光の活性化をもたらす試みを行う。彼は、ベツレヘム市内の建物の壁の上に防弾チョッキを着た平和のハトや、イスラエル兵のボディーチェックをする女の子の姿 全文をよむ

2007-12-01 マフムード・ダルウィーシュの新著『蝶々の足跡』 (al-Quds al-Arabi紙)

■ 『蝶々の足跡』マフムード・ダルウィーシュの新たな創造的テクスト      2007年12月01日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【ベイルート:本紙】       マフムード・ダルウィーシュは、新著を世に出すたびに文化的事件とみなされてきたきわめて稀有な詩人、作家の一人である。多作にもかかわらず、ダルウィーシュは新作を発表するたびに、自らの文学や詩の分野における偉業に新たな要素を加えようと試みている。       ダルウィーシュは自らの詩作に厳密な推敲を施し、出版に踏み切 全文をよむ

2007-11-28 マルセール・ハリーファが全米ツアー、各地で取り調べを受ける (Al-Nahar紙)

■ 「アメリカで取り調べを受け、亡くなった祖父の漁師ユースフについて尋ねられた」   ■ マルセール・ハリーファ:「世界は暗い時代に向かって走っている」   ■ 「音楽とは、自由と祖国建設のために立ち向かうこと」      2007年11月28日付アル=ナハール紙(レバノン)HP社会面      【ホダー・イブラヒーム(AFP)】       アーティストのマルセール・ハリーファは、アメリカ合衆国とカナダの25都市に及んだ全米コンサート・ツアーからパリにある自宅へ戻った後、このツアーの最中に治安 全文をよむ

2007-10-31 20世紀初頭のレバノン人作家によるパレスチナ問題の見方 (al-Quds al-Arabi紙)

■ ミーハーイール・ヌアイマとパレスチナ問題      2007年10月31日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP文化面      【スーフ・ウバイド】      ファウジーヤ・アル=サッファール・アル=ザーウィク博士が、現代アラブ文学における自伝をテーマに、ミーハーイール・ヌアイマ(1889-1983、レバノン出身、米国で文人として活動)の著作を分析した研究書を出版した。チュニス発行の本書は、自伝という分野の研究に新たな視野を開くものであるが、その終章に、ヌアイマによる「ユダヤ王国パレスチナ 全文をよむ

2007-08-30 アフマド・フアード・ナグム、アラブ地域の貧困者の大使に選出される (al-Quds al-Arabi紙)

■ アフマド・フアード・ナグム、アラブ地域の貧困者の大使に      2007年08月30日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面      【カイロ:AFP】       貧困撲滅のための国際アピールにおいてアラブ諸国グループは、エジプトの民衆詩人であるアフマド・フアード・ナグムをネルソン・マンデラに加えて世界の貧困者の大使に選ばれた。彼はアラブ世界の貧困者を代表して、国際会議で発言をすることになる。ナグムを選出したアラブ諸国グループの代表であるラビーウ・ワフバは、火曜の夕方エジプトの首都 全文をよむ

2007-07-04 コラム:ガッサーン・カナファーニー他パレスチナ文人の遺産 (al-Quds al-Arabi紙)

■ 男達と銃について      2007年07月04日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP論説面      【リシャード・アブーシャーウィル】      彼のことを書こう。思い出すためではない。思い出は信奉者の助けとなるが、この暗澹たる日々にも関わらず、彼が忘れられることはない。      彼女のために書こう。導く星。朝露にぬれながら私達は彼女を目指す。先人の手から受け継いだ忠誠と共に、互いに競うようにして。長い苦難の道のりを、倦まず弛まず。ためらうことなく、希望を捨てず。      彼は、「 全文をよむ

2007-05-23 レバノン人作家インタビュー (al-Quds al-Arabi紙)

■レバノン人小説家ハッサン・ダーウード:アラブの作家が参考にするのは外国小説      2007年05月23日付・クドゥス・アラビー紙(英国)HP社説欄      【ベイルート:バシール・ムフティ(本紙)】      レバノン人作家ハッサン・ダーウードは、1983年の「マチルダの家」を初めとする多くの小説を発表する傍ら、「アル=ムスタクバル」(レバノン日刊紙)の文化面主幹も務めている。同紙で、以下の楽しく率直な対話は記録された。      (問)初めに、あなたの作家としての事業における節目を伺い 全文をよむ

2007-03-31 イラク、バベル大学学会 (al-Sabah al-Jadid紙)

■ バベル大学年次学会、専門分野を超えて交流する学問、その役割、任務、将来      2007年03月31日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)国内情勢1面      【アル=ヒッラ:リヤード・アル=ガリーブ】       バベル大学は、「専門分野を超えて交流する学問、その役割、任務、将来」を標語に年次学会を開催し、全国の大学、研究機関から、医学、芸術、美学、人文、教育、スポーツ学、工学、コミュニケーションなどを専門とする研究者51名が参加した。       バベル大学学長ナビール・ハーシム・ア 全文をよむ

2007-03-24 イラクで文芸フェスティバル (al-Sabah al-Jadid紙)

■ 文化省、ワーシトで第6回ムタナッビー・フェスティバルの準備      2007年03月24日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP最終面      【アル=クート:ディヤー・アッサーリハ】      文化省代表団が、日曜から3日間アル=クート市で行われる第6回ムタナッビー・フェスティバルの準備のためワーシト県を訪れた。行事は、「ムタナッビー通り(バグダードの書店街として知られる地区)の炎から、アブー・タイイブ・ムタナッビー(アラブ・イスラーム史上の大詩人)は蘇りワーシトで燦然と輝く」という 全文をよむ

2007-01-29 米軍侵攻後のイラク社会を扱った初の小説 (al-Sabah al-Jadid紙)

■ 文化   ■ 死のトライアングル   ■ テロのルーツに関するナラティブ、政権崩壊後のイラク社会を扱った初の小説作品      2007年01月29日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP文化欄         今後の文学界は、テロ現象のルーツ検証のためにその扉を開くだろう。フサイン・アル=サッカーフによる「コペンハーゲン:死のトライアングル」(2007年ダール・ミレット発行)は、米軍による侵攻及び占領後のイラク社会、この国と人々の状況が全てひっくり返された現状を扱った初の作品である。イラ 全文をよむ

2007-01-24 カイロ国際ブックフェア開催(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ ムバーラク大統領、第39回カイロ国際ブックフェアを開会  ■ アラブ諸国および世界の26カ国と700の出版社が2000万タイトルを展示    2007年01月24日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面    エジプトの文化的な役割の継続と、文明と啓発におけるエジプトの立場の強化を目的とし、ムバーラク大統領は昨日、ナスルシティの国際展示会場で39回目となるカイロ国際ブックフェアを開幕した。    会場を視察したムバーラク大統領は、エジプトが現代科学を吸収し続けることができるよう、現代科学の 全文をよむ

2006-12-15 ベイルートのハムラー通りに新しいカフェ「ター・マルブータ」登場(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ カフェ・モドカがなくなり、ウィンピー閉店の可能性が伝えられるなかで開店  ■ カフェ「ター・マルブータ」、ハムラー通りの記憶に灯りを取り戻す集いのサロン    2006年12月15日付アル=ナハール紙(レバノン)HP文化面    【ラーミー・アル=アミーン】     若い男女がテーブルを取り囲んで歌っている。「こうなったんだよ、そういうことさ、あんたに責められる言われはないさ」サイイド・ダルウィーシュの歌だ。それを歌うファイルーズの声が店内の隅々から微かに聴こえてくる。     あなたがここ 全文をよむ

2006-10-15 イラク、治安の悪化から遺跡を守れ(サバーフ・ジャディード紙) (al-Sabah al-Jadid紙)

■ 新しい遺跡発見に向け遺跡の登録データを一新    2006年10月15日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面    【バグダード:マイサー・アーシュール】    遺跡・観光省所属の遺跡・遺産委員会の一部署である発掘調査局は、遺跡の登録データの更新と新たな遺跡の発見に向けた、全面的な新調査計画を立てたと発表した。    発掘調査局のアブドゥルハミード・ハサン局長補佐は、同部門は遺跡・遺産委員会の中核であり、それゆえ同部門の活動は多岐にわたり、イラク全土に散らばる数多くの遺跡を保護する責 全文をよむ

2006-09-20 シリア当局がドキュメンタリー映画監督に尋問(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ シリア当局、アミララーイ監督を逮捕か?尋問のうえ国外渡航禁止か?    2006年09月20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面    【ダマスカス:シャアバーン・アッブード】     シリア当局が映画監督のウマル・アミララーイ氏を逮捕したとされる件をめぐって複数の情報が錯綜している。ウェブサイト「シリア・ニューズ」はアミララーイ氏が逮捕されたと述べているが、人権団体の関係者によればシリア当局は同氏のヨルダン渡航を禁止し尋問を行なったが、逮捕はしていないという。     国民人権機関のア 全文をよむ

2006-08-31 ナギーブ・マフフーズ死去(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ エジプトは今日ナギーブ・マフフーズに別れを告げる  ■ 遺言に従って市民葬をフセイン・モスクで、軍隊葬をアールラシュダーン・モスクで行う  ■ ムバーラク大統領、ノーベル賞作家の死を悼み、大衆と共に生きた彼の姿勢を讃えた  ■ 世界中の指導者が人間の生を豊かにした彼の功績を賞賛  ■ 死因は血流の急激な低下  ■ マフフーズ氏の心臓は13時間で二度停止した    2006年8月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面     エジプトは今朝、市民葬および厳かな軍隊葬によって、世界的な作 全文をよむ

2006-08-31 ナギーブ・マフフーズが死去、エジプト文学界・芸能界から哀惜の声(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ エジプトを愛したマフフーズは心の中に生き続ける    2006年08月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP文化・芸術面     エジプト芸術の歴史において稀有な存在であったナギーブ・マフフーズ。彼の作品は一世紀近くにも及んで、エジプトにおける生を活き活きと描き出してきた。その文学の登場人物たちは映画や演劇、テレビやラジオのドラマの中で生きた人物に姿を変え、様々な世代にわたるエジプトの著名なスターたちによって演じられてきた。     マハフーズはエジプトを愛し、広い心と人間味と友情によっ 全文をよむ

2006-08-26 ラムセス2世像が引越し(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ ラムセス2世、新たな王国に到着    2006年08月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面     およそ10時間にわたった旅の後、ラムセス2世像は新たな王国、すなわちカイロ-アレキサンドリア間砂漠ロード入り口に建設中の大博物館へと到着した。ラムセス2世像の到着は、様々な時代にまたがる10万点の考古遺物を納める博物館のオープンにむけての第一歩となる。  ムシーラ・ムーサー本紙記者は、昨日午前1時ちょうどに出発したラムセス2世の旅に随行した。王のパレードはカイロとギザの通りを抜けてゆ 全文をよむ

2006-08-11 ノーベル賞作家ナギーブ・マフフーズの容態、快方に(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ ナギーブ・マフフーズの容態、徐々に回復    2006年08月11日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP一面     カイロ・アグーザの警察病院で現在治療を受けている、世界的な大文学者ナギーブ・マフフーズ氏の容態は徐々に回復を見せつつある。   肺炎の治療が功を奏し、昨日には熱が低下、食欲がないため点滴での栄養補給を行った。腎機能も徐々に快方に向かっている。   全文をよむ

2006-08-01 仏アラブ世界研究所でアラブ映画祭開催、レバノン・パレスチナへの連帯を表明(サバーフ・ジャディード紙) (al-Sabah al-Jadid紙)

■「 ベイルートがバグダードになるとは!!」    2006年08月01日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面    【パリ:諸通信社】    7月22日から30日までの間パリで行われていた第8回アラブ映画祭で、「ベイルートの日記・真実と嘘とビデオ」と題されたレバノンのメイ・マスリー監督の作品がアラブ世界研究所(L'Institut du Monde Arabe)の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したと発表されると、盛大な拍手が沸き起こった。    メイ・マスリー監督は29日土 全文をよむ

2006-06-27 エジプト、コプト博物館リニューアルオープン(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ムバーラク大統領、マグマウ・アル=アドゥヤーン地区のコプト博物館の開館式を執り行う  ■貴重な遺物1300点が世界的にも重要な博物館に収められた  ■大統領はナズィーフ首相に、ハラム地区の大エジプト博物館建設予定地を不法居住から守るよう要請    2006年06月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面    ホスニー・ムバーラク大統領は昨日午前、3000万エジプトポンドをかけた博物館と付属施設の修復とリニューアル工事の完了に伴い、オールド・カイロのマグマウ・アル=アドヤーン地区にあるコ 全文をよむ

2006-06-19 カイロ大の農村開発キャラバン、7月に始動(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ 開発のためのカイロ大学キャラバン隊、7月1日に出発    【ムハンマド・ハビーブ】     来る7月1日、包括的な開発のためのカイロ大学キャラバン隊が出発する。このキャラバンには様々な専門分野の学生数千人と、教官100人が参加してギザ県の農村を回り、問題解決と住民の一般的レベルの引き上げ、医療・獣医学・社会・文化面での様々なサービス提供を行う。   カイロ大学のアリー・アブドゥッラフマーン学長は、このキャラバン隊は社会に奉仕し、市民の生活様式がもたらす諸問題を解決し、医療・獣医学・文化・社会 全文をよむ

2006-06-07 ムバーラク大統領夫人、大エジプト博物館の建設費用募金キャンペーンの先頭に立つ(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ スーザン・ムバーラク大統領夫人、大エジプト博物館計画への資金調達のための募金キャンペーンを始動    2006年06月07日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面     スーザン・ムバーラク大統領夫人は昨晩、ショブラのムハンマド・アリー宮殿から出発する募金キャンペーンを始動させた。これは大エジプト博物館建設計画への資金を国内外から募ることを目的としたもので、予定されている博物館の面積は117フェッダーン、博物館の壁には寄付した人たちの名前が刻まれるという。     キャンペーンの開始式典 全文をよむ

2006-02-05 フランスでハリーリー元首相逝去一周年の記念硬貨発行(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ ラフィーク・アル=ハリーリー元首相逝去一周年の記念硬貨発行  ■ シラク大統領「ハリーリー暗殺は、処罰を受けずには済まないだろう」    2006年2月5日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面     フランスは昨日、殉教者ラフィーク・アル=ハリーリー元首相の暗殺から一周年の記念硬貨を発行し、ハリーリー元首相の栄誉を称えた。ジャック・シラク大統領は昨夕、パリの造幣所でハリーリー元首相未亡人であるナーズィク夫人やサアド・アル=ハリーリー議員をはじめとする元首相の子息たちが出席して行われた式典 全文をよむ

2006-02-02 東京外国語大学がベイルートに中東研究日本センターを開設(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ 東京[外国語]大学がベイルートに中東研究日本センターを開設    2006年2月2日付アル=ナハール紙HP教育面     在レバノン日本大使館の支援の下に東京外国語大学が記者クラブで記者会見を開き、「ベイルート中東研究日本センター(JACMES)」の開設を発表した。     初めに池端学長がスピーチを行い、JACMESは同大学が中東地域に設立する初の研究拠点であり「その拠点としてレバノンが選ばれたのは、同国の地理的な位置と文化的多様性、さらにレバノン国民の国外との直接的な結びつきに鑑みてのこ 全文をよむ

2006-01-18 ムバーラク大統領、第38回カイロ国際ブックフェアを視察(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ ムバーラク大統領、第38回カイロ国際ブックフェアを視察    2006年01月18日付 アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面    ホスニー・ムバーラク大統領は昨日、ナセルシティの国際展示場で行われる第38回カイロ国際ブックフェアの開会式に臨んだ。ブックフェアはエジプト総合書籍機構(GEBO)によって主催され、エジプトに加えてアラブ諸国や海外32カ国を代表する出版社が、昨年より108社増えて623社参加する。      ムバーラク大統領は展示場に午前11時15分頃到着し、アフマド・ナズィー 全文をよむ

2006-01-10 イスラエルが接収したシナイ半島出土のエジプト考古遺物返還を求め、ダヤン将軍の遺族の提訴を準備中(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ イスラエルによるシナイ半島出土遺物の返還から11年  ■ モシェ・ダヤンコレクションは未返還    2006年01月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP検証記事    【マフムード・ヘルミー】     1994年にイスラエルからエジプトへ、考古遺物の第4次返還が行われた際、記者会見に参加した記者たちの間からは「シナイ半島占領時にイスラエルが持ち出した遺物が本当に全て戻ってきたのか?」という質問が上がった。   文化省の高官たちは全遺物がエジプト側に戻されたと強調したが、それにもかかわら 全文をよむ

2005-12-23 ダマスカスにアラブ世界最大のクリスマスツリー(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ ダマスカスに「平和の樹」 アラブ世界最大のクリスマスツリー    2005年12月23日付アル=ナハール紙HP世界の話題面    【AFP】     シリアの首都ダマスカスでアラブ世界最大のクリスマスツリー「平和の樹」に明かりが灯った。高さ27m、幅12.5m、透き通った布で作られており、1200万個のビーズが施されている。設置場所であるダマスカスのバーブ・トゥーマ地区のジョルジュ・ホーリー広場では記念の式典が催され、ディヤーラ・アル=ハーッジュ・アーリフ労働相とマフディー・ダフルッラー情報 全文をよむ

2005-12-22 ピラミッド、倒壊の危機か?!(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ ピラミッドの石の一部が崩落・・・危険な状態なのか?  ■ ファールーク・ホスニー文化相:「エジプトのピラミッドは元気だ。崩落は侵食が原因」  ■ ピラミッドの内外の状態について総合的な報告を行う委員会を組織    2005年12月22日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP文化欄     数日前、エジプト市民は新聞各紙の一面で小さく報じられたニュースに目を見張った。「クフ王のピラミッドで起きた石の崩落は侵食が原因」・・・この10行を越えない程度の小さな記事は、まるでその巨大な石が自分たちの頭上 全文をよむ

2005-11-21 1916年、ベイルートの殉教者広場における死刑執行後の記念撮影(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ 独立の殉教者たち 殉教者広場の絞首刑台にて    2005年11月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面     1916年5月6日、殉教者たちに対する死刑執行を終えた後、トルコ人将校は絞首台と吊るされた遺体の前に部下らとともに立ち、記念写真を撮影した[訳注:原文の写真参照]。屍の口が叫ぶ独立への呼び声を、私たちはその古い写真の中に聞くことはできない。しかし私たちは、不正義の犠牲となって吊るされた者たちの面差しに、自由への渇望が溢れているのを見ることができる。殉教者広場で開催される独立 全文をよむ

2005-11-07 ロバート・フィスク著『文明のための偉大な戦争』サイン会(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ 新著『文明のための偉大な戦争』サイン会でロバート・フィスク氏「戦争に導く権力とのたたかいを呼びかける」    2005年11月7日付アル=ナハール紙(レバノン)HP市民面    【サーミー・サアブ】     「あなたのように自分の信念に誠実な人が伝えるメッセージは必ず届くはずです。あなたが書いたものによって西洋が正しい道に導かれるよう願っています」という語りかけに対して、「ブッシュ氏がこれを読まないことは確かだと思いますよ」と、英インディペンデント紙の中東特派員ロバート・フィスクは答えた。ヴ 全文をよむ

2005-11-03 ノーベル賞作家ナギーブ・マフフーズが語るイード(ラマダーン明けの祭)の思い出(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■ナギーブ・マフフーズ談:イードの3つの楽しみ    2005年11月3日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPコラム    【ムハンマド・サルマーウィー記】     子どもの頃、イードといえば3つの楽しみが付き物でした。一つめは父がくれる1ギニー金貨、二つめはイードのカハク(クッキー)、3つめは新調のスーツです。      1ギニー金貨の喜びは格別でした。でもその当時は97.5キルシュの価値しかなかったのです。1ギニー紙幣のほうは正真正銘、きっかり100キルシュに相当しました。しかしその1ギニー 全文をよむ

2005-10-25 映画『ライラがそう言ってる』 地理的特殊性を超えて(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ ズィヤード・ドゥワイリー監督作品『ライラがそう言ってる』  ■ 才能は地理的特殊性を超越する    2005年10月25日付アル=ナハール紙(レバノン)HP文化面    【 J. S 】     レバノン人映画監督ズィヤード・ドゥワイリーの最新作『ライラがそう言ってる』のDVD版が数日前に発売された。これは『西ベイルート』(1998年)につづく彼の二番目の作品であり、すでに今年のはじめに商業映画館で上映され、国内外のジャーナリズムにおいて評論家の好評を博している。     この繊細な作品のD 全文をよむ

2005-10-10 トルコのムアッジンの誤りで一日追加の断食(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■トルコのムアッジンの誤りで一日追加の断食     トルコ南東のヒカリ県のムフティ(大法官)は、規定の時刻の2分前に日没のアザーンを行なってしまったアル=ハーッジ・サイード・フッラー・モスクのムアッジン(アザーンを唱える人)の事情聴取を決めた。彼の誤ったアザーンのため、住民は規定の時刻より前に断食後の食事をしてしまうこととなった。そのムアッジンは、自分の間違いに気づいた後、もう一度アザーンを唱えなおしたという。     このことは断食中の人々を困惑させ、間違いを認識したムアッジンに対して急遽苦情 全文をよむ

2005-10-08 エルバラダイ氏とIAEA、ノーベル平和賞受賞(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

■エルバラダイ、ノーベル平和賞受賞   ノーベル賞委員会、IAEAと事務局長双方に賞を授与   エルバラダイ:名誉と感謝と驚きを表明   受賞理由としてテロリストへの核物質流出防止の重要性を強調   アブー・エル=ゲイト:受賞はエジプトの核兵器拡散防止のたゆまぬ努力を評価したもの    【オスロ:通信社 ウィーン:ムスタファー・アブドゥッラー】     賞賛に値する世界的なエジプト人の業績において、昨日、2005年のノーベル平和賞をIAEAと共同受賞したことによって、IAEA事務局長であるムハン 全文をよむ

2005-10-07 映画『パラダイス・ナウ』 自爆攻撃者の生を描く(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ ハーニー・アブー・アサド監督作品『パラダイス・ナウ』  ■ だけど天国なんてどこにも見えない!    2005年10月7日付アル・ナハール紙(レバノン)HP文化面    【パリ:リタ・バースィール・アル=ラーミー】     世界に向けた絶望のメッセージとして死を選ぶことは、占領に立ち向かうために十分ではないかも知れない。肉体が自己を防衛する唯一の手段となることは、十分でないかも知れない。しかしそれでは、軍事力において圧倒的な占領者を前にして、いかに耐え抜けばよいのだろうか。いかに抵抗すればよ 全文をよむ

2005-10-06 レバノンの同性愛者団体が無料配布の啓蒙雑誌を発刊(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ 我々は未だに社会の外側にいる 我々は内側へ入ってゆきたい  ■ レバノンの同性愛者団体「フルム(夢)」協会が雑誌『バッラー(外側)』発刊    2005年10月6日付アル・ナハール紙(レバノン)HP文化面    【マーヒル・シャラフッディーン】     世界保健機関(WHO)をはじめとする多くの国際機関が同性愛を病名の一覧表から削除し、フロイトが同性愛は「倒錯でも、精神の欠陥でもない」と強調したにも関わらず、また、同性愛者の手による世界的な芸術や文学が多くあるにも関わらず、欧州とアメリカのい 全文をよむ

2005-10-04 今日は祝福されしラマダーン月(断食月)の第一日目(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

 共和国のムフティー(大法官)アリー・ゴムア博士は、西暦2005年10月4日火曜日が、祝福されしラマダーン月の第一日目であると発表した。また、昨日がヒジュラ暦1426年シャアバーン月の最終日であったとも語った。そしてこの機会に、ホスニー・ムバーラク大統領とエジプト国民とアラブ、イスラームの人々に祝意を送った。   また、サウジアラビア王国も昨日、今日が祝福されしラマダーン月の一日であると発表した。 全文をよむ

2005-09-22 53人のミスが東京で勝利を競う(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

 おととい日本のネガクテ[?]町の国際フェアで、ミス・インターナショナルの栄誉を勝ち取る候補者の女性たちが顔を合わせた。スナップ写真の左から、ミス・ドイツのアニカ・ピンテール、ミス・フランスのシンシア・テヴェレ、ミス・フィンランドのスサンナ・ライネ、ミス・エチオピアのディナ・モスィーサ、ミス・エルサルバドルのアナ・パルマである。日本の首都東京で今月26日、フェアの最後に行なわれるコンテストには、53人以上のミスが参加する。 全文をよむ

2005-09-04 ズーク・ミカイル国際フェスティバル テリロック・ゴルト公演(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ ズーク・ミカイルの屋外ステージでジャズ:ゴルトはリズムの詩人    2005年9月4日付アル・ナハール紙(レバノン)HP1面    【マイ・マンスィー】     それは、言語と遺産の証しである大地の匂い、色、音に満ちた感覚から、そして伝統と現代、伝承と即興を結びつける直感から発せられる、東洋音楽とその他の世界の音楽の交歓の催しであった。     インド音楽には、インド料理と同じく独特の香りと味わいがあり、その芳香から時代を経てきた宝物が香る。その宝物は古びることはなく、その本質から古趣を湛え 全文をよむ

2005-08-23 ラフバーニー一族によるジュブラーンの夕べ(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

■ ラフバーニー一族によるジュブラーンの夕べ    2005年8月23日付アル・ナハール紙(レバノン)HP1面    【ナズィーフ・ハーティル】     ジュブラーンの息吹を最もよく伝える作品である「預言者」を原作に、ラフバーニー一族がジュバイル(ビブロス)で野外公演を行った。その祝祭的なショーの初日を観終えて先ず言えるのは、読者一人一人のジュブラーンがいるのだな、ということである。あたかも、ジュブラーンの中に一人以上のジュブラーンがいるかのようだ。とりわけその読み手が豊穣な想像力に恵まれていた 全文をよむ

2005-07-27 演劇スターたちがシャルムエルシェイクの犠牲者達に寄付(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

 平和の町シャルムエルシェイクにおけるテロ事件の犠牲者の遺族たちとともに結束して、エジプトの演劇スターたちが、一日の観劇料の寄付を決めた。芸術家でもある文化大臣ファールーク・ホスニーは次のように述べた。エジプトの芸術家の立場は、国が通る危機に際して、常にそして永遠に、高いものであった。また、文化省演劇芸術館館長のアシュラフ・ザキー博士は付け加えた。演劇スターたちは、自分たちの寄付が、自分たちを対テロへと結びつけることを確信している。 全文をよむ

2005-07-04 日本で珍鶏の、長さ10メートルの羽(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

 多くのアジア諸国で見られる酉年のお祝いとして、日本の朝刊紙デイリー・ヨミウリが報じたところによれば、とある鶏の尾羽が10メートルに達するという。その鶏の年齢は10歳で、ヤマノウチ家で育てられている珍種の鶏である。   尾の長さと年齢がこの数字に達している鶏が80羽いる。これらの鶏のうち1羽のギネス・ブックへの登録が、1974年になされている。それは尾の長さが10.6メートルあった。    ※注:原文は鶏の写真付き。 全文をよむ

2005-07-01 アレキサンドリア図書館で国際サマー・フェスティバル開催(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

 アレキサンドリア図書館の芸術センターは、第4回国際サマー・フェスティバル「光と影」を今日、プラザで開催する。期間は8月5日まで。図書館の芸術センター長のマイストロ・シェリーフ・ムヒイイッディーンは、フェスティバルでは、音楽、演劇、造形芸術、毎日夜9時から始まる映画といった多くの活動が行なわれていると語った。     付け加えて言った。フェスティバルには、今年、7ヶ国のアラブ・非アラブ諸国の参加があり、それらは、アルジェリア、オーストリア、エジプト、ギリシア、イラク、スウェーデン、スーダンである 全文をよむ

2005-06-26 音楽祭のベイルート(アル・ナハール紙) (Al-Nahar紙)

― 音楽祭のベイルート:遅れてやって来た夢のような喜びが爆発    2005年6月26日付アル・ナハール紙(レバノン)     昨日、ベイルートで盛大な音楽祭が行われ、市内のあちらこちらで、さまざまな旋律が奏でられ、数多くの観衆が集まった。大切なのは、音楽祭が喜びと生命の祭典であり、溢れ出す歓喜と生がここ最近の深い悲しみを上回ったことである。アル・ナハール紙(ハナーディー・アル・デイリー記者、シルヴァナ・ホーリー記者、マヤ・ミシュラブ記者)は、音楽祭の会場のうちいくつかを巡った。    ■ジュン 全文をよむ

2005-06-12 「皆のための読書フェスティバル」が水曜日に開始(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

「皆のための読書フェスティバル」が水曜日に開始  スーザン・ムバーラクがカイロのエル=ムハンマディー図書館より啓蒙の灯火を放つ    【シャリーフ・ジャーバッラー】    スーザン・ムバーラク大統領夫人が主催する「皆のための読書フェスティバル」が、今年度はきたる水曜日より開始することが決定した。    アブデルラヒーム・シェハータ地方開発担当国務相は、「啓蒙の旅~アラブ・エル=ムハンマディーからアレキサンドリアへ」というスローガンを採択した今夏のフェスティバル成功に向けた相互協力が全県、各省、当 全文をよむ

2005-06-10 ワシントンでエジプト文化フェスティバル開始(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

スーザン・ムバーラクの賛助により  ワシントンでエジプト文化フェスティバル開始(抄訳)     昨日ワシントンで、アメリカの首都では最大の文化フェスティバルが、スーザン・ムバーラク大統領夫人の賛助により始まった。このフェスティバルは、エジプトの大地に、エジプトの長い歴史的時間の中で、その人民によって栄えたギリシア、ローマ、コプト、イスラームの遺産の諸時代の、エジプト文明のパノラマをめぐるもの。   ナビール・ファハミー大使は、芸術的歴史的な祝賀と、アメリカ社会が知りたがっているエジプト文明の思考 全文をよむ

2005-05-21 予備の臓器のための胎児の複製(アル・アハラーム紙) (Al-Ahram紙)

ロンドンから通信社のサウルより     多くの警告を打ち破る科学的発見において、イギリスのニューカッスル大学の学者たちは、治療を目的として(まるで予備の部品のように)使用する細胞を生産するための胎児を複製することに成功したことを発表した。胎児の細胞は糖尿病や、震えを伴う麻痺の一部の治療に使用されるが、学者たちは、イギリスの学者がペニシリンや抗生物質の発見よりも重要なものとなっていると表現したこの成果の科学的な適用への道のりはまだ長いと明らかにした。   時を同じくして韓国の学者たちが特定の人々に 全文をよむ