2005年11月21日付ハムシャフリー紙
【ISNA(イラン学生通信)】コンドリーザ・ライス米国務長官は、「イランの核問題については、外交的に対処する方針だ」と語った。同国務長官は昨日、「米のブッシュ大統領と中国の胡錦濤国家主席との首脳会談において、イランの核開発問題は提起されたか」との質問に対し、「2人は今夜(11月20日(日曜)の夜)会談し、その問題について話し合う予定だ」と答えた。
ライス国務長官は、次回IAEA理事会において、イランに対するアメリカとEUの立場を中国が支持するか否かについて、「イランについて考える際には、中国が前回のIAEA理事会で投票を棄権した点を指摘する必要がある。イランの行動について判断を下すのは時期尚早であるとの重要なシグナルを、中国は棄権という行動によってイランに示したものと、われわれは考えている」と述べた。
同国務長官はさらに、「ブッシュ大統領は昨日、イランに対するロシア側の提案〔*〕について、興味深いものであるとの認識を示した。それというのも、ロシア提案は、懸念のある国家が完璧な核燃料サイクルを構築できないようにする必要があるとの考え方に則したものであるからだ」と付け加えた。
〔*イランが現在続けているウラン転換活動を限定的に認める一方、核兵器開発にもつながりかねないウラン濃縮工程をロシアに移管するという内容の提案〕
同国務長官は続いて次のように主張した。「これまで明言してきたように、われわれは安保理に〔イランの核問題を〕付託するために必要な票数を確保しているのは確かだが、しかし、安保理への付託を実行に移すかどうかについては、適切な時期にわれわれの側で選択することになる。すなわち、これらは、外交の進展状況について見極めた上で、決定されるべき問題なのである」。
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( 翻訳者:柴田愛子 )
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