チェリキ文相、小中高教員へ苦言:教員は週休5日制?(Radikal紙)
2005年11月24日付 Radikal 紙

 「教員は週に2日仕事をしている」とチェリキ文相は話した。更にこのような苦言も。「いつも『給料が足りず、飢えています』などと言うと、教職に対する敬意が失われる。非合法な行動を助長するのはやめてください。」

 教育省のチェリキ文相は教員の日を前に、教員に対し苦言を述べた。教育組合のレポートではトルコの教員はヨーロッパで最も働いているがヨーロッパで最も給料が安い、ということが強調されているが、他方教育省長官は教員が週に2日だけ仕事をしていると述べた。
 「世界中のどの場所でも教員が満足するだけの給料は与えられていない。いつも『給料が足りず、飢えています』などと言わないでほしい。教職に対する敬意が失われる」と呼びかけた。トルコ大国民議会予算計画委員会で昨夜教育省の予算を検討した際、教員の問題を取り上げた共和人民党(CHP)の議員とチェリキ文相の間でしばしば議論が起こった。教員が年に1800時間も働き、給料も残業代も十分ではないというCHP議員の批判を聞きチェリキ文相は、次のように述べた。

■「財源は限られている」
 我々の財源には限りがある。あなた方が知っている財源があれば教えてください。そこから給料を与えましょう。教員達は、今あなた方が主張したように年1500時間も働いていない。学校は年186日開校していて、これは26週になる。1日8時間の勤務時間だとしても1000時間にすらならない。しかし教員は週に15時間、給料と引き換えに働いている。この時間は2日間の就業にあたる。多くの教員は管理職と結託して、大部分の時間を家で過ごしている。このため上級官僚の大部分が教員と結婚するのだ。
 アメリカで、トルコの教員が週に15時間しか働いていないことを話したら、とても驚いていた。アメリカでの勤務時間は1日7時間半だ。更に教員は、世界中どこに行っても満足できるほどの給料をもらっていない。公的部門で給料の違いはない。ポピュリズム的政策を行って給料をばら撒くというのは間違っている。

■官僚は認めた
 チェリキ文相の発言を受けて、CHPのアリ・ケマル・クムクモール議員は、文相の後ろに座っている議員に「君たちはみな教員と結婚したのかい?」と質問をした。ほぼ全員が男性の議員は笑いながら「そうです」とうなずいた。チェリキ文相もクムクモールに「あなたの奥さんも教員ですか?」と尋ねたが、答えはNOだった。

■大蔵省からの許可は無い
 チェリキ文相は、残業代を10YTLにするべきだと政府に提案したところ、大蔵省には3000兆YTLもの予算を投入することになるとして反対されたが、今後も働きかけは続けていくと説明した。規定の授業時間を増加させるかどうかは、残業代が決まってから決定されるとも述べた。チェリキ文相は、教員の日のためにアンカラの教員用宿泊・居住施設で行われた会見でも、給料が少ないことはわかっていると述べ、次のように話した。
 「存在しない財源からは誰にも何も与えることができない。医者や裁判官や検察官や警察官は、そんなに給料が高いのか? ずっと給料が少ないと言い続けていたら、保護者も生徒やその他の人々の教員という仕事に対する尊敬は失われる。いくつかの労働組合は教員の違法なデモを誘発している。許可を得たデモならいいでしょう。私もその活動には参加しようと思います。違法な活動を決して促進しないでください。」
 チェリキ文相は15の新設大学が大統領の選挙に絡むと言われることにも言及し、「この事業は1年前からある。私はまったくそのような考えは持っていない」と述べた。ある新聞記者が東及び南東地方で北イラクの大学進学を選んだ生徒がいることを明らかにし、この件に関し調整を行うのか行わないのかという質問に対し、チェリキ文相はこのような問題を自分は直接把握していないが、ひとつの情報として受け取っており、必要ならそこに暮らす人々に社会的援助を約束すると表明した。


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( 翻訳者:住永 千裕 )
( 記事ID:1370 )