イタリアとの経済交流が活発に -600人ものビジネスマンがトルコ訪問(Milliyet紙)
2005年11月25日付 Milliyet 紙

トルコ‐イタリア・ビジネスフォーラムに参加したイタリアのビジネスマンはトルコに対する重要な投資計画を発表した。イタリアの船舶メーカーFincantieri社の社長、Corrado Antonini氏はコチ・グループと共にトルコ沿岸保安庁に巡視船4隻を納入する準備を行い、さらに4億ドル規模の入札のためトルコに対し技術移転を始めたことを明らかにした。また、BenettonグループのCEO(最高経営責任者)、Alessandro Benetton氏はトルコでの投資を拡大させると発表した。
イタリアの電力会社Enel社の国際事業開発部長、Okko Ziegler氏はイスタンブル・アジアサイド、バシュケント、サカリヤ、トラキヤ電力を含む電力会社6社の買収を検討中であることを明らかにした。

■「我々はトルコで成長する」

Italcementi社のCEO、Carlo Pesenti氏はセメント部門で買収できる企業を探しており、買収が不可能であれば出資を行うと述べた。イタリアの最も大きな銀行のうちの一つ、Banca IMIの金融資本市場担当Pier Paolo Raimondi氏は多くのイタリアの銀行がトルコ市場に参入する機会をうかがっていると話した。Raimondi氏は2007年以降にトルコのGlobal Menkul Degerler社への投資を増やすと述べた。

■トルコに注目

イタリア商業会議所のG. Alberto Moggi所長は、トルコでは改革が進み、経済が成長基調にあるとし、イタリアのビジネス界は金融業界だけでなく他の業界も関心を抱いていると述べた。また同氏は万事がよい方向に進んでいると話し、「トルコの財政赤字は近い将来の民営化を考慮すれば問題になるとは思わない。トルコは魅力的な投資対象になった。官僚主義は減った。人々はトルコを注目し始めた」と話した。
Value Partners社社長のRiccando Ponti氏も「トルコと国境を接する国もトルコ自体も今までイタリアであまり知られていない国であるため、我が国から見ればトルコはトロイの木馬のように重要な存在だ」と述べた。

■三千回の会談
イタリアの船舶メーカーFincantieri社社長Corrado Antonini氏:
コチ・グループと共にトルコ沿岸保安庁に巡視船を4隻納入する準備をしている。4億ドル規模の入札のためトルコへの技術移転を開始した。これはより大きなチャンスを獲得することにつながるであろう。
 
Benetton Group CEOのAlessandro Benetton氏:
トルコの投資環境は非常に良い。我々は投資を拡大する。テキスタイル部門も二国間の関係拡大にとって重要である。

Enel社国際事業開発部長Okko Ziegler氏:
我々はトルコの電力会社の民営化を求めている。これは法律に規定されるが、未だ詳細は明らかになっていない。我々は必ずトルコに進出する。規模や成長のスピード、そして政治体制の観点からも非常に魅力的な国である。我々はイスタンブル・アジアサイド、バシュケント、サカリヤ、トラキヤを含む6つの電力会社に関心を持っている。

Italcementi社 CEO、Carlo Pesenti氏:
トルコのセメント業界は2005年に大変成長した。我々はセメント会社を一社買収するか、出資を検討している。我々はトルコ市場をよく知っている。特に天然セメント部門への投資を考えている。

Banca IMIの金融資本市場担当Pier Paolo Raimondi氏:
トルコはイタリアが特に金融業界で求めていたパートナーとなった。イタリアでは非常に多くの銀行がトルコ市場参入のチャンスをうかがっている。今日我々はGlobal Menkul社の株式の20%を獲得し、シェアを上げた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井 ひとみ )
( 記事ID:1376 )