米国防総省、イラクでの白燐弾使用を認める(アル・アハラーム紙)
2005年11月17日付 Al-Ahram 紙

■ 国際的に使用が禁止されている白燐弾をイラクで使用したとペンタゴンが認める
■ イラク人を “黒い檻”に収容した米兵に対する調査も行われる

2005年11月17日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン-諸通信社、バグダード-ムハンマド・アル=アンワル】

 米国防総省は、昨年のファッルージャにおける武装勢力への軍事作戦中、国際的に使用が禁じられている白燐弾を米軍が使用したことを認めた。しかし先週、イタリアの報道機関が報じたような、この発火性物質の民間人への使用は否定した。

 国防総省の報道官は、白燐弾は従来からある装備であり、化学兵器ではないと述べた上で、特定の地域におけるかく乱や目標物の確定のために、米軍が白燐弾を恒常的に使用していることを指摘した。

 しかしながらブラッドフォード大学平和研究学科のポール・ロジャース教授はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、「白燐という物質は、化学反応を起こさせることを目的として故意に人間に対して用いられた場合には、国際憲章にしたがって、化学兵器と認定される」と語った。

 他方、米軍は、2003年にイラクで拘束した二人のイラク人を“黒い檻”に収容した疑いがもたれている米兵らの調査が開始されることを発表した。



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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:1378 )