イラクのシーア派モスクなどで自爆攻撃(アル・ナハール紙)
2005年11月19日付 Al-Nahar 紙

■ フセイニーヤ(シーア派モスク)2ヶ所で爆破 カイロにおけるイラク国民融和へのアラブ諸国の努力を脅かす
■ ハキームとサドル、イラク国民融和会議準備会合に出席せず バルザーニーはクルディスタンの独立を示唆

2005年11月19日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、AP】

 イラク国内の宗派主義的暴力とアラブ諸国連盟の主催による和解努力とが先を競い合うかのような現状が昨日、如実に示された。アラブ諸国連盟は本日、イラクのサッダーム・フセイン元大統領の政権が崩壊してから初めて、同国の各政治勢力の代表をカイロの連盟本部に集合させ、スンナ派の周縁化を終わらせることと、シーア派・スンナ派間に内戦を勃発させイラクの統一を崩すもととなる暴力を停止させることを主な目的とする前例のない対話を行う。イラクの統一に関してはクルド人自治区のマスウード・アル=バルザーニー首相が、もし内戦が起こればクルド人には独立宣言という選択肢しかない、と警告している。

 イラク国民融和会議の準備会合がカイロで開かれるのを翌日に控えて、イラク国内の治安状況は激震に見舞われた。ハーナキーン市のフセイニーヤ(シーア派モスク)2ヶ所でそれぞれ自爆攻撃が起こり、イラク人77人以上が殺され、85人が怪我をした。その数時間前には、ジャーディリーヤ地区の外国人が多数宿泊するホテルを狙った2台の車爆弾による自爆攻撃で8人の死者と40人の負傷者が出た。ジャーディリーヤ地区は今週、内務省の所有する地下室でスンナ派アラブ人拘留者に対する拷問行為が行われたことが米軍によって発見され、問題になった場所である。

(後略)



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( 翻訳者:遠藤さやか )
( 記事ID:1391 )