国家安全保障政策文書のリーク問題:国家安全保障評議会(MGK)の事務局員関与か(Milliyet紙)
2005年11月02日付 Milliyet 紙
エルドアン首相は、アブドゥッラー・ギュル外相の指示で国家諜報機構が作成した国家安全保障政策文書(MGSB)を報道機関にリークした人物が国家安全保障評議会(MGK)事務局の職員だと思われる、と述べた。
■名前は出さなかった。
昨日、エルドアン首相を議長として開催されたMYKの会議で、MGSBについての議論が行われた。出席者から、リークに関する質問を受けたエルドアンは、漏洩がMGKで起きた可能性はないと述べた。文書準備の段階で、リークされた可能性があると述べたエルドアンは「漏洩がおきた場所としては、MGK事務局が疑わしい。準備の段階で事務局で働いていた人がリークをしたと考えられる」と話した。出席者から、それは誰かと聞かれたエルドアンは、明快な解答を避けた。ギュルはというと、MGSBの報道への漏洩の責任者が、MGKのメンバーだったらどうするか、という質問に対して次のように答えた。「民間人・軍人を問わずMGKメンバー全員について調査を行う予定だ。しかし文書の準備には多くの人が参加している。我が国には、機密の文書が多数である。国家にとって、(機密の文書があることは)当然のことである。それが新聞にでたのならば、その原因が調査されねばならない。トルコで、だれも、「法律を守らず国益を無視して行動する」自由をもってはいない。間違いがあったならば関連機関によって追跡される。これは、別に新聞記者たちに対しての圧力ではない。まともな国家であろうとするなら、(こうした処置は)必要なことだ。」
■「リークは意図的」
ギュル外相は、MGSBの内容がメディアに流出したことを受けて、首相の代理人としての立場から情報機関にリークした人物を見つけることを望んでいた。外務省のスポークスマン、ナムク・タンも「情報をリークした無責任な人々は、重大な罪を犯している」と述べた。MGSBについての報道や解釈は「意図的なリークの産物」であるという考えを強調したタンは、「虚偽の情報を無責任にリークすることは、わが国の国益を損なう行為だ」と述べた。
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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1218 )